コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 〜運命のいたずら?〜 【参照200&コメ50突破!!】
- 日時: 2012/05/27 20:38
- 名前: 咲耶 (ID: SI2q8CjJ)
初めまして。咲耶(さくや)と言います。
今まで、小説を読むことは何度もありましたが、今回、初めて自分で小説を書いてみることにしました。つまり初投稿です!
まだまだ、未熟者ですので、みなさん、ご指導よろしくおねがいします!
〜運命のいたずら?〜
◇◆1日目 奏side1 ◇◆
「もう嫌っ!」
私は、セレブな大人たちの会話や、しきりに寄ってくる金目当ての男たちにうんざりし
てパーティー会場を飛び出した。
「お待ちください。お嬢様。」
「早く会場へお戻りください。」
ボディーガードたちが追いかけてくる・・・。早く外に出なきゃ。
「嫌。誰があんな所に戻るもんか! べー!」
しつこく追いかけてくるボディーガードたちを尻目に見ながら、外へ向かって走り続け
た。
「お嬢様。お戻りください。」
「もう。しつこいわね・・・わっ!?」
いきなり何かに腕を引っ張られて、バランスを崩した私は物陰に倒れ込んだ。
「いったー・・・。何なのよ。もう・・・」
顔を上げると、そこには私の執事¦山吹四季の姿があった。四季は私を見るなりにこり
と微笑んで言った。
「奏様。白神財閥の跡取りともあろうお方がご自分の誕生日パーティを抜け出すなど、
皆様に笑われてしまいますよ。」
そう、私は日本屈指の大富豪、白神財閥の一人娘であり、跡取り娘。そして、今は白神
財閥主催の私の誕生日パーティーの真っ最中だったんだけど・・・
「だって、毎年同じことばっかりでつまんないんだもん。」
「そんなことを仰ってはいけませんよ。奏様も今日でもう17歳。そろそろご自分の行
動に責任を持ってくださらないと。」
「うるさいわよ。爺みたいなこと言わないで。ていうか、何で四季がここにいるの?
外で待ってるって行ってなかったっけ?」
「ええ。外でお待ちしているはずだったのですが、お嬢様が追われていらっしゃるよう
でしたので、こうしてお助けに参ったのです。」
「なるほどね。じゃあ、早く行きましょう。じゃないとボディーガード達に見つかって
しまうわ。」
「はい。では、こちらに抜け道がございますのでそちらから参りましょう。」
そう言って四季が歩き出したから、私も後に続いた。しばらく進むと扉があって、そ
こから外に出ることに成功した。すぐ側の道に、四季が停めてあったらしい車があり、
私たちはそれに乗り込んだ。
「にしても、これからどうするおつもりですか?奏様。」
そういえば、これからどうしようか。今家に帰っても爺にお説教されるだけだろう
し・・・
「そうね。家には戻りたくないわ。でもどこに行こうかしら・・・。」
「では、私から一つプレゼントをさせていただきたいのですが。」
へぇ。四季からプレゼントなんて今までもらったことないのに、いきなりどういう風
の吹き回しかしら。
「何をくれるっていうの?私の満足するものにしてね。」
「いえ。物ではありません。」
「じゃあ、なにをくれるっていうのよ?」
「庶民の暮らしです。」
「・・・・は?」
いや、訳分かんないんだけど。暮らしをプレゼントするなんて今まで聞いたことも無いわよ。
「お嬢様は以前から、この暮らしには飽きたとおっしゃっていらっしゃいましたよね?」
「ええ。確かにおうだけど。それがどうしたの?」
「ですが、世の中にはお嬢様のような生活に憧れる庶民どもがたくさんいます。」
「知ってるわよ。それくらい。だから何だって言うのよ。」
「ですので、お嬢様の身代わりを用意し、しばらくその庶民と入れ替わって生活をされれ
ば、お嬢様に満足いただけるのではないかと考えました。」
「あ・・・あなたは何をおしゃっているのですか?そんなこと無理に決まっているじゃないですか。そ・・・それに入れ替わるって言ったって、だ・・誰と入れ替わるって言うの?身代わりなんだから、私と似てないと話にならないですよ。」
・・・つい、言葉遣いが変わってしまった。
「それはご心配なく。世界には同じ顔が3人存在すると聞いています。その者を探し出せば良いことです。」
は?コイツなに言っちゃってんの?頭大丈夫ですかー?
