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- 緋色のムジュン恋愛帳【参照1000感謝!】
- 日時: 2014/05/31 13:57
- 名前: 杏月 (ID: ieojggCq)
いつも私の話を聞いてくれる『君』が好きだった。
優しくて、笑顔が綺麗で、そんな『君』に想いを寄せていたのに・・・。
いつの間にか、『貴方』を好きになってしまった。
けれど、゛あの時″の出来事が怖くて怖くて・・・、この想いを信じたくない。
『君』の笑顔と、『君』の努力が、誰よりも輝いてた。
そんな『君』に惚れてしまった。
『君』の目線は、僕だけを映してほしい。
誰にも・・負けたくない。
俺は『アイツ』が嫌いだ。
馬鹿で人一倍うるさくて、お人好しで笑顔を絶やさない『アイツ』が嫌いだ。
素直になんかなりたくない。
素直になったら、負ける気がするから。
小さい頃から、私は『貴方』が好きだった。
口が悪いけど、それが『貴方』なりの優しさって事は誰よりも知ってる。
私の気持ちに合わせなくてもいいんだよ?
素直になって。
「私は貴方が好き。だけど、一つの言葉・行動で誰かを傷つけてしまうのなら一人で生きていく」
【エピロローグ】>>0
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- Re: 緋色のムジュン恋愛帳【美弥乃ボイス公開!】 ( No.61 )
- 日時: 2014/05/05 17:32
- 名前: 杏月 (ID: ieojggCq)
「いやー、まさか本当に忘れてるとはね」
美弥乃ちゃんのマンションの入口にて。
沙空君も同じマンションらしく、態々ここまで見送りにきてくれた。
「どうでもいいと思うけど、楓も同じマンションなんだよ」
正直言って、楓君の事はどうでもよかった。けど沙空君が教えてくれたので「そうなんだ!」と、明るく対応する。
そんな私を見てフッと笑った。・・・やっぱりバレたかな。
「凛羽ちゃんって優しいね」
「え、そんな事ないですよ!?」
今の自分からは想像できないとよく言われていたが、小学生時代は男子の喧嘩相手になったり(主に女子を守る為に)、ドッジボールは積極的に投げていたり(主に男子に本気で当てる)・・・。
自分で言うのもあれだが、今は男子と喧嘩なんかしないし、ドッジ・・・いや、ドッジ自体しないか。
「友達の為に秘密を守ったり、忘れ物を届けたり・・・」
「そ、それは普通の事ですよ・・・!」
人見知りだが、一回友達になった子とはその関係を保っていたいからね。
私は中学の頃の出来事を思い出す。その時、少し友達関係を壊してしまったのだ。『あんな事』は、もう起こしたくないから・・・。
「どうしたの?」
「え、何でもないよ!」
暗い顔でもしてたかな。沙空君は心配そうに覗く。
私は全力で手を横に振った。
「それに・・・さっきみたいに、話を合わせてくれるしね」
さっき・・。もしかして、楓君がこのマンションに住んでいるっていう話の事かな。
やっぱりバレてた。・・・けど引かないんだ。友達付き合いの悪い奴とか、思ったりしてないのかな。
「そんな事思わないよ」
「え!?」
心を読まれていた。それか、顔に思いっきり出ていたのだろうか。
沙空君は笑顔で、答えてくれた。・・・何でそんなに優しいの?
「凛羽ちゃんは優しいし、そんなところが好きだからね」
「有難う———・・・って、え?」
後半、何て言った?
