コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 【後書き更新】ネオンソーダの泡達のポップ 【完】
- 日時: 2013/04/05 16:39
- 名前: れとら ◆8Odabd9tcI (ID: uM8899vc)
>ぱちんぱちんと消えるモノほど、
>何かを残していくものなんだぜ
れとらです。
放置してたのを開いてやりました。
ネオンなポップなしゅわしゅわな話←
訳分かんねぇよ。
まあ、頑張ります。
目次 登場人物 >>6
0 >>1
1 >>2,>>3
2 >>4,>>5,>>7
3 >>8,>>9(2行まで)
4 >>9,(●の後から)>>10,>>11,>>12,>>13
5 >>14,>>15,>>16,>>17
6 >>18,>>19,>>20,>>21
7 >>22,>>23,>>24
8 >>25,>>26,>>27
9 >>28,>>29,>>30
- Re: ネオンソーダの泡達のポップ ( No.2 )
- 日時: 2013/03/23 17:41
- 名前: れとら ◆8Odabd9tcI (ID: MGsyo9KU)
4月。
私は高校に入ってから出来た友達と一緒に、重たい資料を抱えながら生徒会室に急いでいた。
まだ校舎に慣れていない私達への担任の粋な計らいだと思うが、正直言ってうざかった。
私達が属する1年4組は東棟、生徒会室は西棟にある。
東棟から西棟へ行くには南棟を経由しなければ行けない訳で。
しかも東棟の渡り廊下は3階にあるけれど、南棟から西棟への渡り廊下はなんと1階にある。
なんて構造の複雑な高校に入ってしまったんだと思ったのは、入学して3日経った後だった。
「ほんっと、渡部やめてって感じー」
「校舎案内なら自分がしてよ、せんせー」
佐倉ちゃんもそう思うよね?
2人から同意を求められ、私も激しく同意だったので首を縦にぶんぶんと振る。
「だよねー。ていうか、モモ2冊とかズルしすぎじゃない?」
「少し持ったら2冊だったの。あんたこそ8冊とかどんだけ持ちたがりなのよ」
「15冊あるんだから、5冊ずつ持つのが普通じゃないの!?」
5冊持っていた私はモモと若槻に言う。
そっか、と2人は感心したようで、若槻は3冊モモに渡す。
「重っ」と声を漏らしたモモだが、それ以上を持っていた若槻は凄い人じゃないか、と私は思う。
そんなこんなで、私達は西棟に着いたのだ。
- Re: ネオンソーダの泡達のポップ ( No.3 )
- 日時: 2013/03/27 14:44
- 名前: れとら ◆8Odabd9tcI (ID: MGsyo9KU)
「何処ー?生徒会室」
「あれじゃない?生徒会執行部って書いてある」
西棟1階の突き当たりの右手にある部屋には確かに「生徒会執行部」と書かれていた。
それを見つけた若槻も凄いと思う。
あれ、さっきから私若槻めっちゃ褒めてるな。
生徒会室の前に来て、モモがノックすると低い声で「どうぞー」と返ってきた。
「失礼しまーす」
初めて入った生徒会室は、綺麗で、机が5つ並べて置いてあった。
「どうぞー」の声の主は副会長の、えーと、誰だっけ。
「渡部先生に頼まれてコレ持ってきたんですけどー」
「あ、ありがと。1年?だよね」
「ハイ」
そっかー、と笑う副会長。
めっちゃ人良い。
モモがピーチの香りのシャンプーの匂いを漂わせながら副会長と話している。
「じゃあ、ありがと。そうだ。君らさ、生徒会に入るんだったら言ってよ。今、会計が居ないんだよね。2年の志田に誘われたって言ったら即入れると思うからさ」
副会長の誘いに、ハイ、と答えてから、会釈をしながら扉を閉めた。
ふー、と一息吐くと、モモはピンクの頬をして乙女の顔で話し出した。
どうやら、あの先輩に惚れたらしく。
「モモ、志田先輩と話してるとき、めっちゃ可愛かった」
「もー、佐倉ちゃんってば!でも、本当に甚先輩格好良かったなぁ」
もう名前で呼んでるし!
大爆笑の若槻に、モモはもー、とピンク色の頬を膨らました。
- Re: ネオンソーダの泡達のポップ ( No.4 )
- 日時: 2013/03/27 14:46
- 名前: れとら ◆8Odabd9tcI (ID: MGsyo9KU)
生徒会室を出て、正面にある旧音楽室にあるものを見つけた。
『NEONSODA』と殴り書きのように書かれたそれは、私の心を惹き付けるのに十分すぎた。
中から軽音楽が聴こえてくるが、ベース、ドラムの音はあっても、ギターがない。
綺麗な声も、ギターがないから何か物足りなく感じる。
「佐倉ちゃーん?」
モモが私の名前を呼んで、早くー、と手招きしている。
若槻も、腰に手を当てて私を待っているようだった。
「先帰ってて」
完全下校まであと1時間ちょっとあるが、モモも若槻も帰りたそうなので私はそういった。
先帰ってて、と言ったものの3人とも別方向なので意味など無いけれど。
「分かったー。モモ、行こー」
「んー。じゃあ、また明日ねー」
2人は東棟へ引き返していく。
その背中を途中まで見送りながら、旧音楽室の音色を聴いていた。
- Re: ネオンソーダの泡達のポップ ( No.5 )
- 日時: 2013/03/25 15:34
- 名前: れとら ◆8Odabd9tcI (ID: MGsyo9KU)
と。
がちゃり、と扉が開き、黒髪の眼鏡が部屋から顔を覗かせていた。
その隙間から中を覗くと、栗色の髪色のウルフカットの女の子と、あともう一人、居た。
「僕らに何か、用?それとも、興味があったりして」
不敵に笑う彼が、少し怖い。
まあ、おいでよ。
手招きをして、彼は私を炭酸の世界に誘い込んだ。
「ダイ、誰?それ」
「冷やかしなら勘弁ですよ」
マイクを持った女の子と、ドラムスティックを持った男の子が私を見ている。
ダイ、と呼ばれたその人は、私の肩をぽん、と叩き、
「そこでナンパした」
ナンパ、と言えるのかどうか。
僕らに何か用、と言ってきただけだと思いつつも、軽く会釈。
佐倉から始まる名前を名乗り、彼らも私に名前を名乗った。
ベースは、ダイ。ドラムは、ケイ。ボーカルは、マイ。
偶然なのか、どうかのか。
彼らの名前は、全員最後は『イ』で終わっていた。
私の名前も。
「君も、下の名前は、『イ』が付くんだ」
じゃあ君はレイだ、と。
ボーカル並に綺麗な声で、ケイは言う。
そうね、とケイに負けず劣らずな綺麗な声で、マイも言う。
入るとも、言っていないのに。
- Re: ネオンソーダの泡達のポップ ( No.6 )
- 日時: 2013/03/25 15:43
- 名前: れとら ◆8Odabd9tcI (ID: MGsyo9KU)
- 参照: 登場人物が全員出てきたところで
登場人物紹介!
佐倉玲加 [レイ・佐倉ちゃん] 白石大介 [ダイ]
主人公だよ。高1 ベースの方。高3
立花桃 [モモ・立花] 近田圭 [ケイ]
モモです。高1 ドラムの方。イケボ。高2
若槻奈々 [若槻] 瀬戸舞 [マイ]
格好いい若槻ちゃん。高1 ボーカルちゃん。可愛い。高2
志田甚 [副会長・志田先輩・甚先輩]
副会長。高3
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