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ざくざくアクターズZ!(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 58ページ)
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*45*

....

Sonic.exe
「....誰も来ないな」

Sonic.exeは後悔していた。

海というものをexeはあまり見ないが、三時間座って待機して、海の家が季節外れということに気が付いたのだ。

こんなものでは給料なんて貰えないだろう、そう思って立ち上がったその時、三時間ぶりに引き戸が開く音がした。

ニワカマッスル
「おーい、ウズシオーネ...ってなんだ、exeか。」

現れたのはニワカマッスルだ、さしずめ報告でもしに来たのだろう、exeはお面を外し彼に話しかける

Sonic.exe
「ウズシオーネならドナウブルーだ、何か用件あるのだったら聞いてやるが」

ニワカマッスル
「いや、それ以前になんでお前ここにいるんだ?バイトか?季節外れなのに」

Sonic.exe
「どうやらそうみたいだな、待てども待てども客が来ない。」

ニワカマッスル
「そろそろ冷えてくる季節だからな、そんなときに海来るやつなんて失恋した奴ぐらいだろうよ」

Sonic.exe
「....ということはお前」

ニワカマッスル
「言うな、何も...これ以上。」

このニワカマッスルという男、性格はよく筋肉もあり頼れる兄貴分なのだが、いかんせん牛顔故にモテないという悲しい宿命を背負っているのだ。

恐らく先程女にでもフラレたのだろう...とexeは思ったが、口に出さないようにして、どうにか話を逸らした

Sonic.exe
「...ウズシオーネを探してたみたいだが?」

ニワカマッスル
「ああそうそう、バイトしてんのならウズシオーネに伝えてくれ、背後に気を付けろって」

Sonic.exe
「ストーカーか?」

ニワカマッスル
「いや実はさ、最近お前んとこの上司がウズシオーネに絡んでるから...」

Sonic.exe
「Tの奴....まぁ設定がほしいだけだろう、いつものことだ、俺からもキツくしておくよ、首を」

ニワカマッスル
「お前ってブラックジョーク好きだよなぁ....」

Sonic.exe
「....おい、ニワカマッスル、妙な質問だが聞いていいか?」

ニワカマッスル
「おう、なんだ?」

Sonic.exe
「....生き物は、死んだらそれで終わりだろ?」

ニワカマッスル
「....本当に妙な質問だな、当たり前だろ」

Sonic.exe
「...あ、ああ。」

ニワカマッスル
「店番頑張れよー、俺も応援しとくからさ」

そう言ってニワカマッスルは海の家から出ていく...


Sonic.exe
「....普通?」

考える暇もなく、また引き戸が開いた...噂をすればなんとやらで、たくっちスノーがルルミーとミルラを連れていた。


Sonic.exe
「T、それは何の真似だ?ハーレムの練習か?」

たくっちスノー
「分身と違って作者をそういう目で見てないっての、単なる散歩だよ、散歩。」

たくっちスノーはポケットから五十円玉をexeに向けて投げ飛ばした後、店内のキャンディ(税込み46円)を取りだし舐め始めた。

ルルミー
「こんにちは、exeさん。」

Sonic.exe
「ああ...で、なんで入ってきた?季節外れだというのに」

たくっちスノー
「海の家見てたら焼きそば食べたくなったってミルラが」

Sonic.exe
「...何?海の家では焼きそばを販売しているのか?」

たくっちスノー
「君さ、海の家を何だと思ってたの?」

ルルミー
「海の家、行ったことないんですか?」

たくっちスノー
「リアルワールドで海行く機会すら無かったからねぇ、exeの世界にもなかったはずだよ」

Sonic.exe
「....オレの世界か。」

ミルラ
「...あの、exeさんとたくっちスノーさんって別の世界出身なんですよね」

たくっちスノー
「そだね、ハグレはほぼ皆よその世界から来ている、つまり自分も君らもハグレってことになる」レロレロ

ルルミー
「飴を舐めながら話さないでください」

ミルラ
「...えーとじゃあ、帰りたいと思ったことは?」

たくっちスノー
「ハグレ王国には一人だけ居たよ、一度帰ったけど戻ってきた...ここで大きなことをやり遂げたいつってね。」

たくっちスノー
「あ、でもこの世界の召喚ってほぼ一方通行だから帰るに帰れないんだよね、だから昔反乱戦争が起きたわけでして」

Sonic.exe
「無駄話は済んだか?特に買っていかないならさっさと失せろT」

たくっちスノー
「ああそうそう、焼きそば二人前!自分のは愛情マシマシの塩焼きそばで!」

Sonic.exe
「三平くん(塩焼きそば味)でも食ってろ!!」

そう言いながらexeはカップ焼きそばをたくっちスノーに投げ飛ばし、海へとぶっ飛ばした

Sonic.exe
「...で、焼きそば二人前か、どうにか作ってみるか」

ルルミー
「作れるんですか?」

Sonic.exe
「昨日食ったのが初めてだが俺は神だ、味の再現は可能。」

たくっちスノー
「再現...ってあれインスタントだぞ...」

Sonic.exe
「なんだ、相変わらず帰ってくるのが早いな」

たくっちスノーはワカメまみれになるという定番のギャグ描写をしながら海から上がってきた。

Sonic.exe
「よし、三平くんソース味を完璧に再現した焼きそば二人前だ」

ルルミー
「インスタント食品を100再現って...」

ミルラ
「凄いような、凄くないような...」

たくっちスノー
「exe、今晩高級料理店でも行かない?」

Sonic.exe
「俺の能力を悪用しようとするな...ああ、そうそうミルラとフェイクイン」

ミルラ
「はい?」

ルルミー
「どうかしました?」


exeは、確認の為にと、あの質問を彼女たちにも告げた。


Sonic.exe
「生き物って、死んだらもう戻らないよな?」

ミルラ
「...は、はぁ、そうですけど。」

ルルミー
「おかしな事を聞きますね。」

Sonic.exe
「...おかしい、か?」

たくっちスノー
「....二人とも、先帰ってて。」

ミルラ
「え、あ、はい...」

何かを察した二人は、そそくさと海の家を後にする。




『...なぁ、生き物が死んだらそこで終わりなのが普通なのか?間違っているのは誰だ?俺か?あいつらか?』

『お前は何も変じゃない、おかしいのは、お前の住んでいたあのイカれた世界だよ...』

『俺はもうあの世界と決別した、それなのにたまに、あの世界の事を思い出すんだ、まるで呪縛から逃れられないように....』




『なぁ、教えてくれ』




『AM I REALLY GOD?』
訳:俺は本当に神なのか?

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