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私の見えない世界
日時: 2013/01/05 22:34
名前: るな (ID: D//NP8nL)



前回「ずっと、いっしょだよ」を書いていたるなです!


引き続きよろしくお願いします!!





さて、今回の「私の見えない世界」は2作目となります。



登場人物



☆本条 みのる(男・17歳)

本条家の跡取り。ある事故以前の記憶がない。



☆真白 このみ(女・17歳)

みのるの通う学校に転校してきた。右目が見えない。




あらすじ



2年生の2学期に転校してきた真白このみ。どこか影がある彼女は、みのるの席の隣の席に来る。同じ過去を持つみのるには心を開くが、他のクラスメートには冷たい態度を取っている。
みのるもまた、両親との溝が深く、心には見えない壁があった。

二人の行く先は——……





文章がままならない作品となるかもしれませんが、この作品もよろしくお願いします!!

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Re: 私の見えない世界 ( No.27 )
日時: 2013/02/26 20:45
名前: るな (ID: lerfPl9x)


ごめんなさい…
放置しまくり…

みんなごめんね!!


詩音
新しい小説も応援してるよb

Re: 私の見えない世界 ( No.28 )
日時: 2013/02/26 20:46
名前: るな (ID: lerfPl9x)





自室の机に置いてある写真に目がいった。
父と母と自分。 そして、自分より少し背の高い少女。

もう10年以上も前の写真だ。

ここに写っている人はみな自分以外いなくなってしまった。

とても大切な人たちだったのに。



誰よりも大切な人たちだったのに…。

Re: 私の見えない世界 ( No.29 )
日時: 2013/02/28 17:38
名前: るな (ID: lerfPl9x)


俺の本当の両親が眠っている墓に墓参りに来た。 一人で。

考えてみると、ここに誰かと一緒に来たことはない。
いつも一人だ。

あの人たちは一度も来たことがない。

お盆もお彼岸も命日も、いつも何かしら理由をつけて墓参りに来ない。
まあ、来られても嫌だけど。


「父さん、母さん、俺は元気だよ。 最近はあの事件の被害者と逢ったんだ。 そいつも変な奴だけど、嫌いじゃないんだ。 久しぶりだよ、こんな風に思ったの。 でもそいつはさ、繊細だから俺みたいにヘラヘラ出来ないみたいなんだよ。 どうしたらいいと思う?」


顔も写真でしか覚えていない両親に近況報告をする。
俺が墓参りで必ずすること。

きっと聴いていてくれていると信じてる。


「じゃあまた」


あたかもそこにいるかのように俺は言う。

あの事件のことははっきり、とは言わないまでも覚えている。

なのにそれ以前の記憶はほとんどない。 逆ならいいのに。

そうすれば俺は普通に友達がいただろうし、普通に恋愛もできたかもしれない。

両親からもらった愛情を常に近くに置いていたかった。

Re: 私の見えない世界 ( No.30 )
日時: 2013/03/04 21:14
名前: るな (ID: lerfPl9x)


「おかえりなさいませ、みのる様」


家に帰ると、いつものようにひよりちゃんが出迎えた。


「ただいま」

「みのる様、お客様がいらっしゃってます」

「え?誰?」

「応接間に案内いたしました」


名前聞かなかったのかな?
まあ、いいや。 この家の主は今、俺であるわけだし。


「お待たせしまし…た…」

一礼して顔をあげた俺の目の前には見覚えのある顔があった。


「このみ。どうしたんだ、いきなり…」

「お客様に対してそんな言葉遣い、いいのかしら」


このみは小さく微笑んだ。 俺をからかうように。


「それはそうと、本当にいきなりごめんなさい。今日はご両親の命日だというのに」

「いや、そんなこと言ったらこのみだってそうじゃないか」

「言ってなかった?私の祖父母、両親は、正確には翌日に運ばれた病院で亡くなかったのよ。だから命日は明日なの」


俺んちの車は事故の原因の車だから、それに乗ってた両親は即死だったんだろうけど、その後ろは大丈夫だったんだな。
自分のことで精一杯だったから他のこと、全然頭に入ってこなかったんだろう。


「それで、ここに来た理由なんだけど…」

やっぱりこのみはこのみだ。


「あなたに謝らなければならないことがあるの。ずっと隠していたこと…」

「えっ?」


「あのね、私は【このみ】であって【このみ】じゃないの」


「はっ?」

どういうことだ? さっぱり分からん、理解不能だ。
そもそも日本語合ってるのかよ。


「ねぇ、みのる。成瀬さん呼んできてくれる?」


言われるままにひよりちゃんを連れてきた。


「私とこの人は、姉妹なの」


混乱してる脳みそがさらに混乱する。


「ど…どういうことだよ」


「私の本名は【真白ひより】。そして、成瀬さん…いえ、姉の名は【真白このみ】」


俺はひよりちゃんを見た。


「申し訳ありません、みのる様。嘘をついたままここまで過ごしてしまいました。 申し訳ありません…!」


「私もごめんなさい。でもここに姉がいることは、つい先日知ったの。それに、あなたにだけは私の本名を知っておいてほしかったの」


俺はもうフリーズ寸前だ。 やっとの思いで俺は言葉を発した。


「このみが、【このみ】じゃなくても…俺はおまえが、好きだ」


だけどこの時自分が何を言ったのかをしっかり理解したのは
しばらく後、部屋で一人でじっくり考えた後だった。

Re: 私の見えない世界 ( No.31 )
日時: 2013/03/04 21:20
名前: ゆめ (ID: C/YHgPFP)


あ、るなってくろ?
違うかったらすいません


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