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ざくざくアクターズZ!(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 58ページ)
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*54*

【宿屋イベント】

『新しい世界の目撃者』

Sonic.exe
「...ウズシオーネか。」

exeはたくっちスノーからウズシオーネの設定を借りてもらい、素性を把握している最中だった。

Sonic.exe
「『ウズ』は、子供を助けようとして逆に誤解され、毒矢で刺されそのまま死亡...その後どういうわけかシオーネの体に人格が入る...と。」

Sonic.exe
「また、シオーネもスキュラ族のハグレとしてかなりの迫害を受けていた...か。」

『迫害』。

圧倒的な力を持ち、文句を言う輩をこの手で消し飛ばしてきたexeには、とても程遠い出来事だった。



....

ウズシオーネ(ウズ)
「え?シオーネは私から見てどんな奴かって?」

Sonic.exe
「ああ。」

ウズシオーネ(ウズ)
「そんなの、お人好しで無茶ばっかりする純粋な子に決まってるじゃない」

Sonic.exe
「お人好しで無茶ばかりで純粋...まるでここの王様だな」

ウズシオーネ(ウズ)
「あ、そういえばそうね」

Sonic.exe
「うちのTも時には無茶してくれたら良いのだがな...敵ばかり作りやがって」

exeとウズは、あれ以来定期的に話す仲になっており、ウズにとっては初めてのハグレの友人が出来たわけになる、それはexeも同じだった。

Sonic.exe
「あ、そういえばあのときいつシオーネと入れ替わった?」

ウズシオーネ(ウズ)
「あれは本当に時間切れだったの、シオーネが起きたのは...多分偶然ね。」

Sonic.exe
「そうか...そうだウズ、俺もシオーネと交換日記がしたいのだが」

ウズシオーネ(ウズ)
「....はぁ!?」

Sonic.exe
「なんだ、そんなに驚くことか?親しい仲ならやるものだと思っていたが..」

ウズシオーネ(ウズ)
「いや、シオーネと、あんたが...交換日記!?ダメよ!そんなの私が認めないから!」

Sonic.exe
「...許可がいるのか?」

ウズシオーネ(ウズ)
「当たり前でしょ!!異姓で交換日記とか、ま、まるで付き合ってるみたいじゃないのよ!」

Sonic.exe
「....そうなのか?」

ウズシオーネ(ウズ)
(やっべーこいつ驚くくらいピュアだ、まぁ向こうの世界じゃ恋人どころか友人すら作れてないだろうし、しゃーないか...)

Sonic.exe
「そんなわけで参考程度にお前の交換日記を拝見するぞ」

ウズシオーネ(ウズ)
「宿題写させてみたいなノリで人の交換日記を見ようとしないでよ...」

Sonic.exe
「まぁ嫌と言っても俺には念力があるんだがな」

ウズシオーネ(ウズ)
「あああーーー!!マジで見ないでーーー!!!」

ウズは八本足を日記に絡め押さえ込んだ、負けず嫌いのexeは念力の威力を強めた

ウズシオーネ
「やめて!!それを見たら私の脳内は死ぬ!!誰かを殺したら...後戻り出来なくなる!」

Sonic.exe←ノリノリ
「俺はそれを望んでいる...」

遂にウズの足から日記が滑り落ちた、exeが中を確認すると、そこには....

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「デーリッチ、ダメだよ...人が来ちゃうっ...」

「ローズマリー...王様の命令が聞けないんでちか?」

「ん、んん....もうっ...」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

exeはそっと交換日記を閉じた、ウズの方を見てみると、魂が抜け落ちたような...いわゆる真っ白になった状態になっていた

Sonic.exe
「すまない、うちのTがお前の日記に落書きしたようだ」

ウズシオーネ(ウズ)
「お、おう....」

ウズシオーネ(ウズ)
(うわあああああ!!見られたあああ!!私の書いてる漫画見られたあああ!!)

Sonic.exe
「...丁寧に色まで塗ってある、まさかあいつがそこまでやるとはな」

ウズシオーネ(ウズ)
「え、ええ...」(あーよかった!私が書いたって思われてない!!Tには悪いけどこのまま擦り付けてやるわ!!)

Sonic.exe
「これはシオーネはまだ気付いてないのか?」

ウズシオーネ(ウズ)
「え、...多分」(フツーに読んでるって!!私のせいでBLとGLが感染しちゃってるって!!)

ウズシオーネ(ウズ)
(あーやばいやばい...こんなの知られたら完全に誤解される、いや間違ってはいないんだけどそういう目で見られるの嫌すぎる!)

Sonic.exe
「...Tの奴め」

ウズシオーネ(ウズ)
(話せば話すほどボロが出てくる気がする...こうなったら!!)

ウズシオーネは光速で目を閉じ、光速で羊を数えた

ウズシオーネ(ウズ)
(寝落ちっ!!!)

そしてウズは光の速さで眠りについた...

Sonic.exe
(...あれ?まだ二時間経ってないはず...まあいいか)

そして翌朝のこと...

Sonic.exe
「ウズシオーネ、お前に謝らないといけないことがある」

ウズシオーネ
「どうかしたのですか?」

Sonic.exe
「いや、俺の上司...Tがお前、いやお前達の大事な交換日記に落書きをしたみたいでな」

ウズシオーネ
「へぇ...」

Sonic.exe
「あいつめ...漫画の才能があるならそれで食っていけばいいだろ、ご丁寧にラフとカラーで作りやがって...消せるか!」

ウズシオーネ
「...あ!そういえばウズちゃんも漫画を書いているんですよ~!」

Sonic.exe
「へぇ、あいつもか...よく二時間で書けるな」

ウズシオーネ
「良かったらexeさんも読んでみませんか?」

Sonic.exe
「勝手に読むのも悪いから俺はウズに聞いてみる、あいつの漫画、少し興味があるからな....」

Sonic.exeが去ったあと、ウズシオーネはこっそりと交換日記を開く。


「デーリッチ、ダメだよ...人が来ちゃうっ...」

「ローズマリー...王様の命令が聞けないんでちか?」

「ん、んん....もうっ...」


ウズシオーネ
「んんーっ!こういうのもあるのかーっ!」


....
Sonic.exe
「そういうわけだウズ、お前の漫画読ませてくれ」

ウズシオーネ(ウズ)
「絶対駄目ッ!!!!」


END

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