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MM逃走中 イグニスの出られない1日(完結)
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 50ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON2 MM○○中 逃走中 ナントカ三術将編 3作同時展開 
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10~ 20~ 30~ 40~

*2*

…………此度の物語は一味、いや3味違う。



何せ、舞台は同じだが物語は全く別なのだ

………是非とも楽しんでもらいたい、この3つのお話を。


そして個性豊かな3魔将を…………


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物語は数日前に遡る

【守影術士】イグニス。
魔王に選ばれし「三術将」の1人にして、城の警備を行う魔王に忠実で真面目な男。

人を疑う悪い癖があり表情は硬いが、仲間を思い人々に信頼されている優秀な術士だ。


イグニス
「…………二階、異常なし。」


イグニス
「今日も、問題は…………」

イグニス
「いや、何か居るな……出てこい」

イグニスが近くに来ると、ツボの中から白いフードを被ったハート模様の女性が飛び出す

「あらぁ?どうして気づけたのかしら、ステルスはしておいたのに」

イグニス
「お前は何者だ、単なる迷子か、それとも出られなくなっただけか」


イグニス
「それとも……………魔王様の敵か】

「………敵〜?嫌な言い方ねぇ、わたしはただ、あのモテなさそうな魔王ってやつに呪いを掛けに来ただけなのに!」

イグニス
「………敵だな」

イグニス
「出ていってもらう!」

「………あら、貴方も随分表情が硬いわねぇ、顔つきやスタイルは悪くないんだから、もっと笑えばモテるわよ?」

イグニス
「くだらん!そんな事を気にするような小さい男ではない!」

イグニス
「影柱!」


イグニスは魔術で黒い水晶を作り、水晶は結界となって女を包む

イグニス
「魔王様に何をする気だ!」

「何を………そうね」


「こういう事よ!!」

女は弓矢を取り出して、イグニスの額に矢を………

イグニス
(なっ………まずい、矢が結界をすり抜け……)


イグニス
「ぐっ………!?」

矢は、そのままイグニスを貫いたが………傷はなかった


イグニス
「…………なんともない?」

「いいえ、なんともあるわ」

「じゃあね、貴方は幸せになれるわ、効果を見ていずれ魔王も………」


イグニス
「待てっ!」


イグニス
「逃げられたか」

イグニス
「呪いと言っていたな、それがオレに………」

イグニス
「ジーンに調べてもらうか………今は、休もう…………」



翌朝

イグニス
「………という事がありました」

ジーン
「魔王様に呪いを掛けようとした不届き者ですか………」

メアト
「で、その呪いって奴にまんまとかかったと」

イグニス
「そういう事だ、命に別状はないが………」

ジーン
「うーん………しばらく様子を見ておかないと私でもなんとも」

魔王
「イグニス………お前はその女性を見つけ出して報告を」

イグニス
「はっ、ただ今………しばらく留守にします」

ジーン
「警備は暫くクーに任せますので、遠慮なくどうぞ」

イグニス
「すまない」


メアト
「…………」

ジーン
「全くこのお祭りって時になんて不届き者が………ねぇ?メアト」

メアト
「……………ねぇ、イグニスってさ」

ジーン
「はい?」


メアト
「………ああ、ごめん、なんでもないわ 」


メアト
(なに、この感覚………)



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