コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 七色きゃんでぃー【コメ&オリキャラ募集中】
- 日時: 2012/06/17 00:03
- 名前: 生卵。 (ID: dD1ACbVH)
- 参照: http://id12.fm-p.jp/392/genmaitya51/
--------------------キリトリセン---------------------------
きっとそれは甘い味がする。
袋を開ければ輝くようにきれいなCandy
七色でできたCandyはみるだけで幸せなんだろう。
でも誰も食べる事はしない、だって
その中にある物語はいつだって私たちを楽しませてくれるから
--------------------キリトリセン----------------------------
□わんすとおりい *そんなの固有名詞だけど、編*
【その1】>>1 【その2】>>2
【その3】>>7 【その4】>>8
【その5】>>9 【その10】>>12
【その11】>>13
□つうすとおりい *嫌悪感は忘れよう、編*
【その1】>>15 【その2】>>17
【その3】>>18 【その4】>>19
【その5】>>21 【番外編】>>20
■登場人物
【主要キャラ】>>3
■オリキャラPF
【一言】
【名前】
【性別】
【年齢】(高校設定)
【性格】
【容姿】
【設定】(メインキャラと友人だったりするのは控えて貰えると嬉しいです。憧れている等はおk)
■来客者様
・MA☆U様
・飛鳥様
・総裕様
・おんぷ様
・狼鳶様【相互LINKさせてもらっております。紹介文>>26】
6/10オリキャラ募集してみました。性別が傾かない程度に募集しようかな、とか考えていますノ
あくまで脇役に使う感じなのでそこまで登場することはないと思いますが番外編などでは結構使うかもです
- Re: 七色きゃんでぃー ( No.11 )
- 日時: 2012/06/09 22:59
- 名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: DIefjyru)
コメント有難うございます!
題名に惹かれたなんて褒めても何も出ませんよ(´ω`*)
表現の方法が上手ですと?!
私の様な表現方法を好んでくれるなんて嬉しすぎまs((
一応主人公ですので気に入って貰えてうれしいですノ
嬉しいお言葉本当に励みになります!
更新頑張りますので良ければ最後まで見ていってほしいです^^
>>総裕さん
- Re: 七色きゃんでぃー ( No.12 )
- 日時: 2012/06/10 02:31
- 名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: DIefjyru)
「よーし、課題終わり」
パタン、音を立ててノートと参考書を閉じる。
沢山あった課題は四十分程度で終わった。
(さーてと、お風呂入ろうっと)
椅子に寄り掛かるように背伸びをする。
うーん、といつもより少し低い声が静かな部屋に響く。
椅子から降りてパジャマを手に持って汐梨は部屋を後にしようとドアノブに手をかけた時、
窓からこんこん、とノックするような音が聞こえた。
(巧…今何時だと思ってるのかな)
相手はもちろん隣の家の幼馴染、もとい腐れ縁の巧であることはカーテンが閉まっていてもよく分かる。
はあ、呆れた溜息をついて窓のかぎを開ける。
「巧、こんな時間に何しに来たの?」
「いや…実はさ」
普段稀に見ないその少し沈んだ表情に汐梨は不安になった。
会議室でのことを思い出したのだ。
(やっぱなんかあったんだ)
ごくりとつばを飲み込み意を決して話しかける。
「今日の会議室の事?」
「うん」
「とにかく上がりなよ…あ、靴は脱いでね」
閉じたカーテンを開いて巧を中に入れる。
