コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 【秋原かざや様作】☆CLOVER☆【キャラ絵】
- 日時: 2012/07/26 16:20
- 名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: vuXCwYqs)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=27604
お知らせ >>73
——————————————————
どうも、かがみと申すものです(´・ω・`)
小説書き過ぎなのはご勘弁(((((((((
この小説の題名は、くろーばーです!
まだ初心者なので、あんまり面白くはないと思いますが、応援よろしくです^^
上記URLは僕の小説です。結構前から書いてます
○o。.注意・るーる.。o○
☆僕のことが嫌い、または、僕の小説が嫌いな方は戻る!
☆↑と同じく、荒らしやチェンメなどもお断り
☆こんな奴に文才を求めないでください、絶対損します
☆SF、というか、ファンタジー+魔法系です
☆アドバイスなど、あったら教えてください
☆気が向いたら書きますので、更新スピードはバラバラです
☆警告なしで修正することがあります
☆パクリしないでください!(しない)
☆思いっきり厨二作です
今のところはこれぐらい。また付け足します!
○o。.目次.。o○
あいさつ・ぷろろーぐなど >>0
オリキャラ募集用紙 >>18
リリーまとめてみた(キャラ絵付き) >>26
一話 >>1
二話 >>2
三話 >>3
四話 >>4
五話 >>5
六話 >>6
七話 >>9
八話 >>12
九話 >>13
十話 >>14
十一話 >>19
十二話 >>20
十三話 >>27
十四話 >>30
十五話 >>38
十六話 >>39
十七話 >>41
十八話 >>44
十九話 >>46
二十話 >>47
二十一話 >>48
二十二話 >>55
二十三話 >>57
二十四話 >>61
二十五話 >>62
二十六話 >>63
二十七話 >>64
二十八話 >>70
二十九話 >>71
三十話 >>77 ネタ=チャイ提供(ありがとう!)
三十一話 >>80
三十二話 >>83
オリキャラ短編(エリザ) >>23
オリキャラ短編(サイラ) >>35
特別編 リンネの優雅(?)な休日 >>60
*ギャラリー*
キャラ絵 リリー >>26
キャラ絵 エリザ >>28
キャラ絵 リリー >>43 リベンジ!
キャラ絵 サイラ >>49
キャラ絵 リリー >>72 来音ララさん作!
イメ画 ペンダント >>76 リリーのペンダント!
雑談広場 ぷちくろ! >>15 〜憂鬱な月曜日〜
雑談広場 ぷちくろ! >>69 〜トークで行こう!火曜日〜
小説鑑定 パート1 秋桜様 『貴方の小説読ませてください!』より >>40
声つけさせていただきました! 狂音様『貴方の小説のキャラの声つけまふ』より >>42
(リリー・ミクル)
○o。.登場人物.。o○
名前:リリー・ミクル
性別:女
性格:明るく元気でしっかり者。しかも優しい。男子からも女子からも好かれやすいが、成績だけは悪い
容姿:青髪ツインテールに、青い目。学校の制服
年齢:十三歳
趣味・特技:趣味も特技もお菓子作り(特にアップルパイが好き)
好きな物:お菓子作り(またはお菓子)・遊ぶこと・学校
嫌いなこと:算数・理科など、体育以外の勉強全般(学校は好きなのに・・・)・分厚い本を読むこと
一人称:あたし
二人称:○○君・○○さん・呼び捨て
三人称:○○君達・○○さん達・○○達
階級(五段階):一段階
誕生日:二月十八日
星座:水瓶座
フェアリー:もっふー
サンボイ:
「あたしはてっきり、ボーカロイドかと思ったけど」
「えへへ! 得しちゃった♪」
「やった〜! アップルパイ出来たよ!」
その他:料理作りが得意。歌が上手い。夢は一流の魔法使い
名前:ミリア・サリジア
性別:女
性格:マイペースで、明るい。たまについていけない時がある
容姿:きれいな緑色のポニーテールに、緑の目。制服
年齢:十三歳
趣味・特技:家事
好きなこと:本を読むこと
嫌いなこと:勉強
一人称:ボク
二人称:○○君・○○ちゃん・呼び捨て
三人称:○○君達・○○ちゃん達・○○達
階級(五段階):一段階
誕生日:三月十二日
星座:うお座
フェアリー:アルト
サンボイ:
「ボク? ミリア! 覚えてね!」
「う〜ん……。それは微妙」
「ボクのテンション、ついていけないって?」
その他:リリーと同じく、歌が上手い。二歳上の姉がいる
名前:シフォン・リジェール
性別:女
性格:ド天然で、SもMもあるN娘(大体M)。嫌いな奴には容赦ない。虫が大好き
容姿:茶色のサイドテールに垂れ目。制服
年齢:十三歳
趣味・特技:ピアノを弾くこと
好きなこと:外で遊ぶこと
嫌いなこと:勉強
一人称:ぼく
二人称:○○ちゃん・○○くん・呼び捨て
三人称:○○ちゃん達・○○くん達・○○達
階級(五段階):一段階
誕生日:十一月二十五日
星座:いて座
フェアリー:ルンちゃん
サンボイ:
「ルンちゃ〜ん、朝だよ〜!」
「外遊びと虫取りなら、負けないよ」
「ごめんね、ぼくは負けるわけにはいかないんだ」
その他:意外と手先が器用。本人曰く、ルンちゃんと一緒にいると落ち着く
名前:リンネ・ブルータス
性別:女
性格:大人っぽい。ちょっとツンデレ。一人になるのが嫌いなのに、一人ですねることが多い。四人の中で一番賢いのかな?
