コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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彼は天邪鬼【更新再開】
日時: 2014/09/14 17:17
名前: 莉遠 (ID: glXVlHlM)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=33268

基本明るくて特に対象年齢はないのでコメディ・ライトに投稿しましたが、たまに暗くなっても気にしないでくださいね。

久々の小説投稿なので文脈崩れまくってるかもしれない&更新不定期な可能性ありですがお願いします。キャラクターは随時更新します。

あと、最近『私は臨時ドS執事に一目惚れをした。』を書き始めました。そちらの方もよかったらどうぞ。


プロローグ:>>1

登場人物:>>2
—キャラクターデータ:>>227>>268>>377>>549
—細かいプロフィール:>>94
—呼び名>>194

用語:>>4

オリキャラ募集(終了):>>9

アンケート:>>174

質問コーナー:>>205
A:>>209 >>231


〜これまでのお話

・NO.1〜10 >>43

・NO.11〜20>>113

・NO.21〜30>>190

・NO.31〜40>>265

・NO.41〜50>>338

・NO.51〜60>>426

・NO.61〜70>>498

・NO.71〜80>>543

・NO.81〜90>>601


来てくださった尊いお客様

椎茸様 z@w*様 もか様

リア様 妖狐様 珠紀様

朔良様 ケンショー様 しろいぬ様

魔月琴理様 反逆者A様 雛+様

一ノ瀬美鈴様 ラズベリー。様 加織様

雪花菜様 杏月様 蒟蒻畑様

日向様 レモン様 峰川紗悠様

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Re: 彼は天邪鬼 【オリキャラ募集+同窓会篇スタート!】 ( No.252 )
日時: 2013/08/05 18:08
名前: 莉遠 ◆gX.y9FxA6g (ID: gYu/uyWc)

NO.37『とんだ災難だったな』


ここは病院。あの後、涼太は病院に運ばれた。


その廊下を今、涼太の姉・桐谷美里が走っている。そして目的の場所に着いたようで、とある病室の外には正義、裕香、蔵良が立っていた。



美里:ハァ・・・ハァ・・・!涼太は!涼太は無事なの!?

正義:涼太のお姉さん。ここは病院です。気持ちはわかりますがお静かに。


と言って人差し指を口に当てた。


美里:あ、そうね・・・えっと・・・・・・

正義:赤西です。今、この部屋で治療中です。まあ涼太なら大丈夫でしょう。彼は体質上、相当丈夫なんで。ただ、普通の人間なら確実に即死でしたね。

裕香:何ヘラヘラしてんだテメェ!


と言って裕香は正義をぶん殴った。その反動で正義は尻をついた。



裕香:テメェが変なことにツッコんだんだろーが!涼太がもし死んだその時!それはお前が死ぬときだコルァ!

蔵良:そうよ!アンタ・・・覚悟はできてるんでしょうね!私の涼太をこんな目に遭わせといて生きて帰れると思ってんじゃないでしょうね!

正義:痛たたたた!蹴るのやめてくれないか!Sはいじめるのは好きだけどいじめられるのは嫌いなんだ!ガラスのハートなんだ!諸刃の剣なんだよ!

美里:あの、皆うるさいよ。ていうかそこの眼鏡の娘、涼太はあなたのものじゃないから。姉の前でそういうこと言わないでくれる?


構わず尻をついた正義を蹴り続ける女子二人。そしてそうしてると病室の扉がガラっと開いた。


医者:えっと、涼太くんの家族ですか?

美里:あ、ハイ!涼太の姉です。母と父は来るにはもう少しかかるようですが・・・涼太は無事ですか?

医者:ハイ、一命はとりとめました。もう大丈夫でしょう。

裕香:マジか!流石涼太だ!



