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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 25ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 ウマ娘 たぬき要素有り オリキャラ
*16*
「なるほどな……エグゼ杯に出れただけはある」
「お、俺の方こそ……まさか中央トレセンにここまでの奴が……」
「てかルドルフさん!!アンタすごい余裕ぶっこいて俺らと揃って走ってたけどまだ奥の底見せてたよな!?」
「ふふ……さぁ、どうだろうか」
「だが……なるほど」
「今までブライアンがレースで追込をしたことはない、そしてあの実力……暇潰しでトレーナーとなり彼女を選んだというが、その腕は舌先三寸では無いようだ」
溶岩がそう呟く。シンボリルドルフはそれを聞いてフッと笑う。
たくっちスノーは、溶岩のに尋ねる。
トレセン学園の生徒会長であるシンボリルドルフは学園内だけではなく、全国からも注目を集め、今後時空でも大きく知らしめることになる。
……否、彼女だけではなく生徒会全てが
「生徒会のトレーナーならお前も聞いてるはずだ」
「シンギュラーか……まぁ、暇潰しにもなるし、俺も粗方調べておいた」
「こっこいつ……やる気無さそうに見えてすげぇ役に立つ……西園寺は見習ってくれよ……」
「西園寺……西園寺大乱か」
「誰だ?」
「エアグルーヴの新しいトレーナーだ」
「ああ……あいつ、また担当トレーナーを変えたのか」
「まぁそういうこと、これから俺達トレーナー3人と、ウマ娘3人でこの理事長が考えたよく分からないプロジェクトを進めていくんだ」
「それでウマ娘と深く結ばれているトレーナーのコンビを調査するように言われたわけだが……」
溶岩はたくっちスノーを見る。たくっちスノーは首を傾げた。
溶岩はため息をつく。
一方その頃、西園寺は早く終わらせてしまいたいと試験を受けているが、もう何度も落ちている。
すると、確認の為にたくっちスノーが溶岩を連れて戻ってきた。
「エアグルーヴ、調子はどう?」
「全然ダメだ、このたわけは何回繰り返しても合格点に達しない」
「………なるほど、これがエアグルーヴのトレーナーか」
「誰ですか貴方、時空断罪者ということは分かりますけどこんな所に居ていいんですか」
「悪いがコイツも純然たるトレーナーだ、しかもライセンスもちゃんと持ってる」
「………で、合格してもらわないと困るんだけど、出来そう?」
「出来そうというか、今まさに出来るまでやらされてるんですよ、私」
西園寺はため息をつきながら答える。