容姿:水色のセミロングに制服
年齢:十三歳
趣味・特技:アクセサリー集め
好きなこと:おしゃれ
嫌いなこと:一人になること
一人称:あたし
二人称:呼び捨て
三人称:あんた達
階級(五段階):一段階
誕生日:十二月二十五日
星座:やぎ座
フェアリー:ブルー
サンボイ:
「あたしのこと、嫌い?」
「このハートの髪飾りは、ぜ〜ったいに、誰にもあげないんだからね!」
「ブルー、ごめんね……(ブルーとけんかした時)」
その他:ブルーとだけ、心を通わすことが多い
(野薔薇作)
名前:エリザ・マリージア
性別:女
性格:素直でよく笑う。素直すぎて、人の悪い所も容赦なく言う。
容姿:紅いゆるふわロング。制服を可愛く着こなしている。八重歯が特徴。
年齢:十三歳
趣味・特技:歌とダンス
好きなこと:動く事
嫌いなこと:じっとしている事
一人称:私
二人称:〇〇ちゃん、呼び捨て
三人称:皆、〇〇達
階級(五段階):一段階
誕生日:八月十五日
星座:しし座
サンボイ:
「私エリザ。よろしくねぇ〜、あは☆」
「え〜・・・これまずいよ。味覚おかしくなりそう・・・」
「何か動かないと落ち着かない・・・」
その他:ダンスなど、運動系が得意。
(そらねこs作)
名前:サイラ・カミール
性別:女(少女)
性格:無口、謎が多い、人見知り
容姿:黒髪ショート、ゴスロリ着用
年齢:十三歳
趣味:謎
好きなこと:特になし
嫌いなこと:特になし
一人称:自分
二人称:君(仲良くなると名前で呼んでくれる)
三人称:君達
階級:(五段階)三段階
誕生日:謎
星座:謎
サンボイ:
「……自分は飛び級だから」
「うるさい……静かにしてくれないかな…」
「名前?…今更?……サイラ・カミール」
その他:本が好きらしい
☆サブキャラ☆
・お母さん
リリーの母親。
女手一つでリリーを育ててきた、明るい人。
リリーのことを誰よりも大切に思っている。
『仕事? 今日ぐらい休んでも大丈夫よ!』
・もっふー
リリーのフェアリー。臆病で、内気な性格。子犬の小さいバージョンみたいな見た目。
名前の由来は、単にモフモフしてるから。
『……きゅん?』
・ルンちゃん
シフォンのフェアリー。うさぎみたいなリスみたいな未確認生物。優しくて心強い。♂
本名は一応あるけど、今はルンちゃん
『ルンルンるるる〜ん!』
・アート・ニコル
成績優秀なリリーのクラスメイト。眼鏡をかけている。顔も性格も悪く、女子には全くもてない。
ちょっぴりナルシスト。成績はいいが、まだ一段階。モデルのキャラクターはぷよぷよのクルーク・・・らしい。
父親がアートディレクター。
『すべて、僕の計算通りさ!』
・校長先生
本名不明。ポ●モンで言うと、オーキド博士。意外と抜けてる。リリーよりもバカ(性格的にね)。
校長歴は結構長いらしい。
『うおっ、腰が、腰がぁ〜!』
・アルト
ミリアのフェアリー。キノコが大好物。名前の由来は、声の質がアルトっぽいから。
鳴き声は基本「トト!」という意味不明な声。
『トトト! トトト!(キノコ! キノコ!)』
・ブルー
リンネのフェアリー。飼い主(?)に似て、ツンデレ。
水色の小鳥。頭に青のリボンを付けている。このリボンはリンネとおそろい。
数少ない女の子フェアリー。
『ちゅんちゅん』
・メラン
勝気で傲慢な、リリーのクラスメイト。
成績も、運動神経も抜群。
だけど、嫌われやすい。いつも三人の女子を引き連れている。
ミリアの母親と、メランの母親同士仲が悪い(ミリア、メランも仲が悪い)
『ぜ〜ったいに、負けないわよ!』
