コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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共鳴のプラネット【完結】
日時: 2014/04/11 19:50
名前: 朔良 ◆oqxZavNTdI (ID: 2IhC5/Vi)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=36208

 こんにちは。またははじめまして。
 朔良と申します。

 2014に入った節目ということで、新たに物語を書きはじめたいと思います!

 今回はバンドを組んだ男女3人の話です。
 タイトルにひねりがもう少し欲しかったと自分でも思っておりますが、これが朔良の限界でした……。
 更新、かなーり遅いです。
 余裕で2〜3週間しなかったりします。
 たまーに頑張るときもあり。
 コメント返信も遅くなることが多いですが、ご了承くださいませ<m(__)m>

 
 よろしくお願いします!

 URLは短編集「甘美な果実〜微かな吐息〜」です。



【目次】
登場人物 >>1
prologue >>2
第0章  >>8 >>14 >>16
第1章  >>21 >>25
第2章  >>26 >>27
第3章  >>35
第4章  >>41
第5章  >>48 >>51
第6章  >>55
第7章  >>67 >>68
第8章  >>72 >>73
最終章 >>74

完結ありがとうメッセージ >>75



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 ありがとうございます<m(__)m>

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Re: 共鳴のプラネット【1/12更新】 ( No.21 )
日時: 2014/01/17 22:14
名前: 朔良 ◆oqxZavNTdI (ID: 2IhC5/Vi)

 第1章 planet

 —————————Please destroy that.(誰か私を壊して)


「——新入生代表挨拶、白土夕映さん」
「はい」

 桃色の蕾が花開く頃、彼女の新しい扉も同時に開いた。
 夕映は無表情で、壇の上に立ち、マイクを前にする。一礼をすると、緊張しているともとれる程に淡々と暗記した文章を読み始める。ほとんどの生徒が面倒臭そうに聞いている中、興味津々に見つめている者が一部。

「あの新入生代表、めっちゃ可愛くね?」
「な! 今どき黒髪で色白な女子なんていないよな」

 不純な動機を持ちながら話している男子たち。
 そして、二年の並びからもひそひそと声が聞こえる。

「夕映ってそんなに頭いいのか?」
「そんなの昔からだろ。何でも、中学の時はすべてのテストで一位取り続けてきたらしいけど」
「は?」
「もはや嫌みだよな」

 伊織が響に聞いている。響は苦笑いしながら夕映の驚くべき真実を伝えた。伊織は度肝を抜かれたような顔をしている。いつの間にか、挨拶が終了した。夕映はまだ無表情で壇を下りた。



 入学式の翌日。一年の教室はざわついていた。
 すでに、代表挨拶を務めた夕映の噂は立っていた。噂の張本人は机の上で眠そうに頬杖をついているのだが。
 昼休みに入ると、皆打ち解けあいはじめ、数人のグループで昼食をとっているところもあった。

「ねえねえ、二年にすごいカッコイイ先輩がいるんだって!」
「本当!? 後で見に行こうよ!」

 女子ならではの「先輩見学」の話も出てきている。
 そんなざわつく教室の中、一人昼食をとる少女が一人。小説を片手に器用に箸を使っている。
 クラスの男子はそんな彼女を見つめていた。

「——ねえ、白土夕映っている?」

 教室の扉の近くの女子グループに声をかけた。それこそ、先程彼女たちが話していた「カッコイイ先輩」の伊織だった。
 少し赤くしながら一人が答えた。

「え? あっ、はい。窓際に……」

 当の夕映は伊織の存在には気付いていなかった。

「あのコミュ障どうにかなんないかな……」

 伊織の後ろから、響が顔を出す。また彼女たちの顔がより一層赤くなる。彼女たちの中では「皆はどっち派?」ということを聞きたくて仕方がないだろう。
 勇気を出して、グループのリーダー的存在が伊織を見ながら声をかける。

