コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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【秋原かざや様作】☆CLOVER☆【キャラ絵】
日時: 2012/07/26 16:20
名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: vuXCwYqs)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=27604

お知らせ >>73


       ——————————————————


どうも、かがみと申すものです(´・ω・`)
小説書き過ぎなのはご勘弁(((((((((

この小説の題名は、くろーばーです!

まだ初心者なので、あんまり面白くはないと思いますが、応援よろしくです^^
上記URLは僕の小説です。結構前から書いてます


○o。.注意・るーる.。o○

☆僕のことが嫌い、または、僕の小説が嫌いな方は戻る!

☆↑と同じく、荒らしやチェンメなどもお断り

☆こんな奴に文才を求めないでください、絶対損します

☆SF、というか、ファンタジー+魔法系です

☆アドバイスなど、あったら教えてください

☆気が向いたら書きますので、更新スピードはバラバラです

☆警告なしで修正することがあります

☆パクリしないでください!(しない)

☆思いっきり厨二作です


今のところはこれぐらい。また付け足します!


○o。.目次.。o○

あいさつ・ぷろろーぐなど >>0
オリキャラ募集用紙 >>18
リリーまとめてみた(キャラ絵付き) >>26

一話   >>1
二話   >>2
三話   >>3
四話   >>4
五話   >>5
六話   >>6
七話   >>9
八話   >>12
九話   >>13
十話   >>14
十一話  >>19
十二話  >>20
十三話  >>27
十四話  >>30
十五話  >>38
十六話  >>39
十七話  >>41
十八話  >>44
十九話  >>46
二十話  >>47
二十一話 >>48
二十二話 >>55
二十三話 >>57
二十四話 >>61
二十五話 >>62
二十六話 >>63
二十七話 >>64
二十八話 >>70
二十九話 >>71
三十話  >>77 ネタ=チャイ提供(ありがとう!)
三十一話 >>80
三十二話 >>83

オリキャラ短編(エリザ) >>23
オリキャラ短編(サイラ) >>35


特別編 リンネの優雅(?)な休日 >>60


*ギャラリー*

キャラ絵 リリー >>26
キャラ絵 エリザ >>28
キャラ絵 リリー >>43 リベンジ!
キャラ絵 サイラ >>49
キャラ絵 リリー >>72 来音ララさん作!
イメ画  ペンダント >>76 リリーのペンダント!


雑談広場 ぷちくろ! >>15 〜憂鬱な月曜日〜
雑談広場 ぷちくろ! >>69 〜トークで行こう!火曜日〜


小説鑑定 パート1 秋桜様 『貴方の小説読ませてください!』より >>40

声つけさせていただきました! 狂音様『貴方の小説のキャラの声つけまふ』より >>42
(リリー・ミクル)

○o。.登場人物.。o○

名前:リリー・ミクル

性別:女

性格:明るく元気でしっかり者。しかも優しい。男子からも女子からも好かれやすいが、成績だけは悪い

容姿:青髪ツインテールに、青い目。学校の制服

年齢:十三歳

趣味・特技:趣味も特技もお菓子作り(特にアップルパイが好き)