聞き間違えかもしれない。だって、昨日会ったばかりだし私なんかを・・。
「・・・・」
「凛羽ちゃんはどう?」
- Re: 緋色のムジュン恋愛帳【美弥乃ボイス公開!】 ( No.62 )
- 日時: 2014/04/22 16:52
- 名前: 杏月 (ID: ieojggCq)
「ほー。行き成り告白されたのか」
「うん。・・・ていうか、何でそんなに楽しんでるの?」
夜、あの出来事を望架姉に話した。沙空君には悪いと思うが・・こういうのは初めてなので、頼れる人に相談している。
あの後、私は「沙空君凄いね、演技力半端ないよ!」と言い、帰って・・・いや逃げたの方が合ってるかな。
後ろを振り向く余裕がなかったので、その時沙空君がどんな表情していたのだろうか。何か、とてもいけない事をしてしまった気がする。
「・・・まぁ、でも。本当に冗談かもしれないしね」
「それはないと思うけどなー。その沙空君がどんな子かは知らないけど・・・、半分本気だと思うよ?」
半分・・・。じゃあ、あとの半分はやはり冗談なのだろうか。そう考えると、何故かガッカリしてしまう。
そんな私を見て望架姉は、ははーんと言葉にしてニヤける。
「凛羽、もしかして沙空君の事好きなんだー?」
「・・・・へっ!?」
望架姉まで行き成り何を言い出すのだろうか。私が沙空君の事が好き?一度も考えた事ないけど——。
(・・・そういえば)
今まで美弥乃ちゃんと沙空君が一緒にいると、心の奥がチクッて痛くなったり・・・。彼から話しかけてきたり一緒にいる時は、誰よりも嬉しくなる。
一回望架姉から、別に聞きたくはなかったけど聞かされた『恋の気持ち』に似てる・・・。
「・・・私、恋してるのかな?」
「おー。聞いちゃったよ、聞いちゃったよ! 凛羽の口から恋って!」
「そんなに驚く事・・・?」
まだよく分からないけど、これが本当に『恋』なのなら今両思い——?
- Re: 緋色のムジュン恋愛帳【美弥乃ボイス公開!】 ( No.63 )
- 日時: 2014/04/26 20:31
- 名前: 杏月 (ID: ieojggCq)
「まぁ、ゆっくり考えるといいよ」
「そうだね」
望架姉はそう言い、私の部屋で伸びをした。完全に数分間、ここで寛ぐ気だ。
彼女は、何かいい漫画がないか私に聞いてくる。
「じゃあ、これかな」
「ふむ・・・『蒼色の空』。これって、今流行ってる少女漫画?」
「うん」
その作者は私の学校にいる———と言うと、信じてもらえないか、すごく詮索してくるかどっちかだと思うからやめた。
望架姉はパラパラとページを捲り、急に立ち上がった。
「これ、借りるねー」
「え、いいけど・・・。もう行くの?」
「明日早いんだよ〜」
明日早いのに、漫画を読む気なのか。別に私の部屋で寛いでもいいんだが。
パタンと扉が閉まったと思いきや、また開いた。
「お風呂入れよー」
「分かってるよ」
私はパジャマとタオルを持って、洗面所に向かう。
そこにある鏡で、自分を見直してみる。
(もし、沙空君が本気で好きって言ったなら・・・、もっと可愛いくなるべき?)
彼は結構な『イケメン』というやつだ。本気なら、相手に相応しい人にならなければ。
でも、嘘っていう可能性もある。どうすればいいのか、自分の頭では整理が出来ない・・・。
(明日、思いっきり聞いてみるか・・・)
逃げてしまった事も謝らないといけない。
・・・今頃沙空君は何をしているのだろうと考えながら、お風呂に入っていった。
- Re: 緋色のムジュン恋愛帳【美弥乃ボイス公開!】 ( No.64 )
- 日時: 2014/04/27 16:22
- 名前: なぎさ (ID: 8zRCentP)
お久しぶりデース( ´ ▽ ` )ノ
ついに、告白してしまったのデスか?って、あったばかりじゃないですか!
まあ、でも好きな人の心の中は読めるって言いますしね…。なーんかカッコいいデス!!!!(‾▽‾)
- Re: 緋色のムジュン恋愛帳【美弥乃ボイス公開!】 ( No.65 )
- 日時: 2014/04/27 20:15
- 名前: 七海 (ID: tDpHMXZT)
杏月ちゃん!
久しぶり!覚えてるかな?
告った(*^^*)
すごい!笑
さすが杏月ちゃん!笑
更新ふぁい(*^^*)
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