コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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マイクテス。—陽光学園放送部活動記録—@更新再開!
日時: 2011/02/06 10:08
名前: むーみん ◆bbb.....B. (ID: 20F5x0q3)

学校の核である生徒会でも華やかしい軽音楽部でもなく、放送部。
これは普段はスポットが当たらない、否、当たるはずのないここ陽光学園放送部のグッダグダ活動記録である。



◆ごあいさつ

またお前かよ、の方はこんにちは。誰だお前、の方ははじめまして。
そして、クリックありがとうございます!

とことん笑える小説があってもいーじゃない。
題名が妙に長いのはスルーの方向で。
この作品に文才も糞もありません。とにかく面白い作品を書いてみようと思っています。
もしよろしければ、そのままお進みください。


◆目次

・書きはじめ>>01
・放送部員紹介>>04
・活動記録4月分>>05 >>10
・活動記録5月分>>13 >>16 >>21 >>22

◆番外編目次

・マイクテス。番外編【晴×秀 少女マンガ談義】 >>23
・マイクテス。番外編【謹賀新年・作者からのご挨拶】

・参照100突破記念企画発動中>>14
・お知らせ>>28

◆お客様

・友桃様 ・月芽麻様 ・遮犬様 ・メデューサ様 ・うの様 ・蒼天の彗星様


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Re: マイクテス。—陽光学園放送部活動記録—@放送部ラジオ計画発動 ( No.19 )
日時: 2010/12/07 19:52
名前: 月芽麻 (ID: XcEXsBGd)

久し振りに顔出しです←
放送楽しかったです☆特に、告はk((
私は、白米派です。【聞いてないから。
と、言う事で応募用紙があったので書かして貰いまする!!

——応募用紙——————————————————

ラジオネーム【世の中金だろ。あ、さんじゃなくて様で言えよ。】これが、ラジオネーム…長すww

メッセージ【最近、教科書を貸してくれと言われたので教科書を仕方なく貸してやったのですが、ホレ。世の中give and takeっていうじゃん?貸してやったんだから百万な。因みに一日につき利子は十万で。と言った所友達にぼったくり人間か!?と言われました。私の何処がぼったくりなのでしょうか?教えてください。】

長々とすみませんっす。こんなのでよければどぞ。

ありがとうございました!

————————————————————————

Re: マイクテス。—陽光学園放送部活動記録—@放送部ラジオ計画発動 ( No.20 )
日時: 2010/12/07 21:01
名前: むーみん ◆bbb.....B. (ID: 20F5x0q3)


月芽麻様

おぉおお! ラジオ来た——っ!
ありがとうございます。
ばっちり使わせていただきますね。
少し遅くなるかもしれませんが、ご了承ください。

Re: マイクテス。—陽光学園放送部活動記録—@放送部ラジオ計画発動 ( No.21 )
日時: 2010/12/07 21:07
名前: むーみん ◆bbb.....B. (ID: 20F5x0q3)
参照: ギャグの教科書=スケットダンス




冷や汗が止まらない。

まず、状況から説明しよう。
今は部活動の時間帯。そしてここはいつもの放送室。
部員も全員そろい、いつもの如くホワイトボードの前の椅子に部長が座っていて、部室に置かれたテーブルの周りに部員が座っている。
当たり前の放送部の風景。
だが、この室内に流れる空気はいつになく重かった。普段のくだらない話もなく、みな下を向いて黙っている。珍しく崚先輩もパソコンを開いていない。
そう、いつもと明らかに違う点が一つあるのだ。



何故、ここに生徒会長がいるんだ?