好きな物:お菓子作り(またはお菓子)・遊ぶこと・学校

嫌いなこと:算数・理科など、体育以外の勉強全般(学校は好きなのに・・・)・分厚い本を読むこと

一人称:あたし

二人称:○○君・○○さん・呼び捨て

三人称:○○君達・○○さん達・○○達

階級(五段階):一段階

誕生日:二月十八日

星座:水瓶座

フェアリー:もっふー

サンボイ:
「あたしはてっきり、ボーカロイドかと思ったけど」

「えへへ! 得しちゃった♪」

「やった〜! アップルパイ出来たよ!」

その他:料理作りが得意。歌が上手い。夢は一流の魔法使い


名前:ミリア・サリジア

性別:女

性格:マイペースで、明るい。たまについていけない時がある

容姿:きれいな緑色のポニーテールに、緑の目。制服

年齢:十三歳

趣味・特技:家事

好きなこと:本を読むこと

嫌いなこと:勉強

一人称:ボク

二人称:○○君・○○ちゃん・呼び捨て

三人称:○○君達・○○ちゃん達・○○達

階級(五段階):一段階

誕生日:三月十二日

星座:うお座

フェアリー:アルト

サンボイ:
「ボク? ミリア! 覚えてね!」

「う〜ん……。それは微妙」

「ボクのテンション、ついていけないって?」

その他:リリーと同じく、歌が上手い。二歳上の姉がいる


名前:シフォン・リジェール

性別:女

性格:ド天然で、SもMもあるN娘(大体M)。嫌いな奴には容赦ない。虫が大好き

容姿:茶色のサイドテールに垂れ目。制服

年齢:十三歳

趣味・特技:ピアノを弾くこと

好きなこと:外で遊ぶこと

嫌いなこと:勉強

一人称:ぼく

二人称:○○ちゃん・○○くん・呼び捨て

三人称:○○ちゃん達・○○くん達・○○達

階級(五段階):一段階

誕生日:十一月二十五日

星座:いて座

フェアリー:ルンちゃん

サンボイ:
「ルンちゃ〜ん、朝だよ〜!」

「外遊びと虫取りなら、負けないよ」

「ごめんね、ぼくは負けるわけにはいかないんだ」

その他:意外と手先が器用。本人曰く、ルンちゃんと一緒にいると落ち着く


名前:リンネ・ブルータス

性別:女

性格:大人っぽい。ちょっとツンデレ。一人になるのが嫌いなのに、一人ですねることが多い。四人の中で一番賢いのかな?

容姿:水色のセミロングに制服

年齢:十三歳

趣味・特技:アクセサリー集め

好きなこと:おしゃれ

嫌いなこと:一人になること

一人称:あたし

二人称:呼び捨て

三人称:あんた達

階級(五段階):一段階

誕生日:十二月二十五日

星座:やぎ座

フェアリー:ブルー

サンボイ:
「あたしのこと、嫌い?」

「このハートの髪飾りは、ぜ〜ったいに、誰にもあげないんだからね!」

「ブルー、ごめんね……(ブルーとけんかした時)」

その他:ブルーとだけ、心を通わすことが多い


(野薔薇作)
名前:エリザ・マリージア

性別:女

性格:素直でよく笑う。素直すぎて、人の悪い所も容赦なく言う。

容姿:紅いゆるふわロング。制服を可愛く着こなしている。八重歯が特徴。

年齢:十三歳

趣味・特技:歌とダンス

好きなこと:動く事

嫌いなこと:じっとしている事

一人称:私

二人称:〇〇ちゃん、呼び捨て

三人称:皆、〇〇達

階級(五段階):一段階

誕生日:八月十五日

星座:しし座

サンボイ:
「私エリザ。よろしくねぇ〜、あは☆」

「え〜・・・これまずいよ。味覚おかしくなりそう・・・」

「何か動かないと落ち着かない・・・」

その他:ダンスなど、運動系が得意。


(そらねこs作)
名前:サイラ・カミール

性別:女(少女)

性格:無口、謎が多い、人見知り

容姿:黒髪ショート、ゴスロリ着用

年齢:十三歳

趣味:謎

好きなこと:特になし

嫌いなこと:特になし

一人称:自分

二人称:君(仲良くなると名前で呼んでくれる)

三人称:君達

階級:(五段階)三段階

誕生日:謎

星座:謎

サンボイ:
「……自分は飛び級だから」

「うるさい……静かにしてくれないかな…」

「名前?…今更?……サイラ・カミール」

 
その他:本が好きらしい


☆サブキャラ☆

・お母さん
リリーの母親。
女手一つでリリーを育ててきた、明るい人。
リリーのことを誰よりも大切に思っている。

『仕事? 今日ぐらい休んでも大丈夫よ!』

・もっふー
リリーのフェアリー。臆病で、内気な性格。子犬の小さいバージョンみたいな見た目。
名前の由来は、単にモフモフしてるから。

『……きゅん?』

・ルンちゃん
シフォンのフェアリー。うさぎみたいなリスみたいな未確認生物。優しくて心強い。♂
本名は一応あるけど、今はルンちゃん

『ルンルンるるる〜ん!』

・アート・ニコル
成績優秀なリリーのクラスメイト。眼鏡をかけている。顔も性格も悪く、女子には全くもてない。
ちょっぴりナルシスト。成績はいいが、まだ一段階。モデルのキャラクターはぷよぷよのクルーク・・・らしい。
父親がアートディレクター。