・エルザ
リリーのクラスの委員長。
成績は良いが、運動神経は超絶に悪い。
メガネちゃん。しててもしてなくても美人。
ちょっと無口。
『……私に何か用ですか?』
・フリント先生
召喚術の先生。
しっかり者……だと思う。優しいので、生徒や先生に人気。
生徒に甘い
『皆さん頑張ったので、今日は勉強をなしにしましょう!』
・ファザー先生
フリント先生と同期。
基本優しいが、怒ると怖くて毒舌になる。
リリーと同じく、アップルパイが大好き。
そして料理に厳しい。
『う〜ん、これ……まずすぎるわ』
・チェイン
黒猫の女の子フェアリー。
気まぐれで、エリザにしか懐かない
(野薔薇作!)
・リウヴァ
リリーを苛めていた女の子。
通り魔に刺し殺された
・シェルニー
同。人を苛めるのが好き。
通り魔に刺し殺されたw(ぇ
・ココラ
心優しい女の子。お母さんが病弱で、いつも世話をしている。
十歳のころ、リリーの友達だった(今も?)
『リリーちゃん、ありがとう! お母さんに、渡すね』
・ラミア・サリジア
ミリアの二歳上のお姉ちゃん。
美形&頭脳明晰。背が高い。
学校の人気者。
錬金箱を発明した天才少女。
人の話を聞いていない時がある。
『あーごめん! 今私、時間ないわっ!』
・ククル
コウモリの女の子のフェアリー
目が赤く皆にこわがられてる
(そらねこs作!)
・フエルア先生
フェアリー学の先生。
年齢不詳(五十代っぽい)。
フェアリーを観察するのが趣味。
『ファリーって、良いですよ?』
・ライト先輩
三年生の男子生徒。
成績はあまり良くないが、運動神経は抜群。
ミリアの姉、ラミア・サリジアの幼馴染でもあり、恋愛相手(方思い?)。
要領は悪いが、明るいので人気。
『いえっす!』
・サトミちゃん
大人しくて優しい女の子。
綺麗な物を見ると、一目ぼれしてしまう癖がある。
ココラちゃんにどことなく似てる!?
『サトミです。名前が人間界っぽいの、私だけなんですよね』
・アズリ・カーチェスト
華奢で、ぶりっ子な女の子。男子には人気だけど、女子には不人気?
腹黒いくて、結構めんどくさがり屋。わがまま。
女子には本性を見せる……という噂。
語尾に『♪』がつくことがある。
『アズリです! アズきゅんって、言ってくださいネ♪』
・双葉 恵(ふたば めぐみ)
人間界からやってきた十三歳の女の子。
草原の小さな小屋で仕事をしているせいか、鳥や犬などの動物が寄ってきやすい。
明るくて、どこか憎めない性格(天然?)。だけど、少し恥ずかしがり屋な所も。
『あれ? ここは、どこ……』
・レミリア・マーガレット
金髪僕好みの女の子。ラミアと同じくらいの天才。いつでも元気いっぱい。
不可思議な現象や幽霊話が大好きで、いつも本を読んでいる。
九歳(にしては幼稚)。
『学校の七不思議について、レミーが教えてあげるよっ!』
・ドッペルゲンガー
リリーに変身(?)していた女の子。詳しいことは良く分からない。
悪戯好き。ドМで毒舌。一人称は僕。
『ビックリしましたか? 君はやっぱり騙されやすいですね〜』
*お知らせ*
*作成日 2012年 4月25日
*ただいま、一話から読みやすくするため少し(?)訂正しています(´・ω・`)
○o。.ぷろろーぐ.。o○
時は、十三歳の誕生日。
お母さんが、いつも通りのニコニコした笑みを浮かべて、こう言った。
「リリー。あなたもそろそろ、魔法使いになったら?」
この世界では、十二歳以上なら魔法使いになれるという、規則がある。
だけど、あたしは絶対にムリ!
