コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 小さな勇者の冒険〜in little world〜
- 日時: 2011/04/04 10:45
- 名前: remona3 (ID: Dz78gNY2)
小さな勇者の冒険
〜in little world〜
「だあああああ〜〜〜〜〜!!!!!
どこだここ〜〜〜〜????」
ごく普通の中学生、風時(ふうと)が、
川原で見つけた、不思議な鍵。
その鍵に触れた瞬間、風時はとっても小
さくなっていた!?
小さな勇者とネズミ達が繰り広げる、
はちゃめちゃ冒険ストーリー!!
- Re: 小さな勇者の冒険〜in little world〜 ( No.20 )
- 日時: 2011/09/10 22:56
- 名前: remona3 (ID: 8cTIMUus)
第二章 出会い
「ぴちぴちぴちぴちちちち」
・・・なんだろ。鳥の鳴き声が聞こえる。太陽の光があったかい。
「・・・ん・・・。」
ぱちっと目をあけるとそこは天国・・・じゃなくてやけに高い草ばっかりが生えてる草場だった。
「・・・えっ・・・・・????」
俺確か川辺にいて、んで変なカギみたいなのを拾って・・・。
気失って・・・。んで・・・んで・・・ここは???
「だあああああ〜〜〜〜〜!!!!!
どこだここ〜〜〜〜????」
だめだだめだ。もういろいろ考えすぎて俺の脳くんは悲鳴をあげているううう!!!
だれか俺の脳みそ君を助けてあげてくれえええ!!!!!
ああそうだ脳みそクンの幼馴染の耳ちゃああああん!!お隣だろう???助けてやってくれえええ!!!
・・・えっ??「照れちゃう」だって????
知らんわぁ!!あんたの恋愛事情なんて知るわけねえわああ!!!!!!!!!
・・・・・・・・ふう。
す・・すんません。見苦しいところをお見せしました。
許してやってください。俺の臓器達は今、思春期という人生の成長期にさしかかっているんです。はい。
ぐるっとあたりを見回してみる。
もう朝か。気失ってる間に朝になっちゃったのか・・・。
いやあ。それにしてもこの草達、なっがいなあ。
俺が寝てる間に健やかに成長したんだね。うん。なんてほほえましい。
「がさがさがさがさ」
なっがい草をかきわけて進む。でも進んでも進んでも道は開けない。そういえばさっきの変なカギ、どこいったんだろう。ポケットとかその辺を探したんだけどなかったんだよね。
いや。なんか無くしちゃいけない気がして・・・さ。
「がさがさがさがさ」
「がさがさがさ」
「ぐううう〜〜〜〜」
・・・・はらへったあああ!!!
そーいや昨日兄貴とけんかして夜ご飯も食べてねえから・・。
ああ〜〜〜。スパゲッティが食べたい。
スパゲッティ〜〜。スパ、げって、ィ・・・
ゲッティ、テイ、テイ、イ・・イ・・・イ・・、イカ、
イカ焼き!!
あ、いいなこれ。食べ物しりとりしよ。
「がさがさがさがさ」
き・・・き、きゅうり!!
「がさがさがさがさ」
り・・・り、りんごあめ!!
「がさがさがさがさ」
め・・・めんたいこ!!
「がさがさがさ」
こ・・・こまつ「うおっ!!」
「「どでっ!!」
いってええ〜〜!!!草をつかもうとしたら空振りして転ん・・・、
え??空振り・・・???
パッと顔をあげるとそこには草が一本もない開けた広場があった。
「や・・・やった!!」
よっしゃあ!!!ついに「草だらけしりとりゾーン」を突破した ぞおおおう!!!
いぇええええいいいいい!!!!
・・・あ、でもしりとりの最後、ちゃんと「こまつな」って言えなかったのが心残りかな。
喜んでたら目の片隅になにか白いもやもやしたものが見えた。
「なんだあれ??」
広場は思ったより広いようだ。まだ道が奥に続いている。
その道の曲がっている奥から白い煙が漂ってくるようだ。
「いくしか、ないよな。」
俺は道の先へと歩き出した。
- Re: 小さな勇者の冒険〜in little world〜 ( No.21 )
- 日時: 2011/09/04 19:45
- 名前: remona3 (ID: 8cTIMUus)
「ぶほおおっっ!!!
ごっほっほっほっほっほ!!!!」
な・・・なんだこんのけむりい〜〜〜!!
進むたんびにひんどくなっとるわああ!!!!!
「ぶへえっ!!!」
も・・もう鼻がかゆくてたまんない!!!!
「ぼほおおお!!!」
お、俺は毒殺されるのか??「とっても鼻がかゆくなる毒」で苦しみ、のた打ち回って死んでしまうのかああ???
そ、それだけはいやだああ!!!
俺の「絶対にいやな死に方ランキング」の第6位になっているじゃねええかああ!!!!