『すべて、僕の計算通りさ!』

・校長先生
本名不明。ポ●モンで言うと、オーキド博士。意外と抜けてる。リリーよりもバカ(性格的にね)。
校長歴は結構長いらしい。

『うおっ、腰が、腰がぁ〜!』

・アルト
ミリアのフェアリー。キノコが大好物。名前の由来は、声の質がアルトっぽいから。
鳴き声は基本「トト!」という意味不明な声。

『トトト! トトト!(キノコ! キノコ!)』

・ブルー
リンネのフェアリー。飼い主(?)に似て、ツンデレ。
水色の小鳥。頭に青のリボンを付けている。このリボンはリンネとおそろい。
数少ない女の子フェアリー。

『ちゅんちゅん』

・メラン
勝気で傲慢な、リリーのクラスメイト。
成績も、運動神経も抜群。
だけど、嫌われやすい。いつも三人の女子を引き連れている。
ミリアの母親と、メランの母親同士仲が悪い(ミリア、メランも仲が悪い)

『ぜ〜ったいに、負けないわよ!』

・エルザ
リリーのクラスの委員長。
成績は良いが、運動神経は超絶に悪い。
メガネちゃん。しててもしてなくても美人。
ちょっと無口。

『……私に何か用ですか?』

・フリント先生
召喚術の先生。
しっかり者……だと思う。優しいので、生徒や先生に人気。
生徒に甘い

『皆さん頑張ったので、今日は勉強をなしにしましょう!』

・ファザー先生
フリント先生と同期。
基本優しいが、怒ると怖くて毒舌になる。
リリーと同じく、アップルパイが大好き。
そして料理に厳しい。

『う〜ん、これ……まずすぎるわ』

・チェイン
黒猫の女の子フェアリー。
気まぐれで、エリザにしか懐かない
(野薔薇作!)

・リウヴァ
リリーを苛めていた女の子。
通り魔に刺し殺された

・シェルニー
同。人を苛めるのが好き。
通り魔に刺し殺されたw(ぇ

・ココラ
心優しい女の子。お母さんが病弱で、いつも世話をしている。
十歳のころ、リリーの友達だった(今も?)

『リリーちゃん、ありがとう! お母さんに、渡すね』

・ラミア・サリジア
ミリアの二歳上のお姉ちゃん。
美形&頭脳明晰。背が高い。
学校の人気者。
錬金箱を発明した天才少女。
人の話を聞いていない時がある。

『あーごめん! 今私、時間ないわっ!』

・ククル
コウモリの女の子のフェアリー
目が赤く皆にこわがられてる
(そらねこs作!)

・フエルア先生
フェアリー学の先生。
年齢不詳(五十代っぽい)。
フェアリーを観察するのが趣味。

『ファリーって、良いですよ?』

・ライト先輩
三年生の男子生徒。
成績はあまり良くないが、運動神経は抜群。
ミリアの姉、ラミア・サリジアの幼馴染でもあり、恋愛相手(方思い?)。
要領は悪いが、明るいので人気。

『いえっす!』

・サトミちゃん
大人しくて優しい女の子。
綺麗な物を見ると、一目ぼれしてしまう癖がある。
ココラちゃんにどことなく似てる!?

『サトミです。名前が人間界っぽいの、私だけなんですよね』

・アズリ・カーチェスト
華奢で、ぶりっ子な女の子。男子には人気だけど、女子には不人気?
腹黒いくて、結構めんどくさがり屋。わがまま。
女子には本性を見せる……という噂。
語尾に『♪』がつくことがある。

『アズリです! アズきゅんって、言ってくださいネ♪』

・双葉 恵(ふたば めぐみ)
人間界からやってきた十三歳の女の子。
草原の小さな小屋で仕事をしているせいか、鳥や犬などの動物が寄ってきやすい。
明るくて、どこか憎めない性格(天然?)。だけど、少し恥ずかしがり屋な所も。

『あれ? ここは、どこ……』

・レミリア・マーガレット
金髪僕好みの女の子。ラミアと同じくらいの天才。いつでも元気いっぱい。
不可思議な現象や幽霊話が大好きで、いつも本を読んでいる。
九歳(にしては幼稚)。

