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【ウマ娘】皇帝と女帝と怪物と俺達【完結】
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 25ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 ウマ娘 たぬき要素有り オリキャラ 
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10~ 20~

*4*


「なっ!?」


気がつくと、たくっちスノーの首筋にリボンの紐が巻き付いていた。

たくっちスノーは反射的にルドルフの腕を離し、背後の人間の脚を両手で掴む。

たくっちスノーは振り向き、その顔を見つめた。

その表情は、まさに……氷の如し。



「おや、流石に歴戦練磨、最強無敵と謳われるだけはありますね」


「どうやらお前が、エアグルーヴのトレーナーらしいな」


「いかにも、私の名前は西園寺大乱……訳あってエグゼ杯開催時は留守にしていたので、これがお互い初の顔見せとなります」


「なるほど、じゃあ俺が君の事を知らないのも当然ってことか」


「開き直って言うことでは無いだろう!」


「えぇ、私はトレーナーとしての貴方のことは何も知りません」


「さて、本題に移りますけど……私もエアグルーヴから聞きましたよ、トレーナー達の情報があるプロジェクトにいるとか」


「そういったことは得意ではありませんが上司命令というものは逆らえませんからね」


「……てか、ナリタブライアンは?そのトレーナーもどこ?」


「ナリタブライアンは…奴のことだ、またどこかでサボっているのだろう」


呆れたようにため息をつくエアグルーヴ。

しかし、彼女はすぐに表情を切り替えると、鋭い視線をたくっちスノーに向ける。

まるで獲物を狙う獣の如く。

そして、リボンがたくっちスノーを襲う。


「おい西園寺なんなのそれ」


「すみません職業病です、と真面目に答えますとナリタブライアンとそのトレーナーさんはもう既に行動に移しています」


「ということなので、我々も指導対象と深く結ばれたトレーナーの情報集めといきましょう。」


こうして…

皇帝シンボリルドルフとそのトレーナー、たくっちスノー。

女帝エアグルーヴとそのトレーナー、西園寺。

そして怪物ナリタブライアンと、まだ見ぬトレーナー達の情報を集めていく。

トレセン学園には様々な才能を持ったウマ娘とトレーナーがいる。

この新プロジェクトは、 たくっちスノーが今まで経験したことのない、様々な出来事を巻き起こす。

しかし、彼はそれをまだ知らない。

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