コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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小さな勇者の冒険〜in little world〜
日時: 2011/04/04 10:45
名前: remona3 (ID: Dz78gNY2)

   
         小さな勇者の冒険
           〜in little world〜
      
       「だあああああ〜〜〜〜〜!!!!!
        どこだここ〜〜〜〜????」

       ごく普通の中学生、風時(ふうと)が、
      川原で見つけた、不思議な鍵。
     
       その鍵に触れた瞬間、風時はとっても小
       さくなっていた!?

      
        小さな勇者とネズミ達が繰り広げる、
        はちゃめちゃ冒険ストーリー!!   

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Re: 小さな勇者の冒険〜in little world〜 ( No.5 )
日時: 2011/04/06 20:53
名前: remona3 (ID: Dz78gNY2)

   ガラガラッ!!

    「おっはよ〜〜〜う!!」

    「おっはよ〜〜う!!じゃねええええ!!!このアホ!!」
 
  教室のドアを思いっきり開けた俺を待っていたのは、レオの「怒り満タン飛び蹴りキック」だ・・・。
    「ドゴッッ!!!」
   
    「いってええ〜〜〜〜!!!!!!!!!」
 
  痛い!!これは痛すぎる!!!くそう!!最近ケンカしてなかったからその分がたまってたんだな。頭にコブができちまうっ!!
   
    「くそっ!!お前!今本気でやっただろ!!」
   
    「本気かどうかなんて今はそんなのかんけーねぇ!!
     まずは風時!!今日が何の日か、おぼえてるだろーなあ??覚えてないとはいわせねえぞ!?」

  ちっ。うまくはぐらかしたな。というかレオの怒りも限界みたいだ・・・。やばいっ!

    「おう!もちろんだぜっ!!なんたってずっと前から二人で計画してたもんな!!ほらほら、そんな怒ってっと時間がなくなっちまうぞっ!!はやくっ!!」

    「ちっ・・・。」
  
  なんとかうまく難を逃れた。あっぶねえ。レオ、怒らせると後々やっかいだからな・・・。

    「ほら、つったってねえで早くやるぞ!!」 
    
    「お・・・おう!!」

  ご機嫌斜めだったレオも今日のことを思い出したようで、やる気が出たようだ。まあ、誰だって今日起こる「いたずら」を想像したらワクワクするだろうけどな。
   
   俺たちは早速準備を始めた。そう、あいつらをつぶす為に・・・。

Re: 小さな勇者の冒険〜in little world〜 ( No.6 )
日時: 2011/04/07 10:02
名前: remona3 (ID: Dz78gNY2)


  
  ピピピピピピピピ!!

   「こちらレオ、こちらレオ!!たった今アイツ等が校門を通過し
    た。」

   「了解。健闘を祈る!!」
  
   「おう!お前もな!」

  よし、ここまでは順調だ。なんかすげえ緊張してきた・・・。
   でもこれで成功すればアイツ等との才能の差をクラスのやつらに
  見せ付けられる。
   そうすれば、学年統一も夢じゃないっ!!
    
    ぐふふふふふふふ。
    にひひひひひひひひひ。

  他人からみれば、今の俺はさぞかし変態の変人だっただろう・・。

    ではではここで!諸君に今日のメニューを説明しよう!!

     1  アイツはいつものように教室のドアを開ける。
    
     2  その反動でチョーク粉がたっぷりついた黒板けしが
        落ちる。(よくあるベタなパターンだけどな)

     3  アイツ等は俺らの仕業だと思って俺らを探す。という
        か俺らの席に来る。

     4  すると近くにセットした糸が切れて上からおもちゃの
        へびが落下。アイツは極度のへび嫌いだってきいたこ
        とがあるから、効果は抜群のはずさ!


 という具合だ!どーだ??やばいくらいドキドキしてきただろ??
 アイツ等の驚いた顔とみんなの笑い顔がめに浮かぶぜ!!
 ぷはははははははははははははははははははは!!!!!

    「こちらレオ、こちらレオ。アイツ等がドアへ接近中!
      速身構えろ!!」
 
  レオの声の数十秒後・・・。
    教室のドアが音をたてて勢いよく開いた!
         
        ガラガラッ!!