『学校の七不思議について、レミーが教えてあげるよっ!』

・ドッペルゲンガー
リリーに変身(?)していた女の子。詳しいことは良く分からない。
悪戯好き。ドМで毒舌。一人称は僕。

『ビックリしましたか? 君はやっぱり騙されやすいですね〜』

*お知らせ*

*作成日 2012年 4月25日
*ただいま、一話から読みやすくするため少し(?)訂正しています(´・ω・`)

○o。.ぷろろーぐ.。o○

 時は、十三歳の誕生日。
 お母さんが、いつも通りのニコニコした笑みを浮かべて、こう言った。

「リリー。あなたもそろそろ、魔法使いになったら?」

 この世界では、十二歳以上なら魔法使いになれるという、規則がある。
 だけど、あたしは絶対にムリ!
 だって、成績悪いもん!(キッパリ)

「やだ、絶対に!」
「どうして? 顔はそこそこ良いのに」

 む。そ、そういう問題じゃないよ。
 よし、そっちがその気なら!

「分かった! ぜ〜ったいに、一流の魔法使いになってやる〜!」



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Re: ☆CLOVER☆ ( No.62 )
日時: 2012/06/03 16:41
名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: JkjZHF0x)

○o。. 二十五話 人間界から来た女の子 .。o○

「じゃあ、皆! 行ってきま〜す!」
「俺らがいない間、元気にしてるんスよ!」

 手を振りながら、ラミアさんとライトさんは向こうへ走って行った。
 今日は、特別な日。三年生の、投票で選ばれた三人が、数日間の間『人間界』というところに行く、ということになってるの。

「お姉ちゃん! ライトお兄ちゃん! 頑張ってね〜」

 ミリアちゃんも、大きく手を振って二人の背中を見つめる。
 この実習にいけるのは、三人。ということは、あと一人がどこかに……。

「すいませ〜ん! 遅れましたぁ!」

 後ろから、突然男の人の声がした。振り向くと、淡い金髪の目鼻立ちの整った上級生が、あたし達の前にいる、三年生の先生に向かって言っていた。

「カイセイ・メモリーさん! 集合時間はとっくに過ぎていますよ!?」
「ふふふ。先生、せっかくの美貌が、そんなに怒ってしまったらもったいないですよ?」
「……は?」

 カイセイと呼ばれた上級生は、あたし達の方を見ると、

「嗚呼、レディー達、いたのか。私のチャーミングな笑顔に惚れているのかい? 安心したまえ、(まだ)女の子とは付き合っていないから」
「はあ……」

 カイセイさんはそう言って、あたしに薔薇を投げかけると、ウィンクをして上品に走って行った。

「はあ……、何で、あんな子が三人のうちに選ばれたのかしら……あとの二人はまだ良いとして……」

 上級生の担任の先生らしい女の人が、小さくため息をついて、愚痴をタラタラと言う。頬のえくぼが少し引っ込んだ。
 一通り愚痴を聞いていたあたしとミリアちゃんが、ハッと我に返ると、さっきのカイセイさんを追いかけて、あたし達は走って行った。
 人間界に行くには、『ブラックホール』というところを通るんだけど、宇宙とかにあるブラックホールではなくて、ただ黒い、人間界に通じる道だとこの間ラミアさんが教えてくれた。

「あ、あった〜! リリー、来て〜!」

 ミリアちゃんはあたしよりも数メートル先に、立ち止まった。
 周りには、あたし達以外の生徒はほとんど見当たらなかった。三年生だけの行事だから、皆に話してないのかな。

「これが、ブラックホールか……。しばらくレディーとはお別れだな……」
「私達は、今からこれに入るのよ、準備は出来てる? ライト」
「もっ、もちろん!」

 三年生の三人が、ゴニョゴニョとざわめくブラックホールを見つめている。ブドウのジュースみたいな、紫と黒が混じったような色で、大きさはあたし達の背丈ぐらい。
 ずっと見つめていると、中に引きこまれそう……。
 数秒後、さっきの、愚痴を言っていた先生が、小さな箱を持って歩いてきた。

