コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ○⌒*ブルーとレッドの人魚姫*⌒○
- 日時: 2011/07/31 20:48
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: D1V3wC8j)
- 参照: 人魚姫様、こちらへどーぞ。
クリックしてくれた方 ありが㌧b
今回はファンタジーです(^∀^)
冒険の話・・・あれ、これって複雑・ファジー小説かな? と思いましたが・・シリアスはあまり入っていないのでね。
昔これに似たの書いてました。完結したけど←
ブルーの人魚姫って言ってもこの色は透き通るような青で、レッドって言っても燃えるような赤です←は
尾びれの色なので気にしないように・・。
ナナとアズアの視点の入れ替わりが多いでs((
でゎでゎ、【ブルーとレッドの人魚姫】すたーと☆
- Re: ○⌒*ブルーとレッドの人魚姫*⌒○ ( No.13 )
- 日時: 2011/07/31 21:15
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: D1V3wC8j)
第5話 北国の人間界 あずみside
た、助かった……。
確か変な呪文をかけられて……。
で、死にそうになって……。
あずみ、どこへ来ちゃったんだろう……。
これからどうなるんだろう……。
ああ、頭がごっちゃになって考えられない……。
とにかく、周りに風が結構涼しい。
目を開けると、周りは陸上だった。
「!?」
驚いて飛び上がる。
「り、りくじょ……。」
ドサァァ!
うん、立てないのは当然だ。
だって尾びれだ——!?
「お、尾びれはどこ!?
何よ、この足は!」
確かこれは人間が尾びれの代わりに着けているものだってお母様が言ってた!
「いや……待って……。
そんなわけ……。」
あずみが困っていると、あずみの後ろに少年が来た。
「誰? うちの客?」
少年は冷めた口調で言った。
「……∑
いやああ! 人間!?」
あずみは後ろに飛び跳ねたが、そこは海だった。
「きゃああ」
パシッ
あずみの腕を少年が掴んだ。
「あ……。」
「大丈夫かよ。」
「……いやよ、触らないでよ!
人間は最低だってお母様が言ってたわ!
人間は海を荒らす酷い奴だって!!」
あずみは少年の腕を振り払った。
「人に助けてもらってその態度はないだろ。」
「別に助けて欲しいなんて思ってないわ!
それにあずみは人魚だもの! 水の中に入ったって……」
「人魚ぉ?」
「…………」
あずみは言っちまった! という顔をした。
「何でもないっ!」
(あずみはツンデレのようである。
後、人間なんて大嫌いのようだ。)
「失せろ! 失せてしまえ!」
「……さっきから聞いてれば……好き放題言いやがって……。」
あんまり感情こもってないセリフだけど、怒ってる、のか?
人間め……ムカツクわ……。
「……?」
「なめてんのか?」
「汚い人間なんて舐めるもんですか。」
「その舐めるとはワケが違うんだ。」
「じゃあ……どういうワケよ。」
あずみは思った。
コイツ、なかなかしぶといわね……。
人間にしてはやる方かな?
いやいや、人間なんて信用できるもんか!
「ねえ人間、名前はなんていうの?」
「自分から先に名乗るのが礼儀ってもんだ。」
「……ッチ。
アズア=エレフズよ。みんなあずみって呼ぶわ。」
「俺は北風 葵だ。」
「ふーん……。」
そーだ。
コイツをちょっと脅かしてやろう。
「葵、ちょっと屈んでくれない?」
「屈む?」
「いいから(怒)」
「はいはい。」
あずみはゆっくりと葵に近づいた。
そして……。
「ドッキリ、大成功」
ちゅ
「…………」
いやあ愉快だわ。
糞人間を黙らすにはいい方法だわ。
「ここまでやるとは思わなかった」
あれ、反応薄い……。
「お前も俺に惚れた一員だったか……」
「は、はい?」
「だってお前が俺にk「それは脅すためだよ! しかもなに自惚れてんだよ!」
あずみは少しおバカさんだった……。
- Re: ○⌒*ブルーとレッドの人魚姫*⌒○ ( No.14 )
- 日時: 2011/07/31 21:05
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: D1V3wC8j)
第6話 私とあたし ななside
まだ浜辺に居る二人。
「それよりもさあ、なな。」
「何?」
「そのななは〜〜っていうの、分かりにくいからやめた方が……。」
「じゃあなんていえばいいの?」
「そうだなあ……私とかあたしとか……。」
「ふーん……で、どっちがいいと思う?」
「……わ、私?」
「じゃあ私って言えばいいんだね!」
「そうだよ。」
「ななシワタも〜」
「シワタじゃなくて私!
