コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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狩り☆ダッシュ♪
日時: 2011/02/28 17:14
名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)

コメディ色強めのラブコメです//

コメント頂けると嬉しいです><

☆コメントを頂いた神様兼大切なお客様☆
・パリパリ様


〜登場人物〜(随時更新)
>>4

〜各話リスト〜

1話「白い鎧の電波さん」
pt1>>1、pt2>>2、pt3>>3

2話「......テヘッ♪」
pt1>>5、pt2>>6、pt3>>7

3話「いざ、異世界へ.....?」
pt1>>10、pt2>>11、pt3>>12

4話「セントペルー公国」
pt1>>13、pt2>>14、pt3>>15

5話「始めての狩り?」
pt1>>16、pt2>>17、pt3>>18

6話「以外と身近なマスター」
pt1>>19、pt2>>20、pt3>>21

7話「滅殺龍砲Lv.5!!」
pt1>>22、pt2>>23、pt3>>24、pt4>>25

8話「異世界のお土産♪」
pt1>>26、pt2>>27、pt3>>28、pt4>>29

Page:1 2 3 4 5 6



Re: 狩り☆ダッシュ♪ ( No.11 )
日時: 2010/11/17 17:11
名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)


______教室にはいる。

智「よ〜、待ってたぜ二人とも〜」


教室に入るなり、ゲーム神がお出迎えだ。

戒「よ〜アホ、悪いが今の俺たちに話しかけんでくれ〜」

智「ど〜したど〜したぁ〜、今日は異世界にいけるんだぞ〜〜〜、I・SE・KA・I♪」


あ〜、こいつのテンションに付いてけねぇ〜〜


戒「........あれ?、今日はPSPやってねぇ〜のな.....お前のことだから予備があると思ったんだが
.....」


智「あ〜っ!!すっかり忘れてた!!!......実は、昨日のが予備の最後のやつだったんだぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁあああ〜〜〜〜〜〜〜〜」


たった今までハイテンションだった智成は、奈落の底へ落ちた。


戒「.......ざまぁ〜みやがれ、昨日ネルの面倒を俺に見させたバチがあたったんだよ」


智「......戒斗〜、今の俺に話しかけんでくれ〜.....」


戒「あ〜、是非そうさせてもらうよ」



「ガラガラッ」

その時、教室の戸が開いた。

先生「出席とるぞ〜、席に着け〜」

みんな席に着く。


先生「.......ん?、智成、どうした?」

机にうつぶせになってくたばってる智成に言う。


智成は、顔を伏せたまま隣の席の俺の肩をたたく。


戒「.....わかったよ.......せんせ〜」


先生「なんだ戒斗?」


戒「智成くんがゲームやりたいって騒いでま〜す、なんとかしてくれませんか?」


智「ちげー!!!!」

智成がいきなり起きあがる。

先生「そうかそうか、智成〜.....放課後、職員室に来い、補習と言う名のげ〜むをさせてやる〜♪」


智「くはぁ〜〜〜〜.......戒斗、きさま裏切ったな〜〜〜」


戒「裏切った?........聞き間違えかなぁ〜、元々俺にそんな縁はない♪.....アハハハハ」


久々に笑った。

下等生物をいじめるのがこんなに楽しいとは.........俺って、Sなのか.....


葉「........戒斗、笑った.......かわいいィ♪」


葉月が俺を見ている.......あっそうか、普段笑わない俺が急に笑ったから、ドン引きしているのか........しまった!!!!

常識の通じるやつをこれ以上減らしたくはない!!