「三年生の皆さん、準備は出来ていますね? あら、この子達は……」

 先生が、小さいメガネの奥からあたし達のことをじっと見据えていた。

「一年生の妹と、その友達です。私達を見送りに来たんです」
「あ、さっきの」

 ラミアさんがあたし達を見ながら、こういう。

「ふうん……。まあ良いでしょう。さて、貴方達は今からこのブラックホールに入ります。教室で説明した通り、躊躇わずに入ってくださいね」
「「「は〜い」」」

 先生は、厳格そうな顔つきのまま、手元の赤いボタンをポチッと押した。さっきの、箱みたいと思ったのは何かのスイッチだったんだ。
 その瞬間、ブラックホールがみるみるうちに、さっきよりも大きくなって、背の高いラミアさんと同じくらいの大きさになった。

「きゃあ〜〜〜〜〜〜〜!!」
「え?」

 突然、ブラックホールの中から、甲高い女の子の声がした。次の瞬間、あたしぐらいの年の女の子が、ブラックホールから派手に出てくる。

「いったあ……、あれ? ここは……」

 その女の子は、コンクリートにはじき飛ばされて、お尻をさすっていた。

「えっと……、貴方達は誰?」
「あら、人間があちらの世界から飛んできたようですね。記憶を消して、元の世界に戻らせましょう」
「は、はあぁ!? 訳が分からないんですけど……」

 女の子は、さっきのでボサボサになった茶色いポニーテールを、くぐりなおしながらこう言った。しぐさと言っていることがあってないよ……。

「せ、先生っ! 記憶を消すのは、法律違反ですよ! 人間に何かあったらどう責任をとるんですか!?」

 ライトさんが、驚いてこう言った。そうなの?

「で、ですが、今はこれしか……」
「私達と先生はもう行かなければならないので、せっかくなら一年生の新入生として、この世界の生徒にしましょうよ。記憶は、校長先生に許可をとったら、元に戻せばいいじゃないですか」

 ラミアさんの提案に、カイセイさんとライトさんがうんうんと首を縦に振った。ミリアちゃんも、「それが良いと思いま〜す! ひゃっほう!」と喜んでいる。

「では、一年生の貴方達……、校長先生に、今のことを話して下さい。許可を貰えないようなら、すぐに元の世界に戻す様に!」

 先生達が次々と、ブラックホールの中に入り込んでいった。
 ちょっと……、あたし等、これからどうなるのぉ!?

「……、えっとぉ……。あたしは、貴方達から言うと、人間界から来た『双葉 恵』と言います。よろしく……」

 ふたば、めぐみ……? 変わった名前だね。
 恵ちゃんは、ポニーテールを揺らしながらこう言う。
 茶色いポニーテールに、同じ茶色い瞳。見た目は、あたし達とあまり変わらない。
 だけど、人間界からのお客様……。
 てか、記憶を消せないからって、ここに置くのっておかしくない!? 矛盾してるよ……。


〜編集後記〜

オリキャラを登場させました!思ったよりも早く出来た。
名前、こんなのでごめんなさい。DQNネームみたいになっちゃった…。センスとかないぜww

Re: 【参照三百突破!】☆CLOVER☆ ( No.63 )
日時: 2012/06/04 20:23
名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: u5JYbeHw)

○o。. 二十六話 やっと? きっと! こんにちは 。o○

「でね、ここは職員室。この廊下を突っ切ると、更衣室になってるの!」
「へえ!」

 ミリアちゃんは、きらきらした表情で、今説明しているところを指差していた。恵ちゃんは、興味深そうにじっと見ている。

「……ところで」

 二人の会話に口をはさんで、あたしは声をかけた。

「恵ちゃん、人間界での生活、楽しかった?」
「ん? ま、まぁ……。でもね、ちょっと、いやなことも結構あったりして……」
「……?」

 恵ちゃんは、急に下を向いてうつむいた。目の光が、寂しそうに光っている。
 あたし、何か変なこと聞いたかな? ただ、人間界が楽しいかどうか知りたかっただけなんだけど……。

「あ、見て! ここ、何の教室?」

 恵ちゃんは、話をはぐらかす様に扉を指差した。

「ここは職員室。今からあたし達は、ここに入らなきゃ」

 ミリアちゃんの代わりに、あたしが答えた。ミリアちゃんの頬が、悔しそうにぷぅっと膨らむ。
 あたしは、「失礼しまーす」と声をかけて、扉をゆっくりと押した。

「ああ、リリー君達。……おや、その子は?」

 校長先生は、相変わらず熊のようなでっぷりとした体形だった。壁の肖像画を見つめながら、タバコを吸っていたところだったらしい。

「初めまして! 人間界から来た、双葉恵です。ブラックホールから、間違えてきちゃいました☆」

 恵ちゃんは、全く物おじせずに堂々と言う。ちょっと待って。何で恵ちゃんがブラックホールのことを知っているの?
 それに、恵ちゃん、全然慣れっこみたいだし……。
 あたしとミリアちゃんは、顔を見合わせて肩をすくめた。