だって、成績悪いもん!(キッパリ)
「やだ、絶対に!」
「どうして? 顔はそこそこ良いのに」
む。そ、そういう問題じゃないよ。
よし、そっちがその気なら!
「分かった! ぜ〜ったいに、一流の魔法使いになってやる〜!」
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- Re: ☆CLOVER☆ ( No.37 )
- 日時: 2012/05/14 21:12
- 名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: JkjZHF0x)
>>36
やっぱり性格違いますよね(;ω;)
はい、いつか←キャラ絵描きます!下手だけどw
- Re: ☆CLOVER☆ ( No.38 )
- 日時: 2012/05/16 15:11
- 名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: JkjZHF0x)
○o。. 十五話 上級生だよ .。o○
タッタッと、あたしは校内を駆け抜けていった。
(ミリアちゃんのお姉さん、どこにいるんだろう・・・・・・)
あたしは、キョロキョロとあたりを見回す。
パッと見る限り、あの人はいなさそうだ。
いつの間にか、三年生の教室の前に来ていた。
ここは、3−A。AからCまであって、どこのクラスにいるのかは全然分からない。
あたしは、教室のドアの前で、「すみません、少し、用事があるんですけど・・・・・・」と、ドア越しにこう言った。
すると、「下級生? 入っていいですよ」と、大人っぽい声がした。
ガラガラッと、目の前のドアが開く。
「あら、さっきの。私に何か用?」
運よく、お姉さんが出てきた。
「あの・・・・・・あなたに、少しだけ聞きたいことがあるんですけど、時間ありますか?」
お姉さんは、顎に指を当てて少しの間黙って、
「良いわよ。だけど、あまり時間がないから少しだけね。それと、私はラミア・サリジア。ラミアって呼んでね」
と、ウィンクしながらこう言った。
「まず、一つ目の質問なんですが・・・・・・。ミリアちゃんのお姉さんなんですか? ラミアさんは」
中庭に移動し、花壇の石段の上に登って、あたしは聞いた。
「ミリアを知っているの? そうだけど・・・・・・。あら、驚いた。あなた、リリー・ミクル? ミリアから聞いているわよ」
「あ、はい・・・・・・。あたしのこともリリーって呼んでくださいね!」
すると、ラミアさんは表情を豊かに変えながら、妹のことを語りだした。
「それでね、ミリアが、『お姉ちゃん、それ、故障じゃない?』って聞いてきたのよ。だけど、それはまともだったわけ」
「は、はあ・・・・・・」
ラミアさんは怒りと呆れをたして、二で割ったような顔をした。
さっきから、延々と語り続けている。時間、大丈夫なのかな・・・・・・?
「それでさー。ミリアったら、『ボク、死にたい!』って、泣きながら外に出てったのよ。あり得ないでしょ」
ミリアちゃんの声真似をするとき、一瞬怪訝そうな顔をしたのが見えた。そして、腕もとの高そうな時計を見る。
「ごめん、話の途中だけど、私、行かなきゃならないトコあったんだ! また、今度ねー!」
石段からぴょんっと降りながら、振り返りもせずに校舎へと帰って行った。
あたしは見えなくなるまで手を振って-------大切なことを聞きそびれた。
「待って下さーい! ラミアさーーん!」
精いっぱい大きく言ったつもりだったけど、ラミアさんの姿はもう見えない。
あたしは、小さくため息をついた。
あの質問を先に聞けばよかった-------!
「お〜い、リリー! 今のだーれ?」
しょうがない、と、寮へ戻ろうと石段を降りると、どこからかミリアちゃんの声がした。
「あ、ミリアちゃん。さっき、ミリアちゃんのお姉さんと喋ってたんだよ」
「え、お姉ちゃんと・・・・・・。そっか・・・・・・」
急に、だっきまでキラキラしていた笑顔を曇らせると、校舎の方を見た。
あたしが「何かあったの?」と聞こうとする前に、ミリアちゃんは口を開く。
「もうすぐ授業が始まるよ。戻ろう」
と言って、あたしの腕をつかんだ。
「うん」
何かあったのかな?
ま、良いや!