一同は病室に入った。涼太は頭に包帯が巻かれていて、ベッドで寝ている。まさに天使の寝顔。って言っている場合ではないのだが・・・




蔵良:全く心配かけさせて・・・・・・

裕香:おーい、鼻血出てんぞ〜。このイケメンの寝顔見て変な妄想膨らませてんだろ?お姉ちゃんいるんだ、変なことすんなよ。

蔵良:しないわよ!全く!それよりお姉様、お父様とお母様遅くありませんか?この事件が起きてから結構時間経ってると思うんですけど。

美里:お姉様?何この娘。鼻血気にしなさい。女の子なんだから。


と言って蔵良にティッシュを渡して言った。



美里:お母さんはちょうど奥様仲間で旅行行っててね・・・今向かってるわ。お父さんは・・・多分来ないわ。あの人は・・・・・・

裕香:その先に言わなくていいよ。なんかわかるから。天邪鬼の宿命・・・だろ?ウチも昔そうだったから。

正義:・・・・・・



桐谷家族は昔、涼太だけやはり浮いた存在になっていた。別に育児放棄をしていたとか無視していたとかではない。だがどこか腫物扱いされていたのである。

そこを前にも言ったように、ある人物により母親の美奈、姉の美里は考え方を変えたのである。だが父親はいまだ負い目があるのだ。



蔵良:それより、他の人には連絡したの?

正義:ああ、一応同窓会メンバーを集ったが来たのはお前らだけだ。あ、お姉さんもですが他人には教えないようにしてくださいね。

美里:え?なんで?

正義:あまり騒がれるべきではないからです。どういうきっかけで天邪鬼だとバレるかわかりませんからね。天邪鬼だと知る人間以外には内密にした方がよいかと・・・。マスコミも赤西グループが圧力かけてこっちには向かないようにしてるんで。

裕香:うわっ、さっすがボンボン。





う・・・・う・・・ん





涼太の指がピクッと動き、瞳を少し開けた。


涼太:いっつ・・・

美里:涼太!無事ね!よかった〜〜〜!

裕香:ま、お前が早々死ぬなんて思わなかったけどな。こういう小説では主人公は死なないってのは鉄則だ。

正義:さらっと言っちゃいけないこと言ったね、ガングロ女。




涼太は頭を手で触り、ベッドの前で立っている正義たちを見て少し困惑した顔になった。


蔵良:どうしたの、涼太?やっぱり頭痛むの?とりあえず先生呼んだ方がいいかしら・・・

正義:すまない涼太。犯人たちを絶対しばけるとは思っていたがまさかお前があんなとんでも行動をするとは思わなかったのだ。人の心は予想できないな。

裕香:全く、とんだ災難だったな。





・・・・・・・・誰?





一同:は?


涼太:皆さん誰ですか?ここはどこですか?ていうか僕は誰ですか?








な、何ィィィィィィ!





蔵良:ちょっと!冗談でしょ!あなたは私の彼氏で結婚まで約束した仲じゃない!

裕香:さらっと嘘ついてんじゃねぇよ!え?何?これってジョークじゃねぇの?マジなの?なぁ涼太!

涼太:・・・・・・涼太?それが僕の名前なんですか?



いつものどこかしら余裕がある涼太と雰囲気がまるで違った。表情はとても困惑しており、余裕のかけらも見られなかった。







医者:そうだね、まあ頭を強く打ってたようだから、それで記憶がぶっ飛んだんでしょう。こういう小説とかドラマとかでよくあるあれですよ。

美里:いや、よくあるあれって何ですか。

医者:困りましたね。見たところ彼は本当に何も覚えてないようです。事故の前後どころか、自分の存在まで。






てことは・・・・・・・





こいつ!まさか自分が天邪鬼だということも忘れてるんじゃないのか!










続く

Re: 彼は天邪鬼 【オリキャラ募集+同窓会篇スタート!】 ( No.253 )
日時: 2013/08/05 18:11
名前: 莉遠 ◆gX.y9FxA6g (ID: gYu/uyWc)

NG集・NO.37


美里:あ、そうね・・・えっと・・・・・・

正義:赤西です。今、この部屋で治療中です。まあ涼太なら大丈夫でしょう。彼は体質上、相当丈夫なんで。ただ、普通の人間なら確実に即死でしたね。

裕香:何ヘラヘラしてんだテメェ!


と言って裕香は正義をぶん殴った。その反動で正義は尻をついた。



裕香:テメェが変なことにツッコんだんだろーが!涼太がもし死んだその時!それはお前が死ぬときだコルァ!