俺はとっさにノートの切れ端に手紙を書く。


........くっ、小さく切りすぎた。

こうなったら、一言で気持ちを書こう。


俺は、書いた手紙をクラスメートを通して葉月に渡した。


葉月が読む。


葉「えっ、戒斗から手紙!!.......なになに、『君を失いたくはない!!』.......えっ///....ついに私の気持ちに気づいてくれたのね///.....私も書かなきゃ♪」


今度は、葉月から手紙が来た。

内容を読む。


『嬉しい、私も戒斗のことがずっとずっと...す』


先生「なんだ、コレは......没収だ!!」


俺が手紙を読み終わる寸前に、先生に見つかってしまった。


葉月はなにを書いているのか分からなかったけど、俺があんなことを書いているのがバレたら................考えたくもない。


戒「先生!!、その紙......さっき智成が鼻かんで俺に投げたやつです、汚いっすよ」


先生「な、なにぃ〜〜〜!!、こんなもの早く捨てなくては!!」


先生は、またもや窓を開け外に放り投げた。


先生「智成〜、鼻かんだ紙を優等生に投げるとは..........放課後、楽しみにな.....アハ、アハハハハハ」


智「戒斗、戒斗〜〜〜〜.....俺がそんなに嫌いかぁ〜〜」


さすがにちょっと可愛そうな気がしてきた。

戒「悪い、今のは素直に俺が悪かった。.....謝るよ、ゴメン」


智「いいよ」


なんだこいつ、いつもならここで何かせがんでくるのに......


智「.......うへ、うへへへへ.......戒斗が俺に謝った♪、わ〜い俺の勝ちだぁ〜〜〜♪」



ああ、俺がバカだった。

このアホを少しでも可愛そうだと思ったこの俺がバカだった。





____そして、午前の授業が終わった。


昼休み。

俺はいつものように学食に出向く。

智「なんにしよ〜かな〜♪」

食券販売機の前で楽しそうに体を左右に動かし揺れている智成。


その後ろに並んでいる俺。


戒「おい、智成早く決めろ、.........それにその左右に揺れるのやめろ.........キモいぞ。」


智「え〜、いいじゃん♪.......この踊りの名前教えようかぁ〜?、ズバリ『喜びの舞ぃ〜〜』♪」


そのまんまだな・・・・

葉「げ、また智成といるぅ〜.....もう、ほんとにバカがうつっちゃうぞ☆♪//」


先に食券を買っていた葉月が、おかしくなっている。


戒「おい!!、葉月しっかりしろ!!!!、今のお前あきらかにコレと同類だぞ!!」

まだ『喜びの舞』とやらを踊っている智成を指さす。


葉「げっ、こんなのと一緒にしないでよ〜......ねぇ、あの手紙読んだんでしょ♪」


戒「いや、途中まで読んだところで先生に見つかったから、全部読んでない。」


葉「えっ、でも、戒斗、君を失いたくないって書いてたよね.....」


戒「ああ、俺は常識ある友達を失いたくないって書こうとしたんだが、紙が小さくて....」


葉「・・・・・」

Re: 狩り☆ダッシュ♪ ( No.12 )
日時: 2010/11/18 09:37
名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)


葉月「ともだち.........かぁ〜.....」


悲しそうにうつむく葉月。


戒「.....どうした?葉月?」

葉「いいわ......うどん冷めちゃう、先に食べてるね♪」

そう言うと葉月は向こうのテーブルに向かった。


.......俺、なんか悪いことでも言ったか....?


智「よ〜し、決めた!!..............なぁ、戒斗.....そろそろ葉月の気持ちに気づいてやれよ.........」

食券を買い終えた智成が、真剣な表情で俺に言う。


あいつのあんな顔初めて見た。


戒「葉月の気持ち.........?」

智「ああ、お前に対する葉月の気持ちだよ.............あえて俺の口からは言わねぇ〜けどな」


戒「なんだよそれ....」

俺たちは食券を買い、葉月の座るテーブルに付いた。


葉月は、うどん。

俺もうどん。

智成もうどんだ。


智「あれ〜?みんなしてうどんかぁ〜」

葉「私、今ダイエット中でうどんならカロリー低いしいいかなって.....」

戒「なんで葉月がダイエット?、十分痩せてんのに」

葉「え、そう?//」


戒「ああ、今のうちちゃんと食ったほうがいい..........あっちの世界で何食わされるか分かんないからな.........」


葉「.......それもそうね」


智「.....あれ?涼太じゃないか?」


向こう側から涼太がこちらに走ってきた。


涼「あにきぃ〜〜〜」

戒「よう、今朝はよくも逃げてくれたな......」

涼「申し訳ないっすあにき........はっきり言って、あのおっさん..........キモいっす♪」



戒、葉「同感だぁぁぁぁぁあああ〜〜〜〜」


智「おっさんってなんだ?」


戒「まぁ、後々会うことになるだろう.......今は知らないほうがいい。」


涼「そう言えば、いつ出発なんでしたっけ?」


戒「ああ、今頃ネルは俺の家で母さんにみそ汁の作り方を教わっている頃だ。........あいつが言うには、放課後、涼太の下駄箱前で待ち合わせだそうだが......」