- Re: ☆CLOVER☆ ( No.39 )
- 日時: 2012/05/17 17:15
- 名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: JkjZHF0x)
○o。. 十六話 複雑? 姉妹関係 .。o○
授業が一通り終わって、寮へ帰ろうとすると、急にミリアちゃんが口を開いた。
「リリー。お姉ちゃんと、どんな話してたの?」
「う〜ん・・・・・・。ミリアちゃんのお姉さんなんですか? とか・・・・・・」
「そっか・・・・・・」
ミリアちゃんは、少し驚いた顔をすると、静かに言った。
「あのね、ボク・・・・・・今、お姉ちゃんと少し喧嘩してるの」
「喧嘩?」
ミリアちゃんって、いつも楽しそうで、優しくて、全然そんな風には見えなかった。
そういえば、ラミアさんも、ミリアちゃんの名前を口に出す時、少し遅くなってたような・・・・・・。
なるほど。喧嘩した原因は、ラミアさんがさっき言ってたやつだな。
そう思っていると、突然、ミリアちゃんがあたしの腕をガシッとつかんだ。
「リリー、お願い! ボク、お姉ちゃんと仲良くしたいの! ・・・・・・協力、してくれる・・・・・・?」
半分涙目になりながら、必死で頼み込むその姿に、あたしは思わず首を縦に動かした。
「やったあ! ありがとう、リリー」
「はあ・・・・・・」
「それで、協力って言っても、あたしは何をすればいいの?」
寝る前の静かな談話室で、あたしは座りながらミリアちゃんに聞いた。
「お、お姉ちゃんと、仲良くなる口実を作ってほしいの・・・・・・」
「口実?」
あたしは、こう聞き返した。
「そう。リリーって、お姉ちゃんと仲良いでしょ? だから、お願い!」
ミリアちゃんは、自分の顔の前で両手をパンッと合わせる。
「別に良いけど・・・・・・。具体的に、どんなふうに?」
「うん、たとえば、ボクがお姉ちゃんに用があるって・・・・・・自分からは、あんまり話しかけにくいから」
「・・・・・・分かった」
失敗するかもしれないけど、あたし、頑張ってみるね!
「あ、いた! ラミアさん!」
次の日。ラミアさんを探してその辺をウロウロしてたあたしは、ラミアさんの、目立つ綺麗な緑髪を見つけた。
背も高いし、良いなー・・・・・・。
すると、ラミアさんは、こっちに気付いたようで、手を振りながら近づいてきた。
ミリアちゃんが待っているのは、この校舎の裏。そこまで連れて行かなきゃ。
「あら、リリーちゃん。また、何か用?」
ラミアさんは、ニコッとしながらこう言った。
「あたしじゃないんですけど・・・・・・少しサプライズがあるので、こっちに来てほしいんです」
『サプライズ』という言葉に感づいたようで、ラミアさんは、さっきよりももっと明るい笑顔で言う。
「何々? 誰が考えたの?」
「まあまあ。見れば分かりますから!」
あたしは、ラミアさんの腕を引っ張りながら、校舎の裏へと連れて行った。
「あれ、ミリア・・・・・・?」
そのラミアさんの声に気付いたようで、ミリアちゃんは、石を蹴っていた右足を止めて、こっちへ振り向いた。
そして、上半身を思いっきり下に向ける。
「お姉ちゃん、ごめんっ!」
「ミリ・・・・・・きゃっ!」
ミリアちゃんは泣きながら、ラミアさんの華奢な体へと抱きつく。
その後ろで、あたし達-------あたし、シフォンちゃん、リンネちゃん、エリザちゃん、サイラちゃんは、カラフルな色の紙(パレードとかで降ってくる奴)を、魔法で空から振り落とした。
この魔法は、後にあたしが一番最初に覚えた、特別な魔法に・・・・・・なるのかな?
「仲直り、よろしくね!」
「あんたのために、用意したんじゃ・・・・・・あ、ミリアのことね」
「姉妹で喧嘩なんて。ラミア先輩も、子供ですねー」
「君達。これ以上、私達を巻き込まないでよね」
ラミアさんさえ、うっすらと、緑色の目に涙を浮かべている。
「皆、私達のために・・・・・・ありがとう!」
そして、ポロポロと涙をこぼしながら、こういった。
姉妹関係って、大変だなあ・・・・・・ま、あたしにはいないけど。
とりあえず、仲直りできて一件落着!
- Re: ☆CLOVER☆ ( No.40 )
- 日時: 2012/05/19 11:33
- 名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: JkjZHF0x)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=6371
小説鑑定してもらいました! パート1
秋桜様『貴方の小説読ませてください!』より
以下、感想です
かがみ様よませていただきました!