生徒会長、紫藤大輔。
俗に言うイケメンで、頭もよく、おまけに運動神経もいい。
この人を見ていると、なんて神は不公平なのだろうと思ってしまうほどの完璧人間。
そんな偉大な方が今、放送室という汚れた空間にいるのだ。

時計が一定の間隔で刻む秒針の音しか聞こえない。
生徒会長様はテーブルに肘をつき、じっとしていた。
もうまじで勘弁してほしい。
なんだ、この息のつまる空間は!
どうしていいか分からずに、助けを求めるように部長に目を向けると、相変わらず下を向き、何故か必死にペン回しをしていた。
新技に挑戦しているのか、うまく回せると目をキラキラさせて地味に喜んでいるようだ。
ガッツポーズしてる。今、小さくガッツポーズしてる。

その時、ようやく長い沈黙が破れた。


「何故僕がここにいるか……、分かりますよね?」

「いえ、全く持って分からないのですが? 部費額でもあげてくれるんですか?」

涼しい顔で崚先輩がそう答えた。反抗的ともとらえられるその言い方に、この人はなんて恐いもの知らずなんだと思った。
それと同時に俺は気づいてしまったのだ。
この人は……この間の校内ラジオと称したあのグダグダな放送に怒っているのではないか、と。

「この間の放送、なかなかおもしろかったです。ただ……」

ほら、絶対そうじゃん! おもしろかったとか言ってる割には顔めっちゃ怒ってるじゃん!

「まだ麗奈さんからちゃんとした返事をいただいていないのですっ!」

そのあまりにも予想から外れた言葉に、張り詰めていた空気は一気に緩んだ。

「え、それだけでここに来たって言うんですか? 今までの半端ない緊張感返せ!」

そう言ったのは部長だ。
いや、緊張感とか言ってるけど、ペン回ししてたよね、部長。
生徒会長は、それを無視し、まじめな表情で言った。

「ちなみにもち米なら毎日食べてます!」

——と。
皆があきれて声すら出なかった。
この人は真面目すぎるというか単にアホというか……。
いや、おそらく後者だな。


「しつこい男無理ですから」

麗奈先輩は、麗しい笑顔で、しかし冷酷にそう言った。


Re: マイクテス。—陽光学園放送部活動記録—@放送部ラジオ計画発動 ( No.22 )
日時: 2010/12/13 18:36
名前: むーみん ◆bbb.....B. (ID: 20F5x0q3)
参照: 人生の教科書=ワンピース



「そんな! 生徒会長で成績優秀、運動神経抜群おまけにイケメン! 僕のどこがだめなんですか!」

「全体的に受け付けないのですけど、強いて言うならそのナルシスなところでしょうか」

うわ、俺らがあえて言わなかったことズバッと言っちゃったよ麗奈先輩。
仮にも生徒会長相手に。

「……分かりました。では言い方を変えます。

   麗奈さんを我が生徒会に役員としてご招待したい」

会長が突然言ったその言葉に、部員は皆言葉を失った。
もちろん、さっきまで笑顔で対応していた麗奈先輩でさえも。
しかし、崚先輩だけは相変わらずで、眠そうな目をいつの間にか開いているノートパソコンに向けている。そして状況を察したのか、ぼそりと呟いた。

「口をはさむようだが、生徒会役員は選挙で決めるのがこの学校の校則ではないのか? いくら生徒会長とはいえ、そんな権限は無いはずだが」

崚先輩は、普段散々ネットをしているせいか、こういう口喧嘩はかなり強い。確かに正論だ。

「それは確かにそうです。しかし、こちらの事情というものもあり現在一名役員の席が不足しているのです。生徒会規約には、このような場合生徒会長である私に決定権があると記してありますが?」

「いきなり言われても理解に苦しむ。本人の了承なしに決めるのはどうかと思う」

「ですから、本人の了承を得るためにここにいるのです。もちろん何が何でも生徒会に入っていただくつもりですがね」

「他を当たってほしい。こちらにも藤ノ宮麗奈は必要な部員だ」

「放送部と生徒会……どちらが重要なのかは君も充分承知のはずです。僕だけでなく、他の生徒会役員諸君も皆麗奈さんを空席に埋まる人材だと推しています」

「生徒会役員がいくら麗奈を推しても一番重要視すべきは本人の意思だろう。強制的に生徒会に入れと言うのはあんまりじゃないのか」

……どうやら崚先輩も燃えてきたらしい。
正論の投げ合いが永遠に続く。
他の部員はどうしようもなく、黙って二人の言いあいを聞いていた。
しかし、自分が参加できてないことに納得できないのか、部長がようやく口を開く。そして部長が無責任に発した言葉が、この部の運命を左右するのだった。

