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- 小さな勇者の冒険〜in little world〜
- 日時: 2011/04/04 10:45
- 名前: remona3 (ID: Dz78gNY2)
小さな勇者の冒険
〜in little world〜
「だあああああ〜〜〜〜〜!!!!!
どこだここ〜〜〜〜????」
ごく普通の中学生、風時(ふうと)が、
川原で見つけた、不思議な鍵。
その鍵に触れた瞬間、風時はとっても小
さくなっていた!?
小さな勇者とネズミ達が繰り広げる、
はちゃめちゃ冒険ストーリー!!
- Re: 小さな勇者の冒険〜in little world〜 ( No.10 )
- 日時: 2011/09/10 23:18
- 名前: remona3 (ID: 8cTIMUus)
「がちゃ。」
「ただいま。」
ひたひた。
ぴちゃぴちゃ。
玄関を開けると真っ暗な部屋。そうだ。今日からだれもいないんだったな。
暗黒の闇の中には、ただただ,ひたたる水の音だけが・・・。
「かさっ。がさっ。」
・・・・・えっ??!!
・・い・・・今。音・・したよな??
えっ??おれ今なんの音もだしてない・・ぜ??
家には今だれーーもいないはずだ・・・ぜい??
「がこっ。どすどす。」
・・・・・・・・・・・・・・・・。
う・・うわあああああ!!!や・・やべえ!!もしかしてもしかすると・・これが噂にきく、り、リアル幽霊???
だめだだめだ!!いや、俺そーゆーのだめなんだよ!!!
なんだこれ!オニサワん時よりこえええええ!!!!
と、とりはだがあっっ!!もう出すぎて、いぼみたいになってるようう!!幽霊よりこええよう!!
「がったんどさああああ。どっざああああああああ」
・・え。何?何か今ものすごい音きこえたんですけれども。
え。なに。幽霊ってこんな音だすの???
いや、俺の幽霊のイメージってもっとこう、ヒューーどろろろ・・・。ってかんじなんすけど??
こんなあからさまな
「俺幽霊っす。なんか驚かそうとしたら本がたくさん落ちてきちゃって痛かったんすよahahahahaha。」 みたいな音でいいんすか??
「ばごばごががががががががずずずずずずう。」
・・うん。さすがにこれはユーレイじゃないだろ、うん。
いや逆にユーレイだったらショックだわ。ユーレイの威厳さがなくなるというかユーレイ独特のあの怖さのロマンスをおっかけてるマニアのおじ様たちがかわいそうになるというか・・。
あああ〜〜〜!
そう考えたらおじ様たちがかわいそーになってきたあ!!!
くそう、ユーレイめっっ!!
長年のおじ様たちのロマンスを壊しやがってえええ!!
もうゆるさネエゼ!!このヒーロー
「「おじ様ロマンス!〜俺達のユーレイを取り戻せ〜風時ン!!」」
が月にかわっておしおきだごらああ!!
・・・・・ふう。・・・・・俺、落ち着こう、うん。
どうやらこの音は俺のクソ兄貴の部屋のほうから聞こえてくる。
「ごろごろごろごろごろ」
あ、いや今のはユーレイさんじゃないっすよ?外の遠くのほうから聞こえてくる雷の音っすよ?はい。
真っ暗な廊下の先には兄貴の部屋がある。ドアのすきまから、時折落ちる雷の光がもれている。
「ごくり。」
ドアノブに手をかけた。
「かちゃ。」
そう。このままゆっくりゆっくりドアノブをまわして・・・。
ゆっくりゆっくりドアを押す。
「がさがさ。」
なん・・・だ?なにか・・いる??
暗くて黒い影しか見えない。ただ、物音をたてながらせわしく動いている。
がんばれ、おれ!!おじ様たちの夢をまもるんだ!!
「お・・・おいっっっ!!」
震えをおさえながらせいいっぱいの声を出した。
その時だった。
その影はゆっくりとこっちに来て・・・
「「「ばりばりばっ!!!!!!!!!」」」
「「「うわああああああ!!!!!!!!!」」」
すぐ近くに落ちた雷のせいで俺の声はかきけされた。
ただ、雷の光を背に、その闇は不気味に微笑んだ。
- Re: 小さな勇者の冒険〜in little world〜 ( No.11 )
- 日時: 2011/08/25 18:38
- 名前: remona3 (ID: YNzVsDBw)
・・・・と思った。けど。
「えっ???」
なんとそこにいたのは、俺のクソ兄貴、風真だった・・・。風真は一言
はなった。
「・・・。なんだよ。」
うっっっそ〜〜〜〜〜ん!!!!
じゃあ今までの俺のがんばりはなんだったんだああ!!!!
おじ様たちのロマンス!!!恐ろしさを追い求める、究極の恐ろし魂
はどこいったああああああ〜〜〜〜!!!!!!
「お前、頭だいじょぶか?」
はっ!!悲しみにひたって気づかないうちにクソ兄貴の足にしがみ
ついてしまったあ!!
「・・・ごほん。
うるせえ!!お前こそ何やってたんだよ!
あんなまっぎらわしい、うるせー音だしやがって!!」
- Re: 小さな勇者の冒険〜in little world〜 ( No.12 )
- 日時: 2011/09/10 23:09
- 名前: remona3 (ID: 8cTIMUus)
そー言うと風真はなぜか下のほうをみて・・・
「う・・・うるせえ!お前には、か・・・関係ないだろ!!」
・・・・・・・うわああああ!!つ・・・ツンデレ?!