智「ネルちゃんがみそ汁を.........是非飲みたいものだ」



なんか妄想しているやつが一名。



________放課後。


午後の授業も難なく終わり、いよいよ約束の放課後だ。

昼休みに言った通りにみんな涼太の下駄箱の前に集まってきた。



下駄箱の前では、エプロンを付けたネルが立っていた。



ネル「みんな集まりましたね〜、さぁ行きましょう♪」


ネルが下駄箱に手を掛ける。


戒「ネル、ちょっと待った!!!!」


そうだ、この中にはあのおっさんがいるはず....


ネル「どうしたの?」


戒「今朝その中あけたら、おっさんがいたんだ。」


ネル「気にしな〜い、気にしない♪」

ネルは、勢いよく扉を開ける。




戒、葉「いるぅ〜〜〜〜、しかもくつろいでるしぃ〜〜〜」


おっさんは、横になりケツを掻きながら超ちっちゃいテレビを見ていた。



おっさん「....ん?、よう」


おっさんは、横になったまま顔だけこちらを振り向き、片手をあげる。



戒「.......よう。」


葉「......相変わらず、キモいわね......」


智「コレが昼休み言ってたおっさんかぁ〜.........案外小さいな、フィギュアか?」


おっさん「わしは人形ではないぞ〜..................ただのおっさんだ。」


おっさんは、完全にこちらを向き、親指を立てグッドサインをだしている。



........うわぁ〜、おっさんだぁ〜〜〜〜。



ネル「ずいぶん待たせてしまいました.......今朝復旧したんですって?」


おっさん「そうじゃ〜、全部わしがなおした。.........マネーの方は後で公国からガッポリもらうとしようかのぉ〜」


ネル「それはご迷惑をおかけしました」



おっさん「この人数じゃともうそろそろ出発した方がええんじゃないか?」


ネル「そうですね.........じゃ、みなさん..............いっきまぁ〜す♪」




ネルがあの手紙を下駄箱に投げ入れた瞬間、目の前は真っ白になった。

Re: 狩り☆ダッシュ♪ ( No.13 )
日時: 2010/11/18 14:20
名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)


