コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- おとぎ高校 のんびり部
- 日時: 2012/01/08 23:26
- 名前: ハナビ (ID: dl/NeTwJ)
初・投稿☆なのでおてやわらかにお願いします♪ ではでは。登場するうちの子たちを紹介しま〜す☆
※ここからは作者が解説している口調になります。
鬼山桃太郎
・位置→部長。のんびり部創設者。
・身長→175センチ。もうちょっと欲しい。
・好きなもの→お菓子、甘いもの。日本男児としては可愛いほう。
・好きな授業→お昼休み。もはや授業ではない。
・見た目・その他の特徴→アホ毛が赤である。ここだけなぜか色が違う。他は金髪。ボクシングのインターハイでは、常に優勝。たくましい父に教わり、腕を磨く。
・趣味→観葉植物の世話。意外にインドア派なところも。
・家族構成→父(ボクシングの師匠)、母(鬼山家のオアシス)、兄(鬼山家の期待の星)、弟(鬼山家のアイドル)
・他のメンバーをお菓子にたとえたら・白雪→カラムーチョ、一寸→チョコレート、姫→マシュマロ、涼太→カントリーマアム、かぐや→柿の種…それはお菓子ではなくないか?
桂白雪
・位置→生徒会長。2年だが、生徒会長である。
・身長→163センチ。足が長い。
・見た目、その他の特徴→サラサラの金髪をポニーテールにしている。目は灰色。ハーフ。父親がフランス人、母親がイギリス人。
・よく言われること→「アネゴって呼んでいいですか!」これは、彼女が世話焼きなところから。
・好きな授業→全部。どんな難題でも解けないと一日が終わらないという面倒くさいところも。
・愛読書→英語読解2011。最近は、漢字検定一級も愛読書となっている。
・家族構成→父(フランス人で、三ツ星レストランの料理長)、母(イギリス人で、世界的な科学者)
・他のメンバーを教科に例えたら:桃太郎→ギリ、体育。運動神経はいい。、一寸→生物。小動物みたいだから。、姫→古典。のんびりしてるところが平安時代とマッチしてる。、涼太→もちろん、家庭科。かぐや→数学。なんとなく。
柳一寸
・位置→皆のマスコットキャラ。小さいがために、いろんな生徒たちからお菓子を山ほど貰う。案の定、桃太郎が食べる。
・身長→138センチ。「涼ちゃんみたいに大きくなる!」
・好きなもの→激辛料理。七味唐辛子は常備。動物も好き。
・見た目、その他の特徴→小さい。髪と目は水色。口調はのんびり。
・好きな授業→家庭科。裁縫が得意。
・あると幸せなもの→激辛料理。
・趣味→ぬいぐるみ作り。最近は、自分より大きなぬいぐるみを製作中。
・家族構成→父(190センチ近くある、巨人。建築会社に勤める)、母(150センチくらいしかない。味覚が異常)、姉(スタイル抜群で、料理担当)
・他のメンバーを動物に例えたら:桃太郎→ゾウ。白雪→カンガルー。お母さんみたいだし、戦闘能力が高いから。姫→ナマケモノ。当然である。涼太→アリ。働き者だから。かぐや→ハイエナ。怖い。
滓眠姫(かすみ ひめ)
・位置→時に空気、時にキーマン。…不思議だ。
・身長→160センチ。
・見た目、その他の特徴→薄い金髪で、いつもリボンで緩くみつあみをしている。目はブルー。肌は雪のように白い。謎が多いが、噂ではかなりのお嬢様らしい。
・好きなこと→寝ること。
・いつもしていること→睡眠。
・好きな授業→古典。読み方を先生に褒められたから。
・好きなもの→枕。その日によって微妙に違う。
・家族構成→不明。ホントに謎。多分だが、父親はいるらしい。
・他のメンバーを夢に出てきた物・人・動物に例えたら:桃太郎→木星人。白雪→水星人。一寸→火星人。
涼太→金星人。かぐや→土星人。…何の夢を見たんだ。
浦島涼太
・位置→主婦。…いいのか、それで。
・身長→184センチ。部活の中では一番大きい。
・見た目、その他の特徴→黒ぶち眼鏡と綺麗にのびた手。足が長い。髪は栗毛で、瞳は薄い茶色。
・趣味→料理。なんでも作れる、器用なやつ。
・好きな教科→国語。音読には定評有。
・休日の過ごし方→読書をしながらの半身浴。…セレブなの?
