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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 70ページ)
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*46*
『マジンガー陣営』
甲児
「何だって!?それは本当なのか!?」
たくっちスノー
「うん、間違いない」
弁慶
「そんなに減っていたのか...」
ホワイト
「どれぐらいなの?」
ルルミー
「下回ったということは...100人未満ということですよ...」
ゴウ
「世界中を回っても99人程度しかいないと考えると...」
真上
「元々この世界には何人ほど原住民が生きていたんだ?」
たくっちスノー
「狭い世界ではあったけど...戦争が始まるまでは46609人だよ」
ガイ
「たった数日で何万人も死んだのか!?」
たくっちスノー
「ある意味、核武装よりタチの悪い兵器同士の戦争だから...未発展のこの世界じゃ耐えきれなかった」
たくっちスノー
「最初のスーパーマジンガーZを使用したものでさえ、数百人の命が失われているんだぞ」
ZERO
【シ、シカシ...ドンナニ狭クトモ戦争ノ範囲ハ...】
ZERO
【コノ研究所ト ソコカラ数十キロ離レタ ゲッター研究所ノミダロウ!?】
ZERO
【戦争ニ関ワレナイ遠クノ民マデ何故死ンデイル!?】
たくっちスノー
「光子力とゲッター線だよ」
ZERO
【何...!?】
たくっちスノー
「甲児さん、光子力って科学開発されたものですよね」
甲児
「あ、ああ...俺の世界の科学者が結集して作り上げた凄いエネルギー...おじいちゃんは光子力エンジン一基で、太陽の力を楽に生み出し、人類を丸ごと恒星間旅行に連れ出すことも可能なんて笑いながら言ってたけど...」
ルルミー
「...なんだか、スケールの大きい話ですね」
かなちゃん
「スーパーロボットの居る世界なんて超技術の宝庫ですからね」
たくっちスノー
「ゲッター線だってそうだ、どんな世界にもありふれていようと実用化させたのは基本的に竜馬達の世界だけ」
たくっちスノー
「それは何故だと思う?」
ZERO
【....マサカ!!!】
たくっちスノー
「おせぇんだよ!!気付くのが!!6日もな!!おかげで1つの世界が滅んだんだぞ!!」
弁慶
「どういうことだ!!俺たちにも説明しろ!」
たくっちスノー
「種類こそ違えどどの時空、どの世界にも共通して存在するものが1つあります」
かなちゃん
「アレルギーです」
弁慶
「アレルギー?」
ホワイト
「アレルギーってなにー?」
竜馬
「体内の免疫反応が誤作動を起こした状態だ、軽いものだと植物のアレルギーで花粉症になる」
甲児
「で、短期間で激しくアレルギー反応が起きることをアナフィラシーっていうんだ」
ホワイト
「へー!」
かなちゃん
「時空や世界にも免疫があり、アレルギーがあります...例えば我々がよく使う塩、塩アレルギーを持っている世界もあるんです」
ガイ
「で、アレルギーがどうかしたのかよ?」
ZERO
【光子力アレルギー ト ゲッターアレルギー....】
たくっちスノー
「そうだ」
甲児
「ええっ!?」
たくっちスノー
「あまりに人が亡くなっていくものだからと、世界の情報を昨日の夜調べてみたら...ここの人間達は皆光子力に含まれる成分とゲッター線に対してアレルギー反応があった」
竜馬
「ゲッターアレルギー...インベーダー野郎達みたいなものか」
海動
「そんなひでぇのかよ?」
たくっちスノー
「ああ...短時間で多量のゲッター線と光子力が放出された結果、この世界は死の世界となった」
たくっちスノー
「この世界が滅ぶのも...時間の問題だ...」
甲児
「そんな...!!」
ケイ
「...良いニュースは?良いニュースは何なのっ!?これで好きなだけ戦争出来るようになったなんて言ったら殴るからっ!!」
たくっちスノー
「そんなこと言うわけないだろうっ!!」
たくっちスノー
「良いニュースは...どうにか、世界が滅ぶまでに君たちを元の世界に送る時間はあるということだ」
かなちゃん
「...世界が滅ぶタイムリミットは?」
たくっちスノー
「戦争が始まった日から数えて...10日目かな」
ルルミー
「あと四日!?」
たくっちスノー
「崩壊が始まるまでもう時間がないんだ...でもこの人達の座標は分かっているから早めに...」
【ハアアアアアアアアアアッ!!!】
リリィ
「な、何この声!?」
ZERO
【たくっちスノー ドウヤラ奴ハ4日モ掛ケルツモリハナイヨウダ】
たくっちスノー
「なんだと...!?」
神ゲッターエビル
【ヤはリ ここニ いたかアアアアアアア...流竜馬アアアアアアア!!!】
ZERO
【エビル!】
ゴウ
「これがゲッターの神にして...」
竜馬
「ゲッター線そのものかよ...」
たくっちスノー達は初めてゲッターエビルの姿を見るが...
その姿はゲッターロボの原型をとどめておらず、複数のゲットマシンと融合しインベーダのようなグチャグチャの怪物となり...エビルの本体らしき蒼色の瞳が、ギラリと甲児達を見つめていた