________涼太の下駄箱の前にいた時からどれくらい時間が経ったんだろう。



........気づけば俺は、噴水の前にいた。
俺たちの周りは、まるでヨーロッパを思わせるような町並みがたたずんでいた。

それに、ほんのり磯の香りがする。



ネル「はい、と〜ちゃ〜く♪......ここが、我が世界、セントペルー公国でゅえ〜す♪」



戒「........へ〜、やけにテンション高いね..........まぁ、似たようなのがココにもいるけど。」

俺は、隣を指さす。


智「ひゃっほ〜〜〜〜〜い♪、異世界着いたど〜〜〜〜〜い」


涼「あにきぃ〜........俺、俺..........今まで生きててよかったぁぁぁぁぁぁああああああ〜〜〜〜♪」



戒「おい、おめ〜ら................ウザイ。」




どうやら俺の声は、こいつらに届かなかったみたいだ。



戒「......葉月、お前だけでもちゃんとしたのがいてよかったよ」


葉「当たり前じゃん、こんなとこに連れて来られてさ〜、何されるか分かんないし............危険じゃん............色んな意味で。」



おっさん「さ〜て、わしゃ宮殿の方へ行っとるわ........んじゃ」





.........俺ら、完璧あなたの存在忘れてました。



さよなら、小さいおっさん。



ネル「では、私がセントペルー公国を案内しましょう、付いて来てください♪」

エプロン姿のネルが言う。



葉「ねぇ、戒斗........私たちこの世界の住人にめっちゃめちゃ見られてるくない?」



戒「そりゃそーだろ、俺らは制服.........あとこの世界の住人さんは、みぃ〜〜んな鎧着てらっしゃる.............ん?、鎧?」


葉「なんで、みんな鎧着てるのかなぁ〜.....?、危なくない、色んな意味で。」


戒「おい、ネル、なんでみんな鎧っぽい防具を身につけてるんだ?」

前方を歩くネルに聞く。

ネル「ここは、ハンターの街..........そう、狩りの世界なんです!!外にでる時、ハンターは防具を着ます。その防具の価値によってそのハンターの価値や力量が分かるんでですよ♪」




戒「.......へぇ〜、ネル、俺ら帰ります!!」


俺と葉月は、ネルに向かって垂直に立ち右手を額にあて、敬礼した。


ネル「なに言ってるんですかぁ〜、勝手に帰ったりしたら殺されますよ〜♪、それに、帰る方法知ってるんですかぁ〜............まぁ、一週間皆さんが頑張ったら一度元の世界に帰してあげましょう♪」




戒、葉「.........ナニを頑張んでしょうかぁ〜?.......」



ネル「............狩りです♪......テヘっ☆」



戒、葉「い〜〜やぁ〜〜〜だぁぁぁぁああぁぁぁあ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」


智、涼「俺らは、全然OK〜♪」


うわ〜、この二人もしかして薬やってらっしゃる?.........



葉「........あんたら、眼中にないから。」



ネル「さぁ〜付きましたよ〜、ここが初心者ハンターの専門店『コシヌケ』です♪、皆さんにはこの店でハンターとして最低限必要なものを買っていただきます。.............ああ、あとお金のことは心配いりません、ココ私の直属の店ですからぜ〜んぶ無料です♪」



戒「へぇ〜、そのコシヌケって店の名前、なんかバカにされてるようで少々ムカつくんですが.........」


ネル「そうですか?、この店の名前付けたの私なんですけどね♪..........初心者のハンターは、所詮みんなコシヌケですから♪、アハ、アハハハハ」





...........俺は、コシヌケ、ヒンジャク、マヌケ.........などこの優秀な俺を侮辱するような部類の言葉をはかれると、俺の凄さを証明ぜずにはいられなくなる...........。



俺は、小学校の頃からまわりの友達に侮辱されてきた。

あまり運動が得意ではなかった俺は、ノロマ、ヒンジャク.........終いには、早期高齢化ヤローとまで言われたさ。



こんな人生もう嫌だ。


俺は、その日から学校の帰りに寺に通い自らの体を鍛えた............いつの日か、俺を、この優秀な俺を笑ったやつらを笑えるようになる日が来るのを願って。



そして、その念願の夢は叶った。

高校に入学した俺は、元々頭がよかったので学力テストはいつも上位をキープ。

運動もそこらの運動部よりはできる。




そして、小学校のとき侮辱したやつらに俺はこう言った。




『...........地の底を這い蹲れぇや......カスヤロォォォ』




俺は、その時の快感が今でも忘れられない。





そして、今新たな目標が出来てしまった。




今笑ったネルをも驚かせるほどの『最強のハンター』になると言うことォォォ



葉「....ね、ねぇ.....戒斗、なんか体から蒸気出てるけど.....」


葉月に言われ、我に返ると、確かに俺の体からは熱い蒸気のようなものが噴出していた。


戒「....ああ、気にするな........ネル、とりあえずなんでもいいから、良さそうな装備選んでくれ」



ネル「おお、戒斗もようやくハンターとしての自覚が出てきたようですね♪」


戒「.......い〜や、そうじゃぁねぇ.........ネルぅ〜、見てやがれぇ〜」



葉「戒斗〜、やっぱ変だって〜、どうしちゃったの〜
?」


戒「........ちょっとな.....新しい目標ができちゃって..........テヘっ☆」


ネル「あ〜っ、まねするなぁ〜〜」


頬を膨らませ怒るネル。

なんか自然とこの言葉が出てきた俺が怖い。


葉「目標?........私の目標..........フフ//、戒斗、私も頑張るね♪」



戒「ああ、.........ん?そう言えばさっきまで騒いでた2人はどこ行ったんだ?」


ネル「.......あそこにいますよ」


ネルが指さす先には、防具で遊び始める二人。




..........あいつら、本当アホだ。

Re: 狩り☆ダッシュ♪ ( No.14 )
日時: 2010/11/19 08:51
名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)