「……ん〜とそれで、あたし、どうすればいいんでしょうか?」
「うむ。ブラックホールから人間が紛れ込むことはあるようですね。だけど、私達の存在がこれ以上知られてしまうのはまずいので、悪いですが、……帰ってもらいます」
「「「えっ……?」」」

 あたし達は、三人同時に驚きの声をあげた。恵ちゃんとあって、まだそんなに立っていないのに。
 校長先生は、「ついてきなさい」と言うと、廊下に出た。細い廊下に立つと、より一層校長先生が、でっぷりとした体格に思える。

「……と、言いたいところですが、これを機会に人間界の友達と仲良くなるのも良いでしょう。しばらくの間、この学校にいておいても良いですよ。大丈夫、人間界のことは私がなんとかしておきます」
「ほ、ホント……ですか??」

 恵ちゃんは、大きい目をより一層大きくさせてこう言った。
 校長先生が、「ここが、恵さんの部屋です」と、寮の、あたしの隣の部屋に案内した。
 自分の部屋に戻った後、もっふーに、「今日は新しい友達が出来たんだよー!」と、元気に言った。

「きゅん?」
「恵ちゃんって言うの。人間界から来たんだって。明るくて、とってもいい子だった!」
「きゅん……♪」

 あたしが笑うと、もっふーまで、優しい顔をしてくれた。やっぱり、フェアリーがもっふーで良かった!

Re: 【参照三百突破!】☆CLOVER☆ ( No.64 )
日時: 2012/06/07 18:45
名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: u5JYbeHw)

○o。. 二十七話 もっと? きっと! さようなら .。o○

 この日から、先生や他の子達には内緒で、あたし達はそれぞれのベッドで寝ることになった。
 この前はミリアちゃんの部屋、昨日は恵ちゃんの部屋。そして、今日は、あたしの部屋でみんなが寝る。
 召喚術が終わって、あたし達が自分の部屋に戻ろうとすると、フリント先生に、あたしとミリアちゃんだけ残されることになった。テストの点が良くなかったのかな?
 ミリアちゃんは(ああ見えて)成績いいはずなんだけど……。

「ミリアさん、リリーさん。リリーさんとミリアさんは、人間界から来た、『双葉恵』という子を知っていますよね? 実は、その子の家族が……」



「ふぁ〜! 今日も、疲れた!」
「恵は、何にもやってないでしょ!」

 いつからか、ミリアちゃんは、恵ちゃんのことを『恵』と言う。別に、呼び方はなんといっても良いけど、なぜかあたしだけが取り残されたような気になる。
 こ、これって嫉妬? もしかして……。

「ボク、ちょっと水飲んでくる」

 そう言って、ミリアちゃんは部屋を出て行った。恵ちゃんといるのが楽しかったはずなのに、何を話せばいいのか少し分からなくなってきた。

「ねえねえ。リリーちゃんって、いつからここにいるの? ずっといた?」

 急に、恵ちゃんが改まった表情で聞いてきた。

「え? う〜ん……。大体、二か月前ぐらいからかな?」
「ふ〜ん……。それなら、転校してきたの?」
「うん。最初は、何が何だかわからなかったよ〜」
「あは! だよねっ!」

 恵ちゃんが、くすっと無邪気に笑った。……やっぱり、この笑顔がこれから見られないなんて、少し寂しくなる。

「あれ? どしたの、リリーちゃん……」

 恵ちゃんがあたしの顔を覗き込んでくる。

「なんでもないよ!」
「……そう?」

 恵ちゃんは、すっかり興味を失ったように、真ん中で寝ていたもっふーに手を伸ばした。

「うわ〜ふっわふわ〜! ジョニーみた〜い!」
「ジョニー?」
「うん。私が飼っていた犬の名前なんだよ」
「…………」

 そういう恵ちゃんの顔は、どこか少し寂しげに見えた。

「そういえば、ミリア、遅いね」
「……うん」

 もう外も暗いから、少し見に行ってみようかなと恵ちゃんに行って、あたしは部屋を出た。
 大広間(?)の台所には、案の定、ミリアちゃんの姿が見えない。
 その後、トイレや教室など、様々なところを探してみたけど、ミリアちゃんはいなかった。

