コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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ホシゾラ【参照300突破!&学年交流会編更新中!!】
日時: 2013/05/05 21:47
名前: 伊織&おかき (ID: RwTi/h2m)

はじめまして!
小説初めて書く伊織といいます☆
経験不足で、意味の分からないところも多いと思いますが、よろしくお願いします^^

この小説は、伊織とおかきでリレーしていきます。
本人達でも、どうなるか謎ですww
気長に見守ってください(ぺこ

おかきです!上記にありますが今回は、友達の伊織と一緒にリレーで物語を進めていきます。
登場人物たちと共に、応援していただければ幸いです。宜しくお願いします。

【目次】
〈第一話〉>>1 >>2 >>3 >>4 >>5 
〈第二話〉>>6 >>7
〈第三話(過去篇)〉>>10 >>11
〈第四話〉>>13 >>15
〈第五話〉>>19 >>22 >>23
〈第六話〉>>24 >>25 >>28




☆プロローグ☆

『鮑の貝の片思い』という諺を知っているであろうか。

知らない人が聞いたら、きっと頭の上に疑問符が飛び出てくるに違いない。
「鮑が恋をするのか」と。

これは、鮑の貝殻が一枚である様子から、男女どちらか一方が恋い募っていても、もう一方は自分のことをどう考えているのか分からないという意味をもつ。

おれの心情と似ている。
まあ話せば長くなるのだが。

恋愛感情とはまた少し違う気がするが、決して「僕の友達になってくれますか?」とも違う。

何ともいえないモヤモヤを抱え続けて10年、そんなおれの気持ちを払拭させるような出逢いが突然訪れた。


この、晴陽高校で。

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Re: ホシゾラ ( No.23 )
日時: 2013/02/04 20:21
名前: 伊織 (ID: 7m5t9Qek)

☆第5話☆


江野の私有物だという大きなピンクのリボンは、風斗の蒼っぽい髪によく映えた。
そして、意外に似合っていた(笑)
元より風斗は、風斗の妹である風花ちゃんとよく似ていたから、当然といえば当然なのだが。

神崎以外の女子達は既にかなり仲良くなっていたようで、カラオケへ向かう道で何かひそひそしていると思ったら、そういうことらしい。
つまりは、最初からこの確信犯(主犯は江野)は決めていたのだろう。

ちなみに、風斗の変身後を見て最初の30秒は何が何だか分からず、それから20秒後にやっと頭が回り始め、ここまで理解したのは風斗の変身後を見てから2分は経っただろう。

そのリボンも、風斗がジャニーさんズの歌を歌う頃には、江野のカバンの中だったけれど。


やはりカラオケに行こうと言った張本人江野は普通に上手かった。

東雲も何だかんだ言って高得点を叩き出し江野といい勝負になり、最終的には江野と同じ歌を歌い、結果引き分けになるほど。

風斗の歌唱力は…期待を裏切りませんでしたね、ハイ。

橋本はバラードがプロと見間違うほどで、この時点で最高得点。
風斗を上回り、江野と東雲を泣かせた。
おれもちょっと危なくなり、まあ部屋で一人これを聴いていたら…うん、泣いてたと思う。

おれはまあ、いつも通り良くもなく悪くもなく。
「あれ〜、上手かったのに太陽ちゃんあんまり点出なかったねぇ〜」と東雲には言われたが(太陽ちゃんは止めてほしい)それもいつも通り。
どうやらおれ、機械に嫌われてるようでして。

神崎も渋々一曲だけ歌ってくれた…洋楽を。
そして満点に限りなく近い点数を取りやがって——発音良すぎるしそれは反則だろ?

それからは高校生らしくバカ騒ぎして、普通に終わった。


駅で各自別れ…というものの、電車は同じで結局少し雑談した。

最初に電車を降りたのは江野と神崎。
そういえば生徒会長様が中学が同じ。と言っていたから、そこそこ近所なのだろう。
「じゃあね!またみんなでカラオケ行こ!!」
と手を降った江野と
「ありがと」
と小さく呟き少し微笑んだ。…ような気がした。
その微笑みが、少し、ほんの少し、あの娘に似ていた気がしたが、今のおれは目薬がほしいぐらい乾燥してまばたきを繰り返していたので、定かではない。

次に降りたのは東雲。
「美雨ちゃん、太陽ちゃん、風斗ちゃん、バイバーイ☆また遊ぼーねぇ☆」
とブンブン手を振る姿は高校生には見えない。
電車が発車しても手を振り続ける東雲に「心が和むね」と呟いたのは風斗である。

そして、その次の駅で橋本が降りた。
「…北嶋くん、日野くん、今日はありがとう。ま、またねっ」
ぺこっとお辞儀をした橋本を見て「心が和むね」と言った風斗の言葉は、おれには聞こえなかった。…ことにしたい。