ツンデレ発言かああ!!柄にもなく俺の兄貴はツンデレだったのかああああ!!
いや、弟としては複雑っす。はい。
「おい。聞こえてんぞ。くそ風時。」
「・・・・・・・スンません。
ユーレイ事件からテンションあがって調子に乗ってました。はい。」
「・・・。まあいいけど早くでてけよ。停電ももう少しでなおるから。」
「えっ??停電してんのか??」
「ああ。この雷のせいでな。」
そーか。だから兄貴は部屋の電気をつけてなかったのか。
だから余計にさっきの音が不気味に聞こえたんだな・・・。
・・・・・っていうか!!さっきの音はなんだったんだあ!!
兄貴のツンデレ発言に気をとられて突っ込むのを忘れてたわぁ!!
「兄貴!そーいやさっきの音、あれなんだったんだよ??」
「だ・・・だからお、お前には、か、か、関係ないいいいいいってい、いいいいいいってんだろ!!」
・・・・。あやしい。どもりすぎだろ。
「いーからちょっと部屋見せろよ??」
ひょい。(部屋をのぞこうと左に動いた音)
ひょひょい。(兄貴が俺に合わせて左に動いた音)
「・・・・・・・。おい。見せろよ」
「・・・・・・・。」
ひょい。(部屋をのぞこうと右に動いた音)
ひょひょい。(兄貴が俺に合わせて右に動いた音)
・・・ふん。いい度胸じゃねえか!弟の俺に隠し事するなんてな。
こうなったら力ずくでも見てやろーじゃねえかああ!!!
「うをらああああ!!!!!」
くらえ!!俺の「「必殺!!部屋ぐらい見せろよ、ハイパー頭突き!!!!」」
「ぐあああああ!!!」
・・・な・・・何??!!!と・・・とめただとお??
くそうこうなったらバーじぇンアップだぁ!!
・・・あ、間違えた。ばーじょんアップだああ!!!
くらえ!!俺の「「必殺!!部屋ぐらい見せろよ、超ハイパー頭突きいい!!!」」
「ぐおらああああああ!!!!!」
「くおおおおおおおおおおう!!!」
「おおおおおおうらああああ!!!」
俺らのあほな叫び声は部屋中に響き渡っていた・・・。
- Re: 小さな勇者の冒険〜in little world〜 ( No.13 )
- 日時: 2011/08/28 15:03
- 名前: remona3 (ID: YNzVsDBw)
「どすっ!!!!」
「ばったん!!!!」
よっしゃあああ!!!!やったぜ!!
ついに俺は兄貴を押し倒して奥の景色を見ると・・・
見ると・・・???
「な・・・・なんじゃこりゃあああ!!!!!????」
そこには見たこともないような本の山・・・
やま・・・やま・・・・・・・・・。
「いいからやめろ。」
「うわあ。な・・・なんだ、これ???」
「やめろ。さっさとでてけ」
「全部・・・医学関係の、本??
あぁ、だからさっきの音、本みたいだったんだな。」
「いいから、出てけよ。」
「兄貴って医者志望なのか?」
「「「出てけって言ってんだろ!!!!!!!!!」」」
兄貴がめずらしく大声で怒鳴った。
「は・・・はあ??何で俺が怒鳴られなきゃなんねーんだよ!」
「・・・・お前には・・・・わかんねーよ。・・・・・・・分かるはずもねーよ。」
兄貴のこぶしは小さく震えていた。
「な・・にが、だよ。」
「分かるわけねーだろが!!!!!
いっつもいっつもへらへらしてるお前にはよ!!」
「なっ!!俺だって、俺なりにいろいろ考えてんだよ!!」
「どの口が言ってんだ。
このオレと母さんの、かあさんの・・・。」
ほら来た、母さん。
俺には、わかんねえよ。
兄貴に聞いた話だと母さんは俺が生まれる前に交通事故で亡くなったらしい。
それしか母さんの話は聞いたことがない。
・・・それしか。
それで分かれって言われても何も分かることなんてねえだろ。
「分かんねえよ!!俺は・・・俺は、
兄貴がわかんねえよ!!!。」
それだけ言って走った。兄貴は目を見開いたまま突っ立ってた。 追いかけてはこなかった。
玄関の戸もあけっぱなしで家を飛び出した。
どこに向かってんのかわかんなかった。ただひたすら走った。
雨はだんだんおさまってきてた。乾きかけてた服はまたびしょぬれになって。肌に張り付いてきて気持ち悪かった。
・・・っとに今日はなんて日だ。
ほんっと、最悪だ。
俺の足は、確実に運命の糸に引き寄せられていた。
- Re: 小さな勇者の冒険〜in little world〜 ( No.14 )
- 日時: 2011/08/25 17:29
- 名前: remona3 (ID: YNzVsDBw)
気づいたら雨がやんでいた。
いつの間にか小歩きになってどこに行くのかあてのないまま町をさまよっていた。
たくさんの人の声が聞こえる中をただひたすらに歩いた。
たくさんあるみずたまりには、俺の顔が映っている。
「最悪。」
つぶやいた俺の顔も最悪で。
人の声がしなくなったな。そう思ってふっ、と顔をあげたら、
そこは川辺のじゃり道だった。
いつのまにこんなところまで来たんだろう。こんな所初めてだ。
立ち止まってみた夕焼けは今までで一番きれいだった。
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