蔵良:そうよ!アンタ・・・覚悟はできてるんでしょうね!私の涼太をこんな目に遭わせといて生きて帰れると思ってんじゃないでしょうね!

正義:痛たたたた!蹴るのやめてくれないか!Sはいじめるのは好きだけどいじめられるのは嫌いなんだ!ガラスのハートなんだ!諸刃の剣なんだよ!





ボキッ






蔵良:ねぇ、今・・・変な音しなかった?

裕香:いや、気のせいだろ。気のせいじゃなくても大丈夫だよ。ここ、病院だから・・・

正義:・・・・・・お前ら。あとで死ぬ準備できてんだろうな?



目が超怖かった。






すみませんでしたっ!

Re: 彼は天邪鬼 【オリキャラ募集+同窓会篇スタート!】 ( No.254 )
日時: 2013/08/05 22:45
名前: 椎茸 (ID: gYu/uyWc)

えええ!涼太くんが記憶喪失!!!

これが同窓会篇の大事件なんですね!なんか中学時代の涼太たちがわかりそうですね、楽しみです

ランキング、面白そうだと思いますよ

Re: 彼は天邪鬼 【オリキャラ募集+同窓会篇スタート!】 ( No.255 )
日時: 2013/08/06 00:01
名前: 莉遠 ◆gX.y9FxA6g (ID: gYu/uyWc)

記憶喪失!ですね。

ここで問題なのは涼太が自分のことを忘れたというより、『自分が天邪鬼であること』を忘れたことなのです。

だから実は涼太が記憶喪失になる件は結構前から考えていたんです。それまでの過程がなんかすごく暗い話になっちゃったんですけどね。

そしてちょくちょく話に出てくる涼太の家族を更生させた『ある人物』もそのうち出します。この方もなかなか重要な人物なんですけどね、出すタイミングを完全に逃しているって感じです、ハイ。

ま、涼太がこれからどうなってしまうのか、お楽しみに

Re: 彼は天邪鬼 【オリキャラ募集+同窓会篇スタート!】 ( No.256 )
日時: 2013/08/06 18:16
名前: 莉遠 ◆gX.y9FxA6g (ID: gYu/uyWc)

NO.38『幸せ者だなと思っただけです』


美里:ここが私たちの家よ。


記憶喪失になって3日後。完治とはまだいかず頭に包帯を巻いたままだが、もう退院できるほど元気にはなっていた。それも天邪鬼特有の回復力にある。(この辺も異常なる運動神経に含めておいてください。)


そして家に帰ってきた。だが本人にとっては過去の記憶がほとんど抹消されているため、初めて家に来ているのである。


美奈:ほら、中に入りましょうか。涼太。

涼太:あ・・・ハイ。えっと・・・・・・お母・・・さん?

美奈:あらあら、まだ呼びにくいならおばさんでいいわ。

敦:キリくん、今日は俺が夕飯作るわ〜


家には涼太、美奈、美里の他になぜか敦と正菜もいた。



美里:えっと、あなたたちはなんでここにいるのかしら・・・?

正菜:彼をこういう状態にしたのは私の半身、つまり私にも落ち度がある。それに天邪鬼のことは天邪鬼がわかること。天邪鬼特有のトラブルが起きた場合、私たちの方が対応できると思ったんですよ。ね、敦。

敦:う〜〜ん。そだね、まあ正菜姐さんには逆らえないし〜。逆らったら命危ないし〜。



と、じゃがりこを食べながらやる気のない目で話しているため若干美里と美奈は不安になったが、正菜の話は一理あるためそれ以上追及はしなかった。



美里:それより涼太、天邪鬼ってことを教えて方がいいかしらね?

正菜:いえ、伏せておいた方がいいでしょう。この3日間、彼と毎日話してきましたが完全に自分のことを人間だと思ってます。下手に天邪鬼だと言って彼を混乱させるのは危険だと思われますね。

美里:でも、涼子の方はどうなってるのか・・・

敦:多分桐谷ちゃんも記憶はないと思う。記憶喪失っていうのは脳の異常だからね〜。人格は違えど体は一緒、つまり脳も一緒だからキリくんも桐谷ちゃんも記憶喪失かな〜

美里:あの・・・深刻な話をお菓子食べながら言わないでくれる?