・家族構成→父(無口で、滅多に笑わない。温泉を掘る仕事をしている。)、母(穏やかな性格。霊感が強く、神社の神主。)、妹(霊感が強い。口数が少ない。)
・他のメンバーを料理に例えたら:桃太郎→ミルフィーユ。白雪→キムチ鍋。一寸→おひたし。姫→バウムクーヘン。かぐや→サバの味噌煮。
香崎かぐや
・位置→おとぎ高校の裏番長といううわさがある。表向きは、掃除しかしない家政婦さん、みたいな感じ。
・身長→170センチ。長身美人。
・好きな授業→生物。解剖の辺りが。
・好きなこと、物→掃除、すっぱいもの。
・座右の銘→やられたら10倍返し。
・見た目、その他の特徴→長い黒髪。瞳は大きく、射抜くような目つき。八頭身。ドS。ぶっきらぼう。香崎組時期組長。
・最近買い換えたもの→松○棒・木刀・トラック。…何に使うの、最後のやつ。
・家族構成→父(香崎組組長。豪快で明るい。)、母(ドS。華道家。)、祖父(香崎組前組長。かぐやには甘い。剣道の名手。)、香崎組の組員大勢。
・他のメンバーを武器で例えたら:桃太郎→ハンマー。白雪→釘バット。一寸→ジャックナイフ。涼太→チェーン。姫→クレーン。…最後のは武器じゃないと思う。
この子たちが繰り広げる長めのコントを、どうぞ、「うわ…。痛い子たちだあ…w」ぐらいに見てあげてください☆
皆さんの「笑いのツボ」をググっと押せるような小説を目指して頑張りまあすっ!
全ての人が幸せでありますように。
■注意■
・「やっほーい☆荒らすぜ〜^^」という気持ちのある、もしくはご自身でそういう性質(人を傷つけてしまう)があると思われる方はまわれ右しておかえり願います。
・「は?てかハナビ、なんであいつがこんなところで小説書いてんだよ」お帰りください。てか、私が嫌いな方、お帰りください。
・「あっ!これおもしろいかも…。」という方。大歓迎です!気が向いたらコメントのほうを、ぜひ!
・「ここをもうちょっとこうしたほうがもっと良くなるのに…。」という方。言ってください。でも、作者は傷つきやすいので、お手柔らかにお願いします。
◇◆お客様あ◆◇
羽奈様 波瑠様
黎様 仁都様
うた様 月読愛様
琴葉様 モノクロ様
ゆかむらさき様
☆めにゅー☆
第一話・爆弾のお話。
>>1 >>7
第二話・おいしいもののお話。
>>8 >>12 >>15
番外編・お花見のお話。
>>24
第三話・素朴な疑問のお話。
>>25 >>26 >>27
第四話・新入部員…えっ!?マジで!?のお話。
>>32 >>33
秋原かざや様による、宣伝
>>39
番外編・鬼山桃太郎の日常
>>38 >>40 >>41
- Re: おとぎ高校 のんびり部 ( No.32 )
- 日時: 2011/06/23 20:31
- 名前: ハナビ ◆257RLJJlG. (ID: j.y7OH4U)
来ましたっ!!!