「ここには……いない、よね」

 あたしがつぶやいたのは、ベランダへの入り口。危ないからって、ベランダに出るのは禁止されている。
 まさかと思って、ドアノブに手を伸ばしたら、思ったより簡単にドアが開いた。

「あれ、リリー……?」

 そこに、真っ赤な目に大粒の涙を浮かべた、ミリアちゃんがいた。

「そっかー。明日で、恵ちゃんとお別れだもんね……」
「うん……せっかく人間界のお友達が出来たのに……」

 あたしとミリアちゃんは、寮のソファに座って少し喋っていた。実は、恵ちゃんとは明日でお別れ。さっき、フリント先生に呼ばれた時、こんなことを言われた。

『恵さんの祖母の死期が早まっていると校長先生のお告げがありました。貴方達は寂しいでしょうが……明日で、恵さんとはお別れです』

 嘘だよ。早すぎるよ。
 第一、校長先生、『人間界のことは私がなんとかしておきます』って言ってたじゃない! あれは、嘘だったの?
 いや、無関係な人を責めても仕方がない。都合は、あたしがしっかり受け止めなくちゃ。

 次の日。

「え……? おばあちゃんが、急病!?」

 人間界と繋がっている電話で、恵ちゃんがこんなことを言っていた。
 しばしの会話の後、恵ちゃんが突然電話をガチャンと切って、あたし達の方を向く。

「あのね、私……ちょっと、人間界に変えることになっちゃったみたい。校長先生の所に、行く」

 恵ちゃんは無愛想にそう言って、校長室へ向かっていった。あたし達もあとを追う。

「それでは……お別れです」

 再び、中庭でブラックホールが開かれる。なぜか、前見た時よりボンヤリしているように見えた。

「あ、そうだ……。ミリアとリリーに、渡したいものがあるの」

 涙を白いハンカチで拭いながら、恵ちゃんは言う。あたし達の所に駆け寄って、ポケットから何か小さなものを取り出した。
 ……今、あたしのこと、『リリー』って言ってくれた……?

「これは、ミリア。そして、これが、リリーね」

 恵ちゃんは笑ってそういうと、ブラックホールに走って行った。
 同時に、もっとブラックホールが大きくなる。

「それじゃあ……さようなら!」

 その日の夕方。あたしは、自分の部屋で恵ちゃんからもらったものをじっと見つめていた。
 花柄の袋に入っていたのは、まるでもっふーのような犬の形の、木でできたお守り。良く見ると、下の方にローマ字で『riri-』と記されている。
 袋の中には、小さく折りたたまれた紙切れも入っていた。

『リリーへ。

 これ、もし貴方達とお別れする時ように、とっておいてたの!

 リリーやミリアといられて、とっても楽しかったよ。正直な気持ちを言うと、もっと一緒にいたかった。
 今度会える時は、ぜひ人間界へ来てね! どうするかは、お任せ!


 双葉 恵より』


 あたしは手紙を読んで小さく折りたたむと、お守りと一緒に、引き出しの中にそっとしまっておいた。
 きっと、いや、絶対に。絶対に、また会おうね---------------!

Re: 【参照三百突破!】☆CLOVER☆ ( No.65 )
日時: 2012/06/07 18:52
名前: 蓮 (ID: nlCdadAl)

かがみぃぃ!

多分、はじめてきたと思う

きたよおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!


おぉ!
恵帰ったの!?

たしか、この前言ってた子だよね?

さっきから、テンションMAX だよw (なんでだろう。)

MAXMAXMAXM(((殴

えっと、頑張れっ♪

Re: 【参照三百突破!】☆CLOVER☆ ( No.66 )
日時: 2012/06/07 20:19
名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: u5JYbeHw)

れん!

恵、多分また出てくる。

テンションまっくす?どうしたの?何かいいことあったの??
なんとなく?

頑張るね!


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