コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 私の見えない世界
- 日時: 2013/01/05 22:34
- 名前: るな (ID: D//NP8nL)
前回「ずっと、いっしょだよ」を書いていたるなです!
引き続きよろしくお願いします!!
さて、今回の「私の見えない世界」は2作目となります。
登場人物
☆本条 みのる(男・17歳)
本条家の跡取り。ある事故以前の記憶がない。
☆真白 このみ(女・17歳)
みのるの通う学校に転校してきた。右目が見えない。
あらすじ
2年生の2学期に転校してきた真白このみ。どこか影がある彼女は、みのるの席の隣の席に来る。同じ過去を持つみのるには心を開くが、他のクラスメートには冷たい態度を取っている。
みのるもまた、両親との溝が深く、心には見えない壁があった。
二人の行く先は——……
文章がままならない作品となるかもしれませんが、この作品もよろしくお願いします!!
- Re: 私の見えない世界 ( No.17 )
- 日時: 2013/01/23 16:44
- 名前: あやかん ◆LhGj6bqtQA (ID: Wbx5dL14)
るなさん
来ましたよ(o^^o)
こういう、ちょっとシリアスっぽいの結構好きです!
頑張ってください!
- Re: 私の見えない世界 ( No.18 )
- 日時: 2013/01/23 17:18
- 名前: るな (ID: lerfPl9x)
詩音へ
全然気にしてないから、大丈夫だよ!
それにコメント、たくさんしても迷惑なんかじゃないし!!
私も詩音のこと応援してるよ☆
仔羽さんへ
ありがとうございます!!
こんな下手な作品でも、「いい」って言われるとうれしいですね…!
これからも頑張りますので、ぜひ読んでください!!
あやかんさんへ
来てくださってありがとうございます!
あやかんさんの作品にはかないませんが…というか比べるのも申し訳ないですが、これからも頑張ります!!
- Re: 私の見えない世界 ( No.19 )
- 日時: 2013/01/23 17:22
- 名前: るな (ID: lerfPl9x)
「ただいまー」
「おかえりなさいませ。いかがでございましたか?初めてお伺いする女性の方のお家は」
ひよりちゃんが聞く。 こっちも単刀直入だな。
「そりゃあ、緊張したよ。でも、今までの女とは違った」
「そうでございましたか。心配していたのですよ。みのる様は、女性の方が苦手でございますから。これでもこちらに来てから6年になるのですよ」
ひよりちゃんが胸を反らして言った。
だから俺も「ハハ」と笑った。
だけど俺には《笑う》ことが出来ない。 作って《笑う》のは簡単だ。
だからといって、心の底から《笑っ》ているわけではない。 その場に合わせて《笑う》だけなんだ。
「わたくしは、みのる様が弟のように思えるのです。歳が近いということもございますしね」
俺のお茶を淹れながらひよりちゃんが言う。
「そうだ、みのる様。今日は奥様からお手紙が来てますよ」
「…今日は開けてみるよ」
「はい」
見なければ良かったんだ。だから今まで開けなかったのに。
そんな後悔は、もう遅かった。
『みのる君へ
お義兄さんたちの命日の日、私達は戻れないから、あなただけで済ましておいてください。 それが終わったら、家のことはひよりや他の者に任せて、あなたは勉強に専念なさい。 あなたは本条家の大事な跡継ぎなんですからね。それじゃあ、もうしばらくしたら戻ります。
凛子より』
一枚の便箋に、それだけ書かれていた。
少しでも気配りできる人だと期待した俺がバカだったんだ。
あの人たちにとって俺は、ただの跡取りなだけだったんだよ。
俺の養父母は少しの《愛情》もない人だった。
でも、もう分かってたことだから俺も何も言わない。《愛情》なんていらない。
俺は独りで生きていくと、記憶がないと判ったときに決めた。
「みのる様、大丈夫でございますか?」
「うん。家のことはひよりちゃんに任せろだって。だからひよりちゃん、これからもよろしくね」
「はい、かしこまりました」
この家に来てから、全然変わらない笑顔でひよりちゃんは言った。 この笑顔に何度救われたことか…。
「…ねえ、ひよりちゃん。これからあの人たちからくる手紙は全部捨ててくれない?」
「良いのですか?」
「きてももう読まないから」
- Re: 私の見えない世界 ( No.20 )
- 日時: 2013/01/24 21:56
- 名前: るな (ID: lerfPl9x)
6 閉ざされた心
彼にだけは知ってもらいたい。
私の心。
だけど、その他の人に私の心を知られたくない。
わがままなのは分かっている。
私が弱いだけ。
強がっているだけなんだ。
- Re: 私の見えない世界 ( No.21 )
- 日時: 2013/01/26 17:26
- 名前: るな (ID: lerfPl9x)
今日も遅刻ギリギリの登校。
隣の席のこのみは、もう準備は終えたようですでに寝る体勢に入っている。
クラスの男子共はそんなこのみにみとれている。
大丈夫か、こいつら。
「なあ本条。おまえ、真白と喋ってたよな。どんな感じだよ」
「え?どんな感じって、普通だけど」
「普通って、そんなことないだろ。真白、俺たちと全然喋ってくれねえよ。三日経って、普通に話してんの、おまえだけだぜ?」
そんなにこのみは喋らないのか? 俺が話してる分には普通だけど。
いや、俺と同じだから普通に感じるのか?
「なあ本条。真白と話せるようにしてくれないか?」
「ああ…。できたらな」
「サンキュー、本条!やっぱ持つべきものは友達、だな」
『友達』か。 こいつらは本当に俺の『友達』なのか? 俺はただ、こいつらの都合のいいように使われてるだけじゃないのか?
まあ、そんなこと言う気は全くないけどな。
使われるなら使われてやる。 その後使ってやるから。
その時チャイムが鳴った。
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