なにが、とか思った方。いいじゃありませんか。よっていってくださいよ。
第四話・新入部員…えっ!?マジで!?のお話。
「ねえ、みんな〜。」
一寸がいつもの口調で4人に話しかけた。
「なによ、スン。」
白雪が先ほどから読みふけっていた「英語読解2011」から目を上げ、言った。
他の3人も一寸に視線を送る。
「あのね、転校生が来たんだって〜。どんな子かなあ……?」
「俺、他人にはキョーミねえからわっかんね〜。」
桃太郎がにひひ、と笑いながら今日のおやつの「ロックケーキ」をほおばる。
「あんたねえ……。あ、そういえばこの部活に来るとか来ないとか先生にいわれたわ。」
白雪は本を閉じ、テーブルの上に置いてあった紅茶に手を伸ばした。
「……仲……間……増える……の……?」
枕に顔をうずめていた姫がうずめたまま言った。
「喋るときくらい顔上げなさいよ……。」
白雪は肩を落とし、ため息をついた。
「さ、みなさん。ショートケーキができましたよ。」
「やっほ〜い!ケーキだ、ケーキっ!」
「わあ〜。おいしそ〜!」
桃太郎と一寸はとてつもなく嬉しそうである。
そこへ。
コンコン。扉をたたく音が。
「はい。どうぞ。」
その音を聞きつけ、涼太が扉を開けた。
そこにいたのは……
「うわ、すっごい美人……。」
「きれいな黒髪ね〜……。」
「お人形さんみたい……。」
「……美……少女……。」
こう4人が口々に言ってしまうほど、ものすごい美人であった。
「さあ、ここに座ってください。あ。紅茶でいいですか?」
涼太だけは、表情を崩さない。
その転校生は勧められるままに椅子にすわり、
「紅茶は苦手だ。知ってるだろう、涼太。」
と、答えた。
沈黙。
「涼っ!?知り合いなのかっ!?」
「ええ。まあ。」
「涼ちゃん、どういう関係なのお〜?」
「幼馴染です。」
「会話が長いっっ!!!」
白雪のこの一言で皆が静まり返った。
白雪はかたで息をしている。
いつの間にか部屋の奥の簡易ベッドで寝ていた姫が起き上がり、
「……名……前は……?」
と聞いた。しかも、あくびまじりに。
「香崎かぐや。」
と、かぐやはめんどくさそうにつぶやいた。
まあ、そんなこんなでかぐやが仲間入りしたわけだが。
かぐやの性格に問題があった。
二日経ったある日……
「うお〜い!かぐや〜。」
校門のところから桃太郎がかぐやを大声で呼ぶ。
朝の登校ラッシュで、校門をくぐる生徒たちはおとぎ高校では有名人となっている、桃太郎の横を引き気味で通り過ぎていく。
有名になっている理由は……桃太郎は、意外に運動神経がよく、ボクシングで全国大会に行くほどの実力者だからである。
しかし、おとぎ高校にはボクシング部が無いため、学校では安らぎと平穏を、と「のんびり部」というただダラダラするだけの部活動を創ったわけである。
……こんな部活動を認めてしまう学校も学校だが。
かぐやは、とてつもなく嫌そうな顔をすると、そのまま桃太郎の横を通り過ぎて行った。
「おい、かぐや〜。……つめて〜なあ……。これでめげるおいらじゃねーぜっ!」
というと、ダッシュでかぐやを追いかけ、
「かっぐっやっ!」
とかぐやの手首をつかんだ。
かぐやは、その手を振りほどくと一言、
「ついてくんな。埋めるぞ。」
とすごい目つきで言い、生徒用玄関に入って行った。
そう、かぐやはとんでもないドSなのであった。
- Re: おとぎ高校 のんびり部 ( No.33 )
- 日時: 2011/06/23 20:45
- 名前: ハナビ ◆257RLJJlG. (ID: j.y7OH4U)
壁|ω・`)もじ…
わ、忘れてないですよね、私のこと。
まあ、忘れてたら忘れてたでいいですけどね〜☆(いいのかよw
