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第3話「参上、ゴブリン三兄弟!」パート1
互の絆を確認し合った門人達は牢獄を脱出するべく前を進んでいた。
「おらおら、あたちの剣を受けてみなさいーーーーっ!」
オーク姉妹は剣を豪快に振るって敵を蹴散らしていった。アカオークは剣で敵を切りながら短い足で回し蹴りをして、敵を転ばせた。近付いてきた敵を鉄拳を浴びせて撃退する。
「やっちゃうわよ、ブヒーン!」
ミドリオークは敵に飛びかかって相手の顔を股で挟んで、回転しながら剣を振り回して敵をなぎ倒していった。
「無駄よ・・・」
アオオークは盾で相手の攻撃をガード、そして突き攻撃を展開した。
「門人、あの子達も中々やるじゃない?」
「ああ、そうだね」
「もちろん、あたしも負けてないわよーっ、うおりゃあああ!」
オーク姉妹に負けじとガーネットも大剣を地面に叩き付けて衝撃波を放って敵を掃討する。
「どうかちら妹達、あたちの腕前は?」
敵を蹴散らし、それらがいない道のりに来た。そこでオーク姉妹が先ほどの自分の戦いぶりを話し合っていた。
「お姉さまの戦い方、かっこよかったよブヒン、本当に男らしくて!」
末っ子のミドリオークが頬を赤くして長女の戦いぶりを褒めたが、
「ちょっと、男らしいって何よブヒン!あたちは女よ、戦乙女らしいって言いなさい!」
男らしいと言う台詞が癪だったのかアカオークは鼻息荒く怒ってミドリオークに女らしさを強調するよう言った。
「それで言えば・・・、ミドリは少しはしゃぎすぎかしら・・・・」
アオオークがクールな喋り方でミドリオークの戦いが大胆すぎたと言った。
「もう、お姉さま達、揃いも揃ってそんな言い方しなくてもいいじゃないブヒン」
「なあに言ってるのブヒン、あんたは末っ子なんだから少しはあたち達みたいにおしとやかになりなさい」
「長姉様はおしとやかじゃないけど・・・」
「アオオーク・・・、あんたあたちのどこを見ておしとやかじゃないと!」
アオオークが皮肉を言うとアカオークは赤いボディを更に紅潮させて今にも怒り狂いそうだった。
「あの三人、性格が全然違うね」
「そうよブヒン、あたち達姉妹は性格も好みも違うのよブヒン」
門人がオーク姉妹の十人十色の人柄を言うと、アカオークは急に落ち着いて話し出した。
「ちなみにあたちの好みの男は白馬の王子様、なんだけど全然その白馬の王子様に出会えないのよね・・・・」
「あたしはメガネ系の人だよーっ!」
「私は、優しい人・・・・かな・・・・」
アオとミドリのオークも自分の好みの相手を話した。
「はい、おしゃべりはそこまでです、私達は一刻も早くここをでなければならないのですから」
そこへシオンが手をポンポンと叩いて門人達に先へと進むよう促した。
「もう、人が話している時に!」
アカオークがプンスカと怒り出した。その時だった。
「ちょいと待ちな!」
突然、何かが現れ、一行の前に立ちはだかった。それはサングラスと帽子を被り、手には槍を持った、赤、青、緑の三体のゴブリン達だった。
「こいつらは・・・」
アカオークが睨んだ。
「俺はアカゴブリン!ゴブリン兄弟の長男だ!最強アイテムは激レアカード!」
「同じくアオゴブリン、次男坊!最強アイテムは改造四駆!」
「おいらはミドリオーク!三男坊!最強アイテムは指示棒型ボールペン!」
「俺達はクールでワイルドでかっこいい、ゴブリン三兄弟だ!」
アカゴブリン達は自己紹介をして三列に決めポーズを取った・・・。
続く・・・。