後、ななを付けなくていい!」
「……私、ナナ=ターヴャです?」
「そう! そんな感じ!」
「私、私!
私、人魚姫ー!」
私はあずみのコトなどすっかり忘れ、翼と遊んでいた。
— 一方その頃北国では—
あずみside
「お前さあ、自分のことあずみって呼ぶのヤメロよ。
幼稚だぞ?」
「なっ……∑
そんなコト人間に言われる覚えないけど、聞いてあげてもいいよ!」
「……ッチ
自分のコトは私かあたしと言え。」
「私かあたしぃ〜?
そういえばお母様が自分のコトを【あたくし】って言ってたような……。」
私かあたし……ねえ。
「あたし、アズア=エラフズだよ……?」
「そんな感じじゃねーの?」
「あ、アッシ?」
「あたしだ、このドアホが。」
「黙れ人間。」
「俺は葵なんだが……。」
「人間は人間だ。
あたしは人間じゃないけどな。」
「じゃあ何なんだよ……。」
「誣いて言えば半漁人d「は?」
「人魚だ……。
あたしが人間を恨むワケ、分かったか?」
「……あ、海にビニールが……。」
「う、海に触れるんじゃねーよ!
また汚す気か!?」
「ちげーよ。海にゴミがあると汚いだろうが。」
「……ウチの人魚や魚は、それで死んだんだ……。」
「は?」
「詳しくは次の話であたしが解説する。
読者の皆様、また見てくれよな。」
- Re: ○⌒*ブルーとレッドの人魚姫*⌒○ ( No.15 )
- 日時: 2011/08/01 13:53
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: D1V3wC8j)
第7話 人間は、海を汚す悪い生き物だ あずみside
「人間は……悪い。」
「は?」
「海を汚す……おかげで魚達は死に絶え、人魚達も死と向い合せの生活……。
そのビニル? がご飯に入ってたりして……窒息したり……して……。」
あたしは泣きながら言った。
これで失うコトになったんだ、大切な仲間達を。
「人間は勝手だ! 汚すだけ汚しといて後は何もしないじゃないかっ!
海は汚染され……もう破滅の危機だ! どうしてくれんだよ!」
「そんなの……俺だって嫌だ。」
「…………」
「俺だって海が好きだ。
海が汚れていくのを見るのは辛い……。」
あたしは涙を拭った。
嘘だ……。
でも、葵の瞳を見ていると、そんなコト言えなかった。
「でもな、あずみ。どうしようも出来ないコトだってある。
俺等の力じゃどうにもならねえんだ……。」
そう言って、葵は俯いた。
あたしはまた涙が出そうになった。
でも、駄目だ。信じちゃ駄目だ。
「嘘……だ。
嘘に決まってる! やっぱり人間なんかっ……、」
あたしは走り出した。
「海を汚す、悪い生き物だ!!」
信用なんて、出来るもんか。
________________________________
もうあずみを主人公にした方がいいんじゃないかと思う今日この頃でした。
- Re: ○⌒*ブルーとレッドの人魚姫*⌒○ ( No.16 )
- 日時: 2011/08/03 14:45
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: D1V3wC8j)
第8話 なな、バイトをする ななside
「へえ……ここが海の家……ハイビスカス……。」
ななは海の家を見上げた。
「今営業中なんだ。
従業員居ないけど店放り出したw」←
「じゅーぎょーいん?」
「従業員っていうのは……うーん……、
お金を貰って仕事する人……かな?」
「へー。」
「とりあえず入れよ。」
「うん!」
ななは店に入っていった。
店に入ると、人が居ました。
『翼君よぉ、店ほっといてデートかい?』
『そのコ、すごく可愛いわね〜。』
『ガールフレンド?』
「ち、違いますよっ!
偶然そこであって……。」
『おやまあ。』
私はきょとんとしていた。
「なんか大量にお客来てるし……。
俺だけじゃ追いつかない……。」
「じゅーぎょーいんを雇えばいいんじゃない?」
「うちはそんなに儲からない!
人件費は高いんだ!」
「じゃあ私がじゅーぎょーいんになる!」
「え、でも……。給料ねーぞ?」
「給料なんて要らない要らない!」
「そう、か?