マイクテス。番外編【晴×秀 少女マンガ談義】 ( No.23 )
日時: 2010/12/17 19:59
名前: むーみん ◆bbb.....B. (ID: 20F5x0q3)


マイクテス。番外編【晴×秀 少女マンガ談義】



「あの……面白いですか? それ」

今、部室には俺と秀先輩しかいない。
よく考えると、二人きりになったのは初めてだ。
しかも仮にも先輩。
あの何とも言えない気まずい空気を打破するために出たのがその言葉だった。
それ、というのは言うまでもなく——

『ぼくときみのふぉーりんらぶ☆』



「前から貸してあげるって言ってるじゃん☆ 貸すから読んでみなよ」

「あ、いや結構です。なんていうか……どんな話かなーて聞いてみたかったりしてですね……」

この言葉を、俺はのちに後悔することになる。

「読むのが一番早いんだけどねー。しょうがないから僕が87巻分説明するよ」

「……え、幻聴ですかね? 今87巻って聞こえたんですけど」

「今のところ87巻まで出てるよ」

「某有名海賊漫画より長いじゃないですか! 恋愛マンガで87巻!? どんだけ長い片思いですか、主人公可哀そうすぎるでしょ、それ!」

「告白シーンで5巻分使うからね」

「テンポ遅すぎ!」

そう、なぜならこの先輩に少女漫画を語らせたら止まらないから。
なんせ87巻分。
下手すれば朝を迎えることになるかもしれない。

「まず一巻。主人公のもあちゃんが生まれます」

「なんで誕生からなんだぁああ! 一般常識では遅刻しそうな主人公がパンくわえながら走るシーンからでしょうが! 角でぶつかって恋に落ちる的な展開でしょうが!」

「古すぎるよ、そんな始まりかた。ぼくふぉー☆はこの斬新な始まりかたで多くのファンが出来たんだ」

ぼくふぉー☆とはおそらく題名を略した言い方なのだろう。
秀先輩は、腕を組み目をつむりながらそう言った。
ツッコミどころがありすぎて俺は突っ込むことを諦めた。

「2巻になると、もあちゃんは小学校に入学し、遠足が雨で延期になって悲しい思いをしてしまうのです」

「へぇ、可哀そうですね」

「3巻にやっと遠足が始まります。しかしもあちゃんはお弁当を忘れて周りの人からちまちま貰うという、肩身の狭い遠足となってしまいました」

「あー、それはもう一番いやなパターンですね。もあちゃん不幸ですね」

「そして、そこで卵焼きをくれた慎吾くんに一目ぼれ☆」

「やっと少女漫画っぽい展開きたぁあ!」

「そこから15巻くらいが小学生編。もあちゃんは——」



「ここから伝説の5巻に及ぶ告白シーンが始まります!」

気がつけば下校時刻。
一時間以上話を聞かされている。
他の部員は、何分かすると部室に来たが、ドアの外から様子をうかがって、皆帰ってしまった。
どうやらこの苦痛を経験済みなのだろう。
俺も帰りたいが、まだ45巻。
もあちゃんはその後慎吾君に振られ、購買で焼きそばパンを譲ってくれた圭介くんに片思い中だそうで、秀先輩の言う伝説の5巻に及ぶ告白シーンでは慎吾君ではなく圭吾君に告白するらしい。
ぶっちゃけどうでもいいのだが。

「もあちゃんは圭介くんと付き合うことになります!」

「そうですかー、よかったですね。では、さようなら」

「まだ50巻。ここから二人はいろいろな苦労を乗り越えていくんだよ! ここがぼくふぉー☆の深いところであり素晴らしいところなのに」

「さようなら」


気がつけば、空には月が浮かんでいた。


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