でわでわ!スタートでっす^^
第四話・新入部員…えっ!?マジで!?のお話。(no.2)
「……って言われてさあ〜……。」
桃太郎は部室でものすっごく落ち込んでいた。
それもそのはず、先ほどのかぐやのドS発言に、慣れていない桃太郎は本気で受け止めていた。
「あんたね〜。そんな本気で受け止めるもんじゃないのよ、そういうのは。」
白雪は、いつもなら既になくなっているはずの桃太郎のポテイトチップスをつまむ。普段なら怒る桃太郎もこの時ばかりはそんな気も起きないようで、「あ……。うう……。」と言っただけであった。
「桃クン。」
一寸が桃太郎に近寄り、言った。
桃太郎がちらっと一寸を見る。
「ドМデビュー、おめでとっ!」
「いや、嬉しくないから!その変態デビューは!てゆーか、落ち込んでる時点でドМじゃないから!」
パチっとウィンクする一寸に白雪は激しく突っ込んだ。
すると、桃太郎は一寸の手を取り、
「なんだ!?それ、うまいのかっ!?」
と、瞳をキラキラさせながら言った。
「うん!おいしーよ、いろんな意味で!」
「それ以上その変態トークを進めるなあああっ!」
白雪は二人の間に割って入り、いつものように突っ込んだ。
……お疲れ様です、白雪さん。
「なによ、作者は見てるだけでしょ。口出ししないでよ。」
はい、すみません。
すると、扉が開いた。
「あ〜!かぐちゃんだあ〜!」
一寸がかぐやのそばに寄って行った。
かぐやは、少し動きを止めてから一寸の頭をなでた。
『この子、ホントは優しい子なんじゃ…。』
と白雪が思っていたのもつかの間、次の瞬間、かぐやはすごいことをした。
「いたたたたたた!いたいよお!」
「わたしに気易く近寄るな。天井からぶら下げるぞ。」
一寸の頭をぐりぐり、というより、ゴリゴリと拳で痛めつける。
そのかぐやの背後には真っ黒なオーラが立ち込めている。
『……あたしは……バカだったのね、うん。』
白雪は本気で後悔した。
「かぐや、そろそろやめてあげてください。そのままだとスンの頭がなくなってしまいますよ。」
かぐやの後ろから優しい声がする。
「あぅ……。涼ちゃ〜ん!」
涼太がにこやかに立っていたのであった。
一寸が涼太に半べそ状態で抱きつく。
……これでも、同い年である。
「相変わらず、乱暴ですね〜、かぐやは。」
涼太は一寸を抱き上げると先ほどの笑顔を崩さずに言った。
「お前が甘すぎるんだ。それと、あいつ……。桃太郎だっけか?なんかしらんが私を見て泣きそうな顔をしているんだが。」
「桃太郎が?……ああ、姫から聞いていますよ。かぐやが何かしたんじゃありませんか?」
涼太は一寸を椅子に座らせ、自分も座る。そして、さりげなくかぐやに椅子を勧める。
かぐやはそれに素直に従う。
「桃太郎。私が何をしたんだ?言ってくれなくては分からん。」
かぐやは背もたれに寄りかかり言った。
「埋めるぞ。っていわれた……。」
「埋めるぞ。」の部分を少しかぐやに似せて言った。最後のほうはものすごく落ち込んでいたが。
「なんだ、そんなことか。本気だったら今頃お前はこの世にいないぞ。」
次の瞬間、桃太郎の顔が一気に輝いた。
「ほ、ホント!?わあ〜い!よっしゃ!涼!おやつだあ〜!」
「はいはい。」
テンションが上がりきった桃太郎言われ、涼太は冷蔵庫をあける。
「こいつ……。よくわからんな。」
白雪の横でかぐやはつぶやいた。
「桃はね、純粋なのよ。他人の言葉を信じやすいの。」
白雪はほおずえをつき、楽しそうな桃太郎を見て言った。
「じゃあ、私が洗脳すれば変態にもなり」
「変な調教するんじゃないのっ!あんたまでボケなのっ!?」
プチコントが出来上がったことに感動。
