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【ウマ娘】皇帝と女帝と怪物と俺達【完結】
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 25ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 ウマ娘 たぬき要素有り オリキャラ 
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10~ 20~

*6*

二人の間で軽く沈黙が続いた。そういえば、と思い出したように西園寺が口を開く。

……ポケットも開く、中に入ってるのは小銭だけ。


「資格って……この学園内の、です?」


「そもそも私は護衛任務で来ているわけで、トレーナー業をする為に居る訳では無いので何故そんなものが……」


「え、」


何言ってるのか全然分からなかった、なんならすぐ後ろにいたエアグルーヴも唖然としていた。そしてそのまま西園寺はスマホを取り出して、誰かに連絡を取り始めた。

どうやら電話の相手はSP仲間らしい。

しばらく会話した後、西園寺はスマホの通話を切る。


「すみません、ちょっと秋川理事長が遠出するらしいので失礼します」


そう言うと、瞬く間に西園寺は消えて……生徒会室にはたくっちスノー、シンボリルドルフ、エアグルーヴのみが残された。


「エアグルーヴ、これは……」


「いえ……これは私も流石に、あんなに堂々と学園内を行き来して資格が無いなんてこと想像だに……」


「おい、もし事実だったらやばいぞ……聞いてみるか」


生徒会室に居ても仕方ない。とりあえず三人は理事長室へ向かうことにした。

昔はコネで入ったたくっちスノーでさえトレーナー権の資格は持っていた、それすらないということは…

SPを騙る犯罪者の可能性も十二分にある、その為即座にたづなさんに調べを取ってもらうことにした。


「……確かに、西園寺大乱さんのトレーナーとしての資料等はここにはありませんね」


「……ただし、彼が言うようにコネのみでここに来たなら、まだちゃんとした情報が作られていないだけということもあります」


「まぁコネなら試験受けてないもんな……ちなみに、たづなさんは理事長を護衛している者って話は?」


「そういう話が来たことはありますが、いつからというのは……」


「この生徒会達のトレーナーがこんなんでいいのか………」

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