巧はベットに腰を掛けて暗い声で話し始めた。
「俺今日本当はあのまま帰ろうとしたんだ」
「そしたらあの禿おや…じゃなくて先生とあってなんでお前は仕事をしないんだって怒られてさ」
「そっか」
帰ろうとしたことは癪に触るが巧の落ち込み具合が異常なため汐梨は何も言えなかった。
これ以上校に話させるのもかわいそうになりもういいよ、そう言おうとしたがそれは予想外の言葉で遮られた。
「課題、だされたんだ…あいつ国語の教科担任だろ?反省文とか教科書の問題etc」
「えっと…巧?それは、どういうこと?」
汐梨はいまいち状況がつかめなかった。
つまり巧は課題を出されて落ち込んでいるのだ、汐梨の中で怒りがふつふつとわきだした。
そして、その怒りを噴火させたのは巧の最後の一言だった。
「情けないからずっと言えなかったんだけどさ、手伝ってくれよ」
プツリ、汐梨の中で何かの糸が切れた。
「ふざけないでよ!こっちは本気で心配したのよ、なのに課題?いい加減にして!」
まくしたてるかのように勢いのある口調だった。
汐梨にしてみれば当然だった。
「なっ…そんなに言わなくてもいいだろ!幼馴染が困ってるんだぜ?助けろよ!」
「普段その幼馴染の仕事を手伝わないやつに言われたくないよ!」
巧は押し黙った。
確かに普段の自分が言えたことではない、棚に上げると言う言葉が今の巧にはよく合っていた。
- Re: 七色きゃんでぃー ( No.13 )
- 日時: 2012/06/10 02:58
- 名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: DIefjyru)
「「もう知らん!」」
あのあと五分ほど繰り返された公論。
二人の声が重なるとそれまでの勢いがうそのように部屋は静まり返る。
汐梨もあまりの気まずさに耐え切れず何か言おうとするが言葉が浮かばない。
「ちょっと汐梨もう夜よ?!何大声で叫んでる—…って巧ちゃんじゃない」
その気まずい沈黙を破ったのは汐梨の母だった。
どうやら勢いでかなり大きな声になっていたらしく、耐え切れず部屋まで上がってきたというわけだ。
巧が居るのに気が付き急に笑顔になる。巧にやさしいのはいつもの事だった。
「巧ちゃん何時から来てたの?ベランダからじゃなくて玄関から来てくれてよかったのに」
まずベランダから入ってくることを不思議に思わないのはもうこれが習慣になってきているからだろう。
例え幼馴染だとしても年頃の娘の部屋に無断で男が入ってくることに違和感を持ってほしい、汐梨は己の母を見ながらそう思った。
「それよりさっきの怒鳴り声は何だったの?」
当然の質問だ。
普段はあまり喧嘩をしない二人が珍しく怒鳴り合っていたのだ、不思議にも思うだろう。
「じ、実は…」
先程までのいきさつを話すと母は二人の頭を軽くたたいた。
叩いたと言うより手を載せたに近いかもしれない。
「巧ちゃんの性格だから仕事を投げ捨てちゃうのは分かるけど、それで追った責任を汐梨に擦り付けるのはよくないわ」
母の行ったことは筋が通っていて巧もシュン、と項垂れた。
「汐梨も、今までの鬱憤が溜まってるのは分かるけど巧ちゃんだって情けないって思ったり色々考えた上で頼んでるのよ?それなのにあのにあんな言葉をかけることもないでしょう」
確かに、冷静になって考えればこうも一応申し訳ないと思い今まで黙っていたのだ。
二人で落ち込んでいると母は喧嘩両成敗よ、それと静かにしてね、と言って部屋を後にした
「えっと、ですね」
再び少し気まずい空気になった、しかし訪れたのは沈黙ではなかった。
「俺も言い過ぎたことは謝るよ」
「わ、私も」
(何だこの青春ドラマみたいな展開)
そう一瞬思ってしまったが二人とも謝り事なきを得た。
結局私は巧の課題を手伝っている。
「じゃあまた明日な、東条」
「はいはい、今度こそ本当におやすみなさい」
ベランダでそう別れを告げる。
隣に移っていく巧の背中を見て思い出したように汐梨が言う。
