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ヤシノキ町物語 第一話
作者: アルセ  (総ページ数: 109ページ)
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*8*

 ○同・診察室

  ドアを開け、中に入って来るジュンコとモモ。
  
  白衣を着た男性が、油の入った鍋・・・と、睨めっこしている。

ジュンコ「(ニヤリ)ビンゴ。ジョージ・・・アナタ・・・ダーリンっ!」

ジョージ「シィー・・・」

ジュンコ「んもう・・・汚れるからココでお料理しちゃダメっ!って、いつも言っているでしょ」

ジョージ「(強 く )シィー・・・」
   と、鍋の中に・・・小麦粉のカタマリのようなモノを入れる。

ジュンコ「(驚いて)ちょっと、今の何?!」
  
  ジュンコの言葉を無視し、モノをフライ返しで引っ繰り返すジョージ。

モモのモノローグ(=心の声)「全然、聞いてないよ・・・でも、うちのママより手馴れてる」

  出来上がったモノを、料理用バッドに移すジョージ。

ジョージ「(一息つき)やぁ、ジュンちゃん。お帰り。いらっしゃい、モモちゃん。長旅、ご苦労様」

ジュンコ「コチラ、灰花ジョージさん。この病院の院長で、私の愛しの(英単語で)旦那様よ」

モモ「初めまして、卯野木モモです。お世話になります」

ジョージ「送られてきた荷物は、君の部屋に運んでおいたからね」

モモ「ありがとうござい・・・」

ジョージ「(遮って)そんなことより早くコレを食べてみて!君達のために苦労して作ったんだ!!このアイスクリームの天ぷら」

モモ「(キョトン)アイスクリームの・・・」

ジュンコ「天ぷらぁ〜・・・?」




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