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オリジナル☆カゲぷよテト企画
作者: ちーちゃん  (総ページ数: 28ページ)
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10~ 20~

*22*

はい、今日はこれで更新終了します。
最後はデッドアンドシーク本編です。
では替え歌コピペー
幻想話の暴走
飛び込んだ闇の彼方から
単身であたしは気が付いた

反面、あの子は失踪
繰り返した伴侶の会話の温度は
簡単に脳裏で憎悪になって

その瞬間意識の高揚
気の遠くなる程の量の
計算で頭が詰まって

これが「人体組織の変貌」?
冴えきった目の配色がなんだか
怪物じみてないですか

脳汁治まらない 細胞が知ろうとする
真夏日を描いた 赤、白、青の幻想

勝負で闇に塗れた手を取ってよ

きっと君はまだあの光の温度に
縛られてるんだ

「あたしはまだ正常よ」
大丈夫、誰かを**してでも
すぐ助けるから

数日余りの研究
その精度は人類進歩の
数世紀分もの成果になった

幻想理論の究明
あの数奇で妙味で
どうしようもないような
空間はどうにも厄介そうで

あれは空想世界の存在?
物語の「中身」の様で
非現実じみていたんだ

ただ単純魔導は聡明
あの時と同じ様に描いてやろう
「君と、あたしのように」

絶対に許さない 明るい未来なら
あの日から、もう全部奪われてしまった

存在を確かめる様に今日もまた

勝負を始めよう カウントダウンで
あのドアを さぁ、もう一回開こうか

「ねぇ。次はあんたの番よ。
うまく逃げられるかしら?」

では短いですが、やっていきましょう。

闇に堕ちてから、もうどれくらいたっただろう。
ユリカに会うべく進めていた研究の中であの不可解な事件についての記述があった。
著書の名前はわからなかったが、著者の名前は書いてあった。
クレハ・エイジェラス。
写真が挟んであった。
短い白い髪、冷たい白い肌、黄色い目、黒いマント、赤色の胴宛、二十歳位の少年。
内容は、彼が大罪の器を集めていた時の手記であった。

気がついたら、ここにいた。
人の感情のあふれかえるこのセカイに。
なぜ俺はここにいるのだろう。
なぜ俺はここに来たのだろう。
姿形もない感情のごった返す、闇のセカイ。
ここは悪に近い感情が集まったセカイ。
嫉妬、怠惰、悪食、強欲、傲慢、色欲、憤怒。
それぞれは形を持たず、ただただ浮いている。
ただただ人の心の中に入っていくのだ。
この感情はチカラを持っている、人を蘇らせるほどの。
…思い出した。俺の指名。
俺は七つの大罪の器を作り、光の女王にこの理不尽なセカイを壊してもらうんだ。
七つの大罪。
それにふさわしい人物を見つけないとな。

中世ヨーロッパ。
とても美しいお姫様がいたが、ある日から突然家から追い出されてしまった。
「それなら私の家よりもさらに豊かな家を作って見せますわ。」
彼女が残した言葉。
「お金がないのなら、私にひれ伏しなさい。」
彼女からは強欲の器が作られた。

清国。
華麗で妖艶な女性がいたが、誰一人として彼女に振り向くことはなかった。婚約者ですらも。
「それならばこの国の男性全員を虜にしてみせるわ」
彼女が残した言葉。
「好きか嫌いかなんてどうでもいいの。私の魅力に気づけばいいのよ。」
彼女からは色欲の器が作られた。

終戦後日本。
親も家も身よりもなくなってしまった幼い少女がいた。戦時中は何もほしがることができなかった。
「私が幸せになれないなんておかしいよ」
彼女が残した言葉。
「私だけ幸せになればそれでいい。誰が不幸になろうと知ったことじゃないよ。」
彼女からは傲慢の器が作られた。

異世界。
たった一人、森の奥深くで暮らしていた少女。彼女自身が器だったがいつも遊んでいた人形に大罪のチカラが移ってしまった。
「何にもしなくても、私は幸せ」
彼女は怠惰の器の代償として体は消えなかった。

すずらん市。
大好きな先輩がいるが思いを伝えられず、先輩には彼女ができてしまった。そんな彼女に嫉妬をし、殺人を図る。
「…ワタシハ、あなたのことをダレヨリモ思っているのに、何で気付かないのカナ?」
大好きな先輩の彼女に邪魔され正気を取り戻し、不完全な嫉妬の器が完成した。

プリンプタウン。
お嬢様は生まれつきいつも腹が満たされない症状が出ていた。
そんな時、自分の執事やメイドに食欲を覚えたのである。
「あなた、とおってもおいしそうね」
プリンプタウンの魔導師達に阻止され、不完全な悪食の器が完成した。

最後の器を作る人物が見当たらない。
これでは理不尽なこのセカイを壊せない。

手記はここで終わっている。
「なにこれ、これってグーラ事件のことじゃない…!」
光の女王って、まさか、ユリカのお姉さんのこと?

**

調べ物もほとんど終わった。
あとはあたし自身に力をつけるだけ。
闇の生物と戦い続ける。
その間、あたしの手はどんどんと闇に蝕まれていく。
「さあ、始めよう。」
武器の杖を持って力を溜める。
その瞬間、幻覚なのか。
ユリカの悲しそうな顔が見えた。
「ユリカ、そんな顔しないで、あたしはまだ正常だよ。君以外全員を**してでもすぐ助けるから。」
もう手遅れなぐらい心を闇に蝕まれながら、無理して笑った。

では、今回はここまでです!

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