じゃあ……とりあえず……やきそば作ってくれ。」
「やきそばって……何?」
ドカーン
翼はその場にひっくり返った。
「さ、さすが……人魚……だな。」
「じゃあ配る!」
『翼君、やきそば追加ね〜。』
『こっちは生ビール2丁〜』
「あ、はーい!
なな、とりあえず生ビール持ってあそこ行ってくれ。」
翼はさっさと厨房に入っていった。
「な、生ビール……?」
ななは生ビールを知らなかった。
「た、多分これだ……。」
で、どうやって出すんだ?
ぼ、ボタンを押すのかな……?
ピッ
「あ、出た〜(ハート)」
あ、入れ物……。
無駄流ししてるし……。
「出来たっと……。」
グラグラとビールを運ぶ。
「生ビール二つのお客様!
ど、どこですか!?」
『三番テーブルだよー。』
「あ、ここか……。」
グラリ
私は体制を崩した。
「あ」
こぼすっ!
駄目だ、間に合わないっ。
「ネイチャア……マリン!」
ヒュッ
ビールは飛び散らずに、私のところに戻った。
運よく誰も見ていないみたいだ。
「生ビールおまたせしました。」ニコッ
『お嬢ちゃん、名前は?』
「名前ですか? ナナ=ターヴャです!」
『ほう……珍しい名前だねえ‥』
「え? そうですか?」
海の中では普通なんだけどな……。
人間は違うんだ……。
「ななー。やきそば出来たから五番テーブルにー。」
「あ、うん!
で、ではお客様、また。」
じゅーぎょーいんか……。
意外に楽しいな♪
______________________________________
いつまでたってもほのぼのだな、この二人……。
冒険じゃねーし。
あずみのコト、ななは忘れてるし。
そのかんあずみは葵と決裂してるしww←どうすんだよ……
- Re: ○⌒*ブルーとレッドの人魚姫*⌒○ ( No.17 )
- 日時: 2011/10/14 17:53
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: D1V3wC8j)
第9話 ありがとう あずみside
「うえっ……。
人間なんかなりたくないっ……。
あたし、人魚に戻りたいよ……。」
あたしは泣きながら森の真ん中に座り込む。
「人間なんかっ……、
信じられないっ……。」
葵だって、人間なんだ。
海を汚す生き物なんだ。
大嫌い。
「——み」
……大嫌い。
「あずみ」
何で追いかけて着たの?
「葵、何でここに来た……。」
「いきなり走っていくから。」
「……うぅっ……。
こっち、見んなっ!!」
人間に泣いてるところなんて見せたくない。
「どっか行けよ!!」
「無理」
「お前がここに居てなんの利益があるっ。」
「海の住人のお前が森に居て利益があるのかよ。」
「無いよッッ……」
あたしが走り去ろうとしたら、腕を掴まれた。
あたしは振り払おうとしたが、無謀だった。
男と女じゃ差があるのは……分かってる。
「やめてよ!! 離せッッ!」
「お前なんか俺に関係ないけどな、」
「じゃあ離して!」
「お前が人間を悪い生き物だと思うなら、お前のその考え、変えてやる。」
「……は?」
「変えてやる。
どうすればいい。」
「何……それ。」
「どうすれば見方を変える。」
「変えないよっ!!」
「それは嘘だ。」
な、何よ……コイツ。
バッカじゃないの……?
見方なんて、変えるはずないじゃない……。
「じゃあ……葵は海が好き?」
え? 自分、何訊いてるの?
そんなこと……訊きたくないのに……。
「好きだ。」
「海を守ってくれる?」
いい加減にしてよ、自分ッッ!!
何やってんのか分かってんの!?
ただの恥さらしじゃん!!
「守ってやる。」
「じゃあ、人魚って信じる?」
自分をコントロール出来なくなっちゃったの!?
やめて、やめてよ、自分!
「もうとっくに信じてる。」
「え?」
あ、やっと自分でコントロールできるようになった……。
「見たことあるんだ。
夜の海岸で……歌声を聞いた。
それに……会ったんだ。
小さい頃に。」
「歌声……?」
……夜、そんな事するのはあたししかいない。
「それ、あたしだ……。」
「何か言ったか?」
「…………。」
顔が赤面する。
歌、聞かれちゃったんだ……。
あーもうっ!
あたし、葵に恥さらしばっかりしてる!
「あの人魚を見たときから決めたんだ。
俺、海を守るって。
あの人魚を守るってな。」
あたしを守る……か。
「……ありがとう。」
たった一言、あたしは葵にそう言った。
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