「いや、世界って、一体何人いると思ってるのよ?無理に決まってるじゃない。」
「いえ。その点については心配要りません。そんなこと白神財閥の力を持ってすればさほど問題ではありませんので。」
なるほど。確かにうちの力を使えば簡単なことか。
「・・・いいわ。おもしろそうじゃない。あなたからのプレゼント、受け取ってあげるわ。」
「そうこなくては。では、至急手配を整えます。」
こうして、私の入れ替わり生活が幕を開けた。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
- Re: 〜運命のいたずら?〜 参照100突破!! ( No.46 )
- 日時: 2012/04/30 16:48
- 名前: 咲耶 ◆06NY4sFIG. (ID: SI2q8CjJ)
◇◆2日目 悠side3 ◇◆
「奏様!もっと背筋を伸ばして、力を抜いて」
四季に、礼儀と作法の先生として紹介されたのは、もう定年間近のおじーちゃんだった。見た目は、すっごく優しそうなのに、指導はすごく厳しい。ミリ単位で注意してくるんだ。それに、もう1時間以上も指導を受けてるのに俺が全然覚えないので、おじーちゃん先生はもうイライラの限界らしい。
「もう、いいかげん覚えてください。白神家の跡取りともあろうお方がこんなだなんて・・・」
うるせぇ。俺だって好きでやってるんじゃねぇし。
「……すみません」
「もう結構です。どうも集中しておられないようだ」
先生は、軽くため息をつきながらそう言うと、帰り支度を始めてしまった。ついに、おじーちゃん先生はあきらめてしまったらしい。
「今日はこれで失礼します。次回は、今日のところからやりますので」
パタン
先生は軽くお辞儀をして、さっさと帰っていってしまった。
「……悠様。ご自分のことと思ってやってくださらないと……」
「だって、しょうがねぇじゃん。俺、やったこともないし、これからもやるつもりもないんだからさ」
「はぁ・・・。まぁ、今日のところは仕方ありません。お父上の方には、まだ体調が優れず、早めに切り上げていただいたとでもご報告しておきますので」
「サンキュー。で、午前中はもう用事ないんだよな?」
「そうですね。元々、お昼までの予定でしたので……。今は、まだ10時ですので、あと2時間ほどは何もありません。」
「よっしゃ。やっと自由だー!」
「……あまり、はしゃがないでください。怪しまれますから」
「分かってるって。んー・・・あ。あのさ、この家の中、探検していいか?」
「そういえば、まだ悠様に家の中を案内していませんでしたね。えぇ。いいでしょう。私がご案内しますよ」
「おう。じゃあ、よろしく」
- Re: 〜運命のいたずら?〜 参照100突破!! ( No.48 )
- 日時: 2012/05/03 16:25
- 名前: 咲耶 ◆06NY4sFIG. (ID: SI2q8CjJ)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=12706
複雑・ファジー小説掲示板で、新しい小説を書き始めました。↑のURLからとべると思うので、もしよかったら見てください。
こちらの小説も引き続き更新します。(かなり頻度は遅いですが…)
前回の更新から日があきましたが、現在、続きを考え中です。もうしばらくお待ちください。
それと、いつの間にか参照が150を突破しました。これも、みなさまのおかげです。こんな駄作を読んでくれるなんて、なんて心のお広い方々でしょうか。咲耶、感激のあまり目から水があふれそうです。
これからも頑張りますので、どうかよろしくおねがいしますっ!!
