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ざくざくアクターズZ!(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 58ページ)
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*30*

宿屋イベント

『作者』

exeとたくっちスノーは、ハグレ王国の客室にやっとの思いで帰ってくるとゆっくりと腰を下ろした

野獣先輩
「お帰りっすexe、ヒーローショーどうだったかゾ?」

Sonic.exe
「あいつのせいでメチャクチャだった」

野獣先輩
「だろうね...ルミナ様はどうだった?」

Sonic.exe
「一時はどうなるかと思ったが、ここに滞在したいと言ってくれた」

野獣先輩
「ならいいっすけど...たくっちスノーは?」

たくっちスノー
「好き嫌いに関して学ぶ宿題も出された」

野獣先輩
「今さらっすか...そうそう、伝えておかないとっすね」

たくっちスノー
「ん?」

疲れてソファーで横になるたくっちスノーに田所は例のチラシを渡す

野獣先輩
「あんたが作った例のチラシで、入国したい奴がそれなりに来たっすよ」

たくっちスノー
「そうなんか、何人来た?」

野獣先輩
「ん、そうですね...4人ほどっす」

Sonic.exe
「四人か...」

..新しく入ってくる国民、

好き嫌いを学ぼうと考えているたくっちスノーにとって、非常に好都合だった。

たくっちスノー
「了解、すぐにでも入国審査を始めれるように王さまに伝えておく」

Sonic.exe
「まぁ待て、我々時空監理局からしてもどんな奴が来たか気になるじゃあないか」

野獣先輩
「それもそうっすね」

たくっちスノーはソファーから起き上がり、背伸びをすると、四枚の応募用紙を確認する作業に移った。

たくっちスノー
「え~と...まずは、『ルイージ』?なんでメイドウィンの始まりの者がここに?」

...『始まりの者』

一番最初は原点にして頂点であるとメイドウィンは考えているため、初めて書いた作品の主人公を『始まりの者』と呼ぶようになった...

そしてあの某緑の人気者こと『ルイージ』こそ、メイドウィンが小説を書き始めるようになったキッカケの作品の主人公なのだ。

たくっちスノーが懐かしんでいると、そこへ田所がすかさず指摘する

野獣先輩
「364364、顔が違うゾ」

よく見ると、ルイージのチャームポイントの髭や鼻はなく、若々しい少年の顔付きをしており、全くの別人だった。

たくっちスノー
「あっ、なんだぁマガイモノか...」

Sonic.exe
「マガイモノ...なのだろうか?」

『マガイモノ』は、全てが王であるたくっちスノーによって作られたわけではな
い。
全く別の何者かが作り上げたマガイモノも数多く存在しており、exeと田所はこれらに含まれるのである。

たくっちスノー
「保留!次の奴見せて」

野獣先輩
「えーと、次は『ザクロ』っすね」

たくっちスノー
「ザクロねぇ...自分が知ってる奴だとホビー漫画の悪役かなぁ」

Sonic.exe
「知ってる人が少なそうなネタをぶちまけまくるのはやめろ」

ザクロの募集用紙を見たたくっちスノーは、あることに気付いた、さっきのルイージの募集用紙と、字の書き方が同じなのだ

たくっちスノー
「これ多分同じ奴が書いたな...可能性があるとするなら、さっきのルイージもどきとか」

野獣先輩
「じゃあそいつも現在は保留でいいっすね」

たくっちスノー
「うん、次の見せて」

野獣先輩
「次はほい、名前は『ミルラ』だゾ」

たくっちスノー
「ん...あ、こいつ『作者(メイドウィン)』だわ」

※作者=世界の創造主=メイドウィンという方程式がうちの小説では定まっております

Sonic.exe
「メイドウィン?ある日突然現れたかと思うと何も言わずに突然消えていくタイプか?」

たくっちスノー
「そういう表現やめて、そんな感じでいなくなっていった作者多いから」

exeの的を得た表現に苦笑いしながらも、たくっちスノーは資料をチェックする

野獣先輩
「青い、稲妻の力を持ってるみたいっすね...」

Sonic.exe
「だが、問題はこのガラスのハートだ」

野獣先輩
「そうっすね、結構グイグイ来る人いるっすからねぇこ↑こ↓って」

たくっちスノー
「まぁ基本ここは良い奴ばかりだからな...約1名除いて。」

ハグレ王国...お人好し国王のデーリッチを初めとして性格が悪い人はほぼ誰もいない、だが問題はイリスという悪魔だった。

彼女はたくっちスノーぐらいしか気付いてないのだが密かに下克上を目論んだり、ガチャ商法商品で人間の金を吸い上げたりと、ハグレ王国きっての外道で、繊細なハートを持つ『ミルラ』は正に彼女のカモになりかねない存在だったのだ。

たくっちスノー
「ひとまずこいつも保留だ!イリスの事は自分も最低限気を付けるが、ダメだったらそういうことでってわけだし!」

Sonic.exe
「最後はコレだ」

たくっちスノー
「....ん?これは...『ルルミー』?」

たくっちスノーは、ふと最後の資料に目が釘付けになった。

彼女の資料からは『作者(メイドウィン)』と似たような力を感じるが、はっきりと作者の力とは言いきれないあやふやな物を感じたのだ。

たくっちスノー
「なんだこれは...?こんなの初めてだ...」

野獣先輩
「...ん、ああ、こいつ自分の世界を持ってないんすよ」

Sonic.exe
「どういうことだ?」

野獣先輩
「まだ【小説カキコ】で小説を書いてないって事っす」

たくっちスノー
「まさか、読者!?存在していたなんて....」

たくっちスノーは驚愕した、

それもそのはず、【小説カキコ】は名前を付けないとコメントを送ることが出来ず、ただ読むだけの人がわざわざ名前なんて付けるはずが無いと思い込んでいたからだ、事実、小説を書いてない人からのコメントを見たのも、せいぜいリア友からの物しかなかった。

たくっちスノー
「時代は変わったんだな...」

Sonic.exe
「どうするんだ?カキコ作者は皆メイドウィンとして扱っているのだろう?作者ではないコイツは一体どうなる?」

たくっちスノー
「ひとまず『読者(フェイクイン)』という称号をつけておこう...」

ため息を付きながら、ルルミーの募集資料を元の場所へと投げ、たくっちスノーは再びソファーへと寝転んだ。

たくっちスノー
「はぁ...まぁこんなところかぁ」

野獣先輩
「結局全部保留っすか」

Sonic.exe
「まぁ最後に決めるのはデーリッチであって、俺達ではないからな」

野獣先輩
「まぁ悪人っぽいのは居なかったし、良しとしますかねぇ」

翌日、デーリッチとローズマリー、そしてたくっちスノーは面接を開き、なんやかんやありながらも、四人は無事にハグレ王国入りを果たしました。

ハグレ王国に入った四人がどんな活躍をするのか...


正直に答えると、まだ何にも考えてなかったりするのである

イベント END

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