    

    俺の運命の歯車も動き出した。


Re: 小さな勇者の冒険〜in little world〜 ( No.7 )
日時: 2011/04/28 21:34
名前: remona3 (ID: yZ7ICI8F)



   ガラガラっ!!

 ふははははははははは!!!!これでアイツ等も終わりさっ!!

   はははははは・・は・・・は・・・は・・・・・・・・・。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


ハア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!????

 俺は目の前のスローモーションの光景が理解できなかった。

・・・だ・・・だって。目の前でドアを開けたのは、俺の大嫌いなアイツ・・・古田直・・・。

  ではなく。

  学年一怖いと恐れられている、澤田teacher・・・。通称オニサワだったのだ!!

  ヤバイと感じたときにはすでに時遅く・・・。

 予定通りことは進んでいく。

 数学の教科書を持ったオニサワの頭の上に黒板消しが落ちていく。

  ・・・あっ。一時間目は数学だったっけ。


  「ぽすっ」


     オニサワの目が不気味に光る。


 「・・・ふ〜〜〜〜〜〜う〜〜〜〜とぉ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」


   不気味な低いうなり声が聞こえてくる・・・。
        ・・・どうしよう。こ・・・ころされる・・・。
  オニサワの後ろからは、どす黒い。いや、暗黒の悪魔のオーラ
が漂っている・・・。

   

   「「「ごらあ〜〜〜〜〜!!!!!!!!」」」



   オニサワの怒鳴りごえで日本が震えたような気がした。いや、世界が震えた。

   オニサワが顔を真っ赤なトマトちゃんにしながら、数学の教科書を丸め、とんでもない速さでこっちへ向かってくる。

    これが噂に聞く「リアル鬼に金棒」か・・・。

 逃げろ逃げろとさっきから呪文のようにとなえていけど、足はまったく動かない。
 
 全くの予想外のことに俺の足くんも呆然としているようだ。

  
   ことは進む、進む。

やっぱり、予定通りに。オニサワの足で糸が切れ、大量の蛇が落下。

    
  「「「ぎゃああああああ〜〜〜!!!!!!!!」」」


   ・・・え?
 
 今・・・。お。オニサワが。叫んだ???
あの世界最強といわれているオニサワが??
  マジかよ。

 目の前には体にまとわりつく蛇を必死にとろうとしている澤田が。

      いやーー。いがいな所でオニサワの弱点発覚??



  オニサワは叫ぶ。
    野次馬は集まる。
      俺は立ちすくむ。  

        


          歯車は回りつづける。





Re: 小さな勇者の冒険〜in little world〜 ( No.8 )
日時: 2011/07/03 17:14
名前: remona3 (ID: YNzVsDBw)


   それから・・のことは、あんまし覚えてない。

  
 オニサワに怒鳴られまくって、廊下に帰りまでずっと立たされて、

後から来た古田直達にはくすっと笑われて。クラスみんなの信頼もがた

落ちで。



  ほんっと最悪で。




で。今なにをしてるかって??