- Re: 〜運命のいたずら?〜 【参照150突破!!】 ( No.49 )
- 日時: 2012/05/06 22:10
- 名前: SIORI* (ID: c9ok9eqZ)
久しぶりです♪
ほっんとーに、久しぶりです♪
あと、質問の答え遅れましたが、
“外見も含めて”です(・∀・)>
これからも小説頑張ってくださいm( _ _)m
- Re: 〜運命のいたずら?〜 【参照150突破!!】 ( No.50 )
- 日時: 2012/05/07 21:33
- 名前: 咲耶 ◆06NY4sFIG. (ID: SI2q8CjJ)
SIORI*さん
ありがとうございます。できれば、次の更新時に出したいなーとか考えてます。もし、イメージと違っていましたらすみません。
更新についてですが、残念ながらテスト勉強期間というものに突入してしまったため
(無くていいのに。てか、てすと?何それおいしいの?←)、
かなりのスローになってしまいますぅ!!ほんとに、すみません。
でも、できるだけ書きますので!頑張ります!
それじゃあ、今日はこれで。
- Re: 〜運命のいたずら?〜 【参照150突破!!】 ( No.51 )
- 日時: 2012/05/17 22:39
- 名前: 咲耶 ◆06NY4sFIG. (ID: SI2q8CjJ)
◇◆2日目 悠side4 ◇◆
探検してもいいか、なんて聞かなきゃ良かった……。どんっだけ広いんだよ、この家。ただ家の中案内してもらうだけで、1時間半近くかかった……。
「疲れた・・・」
俺は、思わず口に出していたらしく、四季がこっちを見て笑った。
「もう、1時間以上歩いていましたからね。少し、お部屋で休憩しましょう」
「あぁ。そうする」
「か・な・で様」
「あ……。えぇ。……そうするわ」
案内してもらってるとき、四季に自分の部屋以外では奏として振舞えと言われたばかりなのに、もう忘れてた。
そんなこんなで部屋の前まで歩いてきた。
ガチャ
ドアを開けると、部屋に1人の少女がこちらに背中を向けてイスに座っていた。
「……あの、どなたでしょうか?」
少女は、声に反応してこちらを振り向いた。
「あれ、、、お前・・・!?」
少女は……、俺がこんな生活をする原因になった、あのお嬢様だった。
「あら。やっと帰ってきたね。どこに行ってたの?」
そいつは、悪びれもせずに言った。
「お前・・・どこに行ってたの、じゃねぇよ。誰のせいで俺がこんな目にあってると思うんだよ!」
「何のこと?」
「はぁ?とぼけてんじゃねぇ。お前の身代わりにさせられた俺の気持ちも考えろよ」
「は……?身代わり?なにそれ」
本当に何も知らないという表情をしていて、俺の怒りがさらに増す。
「……お前・・・ふざけんなよ!大体」
「悠様。」
突然、四季が俺の言葉をさえぎった。四季は、俺が部屋に入る前にどこかから電話がかかってきて、今、戻ってきたようだった。
「あ?何だよ四季。今……」
「彼女は奏様ではありません」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
四季の言ったことが理解できない。だって、目の前にいるのはあのお嬢様だし…。
「もう。いきなり大きな声出さないでよ、奏ちゃん」
……。こいつ、今俺のこと奏って言った?
「奏ちゃん、あなた今日変だよ?大丈夫?」
…わけが分からん。こいつがあのお嬢様じゃないならなんなんだよ?オバケか?悪いけど、俺、オバケとかは苦手なんだよ。早く出て行ってくれ。
「東から陽が顔を出す。草花が目を覚ます。…その次は?奏ちゃん」
前置きも無く、唐突に聞かれた。何を言い出すかと思ったら、意味が分かんない。
「え……えと…」
陽?草花?知るかそんなもん!
「分からないの?」
真っ直ぐに見つめられ、俺は言葉に詰まる。四季、ヘルプミー・・・そう思って四季を見るとなにか深刻そうな顔をしていた。
「分からないなら分からないって言って。奏ちゃん」
言葉を通じて感じる迫力に、ついに俺は折れた。
「分からない・・・です。」
「答えは、私も音羽も目を覚ます。だよ。奏ちゃん……ううん。あなたは奏ちゃんじゃない。あなたは、だれ?」
なんだよそれ。幼稚園児の作文か?
っていうか。怪しまれちゃってるよ。俺。もしかしてアレって合言葉みたいなものだっ
た?
「音羽様・・・、彼女は、いえ、彼は奏様ではありません」
四季は苦しそうにそういうと、続けて言った。
「誰にも言わないでいただけますか?」
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
この掲示板は過去ログ化されています。