白雪はやけ酒ならぬ、やけ水を飲んだ。一気に。
「わあ〜。雪ねえ、いい飲みっぷり〜。」
一寸が小さな手でパチパチと拍手をする。
「……窓の……外……。誰か……いる……。」
今まで簡易ベッドで寝ていた姫がぽそっと言った。
この部活の者たちは、姫のこの喋りに慣れているため全員が反応した。
かぐやはなぜか聞こえたようだ。
「え?ここは三階よ?そんなわけないでしょ。」
と言いながら、念のため窓の外をのぞく。
すると、そこには屈強な老人が窓の枠にぶら下がっていた。
……屈強な老人という言葉自体、矛盾をおこしているのだが。
「ちょ、ちょっと。そこでなにを……。」
と白雪がここまで言うとこの老人は白雪の手首をガッとつかんだ。
「えええええっ!?なな、なにするんですかっ!」
「おおおお嬢さん!うちのお嬢を知りませぬかっ!」
とか言いながら、さりげなく部屋の中に入ってきた。
白雪は驚きすぎて声が出ないようだ。
この老人は、部屋を見渡すと突然、
「お嬢!こんなところにいらっしゃいましたか!」
と、しかめっ面のかぐやに言った。
「神埼。てめえ、ここで何してる。」
「何してる、と言われましても……。お嬢を探しに参った次第でございます。」
と、神埼はかぐやの足元にひざまずいた。
「やめろ。お前が来ると目立つ。」
「そんなわけには……。」
「どこの世界にお前みたいな屈強なじいさんがいるんだよ。ただでさえキャラが濃いんだから、家から出るな。それか沼に沈んでこい。」
いつもの冷たい声のトーンで言う。視線は氷のようだ。
しかし、神埼はめげない。
「この神埼!お嬢が幼いころからお世話をしてまいりました!今ここで、引きさがってしまったら……。一生の恥でございます!」
と、ドラマのようなセリフを言う神崎。
それを−90度くらいの視線で見ているかぐや。
この気まずい状況を打破したのは、やはりこいつであった。
「まあまあ。いいじゃありませんか。神崎さん、どうぞこちらへ。桃太郎は紅茶を淹れて差し上げてください。」
「うい〜す。」
素直に応じる桃太郎。
神崎も涼太の落ちついた態度を見て正気になったようだった。
「で、どうなさるんですか?かぐやは。」
涼太は椅子に座ると最初に問う。
「おまえ……。最初から知ってたのか。」
かぐやはため息をついた。
「ちょっと、どういうこと?二人だけで進めないでよ。」
白雪は、二人の話を止め、言った。
「かぐやは、香崎組の次期組長なんですよ。」
「ええっ!?かぐや、そんなかっこいい感じだったのか!」
桃太郎が驚きの声を上げる。
「かっこいい感じってどんな感じよ。」
白雪が低いトーンで突っ込む。
「で、私がノリで家は継がないと言ったら、こいつ……追ってきやがった……。」
かぐやは神崎を睨みつける。
神埼は肩をすくめた。
「恥ずかしながら……。私はお嬢との時間が自分の家族といる時間より長かったもので……。つい一生懸命になってしまって……。お恥ずかしいです。」
と、大きな手で頭をかく。落ち着いてきたようだ。
「でもさあ、そんだけかぐやのことを大切に思ってるってことだよな?すっごい幸せじゃん!かぐやって!」
と、屈託のない笑顔で桃太郎は言った。
「まあ、そうなるわよね。いいこと言うじゃない。桃。」
その場が少しだけなごんだ。
しかし、少し考えてもらいたい。ここはあの「おとぎ高校のんびり部」である。このままの幸せムード全開で終わるはずもなく。
「神……崎さん……。これ……。落とし……た……?」
姫がなにやら丸い物体を持ってきた。
「いえ……。私のものではありませんが……。」
「じゃあ〜、誰のなの〜?」
一寸のこの問いに皆が考え込んだ。
「あの……。皆……。」
