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*61*
あかり
「私たちはプリキュアとして、ヨフカスナイトクラブと戦って!」
あかり
「皆の睡眠を守ってる!」
たくっちスノー
「…………戦ってる、とは言い難いんじゃねぇの?」
まりあ
「そうですわね…………いつも、ヨフカス達は決まって明け方には………」
『楽しかったぞ、プリキュア!』
まりあ
「と、仰っていますし……彼らの行動を止められたわけでもありませんわ」
たくっちスノー
「そう、今んのところ………今ん所現在は奴に遊ばれてる状態というわけだな」
あかり
「このままじゃ、ダメだよね………」
たくっちスノー
「ダメだな、かと言って本気のヨフカスに勝てる見込みもない」
いずる
「ヨフカスと喧嘩したことあるの?」
たくっちスノー
「生前はちょっと名前を聞いたぐらいだ」
ゆらぎ
「………………それだけです?」
たくっちスノー
「それだけ……で、納得するわけもないか、正直に話すよ」
たくっちスノー
「ヨフカスは………その」
たくっちスノー
「あれなんだが、俺の兄弟の子なんだ」
あかり
「え、きつねちゃんって兄弟がいるの?」
たくっちスノー
「まあな、俺は末っ子で兄貴や姐さんが山ほどいる」
たくっちスノー
「つっても、殆どは死んじまったけどな………」
たくっちスノー
「訳あって俺と仲間は散り散りになった数千人規模の俺の兄弟たちの安否を確認しててな、そのひとつとしてヨフカスの事を知ってたんだ」
たくっちスノー
「俺もちょくちょく会ってたんだが、まさか死んでたなんて気付かなかったよ」
ゆらぎ
「死ぬ前のヨフカスを知ってたの………どんな人だったんです?」
たくっちスノー
「お前らに言っても信じてくれないだろうけどよ、人間時代のあいつはかなり暗い男だった」
あかり
「え!?うそぉ!?」
たくっちスノー
「マジだ、あんな風に笑って楽しい事をするようなやつじゃなかった」
たくっちスノー
「まるでドス黒い闇のような暗い顔つきで………年がら年中勉強してるよーな奴だった」
たくっちスノー
「………多分、楽しくはなかったんだろうな、現世が」
たくっちスノー
「そこばかりは同情しちまう」