相変わらずじゃがりこをポリポリ食べている。あ、今欠伸した。欠伸したよあっくん。


正菜:それに下手に混乱した状態で涼子と後退するのは危険です。他人格とはいえ、一方の人格の精神は反映してきいますから。なんといっても同じ体なんで。だから・・・

美奈:わかったわ。ありがとうね、正菜ちゃん。

敦:記憶喪失なんてのは一過性のもんで、取り戻すキッカケなんていくらでもあるよ〜。例えば、今日夏休み特有のイベントがあるよ〜、行ってみる?

美里:夏休み特有のイベント・・・?

敦:ま・・・簡単に言うと・・・・・・





“夏祭り”








夏姫:わーっ、盛り上がってるね!それより誘ってくれてありがとう。その・・・りょーくん・・・・・・

涼太:いえ・・・その、夏姫・・・さん。


夕方になって夏祭りになった神社の周辺に屋台が並び、浴衣を着た人が沢山歩いていた。


夏姫:裕ちゃんに聞いたけど、本当に記憶喪失なんだね。どうやったらもとに戻るかな?

敦:まあ〜ポロッと記憶落っことしたんだし、ひょこっと拾うんじゃない?いつか〜。モグモグ。


敦は綿あめを買って食べていて、普通に祭りをエンジョイしていた。ていうか夏姫も正菜も普通に浴衣を着ているからエンジョイしてるっちゃしてるんだろうな。


正菜:裕輝は来ないのか?

夏姫:え、えええ!?なんでそこで裕くんが出てくるのよ!?

正菜:そりゃ〜、浴衣姿の可愛いなっちゃんを裕くんだって見たいだろう。付き合ってるんだろ?お前ら。

夏姫:い、いくら正菜姐さんでも殴るよ!ま、まあ後で裕くんも来るって言ってたけど・・・付き合ってないし!

涼太:くす・・・


涼太が少し笑った。やはり少し硬いが、彼の笑顔は最強だった。ま、2人は別に涼太に惚れているわけではないんだけど・・・


涼太:僕は・・・いつもこんな感じで・・・・・・みんなと遊んだりしていたんでしょうか。

夏姫:え?

涼太:だとしたら・・・僕は幸せ者だなと思っただけです・・・・・・




一同は何も言えなかった。



幸せ者・・・・・・いや、涼太は人と比べたら絶対に幸せでない。正直、この16年間、かなり過酷な人生を送ってきた。


天邪鬼だからわかる。敦と正菜は何も言えなかった。天邪鬼ではないといえ、16年間ずっと天邪鬼である裕輝と一緒にいた夏姫にもわかる。




今の台詞が・・・どれほど切ないものかを・・・








美砂:ウチの浴衣姿はどう?似おぉとるよね?ね?

慎二:ん、あ〜似合ってるんじゃね?

美砂:ちぃと!もっとちゃんとコメントしてよ。

慎二:いや〜、悪い。桐谷も誘ったんだけどさぁ、桐谷の奴・・・ここ最近連絡取れねぇんだよな。

美砂:ウチもウチも。涼子にも連絡しとるんじゃが、なんか返事来ないんでの。



夏姫&敦:!?





隠れろ————!



涼太:?ちょ、何するんですか?


夏姫:あの人、古畑さんはりょーくんの知り合いよ!会っちゃダメ!

敦:古畑さん?それは知らないけどあの隣の女の子、アレ確かキリくんのクラスメイトだった気が・・・

夏姫:あ、そうよ!私もあの子見たことあるもん!確かりょーくんが風邪ひいたときにお見舞いに来た子よ!


涼太:え?知り合いなら会った方がいいのでは?記憶を思い出すキッカケに・・・

正菜:ならん!隠れろ!いいから隠れろ!





思わぬところで意外と久しぶりに登場の慎二と美砂が現れた!







続く





補足


夏姫は慎二と普通に会っており、美砂とは涼太が風邪ひいた回に会っています。

敦は直接的に美砂とは会っていませんが、敦子が美砂と会ってるんで知っています。


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