コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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やさしくしないで。 
日時: 2011/01/14 20:20
名前: 三春 ◆OTogeME6uU (ID: mznU1Olg)

『もう……



                 やさしくしないで』


 思わずこぼれた、わたしの本音。



 きみがわたしの肩に触れるたび、胸が締め付けられそうで。



 きみの笑顔がこぼれるたび、切なくなる。

 

 きみの声が響くたび、耳をふさぎたくなって。





 ねぇ、



          もう優しくしないで。




 このままだと、“好き”が



   あふれちゃいそうだよ。


 わたしがきみの……


 いちばんだったらよかったのに——————


————————————————————————————

はじめまして♪ 三春ですっ☆
今までなんどもこちらで小説を書いてきたんですが、なんども挫折・・・

すみません。
だから今回は絶対完結まで持っていきたいと思いますっ
目指せ! コメディ・ライト/最優秀賞!
ムリです。ごめんなさい。調子乗りました。
気に入っていただけたなら、投票して下さるとうれしいです。


——————本編——————

1章『わたしの好きな人』

>>1
>>4
>>9
>>10
>>16
>>17
>>22
>>23
>>27
>>30

2章『愛するより愛されろ』

>>31





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Re: やさしくしないで。     第2章更新中☆ ( No.67 )
日時: 2011/01/09 18:20
名前: 三春 ◆OTogeME6uU (ID: mznU1Olg)

◆柚莉愛様

ぜんぜん、ためでいいよっ
タメでいいって言ってくれたのは、柚莉愛さんでしょ?
これからもよろしくね。

Re: やさしくしないで。     第2章更新中☆ ( No.68 )
日時: 2011/01/10 13:57
名前: かな ◆fwZEdyIolE (ID: 4Zx8dEzr)

こっちのも除いてみたよ!
三春、小説書くのすごい上手くなったね^ω^
なんて、うちが言えることじゃないんだけど(笑

次に織田っち(?)出てくるんだ〜!
衝撃の展開!
楽しみにしてるよ〜・∀・ノ

Re: やさしくしないで。     第2章更新中☆ ( No.69 )
日時: 2011/01/10 15:13
名前: 三春 ◆OTogeME6uU (ID: mznU1Olg)

◆かな様

ありがとうー
トリップつけたんだー
かなもなんか書いてみたら?
まってるよっ

Re: やさしくしないで。     第2章更新中☆ ( No.70 )
日時: 2011/01/10 15:52
名前: 三春 ◆OTogeME6uU (ID: mznU1Olg)

「何見る?」
「うーんと、アクション!」
「えーっ? 普通、恋愛ものでしょ?」


 恋愛ものが見たいと駄々をこねるわたしと同様に、大志もなかなかゆずらない。
 わたしは、子供みたいに大志に詰めより、無理やり納得させた。

「へへへ」
「次来るときは、おれの見たいの優先しろよー?」
 ぷぅっと頬をふくらませ、すねる大志をよそにわたしはポップコーンを買いに、売店へ向かう。デートで恋愛ものの映画見るの夢だったんだ。
 


「何味好き?」
「キャラメルに決まってんだろう?」
「わたしも! キャラメル大好きっ」

 偶然にも同じ味が好きなことに感激しつつも、Lサイズのキャラメル味のポップコーンを購入し、6番シアターの席へ腰を落ち着かせる。


 あたりが徐々に薄暗くなり、予告が始まる——————







「……っ、うぇ……」
「……泣くなよ。そんなに」
「だって、かわいそうで……」

 主人公の彼氏が死んでしまう。などいうありがちのストーリーだったけど、やっぱり見ると泣いてしまうものだ。

 大志には心がないのか、上映中、ぱくぱくとポップコーンを食べ進めていた。

「はいはい、泣き虫だな」
 わたしの頭を、大きな大志の手がなでた。
 
 完全に子供扱いしてる……
 はぁっとため息を漏らし、視線を横へと向ける。

「……え」
 
 その瞬間、わたしの目がとらえたのは




 楽しそうに笑う、金岡さんと——————








 織田だった。








 時が止まる。
 どうして、手をつないでいるの?
 
 どうして、ふたりが持っているケータイにおそろいのストラップがついているの?
 どうして、ふたりがこの映画館にいるの?
 どうして、どうして、どうして。


 好きじゃないはずなのに、大志のことが好きなのに。


 どうして。

 ———————わたし、泣いてるの?


Re: やさしくしないで。     第2章更新中☆ ( No.71 )
日時: 2011/01/10 16:11
名前: 三春 ◆OTogeME6uU (ID: mznU1Olg)


「……つむぎ?」
 大志がわたしを呼んでいる。
 声が出ない。 
 目線が反らせない。


 どうして、そのシルバーの携帯ストラップはなに? 
 なんなの?
 
 ……そっか。
 叶ったんだね。金岡さん。

 織田のこと好きだって、わたしに宣言したんだもんね。 
 大志のことが好きなわたしに。
 
 ——————好き?
 本当にそうなの?
 だったら、どうしてわたしは泣いてるの?
 そう自分に言い聞かせてるんじゃないの?



「つむぎ!」
 肩を掴まれ、大志のほうへ体を向けられる。
 

 見ないで。
 見ないでよ。
 
 こんな、こんなみじめなわたし。 
 知られたくないよ。
 織田のこと見て泣いたなんて。



「どうして、どうして……。つむぎはいつも、いつも翔真のことばっかり!」
 ……気づかれてた。 


 大志、悲しそうな顔しないでよ。
 
 痛いよ? 大志。

「なんで、つむぎはおれといる時、心から笑ってくれないんだよ!」
 がくんと膝から大志は崩れ落ちた。
 
 ワラッテナイ?
 
 笑ってるじゃない。
 

「ど、どうして。わたし、大志の彼女でよかったって……そう、そう思って——————」
「そりゃそうだろ。おれといたら、辛い思いしなくて済むもんな。翔真を思って悲しくなることもないもんな。つむぎは、楽したいだけだろ!?」
「大志? わたし、大志のこと好きだよ?」

 どうしちゃったの……? いきなり。
 心臓がどくどく波打つのを感じる。


 楽したいだなんて。
 どうして、そんなこと言うの?
 ちゃんと、好きなのに。





「おい、何してんだよ」
 後ろから響く声に、自然と背筋が伸びる。
 
「翔真……」
「ケンカかよ?」
 織田があきれた表情で交互にわたしと大志を眺める。

 ……見ないで。 
 こんなわたしを見ないで。
 



 来ないで……
 来ないで……


 見ないで。
 

 ——————こんなわたしを見ないでっ……!



「近寄らないで!」

 気づいたら、思いきり織田の肩を押し、そう叫んでいた。
 
 おどろいた表情をして、スローモーションのように織田は地面へ倒れ込んだ。
 


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