完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~
*42*
トウマ
『30分後!!』
〜紅魔館〜
レミリア
『なるほど、だいたい分かったわ』
レミリア
『今の霊夢は真庭狂犬っていう忍者に乗っ取られてると』
晴香
「はい、真庭忍軍がこんな所にもいたなんて……」
レミリア
『そうね、私も真庭忍軍どころかニンジャすら本の中でしか見たことがないわ』
那雄宏
「幻想郷にはいねーのかよ、くの一とかそういうの」
早苗
「意外といないんですよここには」
レミリア
『となると、原因はひとつね………いるんでしょ?スキマ妖怪』
スッ
紫
「ええ……聞いてたわ、全部」
早苗
「紫さん!」
弘司
「妙に暗い顔だな」
紫
「まあね、狂犬の奴こんなところまで来るなんて」
レミリア
『貴方の知り合い?』
紫
「元・十黒柱【永遠王】真庭狂犬、唯一代を継がず初代のまま生き続ける真庭忍軍頭領。」
紫
「知り合いというか、腐れ縁というか………最後に会ったのはもう何百年も前だけど」
レミリア
『何百年……狂犬はそれほどの年月を憑依しながら生きてきたのね』
弘司
「それほどの年月を生きながら受け継いでいけば、度を越した強さになるのも頷ける」
紫
「狂犬は恐らく狂犬発動を使い通して幻想郷に住む全ての女達に憑依するつもりよ」
紫
「残った肉体は灰になるから後始末には困らないし、不運なことにここには私や貴方を含め強い女が沢山いる」
紫
「そうやって………生きてきた女だから」
レミリア
『それは今までにない程の異変ね……全く、とんでもない女と仲良くなったものね』
紫
「数百年も前の事が巡り巡って今に襲いかかるなんて普通思わないでしょ?」
レミリア
『それはそうだけど』
早苗
「ちょっと聞いてもいいですか?」
紫
「何?」
早苗
「まにわには晴香さんの世界に存在してるんですよ?どうやって幻想郷に来たんですか?」
紫
「狂犬の本体は残留思念よ、幻想入りは不可能ではないわ……あるいは、あそこかも」
早苗
「あそこ?」
紫
「万が一私の能力が使えない状況に陥っても幻想郷に帰還出来るように特殊な空間をあっちに作ったの」
紫
「カミカクシの森って言うんだけど……おかしいわね、情報は完全に遮断したのに」
弘司
「そちらの神が真庭忍軍の里は現代以上の情報社会と言っていた、月日が経てば発見されてもおかしくないだろう」
晴香
「………待って、弘司」
晴香
「つまりそれって、狂犬以外にも真庭忍軍が潜んでる可能性が……」
弘司
「あるな」