「だれかお助けええ!!!」
俺は走った。鼻を両手で押さえながら目を真っ赤にさせて、走った。
「おわっ!!」
ぷはっ!!と急に白いもやもやが開けた。
「ちょ・・たんま・・・。」
・・・あ。ごめんなさい。目の前の景色を一刻も早く皆さんにおしらせしたいところなんすけど、ちょっと目がかゆくて。
「ごしごし」
まって。まだちょっと・・
「ごしごし」
あ。だんだん目がみえてきたかも・・・。
「じ〜〜〜〜ん。」
ゆらゆらゆれる目の前の景色にはだんだんと影が見えてきて。
黒い影がいくつかあって。
そう。黒い影が何個も・・・・。
「って・・・ああああああああ〜〜〜〜〜????!!!!」
俺の目は今までで一番大きく見開かれた・・・と思う。
- Re: 小さな勇者の冒険〜in little world〜 ( No.22 )
- 日時: 2011/09/08 19:48
- 名前: remona3 (ID: 8cTIMUus)
俺のあごははずれそうになった・・・いやはずれた。
目の前には立派な刀を俺に向けているネズミ達が。
ほとんどは白と黒が入り混じってる模様のネズミ達だけど、中には一匹だけ真っ白なきれいな色をしたネズミもいた。
毛並みが一番ツヤツヤしててネズミ達の中心にいて、一番目立ってる。
ビイイン!!!
「おわあ!!」
一匹の白黒模様のネズミが俺のあごに向かって剣を突き出した。
そう、俺のあごに向かって・・・・
って、あれ?????
俺のあごに向かって??
えーーーーと、すいません、皆さん。
剣が俺のあごまで届くっちゅうことはネズミ、でかいっすよね?
で・・・でか・・・い??
俺はひとまず落ち着くことにした。
うん。よし、深呼吸してっと・・・・。
俺はもう一度目の前のネズミを見つめることした。
・・・・・・・・・・・・・・。
「ぎゃああああああああああ!!!!!!!!」
こ、、、こ、このネズミ、
お、俺と同じ大きさじゃねえええかあああ!!!
いや、いくら馬鹿な俺でも人間と同じサイズのネズミなんているわけないことぐらいしってるぞ????
剣を持ったネズミがいないことぐらい知ってるぞ???
・・・で、でも。俺の目の前にいるのは俺よりほんの数センチぐらいだけ小さいネズミ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「ぎゃあああああ!!!!!!!!!」
うん。何度考えてもおかしい。びっくりしすぎて二回も叫んじまったよおおお!!!
- Re: 小さな勇者の冒険〜in little world〜 ( No.23 )
- 日時: 2011/09/10 22:47
- 名前: remona3 (ID: 8cTIMUus)
「・・・・。おい、ぺク、コイツ頭おかしいんじゃねえのか??」
うわああああ〜〜〜と頭を抱えていたらふと、そんな声が聞こえてきた。
見ると俺に剣を向けている白黒ネズミが真っ白なきれいなネズミの耳元に向かってそうささやいていた。
・・・・・・・・・・。ああ。俺、やっぱり死んでんのかも。
だって、そんな、ネズミが、しゃべるなんて。
「どう*る?*ぺク*やっ**にすん***様に**」
白黒ネズミが真っ白なネズミに何かささやいてるけど、今の俺にそれを聞く気力はない。
だって俺、もしかしたらネズミになってるかもしんねええんだ!!
そうだ!!きっとおれは小さくなってネズミになってるに違いねえ!
よし!!!そうとなったら確認だ!!確認!!
俺は尻をたたいた。
だってネズミならしっぽがあるだろ??しっぽが!!!
「ばんばんばん。」
あっれ、っかしいなあ。しっぽねえよ、おれ。
「ばんばんばん。ばんばんばんばんばばばばばん♪」
うん、やっぱしっぽはねえな。
・・・・よ、良かった。
最後の決めにおれは両手ガッツポーズをした。
ふっ。決まったぜ。
*名づけて尻ダンス。近日紹介予定(笑)
ふとまわりを見るとさっきまでピリピリしてたネズミ達は皆口をぽっかーーんと開けて俺を見ていた。
あっれ。俺何かした??
何したか考えてたら突然すんごい笑い声が聞こえてきた。
「「っぷ。ぶはっっはっはっはっははははは!!!!!」」
「「ぎゃっははははははははははははは!!!!」」
「「ぶぶぶはああああああ!!!!!!
見回しても見回してもネズミ達が俺を指差してめっちゃ笑ってた。
腹を押さえてるヤツもいれば地面にうずくまって動けなくなってるヤツ、仰向けになって足をばたばたしてるヤツ。
とにかく辺りはお祭り騒ぎの大爆笑だった。
- Re: 小さな勇者の冒険〜in little world〜 ( No.24 )
- 日時: 2011/09/11 22:42
- 名前: remona3 (ID: 8cTIMUus)
「ぶっぶっぶっぶっぶはっはっはっは〜〜!!!」
笑いは収まる様子はない。ただただ俺は目を点にして立ちすくんでいた。
「ぶっぶっぶ、はは、ぺ、ぺク、やっぱこいつが敵な訳ねえよ」
点になった目を治してたら一番爆笑してるであろう、白黒ネズミが真っ白ネズミ(名前はぺク・・・らしい??)にそういった。
真っ白ネズミ、は、笑ってなかった。
さっきまで気づかなかったけど、みんなが皆、大爆笑だってのに、このネズミは眉一つ動かさず、じっと俺を見てる。
真っ白ネズミの目は薄い青色だ。
やばい、目えそらせなくなってきた。
吸い込まれそうなほど、きれいな青だ。
この掲示板は過去ログ化されています。