姫の問いにもそこの皆は考え込んでいて気付かない。
「ここに……フランス……語……で……植物……凶暴化……って書いて……ある……。」
このとんでもない発言に少し遅れて反応したのは、やはり白雪であった。
「フランスの!?それって、社会問題になってる超危ないやつよ!ちょっと、皆!終わり!考えるの終わり!少ない脳みそでお疲れさまでした!」
白雪のこの叫びでそこにいた皆が我に返った。
「どうしたんだよ、白雪〜。」
桃太郎がのんきにお菓子を食べている。
「てか、そんなことしてる場合じゃないのよ!早く逃げるわよ!姫、それ置いて!」
「無理。」
姫が珍しくはっきりと喋った。
『姫ってはっきり喋れるんだ…。』
そこにいた全員がそう心の中でつぶやいた。
「てか、何で無理なのよ!」
「……もう、出てる……。」
姫が視線を送る先には、既に姫の制服のスカートにまとわりついている植物のつたがあった。
「えええええっ!ど、どうするのよ!」
「……どうしようも……ないよ……。」
「落ちつきすぎだから!」
白雪はそのつたをはぎ取ろうとしながら大声で言った。
その時、すごい音がした。
まるで、壁が破壊されたような音であった。
「なんだあ〜?」
さすがに焦った桃太郎が音のするほうへ視線を送ると、そこには……。
「つたですね。」
「だから!落ちつきすぎなのよ!あんたたち!」
あっさりと言う涼太に白雪は突っ込んだ。
「なんか、こっち来るよお〜?」
一寸の言うとおり、徐々にスピードを上げてつたがこっちへ向かってくる。
そして、案の定。
3分後。
「……ん……。あれ?ええっ!?ちょちょちょっと!みんな!起きて!」
白雪が目を覚まし、皆を起こす。
「なんだよお〜。」
「どうしたのお〜?雪ねえ。」
「生きてますね、僕ら。」
「……おはよ……。」
「死んだかと思ったぞ。」
「お嬢!大丈夫ですか!」
と、皆無事なようだ。
「って、のんきに生存確認してる場合じゃないのよ!
皆、よ〜く聞いて。ここはね……。」
白雪は一旦話を区切ると、
「ここは、地球じゃないわ!」
すると、そこにいた皆がこくん。とうなずいた。
「えっ!?驚かないの!?」
「だって、あそこにいるの、俺の友達の宇宙人だぜ。最近仲良くなったんだ〜。」
桃太郎はニコニコしながら言った。
他の皆もうんうん。とうなずく。
「あんたらはそれでも人間かああああああああっ!!」
白雪の雄たけびが宇宙全体に広がっていったとさ。
第4話完☆
- Re: おとぎ高校 のんびり部 ( No.34 )
- 日時: 2011/05/20 22:57
- 名前: 琴葉 (ID: mYaacdZq)
- 参照: マツタケにも毒がある。生で食うと腹を壊す程度。
ハーナビー!^^
さっき読んで宣伝書いといた!
読んだ瞬間ツボったww
また見に来るねー!
- Re: おとぎ高校 のんびり部 ( No.35 )
- 日時: 2011/05/21 12:25
- 名前: ハナビ ◆257RLJJlG. (ID: j.y7OH4U)
- 参照: http://28.xmbs.jp/pb6.php?
琴葉様>
わっしょ〜〜〜い☆(テスト勉強で崩壊中w
ありがとうございます〜^^
見に行くぜいっ(ダッシュ
- Re: おとぎ高校 のんびり部 ( No.36 )
- 日時: 2011/05/21 22:30
- 名前: ゆかむらさき (ID: gZSttT.g)
こんばんは^^楽しく読ませていただきました。
かぐやちゃん以外なら、わたしの友達に一人欲しいです(笑)
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