ネル「ん〜......これなんかどうかな?」


俺に差し出されたのは、鋼鉄の鎧.......そう、一般人が言う、ふつ〜の鎧。


戒「なんか、シンプルすぎねぇ〜か?」


ネル「そうだけど、やっぱり初心者はコレでしょ♪.......それに、まだあなた達の力量知らないし、飛竜の一匹狩ってないやつが、目立つ装備してたら............周りからさむぅ〜〜い目で見られるよ〜」



戒「.........う〜んと、そのネル持ってるふつ〜の鎧良くねぇ〜?」

隣の葉月に振る。

葉「......いいねぇ〜〜、色んな意味で....」



決まった。


俺らの装備は、上から下まで...........『The・ふつぅ〜の鎧』!!。


店の奥の方で騒いでいたアホ2人も、最終的に『The・鎧装備』になった。

と言うか、ネルに無理矢理そうさせられた。



智「.....トホホ......あ〜あ、あの装備格好良かったなぁ〜....」

涼「ほんとっすよ〜、あの装備欲しかったっすぅ〜」



ネル「まだ、皆さんの経験値はゼロです..........ハッキリ言って〜〜〜、カス!!!!、明日、皆さんで一頭飛竜の子供を狩ってもらいます。そこで実力を判定し、それ相応の装備を用意するってのはどうですか?」



智、涼「意義なし!!!!!!!」



戒「.....ネルの発言の冒頭の方に、聞き捨てならない言語が入ってましたね.....え〜とたしか、なんて言ったけなぁ〜〜〜..........あっ、そうだ..................カス!!!」



葉「....だから戒斗、蒸気出てるって.....」



戒「..........フフッ、経験値だと.......なめんじゃねぇーよ、俺の経験値はなぁ〜〜.....................最初からMAXなのよねぇぇぇぇぇええええぇぇ〜〜〜〜!!!!!!!!!!」




言った、言ってやったぞ.........なんて気持ちいいんだ.........



葉「.......戒斗、壊れた。」



ネル「.....フフッ、明日の狩りが楽しみですね♪.............さっ次は武器です♪....武器もこの店で買いましょう♪」


智「じゃ、俺はコレ!!」

智成は、奥から巨大な剣を持ってきた。


ネル「.......あなた、死にたいのですか?......初心者がそんなもの使ったら、間違いなく............天に召されますよ♪.......皆さんは、コレがいいでしょう♪」


