コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- やさしくしないで。
- 日時: 2011/01/14 20:20
- 名前: 三春 ◆OTogeME6uU (ID: mznU1Olg)
『もう……
やさしくしないで』
思わずこぼれた、わたしの本音。
きみがわたしの肩に触れるたび、胸が締め付けられそうで。
きみの笑顔がこぼれるたび、切なくなる。
きみの声が響くたび、耳をふさぎたくなって。
ねぇ、
もう優しくしないで。
このままだと、“好き”が
あふれちゃいそうだよ。
わたしがきみの……
いちばんだったらよかったのに——————
————————————————————————————
はじめまして♪ 三春ですっ☆
今までなんどもこちらで小説を書いてきたんですが、なんども挫折・・・
すみません。
だから今回は絶対完結まで持っていきたいと思いますっ
目指せ! コメディ・ライト/最優秀賞!
ムリです。ごめんなさい。調子乗りました。
気に入っていただけたなら、投票して下さるとうれしいです。
——————本編——————
1章『わたしの好きな人』
>>1
>>4
>>9
>>10
>>16
>>17
>>22
>>23
>>27
>>30
2章『愛するより愛されろ』
>>31
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- Re: やさしくしないで。 ( No.22 )
- 日時: 2011/01/15 14:24
- 名前: 三春 ◆OTogeME6uU (ID: mznU1Olg)
「……ん」
あれ、わたし寝てた?
視界がぼやける。
あれ……?
だれかが、わたしのほっぺに触れている……?
「あっ」
確かめるように顔を上げると、織田が立っていた。
その驚いた声と同時に、わたしの頬に触れていたものが無くなった。
「……お、だ?」
「ごめん、その……つい」
今、わたしに触れてたのって織田?
ごくんと生唾を飲み込む。
もう寒くなんかないのに、息が震える。
——————だめ。
心臓が張り裂けそう。
——————だめ。
期待なんかしちゃ……ダメなの。
「つ、い……って?」
「だから、その……っとぉ。……つむぎちゃんの寝顔が可愛かったからつい」
可愛かったから?
今、織田わたしのこと可愛いって言ったの?
脹らむ期待。
……教室にはまだ誰も来ていない。
……もしかしたら、そんなこと言うんだったら織田も……
わたしが織田に抱いているような気持ちを、わたしに抱いていてくれるのかもしれない。
ぎゅっと目をつぶり、声をふり絞る。
「……わたし——————」
ガラッ……
ドアを開ける音が聞こえて、わたしはその言葉の先を止めた。
……和歌山くんだ。
バッグを肩に乗せて、わたしたちを素通りして自分の席につく和歌山くん。
よかった……。
もし、もしあとちよっとわたしの言葉が早かったら、和歌山くんに聞かれてたかもしれなかった。
ふぅ……っと安心して息を吐くと、織田が続きの言葉を期待しているような眼で見つめてきた。
今、この状況では言えない……
言い訳を考えないと……
「……えっと、わたし、わたし……今日寝不足だったんだぁ」
あははっと笑ってごまかした。
“好き”
本当はそう言いたかった。
だけど、言えなかった。
本当だったらがっかりしてるはずなのに、なぜか心は落ち着いている。
……もしかしたら、言わなくて良かったって安心したのかもしれない。
だって、言ってしまったらこの関係が崩れてしまうかもしれないから。
「そう? 授業中ねんなよ。つむぎちゃん」
織田はそう言ってわたしの肩を叩いて、自分の席へと戻った。
触れられたところが……熱い。
ねぇ、どうして。
どうして。
わたしのほっぺなんかにさわったの?
もう、一生洗えなくなっちゃうじゃん。
……どうして、可愛いだなんて言ったの?
もしかしてわたし、期待しちゃっていいの?
そんなこと言ったら、わたし期待しちゃうよ?
知らないよ?
もっと、好きになっちゃうよ?
- Re: やさしくしないで。 ( No.23 )
- 日時: 2011/01/15 14:28
- 名前: 三春 ◆OTogeME6uU (ID: mznU1Olg)
「大ニュース! 大ニュース!」
だいぶ教室に人が集まりいつもの教室に戻りかけたころ、クラスのムードメーカー桜坂くんがばたばたと足音を立てて教室に入ってきた。
あんなに騒がしかった教室も桜坂くんの言葉によってしんと静まりかえる。
「翔真と高橋は出来ていた! 今日、おれ翔真が高橋のほっぺに触るとこ見ちゃったんだよね!」
……えっ!?
また、教室にざわめきが戻る。
見られてた。
それだけでも恥ずかしいのに……
……どうして。
みんなの前で、そんな風に言うの?
じわじわと涙があふれてきて、目がしらが熱くなる。
はずかしさで胸がいっぱいで、逃げだしたくなる。
でも、ここで逃げたら認めたも同然。
どうしようっ——————!
「……やめろよ。出来てなんかねぇし」
静かに、怒ったような口調で織田が言った。
ふっと肩の力が抜ける。
「じ、じゃあなんでほっぺに……」
「ゴミがついてただけだし。おれ、別に高橋のことなんとも思ってないし」
ずきん……
わたしは確かにこの時、聞こえた。
心の奥のなにかが、音を立てて割れたのを……
「……な、なんだよ。つまんねぇな」
「またかよ。桜坂の早とちりーっ」
教室は一気に笑い声に包まれる。
その中で、わたしひとりだけ笑えなかった。
みんなの前で言われたからじゃない。
織田が、織田がわたしのことなんとも思ってないって。
確かにそう言ったから。
ゴミがついてただけだって。
わたしのほっぺにゴミがついてたから、なんてわたしに言ったらわたしがきずつくと思ったから、織田のやさしさが“可愛かったから”なんて言わせたんだ。
ひどいよ。
そんな優しさ、いらないよ。
期待、させてひどいよ。
言わなくて良かった。
言ってたらきっと、今頃はわたしきっとみじめな思いをしてた。
わたしに特別な感情がないんだったら、もう……
やさしくしないで。
- Re: やさしくしないで。 ( No.24 )
- 日時: 2010/12/29 19:51
- 名前: 七日恋 (ID: qNIh9ax1)
- 参照: http://watasitoaitunomonogatari/na
すんごいつづきがたのしみです!!
速くもっとかいてください!!
がんばれぇ!!
- Re: やさしくしないで。 ( No.25 )
- 日時: 2010/12/30 10:29
- 名前: 美月星 ◆omC9mmPPnA (ID: zVt/LmGE)
三春、ってもうよんじゃった^^★じゃあ、あたしのこともよつばで★(美月星ってめんどくさいよネ)あと、これからタメ口で④⑥④⑨♪
三春はえらいし、小説うまいし、★完璧★
続き楽しみにしてるよ♪♪がんばって★
- Re: やさしくしないで。 ( No.26 )
- 日時: 2010/12/30 14:48
- 名前: 三春 ◆OTogeME6uU (ID: mznU1Olg)
◆七日恋様
ありがとうございます^^
がんばって書いていこうと思います!
◆よつば
ありがとうー!
うちもタメで全然おkだよ!
小説うまいだなんて、てれるなぁ…
こうやって見てくれる人がいるって思うだけで元気出るっ^^
これからもよろしくね。
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