「東条じゃなくて汐梨って呼んでよ」
「は?」
片足が隣のベランダの手すりに着いた状態で顔だけをこちらに向けた巧の顔は驚いたように目が少しだけ見開かれていた。
「中学入ってからずっとそうだったけどやっぱり慣れないよ」
「いや、やっぱなんていうか恥ずかしいじゃねーか」
「何でよ」
「ばっ、何でってそれはあればよお前だって変な誤解されたくないだろ」
「いや、それは分かるけど私たちが幼馴染だなんてみんな知ってることじゃん」
焦ったように少しだけ顔を紅潮させる校に対して汐梨はいたって冷静だった。
そう、二人が幼馴染であることは学年ではたいていの人が知っている。
「はあ…分かったよ、下の名前で呼べばいいんだろ」
「そうそう」
しぶしぶ了解する巧とは裏腹に満足げにうんうんと汐梨はうなずいていた。
「じゃあおやすみ…汐梨」
「おやすみー」
汐梨は部屋に戻って自分が風呂に入ってないことを思い出した。
巧は自分の家のベランダでうずくまり赤くなり熱い火照った方を冷やしていた。
しかしそんなこと汐梨は知らないのでしたとさ。
- Re: 七色きゃんでぃー ( No.14 )
- 日時: 2012/06/10 03:51
- 名前: おんぷ (ID: GwEzIpz/)
くぴー。あ、こんばんわです、生卵。さん はい
こっちに来たよ!
頑張って!
- Re: 七色きゃんでぃー ( No.15 )
- 日時: 2012/06/10 03:59
- 名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: DIefjyru)
□つうすとおりい
「おはよう」
「はよー」
眠たそうに欠伸と背伸びをしながら巧を見て汐梨は苦笑いした。
巧が昔から変な面倒臭がりなのに変なところ真面目で家を出る三十分前には準備を完了していることを汐梨は知っていた。
「何だってこんな時間に迎えに来るんだよ」
「昨日課題手伝ってあげたでしょ?それから合間まで放棄した仕事文これからみっちり働いてもらおうと思ってね」
「悪魔だ」
汐梨が家を出る時間より巧が家を出る時間は十五分程ずれている。
しかし今日は汐梨が朝いきなり巧の家に向かうと言ういつもと違うことが起きていた。
いつもより幾文も気分のよさそうな汐梨に巧は首をかしげるばかりだった。
「おっはよおおう!ってあれ、井之上君?」
汐梨に抱きつこうとしたリデルは巧の姿を見るなり踏みとどまった。
いつも見慣れない光景に少し疑問に思いながらもリデルの気分はどんと落ちて行った。
「おはようリデルちゃん、巧は今日から一緒に行くことにしたの」
「はっ?!ちょっと待てお「だよね?巧」はい」
ニコリと笑いながら汐梨は言った。巧は慌てて訂正しようとしているようだったが汐梨に遮られた。
リデルは頬を膨らまし拗ねた表情のままそっぽを向いてしまった。
「リ、リデルちゃん?どうしたの」
自分で訪ねた後に汐梨は自覚した。
そう、リデルは男嫌いだったのだ。
(私ってば何してるんだろう、リデルちゃん男嫌いなのに…)
一人で焦りながら考える汐梨を横目に巧はリデルに嫌われていることも知らず二人の反応を不思議そうに見ていた。
教室に入るまでリデルは一言も話さなかった。
ただ拗ねたまま机に座って本を読み始めてしまった。
「はあ…馬鹿、私」
「なあなあ汐梨、あのリなんちゃらって言うやつ機嫌悪そうだったけどどうしたんだよ」
「リデルちゃん、リデル・ブラックモア。男嫌いなのよ」
「げっ馬路かよ…」
落ち込み机にっ突っ伏す汐梨にわけのわからない巧は事情を聴いて眉間にしわを寄せた。
「あーあ、ってそれよりこれ先生に届けなきゃだめだよ」
朝、出席名簿を職員室まで提出するのは委員の役目だった。
二人でガタリ、と席を立ち職員室まで向かった。
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