またこいつに決められた。

俺らの前に差し出されたのは、西洋の映画なんかにでてくる甲冑を着た騎士が持ってるアレだ。


一般の人が見て、コレを剣と呼ぶほかないだろう。



ネル「シンプルイズザヴェスト♪..........さ、もう暗くなってきましたし、宮殿に行きましょう。今日は異世界人歓迎のパーティが開かれますよォ〜〜〜」





__________そして、宮殿の大広間。


司会「え〜、本日遙々、異世界から来ていただいた助っ人の方々で〜す。皆さん拍手ぅ〜〜〜」


「パチ.....パチ.....パチ....シーン。」



うわ〜..............歓迎されてる気しねぇ〜



大広間には、大勢の人たち.......いや、ハンター達が来ていたが、俺たちの姿を見るなりとてもがっかりした様子だ。



戒「おいネル、なんかみんな落ち込んでるぞ...........なんで俺らみたいなの助っ人に呼んだんだよ.......」



ネル「.............私の目にくるいはありません。」



はあぁ〜、なんかこっちまでテンション下がるわ〜.........元々テンション低かったけど。



「なんだぁ〜、あの王女様の娘が選んだ救世主だからちょっとは期待したんだけど........なんだぁありゃ?..........がっかりだな」


「なんだ?、ただのガキじゃねぇ〜か」

「これじゃ、この公国も終わりだな....帰ろ帰ろ」



色々な声が聞こえてきた。


この広間に集まった人たちは、ぞろぞろと帰って行った。



広間に残ったのは、俺ら4人とネル。



「ガチャ」

みんな沈んでいるとき、大広間の扉が開いた。



入って来たのは、紳士的な男性だった。


ネル「.....お父様!!.......」


お父様.........ってことは、この人がネルの父親かぁ〜..........一度親の顔が見てみたいと思っていたところだ。



ネル父「........ネルよ、非常に言いずらいのだが、この者たちを本当に信用して良いのか?」


ネル「........明日、この者たちに例のテストをさせます。..........お父様、私を信じてください!!」



ネルの父さんは、俺らの顔を眺める。


ネル父「.......娘よ.....お前は、母に似たな」



そう言うと、ネルの父さんはこの場を去って行った。


戒「........ネル」



ネルは、泣き始めた。


ネル「なんでみんなを助っ人に選んだか、それはね.......みんな仲間を想う心があったからなの..........10年に一度、異世界から助っ人を呼べる機会に当たったこの国の王女は、必ず異世界へ赴き、助っ人を選ばなくてはならないの..................異世界人が狩りに関わりがないのも知ってる.........技術や経験が無いのも知ってる。..........でもどうしても助っ人が必要なの.........ううん、みんなの希望の星が必要なの!!!..........歴代王女は、異世界人が力が無いのを知っているのにあえて、派手な装備や、高級な装備をさせて異世界人をいかにも強そうにみせたわ................でもね、その異世界人は死んだわ。力もないのにみんなに期待されて、みんなの希望と引き替えにね...............................でも、私はそんなの嫌!!!、みんな生きて欲しい。だから、私、装備だって軽くて丈夫な装備を選んだし、武器だって、初心者が一番使いやすいものを選んだわ..............みんな、死なないで....」




.....命、それはたたった一つしかない『希望の星』。

Re: 狩り☆ダッシュ♪ ( No.15 )
日時: 2010/11/24 15:25
名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)


戒「あ〜〜〜、帰りてぇ〜〜〜」


そんなことを言いながら俺は、今用意された部屋のベッドに寝ている。

王宮なだけあって、高級な部屋だった。


結局あれからネルは、大広間を出て行ってしまった。





__________翌朝。



何となく、目を覚ますともう朝になっていた。

部屋の窓から、青空が見える。



俺は、部屋を出る。



「痛っ!!!」

部屋を開けた瞬間、ドアが誰かにぶつかる。


廊下に転がっていたのは、ネルだった。


戒「あっ、ごめん......見えなかった」


ネル「...........ま、まぁいいわ......もう朝食できてるわ」


俺は、ネルに案内されて大広間に入る。


大広間のテーブルには、巨大な肉やら、魚やらが丸焼きにされて並べられていた。



とりあえず、俺は席につく。


あとから、智成、葉月、涼太も来た。



葉「ちょ、朝からこんなん食べるの!?」


戒「.........そうみたい。」


智「ん〜〜〜、ワイルドでいいねぇ〜〜♪」


涼「野菜が苦手な俺にとってはラッキーっす♪」



戒、葉「胸やけすんだろ!!!」


ネル「私の公国ではこれが普通なんです。自給自足で食料は自分で育てたり、取ってこないといけません............さっ、食べてください♪」



.......智成と涼太は、がっついている。


あいつらよく食えるよな........



しかし、昨日の夜からなにも食ってない俺も、さすがに腹が減った。


何かマシなもん食おう。



とりあえず、ゆで卵の焦げたッぽいのを食す。


それを見た葉月も、恐る恐る食べている。



味は、レバーのような味でそれほどまずくはない。


戒「ネル〜、コレはなんなんだ?.....なんかの卵か?」



ネル「ああ、それは、飛竜のタマタマです♪..........異世界では、金玉とかキャンタマとか言うんでしたっけ?」




『・・・・・・・』


俺と葉月は、無言でトイレに向かった。




葉「う゛ぇっ、ぎもじわるぅ〜」

トイレから戻ってきた葉月が言う。


戒「おい!!なんでそんなもん置いてるんだよ!!」


ネル「セントペルー公国の一般的な家庭料理ですよ〜〜.......美味しくなかったですか?」



戒「味は、そこそこだったな............いや、俺の味覚がどうかしていたんだ........」



葉「ネル、私たちがちゃんと食べれそうなものはないの?」


ネル「ん〜、今朝、異世界で言うみそ汁と言うものを作ってみたんですけど............味がいまいちで、捨てようと思ってたのがありますが............食べます?」