目次を見たときズラズラと並んでいたので『今日中に読めるかな』と不安になりましたが読み始めてみると改行もバランスがよくセリフの間もきちんとしていてとっても読みやすかったです。
多くの人が苦手とする描写もきちんと出来ており、初心者というのでかなり驚きました。
キャラの動きもきちんとしていて、驚きが止まりませんでした。
以上です
こんなにほめていただいて、嬉しいです泣
それでは、このへんで。
URLの>>5にあります。
- Re: ☆CLOVER☆ ( No.41 )
- 日時: 2012/05/19 23:15
- 名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: JkjZHF0x)
○o。. 十七話 フェアリー学? .。o○
「・・・・・・と、いうことで」
談話室に、校長の呼び出しということで集まったあたし達。
今は、かたいゆかの上に座らされてます。
「明日から、新科目の『フェアリー学』が始まります。授業を受けるのは、フェアリーを持っている生徒だけ。皆さん、楽しんでくださいね!!」
ふ〜ん・・・・・・。
名前とかはちょっと単刀直入だけど、面白そうかも。
新しい科目、か。
「ねーねー、明日のフェアリー学、楽しみだね!」
あたし達(あたし、ミリアちゃん、シフォンちゃん、リンネちゃん、エリザちゃん、サイラちゃん)は、横に並びながら、ペチャクチャとこう喋っていた。
「だけど、ククルが怖がられないか心配・・・・・・」
ネガティブな反応をするのは、サイラちゃん。
「大丈夫だって! この前、あたしが皆に広めて回ったでしょ?」
あたしは、心配そうに口を閉じているサイラちゃんに、明るく励ました。
「そうだね・・・・・・。ありがと。自分、少しネガティブで」
それは分かってます、とここにいる誰しもが、こう思っただろう。
「あ、そうそう! 皆から聞いた話ではね、フェアリー学って、フェアリー同士、心を通わせたりすることが多いらしい。これ、意外と難しいんだって!」
エリザちゃんは、口元に指をあてて、思い出したように言った。
「ふ〜ん・・・・・・。コミュニケーションみたいなもんなんだね」
「いやいや。そんなのより、もっと難しいでしょ? 多分」
シフォンちゃんが納得したように言うと、リンネちゃんは、上の方を見ながらこういう。
「だね〜。しかも、リンネのフェアリーって、ちょっと気難しいもんね。飼い主に似て」
ミリアちゃんは、鮮やかに毒を吐いた。
「はぁ!? それ、どういう意味よ!?」
「なんでもないってば! もう、リンネったら、こっども〜!」
ミリアちゃんは少し下を出して、憎めないような表情で言った。
そんな感じで、次の日。
ワクワクな、フェアリー学が始まりました。
「皆さん、自分のフェアリーは好きですね?」
人のよさそうな顔で、フェアリー学の担任、フエルア先生はこう言った。
名前まで、なんかフェアリーっぽい。
すると、「はーい!」と周りから黄色い声が上がった。
「では、今日はそのフェアリーと、隣の席のフェアリーを仲良くさせる課題を出します。制限時間は今から十分間。では、初めっ!」
隣の席・・・・・・は、もちろん、ミリアちゃん。
ミリアちゃんのフェアリーは、真っ黒くて細長い耳に、純白の長めの毛をした、ダルメシアンっぽい子。
黄色の首輪に、小さく『アルト』と書いてあった。
「この子、アルトっていうんだって! もっふー、仲良くしてね」
あたしは、手元で丸くなっているもっふーのおなかに、手をポン、と置いた。
「きゅ?」
もっふーは、眠たそうな顔をして、震えた声をあげる。
・・・・・・怖がってるのかな。
そう思ってるうちに、プルプルと小さな振動が伝わってくるのが感じられた。
「もー、もっふーったら! 怖くないってば!」
「あはは、もっふー君、かっわいー! アルト、あいさつだよ!」
アルトは、尻尾を激しく振って、もっふーの頭に鼻を近づけた。
すると、アルトはペロペロともっふーの頭を舐める。
「どーしたの? アルトー!」
「あ・・・・・・」
あたしは、ふと今朝のことを思い出した。
確か、キノコが入った朝ごはんのスープを、もっふーの頭に、少しだけこぼしちゃったんだっけ。
あのあと、必死で洗ったつもりだったんだけどな・・・・・・。
恐るべし、アルト!?
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