   レオと一緒にイタズラの後片付けをした後、体育館の掃除をさせ

られてる。

 もう放課後だから、みんな帰ってるんだろーなぁ。いーな・・・。


 「あああ〜〜〜〜!!もう最悪だあ〜〜〜〜!!!」

  「ほんとだよな。もう・・・気分がた落ち。」

 「あぁ!!今日は最高ーの終業式にして、明日からうはうは気分のスペシャルサマーにする予定だったのにい〜〜!!!!!!」

  「とゆーか!!なんであのタイミングでオニサワがくるんだ!!」

 「そーだそーだ!!
    オニサワのせーだ!馬鹿おにさわーー!!!!!!」


  体育館には、俺とレオのこだまだけがムナシク響く。ま、モップ持って掃除してんのは俺らぐらいしかいないからな。

  「よし!レオ、さっさと終わらせてあそぼーぜ!!!!」

    「おう!!」

ダダダッと体育館中を駆け回れば、掃除したことになるだろ。うん。

  二人で叫びながら駆け回っていたら、体育館のドアが開いた音がした。

  「おい、レオ。今誰か来なかったか??」


 「ぼくだよ。風時くん。」

   今の憎ったらしい声は・・・。

 「ふ・・古田直っっ!!」

   バッ、と後ろを振り返れば憎たらしいアイツがたっていた。

  「お前!!なんでここに!!」

 コイツの顔はいつ見ても憎たらしい。
   
   やけに整った目。透き通った鼻。入学したときからコイツは目立ってて、いつも女子にきゃあきゃあ言われてて。
 
  おまけに頭がよくてスポーツ万能で。ピアノが弾けて、英語もペラペラで。

   それなのに。

  「なんでって・・・。あの、先生に怒られて掃除させられてるって聞いたから。それで・・・」

  
   それなのに。


   「それでなんだよ。どーせ俺達を笑いにきたんだろ。へっ。暇なヤツ。」

  「違うよ!!・・・あの、大丈夫かな・・って」

  
  そうだ。コイツはいつも俺達にかまってくる。イタズラばっかしか脳がない、この落ちこぼれコンビに。

  「ふざけんなよ!!うるせーんだよっ!!なんだよ同情かよ。
   お前みたいなぼっちゃんやろーなんかに心配される筋合いなんか
   ねーんだよっ!!」

  「ご・・・めん。」

  あーー。むかつく。むかつくむかつくむかつく。

  何でだ??なんでこいつは俺達にかまう??なんでこんな落ちこぼれの・・・俺に??

  「おい。邪魔。出てって。」

   「おい、風時。」

 レオが俺に何かをいいたそうにしてるけど。

  「邪魔だって。出てって。」

    俺はいつまでたっても落ちこぼれ。

  「ごめん。」

 アイツはそれだけ言うと、走りながら体育館を出て行った。

  
  「おい。風時。そこまで言うことなかったんじゃねーのかよ」

   「いいんだよ!別に。」

   「でもあいつも別に笑いにきたんじゃ「「うるせえ!!」」

  そうだ。うるさい。そもそもイタズラに失敗したのだって・・・。


   「レオが・・・。レオがオニサワに気づかなかったせいじゃない
かっ!!」

  「ふざけんな!!全部俺のせいだっていうのかよ!!」

   「あーぁ!!そうだよ!!だいたい今日のイタズラを提案したのだって、レオだろ!?」

   「それに乗ってきたのは風時だろ!!」

  ごめん。レオ。こんな落ちこぼれなんかと親友になってくれて。

   「うるせえ!!うるせえ!!出てけ!お前なんか嫌いだ!
    むかつくんだよ。いっつもいっつも俺達にかまってきて!
    何かとおもえば同情??ふっざけんなぁ!!!!」

     そうだ。むかつくんだよ。アイツが!

   古田直が。

   気づいたらもうレオはいなくて。俺は一人で叫んでた。

    ごめんレオ。俺って最低だな。

     


      体育館の床がキシキシと音をたてた。



  
    

    


  
 
  

  


Re: 小さな勇者の冒険〜in little world〜 ( No.9 )
日時: 2011/07/03 17:44
名前: remona3 (ID: YNzVsDBw)

  
  ずざあああああああ。  すんげードシャブリ。

      
      じゃばじゃば。 


 いつもならレオと帰る道。一人で帰るなんて初めてだ。

かさ忘れちったからびしょぬれ覚悟で歩いてる。

   そーいや。レオとは幼稚園のころから親友だな。

 けんかなんてしたことなかった。
  
    あ。一回だけあった。どっちが上履きの裏に多く画鋲を引っ付けられるかやったわ。

   あれ、俺の上履きビミョーに薄くてめっちゃ痛かったんだよね・・・。

  う”う”−−。思い出しただけで足の裏がかゆくなる・・。

それでレオは不戦勝だっていいはって俺はレオのも(上履き)薄くしろって言って・・・。

   ぶぶぶはっっ!!

  思い出したらうけてきたわ。

 
     

      ずざああーーー。

             じゃばじゃば。

       雨。

   
  いつもだったらレオと水たまりにつっこみあいすんだけどなあ。


       


    あ。靴ん中に水はいってきた。

  




  ごめん、レオ。俺おまえがいないとだめだわ。すっげーさみしい。


   


      

       顔に降る雨はほんのちょっぴりしょっぱかった。

















    





   


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