戒、葉「食べます!!!!!!!!!!!」



ネルが、奥の部屋から巨大な鍋を持って来た。

あの身長と華奢な体でよくあんなでかい鍋を持てるもんだ.......



ネル「......一応、戒斗ママから習ったんですけど.........失敗してしまって、味は保証しないですよ....」



俺と、葉月の前にみそ汁が置かれる。



まず一口。

俺と葉月が一斉に飲む。





戒、葉月「う、うまい!!!!!!!!」




俺ら二人は、この瞬間みそ汁の大切さが分かった。



ネル「えっ!!、本当ですか?」

ネルが飲む。


ネル「.........そんな美味しくないじゃないですかぁ〜〜」



戒「こいつの舌、おかしい。」




こうして、得体の知れない怪魚やら、肉やらをバカみたいに食っている2人をはぶいて、俺らの朝食は終了した。



ネル「このあとすぐに出発しますので、あなた達は必要なもの...........って言っても今回は、私が補助道具を持って行くので、武器と今来ている防具をそのまま持って、正門前に集合してください。集合次第出発します。」



戒「........へぇ〜い。...............ってか、お前らいつまで食ってんだよ!!!!!」


俺は、口の周りに色々付けた2名を殴る。



智「だって、うめぇ〜〜んだもん」


涼「.....あにきぃ〜、ついつい夢中になってしまったっす〜」



戒「はぁ〜」

ため息つく他なかった。



葉「ね、ねぇ戒斗........私、臭うかな?」


そうだ、そう言えば俺ら風呂入ってねぇ〜。


戒「.....大丈夫みたいだ..........俺はどう?」



葉「.......そんなに臭わないよ」



そんなに臭わないと言うことは、多少は臭ってるってことだな.............

葉月の遠回しの言い方は、つくずく優しいと思う。



戒「ネル、出発前に風呂入りたいんだけど....」



ネル「どうせ汗かきますから、帰って来てからの方がいいんじゃないですか?...........帰って来れるか分かりませんけど....」


相変わらずむかつく言い方だな。



戒「........帰ってきてから....なぁ....」



葉「私もそれで.........戒斗、蒸気....」



戒「ああ、悪い。...........さっ、行こうか♪」



俺たちは、正門前に集合した。



正門前には、サイに似た動物を先頭に3匹付け、後ろには、コンテナのような長方形の巨大な箱に車輪が付いたものが止まっていた。



ネル「これがセントペルー公国の移動手段よ.........先頭のモンスターは、サイフォーンって言って、体の皮が鋼のように固いの、だから、雨や風に強いし、棘の道でも楽勝よ♪、それに見た目によらず足がもの凄く速いの.........最高時速は、h120㎞とも言われているわ................そして、後ろのボックスに私達が乗るの」



なんか、一人で説明を始めるネル。



.........そのサイフォーンとやらをしきりに撫で始める智成と涼太。



戒「なぁ、葉月...........俺らマジで死ぬかも。」


葉「うん、私も薄々感じてはいたわ..........色んな意味で。」




ネル「しゅっぱ〜つ♪」


先頭の操縦席に乗ったネルは、サイフォーンの尻を鞭で叩き出発をうながす。


俺たちは、ボックスの中だ。


ボックスの中は以外に明るく、照明が付いていて、冷蔵庫もあった。

窓も付いていて、操縦席の様子や、外の様子が分かる。



戒「ネル〜、んでどちらへ向かってるんですか?」


俺は、操縦席側の窓を開け聞く。



ネル「.........ジャングルです♪」



帰りてぇぇぇぇえええ〜〜〜〜


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