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オリジナル☆カゲぷよテト企画
作者: ちーちゃん  (総ページ数: 28ページ)
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10~ 20~

*5*

こんにちは。
今回からは群青レインでございます。
主人公としてはオリキャラのワイです。
勝手ですがエスのお母さんであり、エックスさんの奥さんです。

ではコメ返
ユリカ
お、知っていたか。
ウィキペディアで調べたら悪食が載っていなかった。
私が使ってるのは悪ノ娘の大罪だよ。

そして今回も替え歌貼り付けておきますね。

「眠れないよ」って泣いてる
君に絵本を読んでた
星の雨がノックしていて
「明日も読もうね」ってまた栞を挟んだ時には
君はもう寝息をついた

「一緒に遊んでほしい」と言う
それを許せないのは
「忙しくて無理だから」なんて
都合の良いことだね
胸が苦しくなってさ
「ごめんね」繰り返してた

廻り始めたセカイのこと
君にまだ話すこともしないで
「いろんな人をみてごらん」と言ったのは
いつか誰かを、その目で好きになる様に

昨日を嫌った
世界を憎んだ
だけどもう変わった
明日も愛せる
君も恋を知って
誰かに出会って
未来を作るのかな
ベットの上、嬉しそうに寝息たてて

楽しみだなぁ涙が出ちゃうくらいに

夜は静けさを増す
星たちの隙間で何度も
心地よい風が廻って
明日は仕事終わるかな
胸が苦しくなってく
テトリス勝負してあげれないよ

眠れなくなった言い訳
思い出しそうになってた
幼い頃の思い出
いつも父と二人で
母の帰りを待っていた
もう十数年も経ったけど

一人だけで過ごしてた時
私も恋をして賑やかになって
君が今日も健やかなことでいつも
同じ世界をこの目で愛していける

月日が巡って
季節を過ごして
涙を拭って
君が笑ってる

それだけをギュッと
抱きしめていたいな
なんて思っちゃうけれど
もし未来がこんな日々をノックしたら

「大丈夫だよ」って笑顔で見送るから

突然になったお別れ
大好きだった家族に
意味の分からないお別れ
君達の悲しそうな顔
「ごめんね」って言えないな
「愛してる」って言いたいな
…もうセカイが開いてる

(エス目線)
星の雨がノックしている
そんな「日記」を読んでた

涙が零れていく
涙が零れていく…

ではどうぞ。

「眠れないよ、こんな夜。」
そういって娘のエスは私のいる部屋にきた。
「ねえ、ママ。テトリス勝負しようよ!そうしたらちゃんと眠るから!」
でも私はあいにく仕事中。テト号の通信機器を直している最中だった。
「ごめんね、まだ仕事終わらないの。アイと遊んでいらっしゃい。」
「えー、アイ弱いんだもん。ママとやりたいやーりーたーいー!」
「はあ…じゃあ、早めに終わらすから待っててね。」
「やったあ!!」
エスがわがままになってしまったのは私もエックスも仕事で忙しく、かまってあげられなかったからでしょう。

**

「はい、仕事終わったよ!」
「…ううーん」
「眠いんでしょ?」
エスは図星だったみたいで、大きく目を見開いた。
「じゃあ、絵本読んであげるから。」
「はーい…」

**

「じゃあ、今日はマジシャンレコードというお話よ。」

ある時代のある街に、100年に一人の逸材と呼ばれた、天才マジシャンの少女がいました。
その少女の名前はウィアリといいました。
彼女はある日、ジョーカーのカードを失くしてしまったのです。
そんなとき、顔を見せないようにした人から、ジョーカーのカードをもらいました。
三日月に乗った星と月の飾りで留めてある黒のケープに白のブラウス、紫のスカートと帽子、茶色のブーツの金髪の魔女の絵のジョーカーでした。
「可愛いジョーカーのカードだなー」
かわいらしい見た目とは裏腹に、彼女はそのカードに示された運命を知る由もなかったのでした。

「明日も読んであげるからね…って、もう寝ちゃった。」
この話は、私の友達の娘さんが書いた本であり、なんでもノンフィクションなのだそうだ。
友達の名前はウィリア…この物語の主人公の名前はウィアリという。
文字の順番を入れ替えているだけで、私はこの物語の主人公は私の友達だということを知った。
一時期、違う時空に出張していたときに、ウィリアに会ったのだ。
時々、私を元気づけるよう魔法を見せてくれた。
出張の時期も終わり、私はテト号に帰ってきてから彼女とは連絡もとっていない。
その後、娘さんから本が届いたとき、彼女の手紙も何も入っていなかった。
この本は、主人公が魔女狩りに会うが、最後の力を振り絞ってそこから脱出し、魔女の力を失うが幸せに暮らした、というハッピーエンドの話である。
それなら彼女は元気にしているのだろうか。
それとも、この物語は冒頭のほうが本当、最後のほうが作り話で、彼女は逝去していた、というのが正しいのか。
謎は尽きないが、そのうち解かるだろう、そう思いながらベットに入った。

**

私は、昔この世界を憎んでいた。昨日も一昨日も嫌いだった。
でも今は違う。明日を愛せるようになった。
エックスに出会ってから私は変わったと思う。
でも、なんでそれまで世界を憎んだり、昨日を嫌っていたんだろう?
「それはあなたの家にあったぜんまい仕掛けの人形のせいですよ。」
あら、あなたは?
「申し遅れました。私は人の感情をつかさどるものです。」
へえ、すごい能力を持っているのね。
「なぜ、あなたはそれまで世界を嫌っていたのかをお教えしましょう。」

(***side)
あなたの家にあった人形は、七つの大罪のひとつ「怠惰」の器だったのです。小さいころ、ずっとそれで遊んでいたあなたは、何もかも面倒になっていた。そうでしょう?
「何でそれを…」
私は時間や時空を超えることができるのです。もうすでにできている器は2つ。
1つは「嫉妬」の器、和鋏です。そしてもう一つが…
「私の家にあった人形…ということね」
正解です。
あなたは何もかも代わり映えしない世界にうんざりしていた。
そんなとき、時空の番人となる人物があなたの家にやってきた。
そのとき、あなたは心を縛っていた人形のようなものから解放されたのです。
「そう、今までのことがよく解かったわ。それで、私の家にあった人形は回収したのね?」
はい、私にとっては大切なものですから。それに、その人形はすべての器の母となるものですからなおさらです。
「そう、じゃあ、私にはもう用はないのね。」
はい。ですが、いずれまたあなたに会うことになるでしょうからその時までお元気で。

はい、今回いかがだったでしょうか。
ちなみにエレナが落とした和鋏は***に回収されています。
今回はここまで。次回もお楽しみください。ではでは。

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