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ガルズモンズ 序章編
作者: たくと七星  (総ページ数: 25ページ)
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10~ 20~

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第5話「女神降臨、立ちはだかる強敵!」パート1



 脱出まであとわずか、一行は牢獄の外へ向けて走っていた。
「お姉様、もっと早く!」
 ミドリオークがアカオークを急かす。
「解ってるわよ、でも、ここを抜ければ安心よ。レジスタンスに戻って、ショートケーキとピッツァを腹一杯食べるわよブヒン!」
 アカオークは拳を上げてやる気を出し、懸命に走った。
「どうしたの、門人?」
 ガーネットが門人の顔を覗いた。どうも考え事をしているような顔をしていたからだ。
「いや、何でもないよ・・・」
 門人は気になっていた。先程、自分達の前に立ちはだかったオニキスと言う少女。彼女は一体何者だったのか・・・それが気になって頭から放れられずにいた。
「あ、見えた!出口よ!」
 ペリドットが出口を見て指差した。
「もうすぐでここを出られるわブヒン!」
 一行が喜んでいたその時だった。
ドーーーーーーン!
 突然目の前に巨大な光が衝突した。一行はその衝撃で足音を止めてしまう。
「な、何なのよブヒン・・・!」
 尻餅を付いたアカオークが起き上がる。
「待って、あれは・・・一体・・・?」
 ブブは上空で何かが存在することに気付いた。うららかな光に包まれたその人影は姿を現した。
「わあ・・・」
「何とも神々しい・・・」
「これって・・・女神様って奴・・・?」
 ガーネット、シオン、アクアは息を呑んだ。一行の前に美しくも気高い女神が立ちはだかってきたからだ。
「私はシリウス・・・。その少年はこの世界にいるべきではありません・・・」
「それって、門人のこと?」
 ガーネットが問うと女神は静かに頷いた。
「でも、この世界は危機に瀕しています!世界を救うためにも彼の力が必要なのです!」
「世界を救う力があるが故に危険であるのです。その少年は運命を狂わせるかもしれない。人は運命に逆らってはいけないのです」
 クリアは世界のためにも彼の力がいると言うも女神はそれを否定した。
「じゃあこのまま世界が滅んでもいいってこと、そんなの絶対嫌よ!だってあたし、まだまだやりたいことが一杯あるのよ!世界を救う旅とか、美味しいものだってたくさん食べたいし、もっともっと強くなりたいし」
「そうだよ、それに女神って弱い人達の味方じゃないの?」
 ガーネットやペリドットが真剣な顔で訴え掛けるがシリウスは耳を貸さなかった。
「聞き分けのない者たち、ならせめてこれで・・・」
 女神が召喚の調べを奏で始めた。地面から二つの魔法陣が現れて、中から二体の巨大な敵が現れた。
「守護者のわしがこやつらを直々に相手してやらねばならぬとはな」
「我等を倒すことなど出来ぬ」
 岩石の巨人、ノンレムと漆黒の騎士、デュラクンが一行の目の前にでて来た。
「来たわね、こいつらはあたし達が倒すわ、行くよ、ペリドット!」
「うん、任せて!」
 ガーネットはデュラクンに、ペリドットはノンレムに向かって戦いを始めた・・・。


続く・・・。

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