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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 50ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON2 MM○○中 逃走中 ナントカ三術将編 3作同時展開
*30*
イグニス
【……………】
ジーン
「その………貴方には悪いとは思っています、ですが……」
ジーン
「その、メアトが……貴方のことを想ってここまで動けるなんて想像もつかなかった」
ジーン
「それが間違った愛情であることも理解はしてます、それでも………」
イグニス
【そうか…………奴はオレたちと違って、恋をしているからな】
ジーン
「………そうですね、こんなことを言うのは失礼ですけど、恋心はまだ私たちは感じていませんからね」
イグニス
【実の所オレには分からない、メアトにとって何が得なのか】
イグニス
【メアトにはさっきの言葉は悪かったと伝えておいてくれ】
イグニス
【あいつは自分がオレに見合ってないと感じたようだが、実際は恋心を知らぬオレの方がメアトに見合う存在ではないのかもしれないな】
ジーン
「…………」
ジーン
「だったら、メアトを想っているなら自分から答えてください」
ジーン
「全てが終わったあとに」
ジーン
「彼女を本当に【愛してみる】のも悪くないかもしれませんよ」
イグニス
【………そうだな、考えておこう】
イグニス
【あっ】
魔王
【…………………】
ジーン
「あっ、魔王様………そうだ、そばにいるの忘れてた………」
イグニス
【失礼する】ピッ
………
マルコ
「ねぇちょっといいかな!?」
ジーン
「どうかしました?」
マルコ
「マルコ、外に忘れ物しちゃった!城門ってどうやったら開けられるかな?」
ジーン
「えっ……ほんとだ!城門が閉まってる!?」
ジーン
「すぐ案内します、ついてきてください!」
ジーン
「メアト、ちょっと離れますよ!」
メアト
「うん、掃除は1人でも出来るから」
マルコ
「じゃ!」
…………
イグニス
「魔王様」
魔王
「………恋、か。」
魔王
「イグニス、実の所私もジーンのような考えが過っていた」
イグニス
「と言うと?」
魔王
「メアトが………愛情術士によるまやかしではなく心からお前を愛しているなら、それもまた悪くないと思っているんだ」
イグニス
「……………オレで、よろしいのですか?」
魔王
「当たり前さ、僕と同じで姉さんも人を見る目は確かだ。」