終点でおれ達も電車を降りる。


ところで風斗は気付いているのだろうか。

おれが“風斗巨大リボン乗せ”の写真をケータイで撮ったことに。

…よし、これで風斗の弱みを一つ握った。


「太陽、どうかした?」

「いや、別に何もない」

暗くなり少し星が見える空の下、おれと風斗は今日のことを振り返っていた。


☆第5話☆
☆END☆

Re: ホシゾラ ( No.24 )
日時: 2013/03/02 20:03
名前: おかき (ID: PyVSA6Ez)



「……」


考える。


そう、おれは考える。



俺らが天文部に入部してから、もうすぐ一ヶ月が経とうとしている。


どの部も大分前から本格的に活動を始め、入部したてであった一年生達もそれぞれの部の活動にも慣れてき始めた頃だろう。


さて、それらを踏まえて今おれが何を考えているか?





「…神崎」


「何」


「おれらって、天文部だよ…な…?」


「そうよ」


「………天文部らしいこと…してなく…ね?」


「そうね」

おい。











そう。おれが考えても考えても考え足りないこと。







               天文部って     何だっけ。






「…まあ」


「言われてみれば…そうかもねぇ」


江野と風斗がそう言う。





————いやいや、おれはお前らのことでも色々と考えてたところだ。


そもそも、おれは何でコイツらが天文部へ入ったのかというものを、まだあまり知っていない。



ただ、橋本からは以前に聞いたことがある。アイツは小さい頃から星が好きだったらしく、この部へ入ることは大分前から決めていたらしい。


あとはまぁ……東雲は恐らく、ここならいくらでも宇宙人と交信でも出来ると思って入ったんだろうな。あくまでおれの推測だが。







問題はコイツらだ。


おれは風斗、江野、そして神崎の顔を順番に見つめた。



まず風斗。コイツはかなりスポーツ万能だ、しかもジャンルを問わず。

事実、アイツは天文部に入部する前に晴陽高校の全運動部にスカウトされまくって、挙句の果てには部活同士で風斗の取り合い(大乱闘)が勃発したという、想像しただけで超大作の地獄絵図が完成するような事態を巻き起こしていた。
「またあんなことになったら大変だからさ」と風斗は言っていたが、だからといって何故天文部?アイツが特に星に詳しくないことは、幼馴染であるおれが保障する。


次は江野だ。アイツも、大して星にはあまり興味がないにも関わらず入部してるように見える。しかも、アイツの夢はミュージシャンになることらしい。ますます分からない。
部室にいても、江野は終始音楽を聴いてるか歌ってるか踊ってるかしかしていない。それならいっそ軽音楽部やら同好会やらを作ればいいだろ。


そして神崎。我が天文部の部長様だが、コイツも星の知識はゼロ。部活の時間でも特に何を提案するでもなくただ部室に来るだけ。時には部室にすら来ない時もあるくらいだ。部長としての意識がまるでない(まあおれらも全然何もしていないのだが…)。もしおれが、さっき何も言っていなければ、また今日もグダグダと時間を潰すだけになっていただろう。


分からない。コイツらの目的がまるで分らない。




……まあ、こうズラズラと文句を並べているおれも、星の知識は皆無なわけだが…。

…だっ、だが!おれにはちゃんと目的がある!昔祖母のいる田舎へ行った時に出会った女の子と再会するという立派な目的が…!!




………ある、一応。














—————…おれも人のことは言えねえかなぁっ……。



いやいやいやっ!折れるな日野!!負けるな太陽!!














第6話前編・終


Re: ホシゾラ ( No.25 )
日時: 2013/03/10 18:27
名前: おかき (ID: Mt9DoeXY)



「…まあ、確かに太陽の言う通りかもね、せっかくの天文部だし、もっと星について色々と語っていこうよ」


風斗はそう切り出した。


…とは言ったものの、生憎だが、おれらは語れる程度の星の知識は持ち合わせていない。


というおれの心の声を察したのか、風斗はこう付け足した。


「この中で一番星とかに詳しいのって、橋本さんだよね?俺あんまり星の事分からないから是非聞かせてほしいんだけど…」


突然のフリに、橋本は一瞬肩をビクッとさせ驚いていたが、やがて「…はっ、はいぃ…分かりましたっ…」とかなり恐縮気味に口を開いた。



「えっ、えっとですね…まずは……そうですね…あのっ……」



…口を開いたのはいいが……。


「…橋本、そっ、そんなに緊張しなくても良いんだぞ…?」
つられておれも申し訳程度に言う。


「うっ、うううううんっ!!わっわわっわ、分かった……っ!」

…本当か?















