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【ウマ娘】皇帝と女帝と怪物と俺達【完結】
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 25ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 ウマ娘 たぬき要素有り オリキャラ
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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 25ページ)
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*15*
溶岩の合図により、ナリタブライアンがスタートした。
一気に駆け出し、序盤のカーブを抜けていく。
「速い!」
「流石に良い脚をしているな……エグゼ杯でもあれほどの奴は中々居なかった」
「当たり前だ、もう何人も奴にやらせている」
「ふむ……では、こういうのはどうだろう?」
「ああ、ブライアンよ……今回は」
「俺と!!ルドルフさんの2人が相手なんだからな!!」
2周目に入った直後、たくっちスノーが飛び出した。
それを見て、シンボリルドルフは小さく笑った。
そして、ストップウォッチのボタンを押す。
ピッという音が鳴り響き、同時にシンボリルドルフが叫んだ。
それはまさしく宣戦布告であった。
しかし、ナリタブライアンは…それで終わるような存在では無いことも、分かっている。
……ナリタブライアンが、急に加速した。
「なっ……」
「なるほど、これは……追込か」
追込。
レースにおける戦術の1つで、最初から中盤は最低限スタミナを温存し……終盤一気に加速して追い上げるというもの。
充分速かった彼女は、まだ体力を残すように
走っていた。
ナリタブライアンのギアが上がった。
そのスピードは、見るものを魅了する。
シンボリルドルフの表情が変わった。
しかし、たくっちスノーもまた、負けてはいない。
無限のような体力がある、どんなに神経を尖らせても消失しない気力がある。
それ故にたくっちスノーは逃げに徹して突っ込む。
3つの線が、一直線にゴールを突っ切って行った……
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