「あ、あのっ! 良かったらメルアド交換しませんか?」
「ん? いいよ。こーんな可愛い子に貰えるなら大歓迎」
「お前はまた……」

 素直に了承する伊織に呆れた顔を見せながら響がため息をつく。しかし、今日一日で新入生十五人ほどにメルアド交換を申し込まれたのに、一切断る響も逆の意味で問題だ。

「あ、夕映!」

 伊織たちがいる前の扉を避け、後ろの扉を開けた夕映に気付き、響が声をあげる。すぐさま彼女のもとへ向かう。

「声かけてくれたっていいのに」
「あの子たちと話しているみたいだったから……邪魔かと思って」
「邪魔なわけないじゃん。てか、夕映に会う為に来たんだから」

 そう言いながら、夕映の頭を軽く撫でる。そんな行動にも慣れたようにして、夕映はされるがままになっていた。
 クラス中の皆が「どういう関係?」と思ったことだろう。
 伊織も二人のもとへ向かった。

「夕映、昨日から携帯見てないだろ。面倒臭いからってちゃんと管理しろよ」
「ああ、うん。ごめんね。伊織みたいに常にメールや電話が絶えないなんてことないから」
「……お前、さりげに嫌み入れてるだろ」

 無表情で言うものだから、表情が読みとれなくて冗談か分からない、といつだか伊織が夕映に言ったことがあった。それ以降は冗談は控えていたが、また最近言うようになった。
 

Re: 共鳴のプラネット【1/17更新】 ( No.22 )
日時: 2014/01/17 22:32
名前: はるた (ID: GE12XJNK)

こんにちは、はるたです。
こちらでお会いするのは初めてです。

やっぱり、朔良ちゃんの小説はすごいです!
小説の世界に吸い込まれていってしまいました。

バンドのお話…‥。
私も音楽をしているので、すごく大好きです。

更新頑張ってください!

Re: 共鳴のプラネット【1/17更新】 ( No.23 )
日時: 2014/01/17 23:58
名前: いろはうた (ID: UgVNLVY0)

うひゃああ…
イケメンが一匹…
イケメンが二匹………
うふふふふ(ー∀ー )
いろはうたも、メアド交換したいです笑


こんばんは。
深夜テンションのいろはうたです。
いつもより「くれいじー」に拍車がかかっております。


いいなあ…
青春してるなあ…
夢に向かって頑張るイケメン達とかわいい子ちゃんが…


お互い新作始めたもの同士、頑張ろうね(・∀・)q

Re: 共鳴のプラネット【1/17更新】 ( No.24 )
日時: 2014/01/23 16:47
名前: 朔良 ◆oqxZavNTdI (ID: 2IhC5/Vi)

 はるたさん
  返信遅くなってしまいすみません!泣
  はるたちゃんが来てくれて本当に嬉しいです(*^。^*)
  わああ「すごい」だなんてもったいないお言葉です……!
  吸い込まれましたか!?
  嬉しい! 
  目標としてる「朔良世界に入ってもらう」ということに近づいているようで幸せです(^^)
  はるたさんも音楽を! 気になります(~_~)
  私もバンドやってたりするので、書いてて楽しいです。
  更新頑張りますね!
  コメントありがとうございました!


 
 いろはうたさん
  返信遅れてすみませんでした<m(__)m>
  数え方がw
  伊織はいろはちゃんのメルアド大歓迎でしょう!
  響は……うーん笑
  私はだいかんg((殴
  青春してますねえ……
  羨ましいと思わなくもないなあ(T_T)
  イケメン度アップさせていく予定なのでよければまた覗いてね。
  お互い頑張ろうね。
  コメントありがとうございました!

Re: 共鳴のプラネット【1/17更新】 ( No.25 )
日時: 2014/01/26 15:25
名前: 朔良 ◆oqxZavNTdI (ID: 2IhC5/Vi)

 第1章 planet

 三人は中庭に移動し、円になって話し始めた。

「夕映。分かってると思うけど、絶対にばれないようにしろよ」
「分かってる」

 伊織が確認するように夕映に言う。
 当然のように夕映は返事をした。
 その時、三つの着信音が重なった。三人は同時にスマホを開く。

「……まあ、俺等に同時送信してくるのはこの人くらいだよな」
 
 伊織の声に夕映と響も頷く。


『Yue、Iori、Hibiki 
 明日の土曜日、九時から事務所にて打ち合わせと練習とお楽しみ』

 送り主は木ノ下陸也りくや
 夕映、伊織、響がメンバーとして活躍するバンド、planetのプロデューサーであった。





 
                            第1章 完



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