———やがて、橋本は目を閉じ、大きな深呼吸をひとつすると、ゆっくりと目を開けた。


今までとはまるで別人な、爛々と輝く目だった。



「日野くん」


「…えっ、あ、うん」


「日野くんの名前は、『太陽』だよね?」


「…そっ、そうだけど……」


「太陽って、日本の中でも呼び方が違うって知ってました?」


えっ、そうなn「そうなのっ!!?」


江野が食いつく。


「はい!沖縄で太陽のことは、『テダ』と呼ばれてるんです!その証拠に、沖縄には太陽神が降臨したとされる場所も残ってるんですよ!!」


「確かに、沖縄では他の地方では使われないような言葉が沢山あるよね」
風斗も関心を持ったように橋本の話を聞いている。


「太陽といったら、やはり次にくるのは月ですよね!このふたつについての話は、聞いてて損はないと思うんですよ!!もう本当にっ!!実はですね、太陽と月の起源にこんなものがあって……」












スイッチが入った後の橋本の話のスピードは速かった。


その後おれたちは橋本から、太陽と月の起源、日本で伝えられている太陽の神アマテラス・月の神ツクヨミノミコトの神話、果ては太陽と月の交点・軌道などについて色々と、本当色々と聞かされた。



たっぷり、およそ一時間ほど。













…人は、こんなにも長々と語れるもんなのか。



「—————…ハッ!!!えっ、あのっスイマセン!!わっわわ私っ!ついこう…ベラベラと喋ったら止まらなくなっちゃう癖があって…ほほ本当っ、そのっ……!」


「いやっ、別に謝ることじゃないと思うぞ?」
と、おれも一応フォローはしたが、正直なとこ、まさか橋本のキャラがこんなにも変わるとは思ってなかったから内心かなり動揺している。


「でっででででもっ!!…なんかこう…あのっ………やっぱりスイマセンっ!!!」「何でっ!?」


ああダメだ、元に戻った橋本はぶっ壊れたオモチャみたいに全然止まらない。(これなら、さっきの語り手モードの橋本の方が何とか扱えてたかも。)



「でも、すごくタメになったよ。ね?」

「本当本当っ!!奥が深いモンだね!」

「アマちゃん(アマテラス)ー、ヨミちゃん(ツクヨミノミコト)ー」


風斗、江野、東雲は、橋本の話に感動したらしい。橋本に、それぞれが感想を伝えていた。




「…えっ、その………えっと…」

三人からの突然の絶賛の声に困惑したのか、橋本の動きから次第に落ち着きがなくなり、周りをキョロキョロしたり、何かを言おうと口をパクパクしたりし始めた。




































「…あれ?」

「美雨ちゃーん?どうしたべー?」

突然、橋本の動きが止まった。





















「………動かないな」


「銅像みたい……」


(※この数日後に本人から聞いた話だと、橋本は緊張したり、ベタ褒めされたりすると思考が停止し、硬直してしまうのだという。)





6話中編・終

Re: ホシゾラ ( No.26 )
日時: 2013/03/11 16:21
名前: 伊織 (ID: rwUXTcVH)  

どうも、おかきが書いた美雨ちゃんに癒された伊織です☆

最近、暇で暇で暇すぎるので、不定期ですが番外編を書きたいと思います!!

主人公は、生徒会世話係の弥生ちゃん。

タイトルは、秘密です(笑)

どうぞお楽しみに!!

Re: ホシゾラ ( No.27 )
日時: 2013/03/11 17:22
名前: 伊織 (ID: jHyiIImd)  

番外編☆如月弥生の憂鬱

どうも!生徒会のお世話をさせて頂いてる如月弥生です!!
よろしくお願いします!!


ここで、生徒会について少し説明しますね。

わたしの友達は『生徒会って仲悪いの?』と訊いてくるけど、実際はそんなことありません。
むしろ、仲が良い方だと思います。

風紀の麗美さんは、よくおやつに和菓子を差し入れてくれますし、会計の諭吉さんは冗談を言って笑わせてくれます。
書記の優ちゃんはこの前の事件(第四話参照)の時に大活躍。
副会長の泉水さんは会長を慕っているのが他人から見ても分かりますね。
そしてその会長は、頼りがいがあって…先生方からも今年の生徒会は高評価です。



———でも、その雰囲気は天文部視察の時から少々壊れました。


会長の過去…諭吉さんは知っている様子でしたが、他の皆さんはとても不審がっています。

前のあの時も、結局あの後諭吉さんは何も言いませんでした。


でも、少なからず天文部を良くは思ってなさそうです。







だから駄目なんです!




…絶対に誰にも言わないでくださいよ?














わたし、天文部の日野太陽くんを














好きになっちゃったかもです!!!


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