コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 面倒くさがり上等です。[参照500、感謝です<(_ _)>
- 日時: 2014/09/15 10:30
- 名前: 雨 (ID: 5YqwrR3X)
こんばんは&はじめまして(*^^*)
小説投稿させていただきます、雨と申します!
初心者なので、「何だコイツ、下手っ」と思われる方もいるかと思いますが……;
頑張って書きますので、見てやってください。
コメ下さるとかなり喜びます! お書きになっている小説も紹介してくだされば、わくわくして読みに行かせてもらいますので(^^)
*1* 同性愛推奨なお嬢様と出会いました。 >>1
*2* 中二病患者は病院へどうぞ。 >>4 >>5 >>6
*3* 甘い言葉吐き出しマシーンはさようなら。>>10 >>13-14 >>19 >>22
*4* 人間の彼氏を作りましょう。>>23 >>26 >>29
*5* 転職をすすめます。>>30(保留中)
*6* ヒーローになる気ありますか。>>33 >>34 >>39
*7* >>48 >>51 new
*放課後、本屋にて1コマ* >>44
*参照300,400突破記念、学力テスト* 一限、国語>>31
二限、社会>>32
三限、数学>>40
四限、英語>>43
五限、理科>>43
読んでくださったお客様
*ゆーさん様
*妖狐様
*零様
*いろはうた様
*イノウエ様
*だいふく様
*村雨様
*朔良様
☆『(たぶん)天才魔術師アウロ』←更新停止中です。すみません……。
☆『色彩の音色』連載中です。気が向いたらどうぞ。
- Re: 面倒くさがり上等です。 ( No.1 )
- 日時: 2014/07/17 21:50
- 名前: 雨 (ID: 5YqwrR3X)
*1*
桜ヶ原高校。
初代校長は東大出身。だが、ゆるい校則のせいか、個性的で済ませるには度を過ぎた問題児達が毎年集まり、学力は県内でも最底辺を誇る。
そんなところに入学したいと言った時は、お母さんは嘆いたし、先生は必死に他の高校を勧めた。
それでもあたしは頑としてゆずらなかった。一番家から近い高校だし、問題児ばかりという評判も、ウワサが勝手に広がっただけだろうと気にしなかったのだ。
その結果、受験をして見事に合格。
幼なじみも一緒だったし、いい選択をしたと思う。きっと平和に過ごせるだろう。
なんて、甘かったらしい。
ごくごく普通の入学式の長ったらしい話を聞き流し、ジュースを買ってから教室に入って絶句。
こんな変な人達を一つのクラスにおさめるなんて、この学校の教師はバランスってものを知らないんだろうか。
ゴスロリ服着て、黒ウサギのぬいぐるみ抱いてる女子に、眼帯してピアスをゴテゴテ付けまくっている男子。窓のふちぎりぎりに腰掛けてたそがれてる女子に、ダンベルもって筋トレしてる男子……などなど。
つっこみ始めるといっぱいいっぱいになって面倒そうなので、スルー。
「沙歩」
聞き慣れた声に振り向くと、幼なじみの佐伯光が立っていた。
ブレザーの制服を、周りの変人さん達のように改造したり飾り付けることなく、しっかりと着ている。これだけでまともに見えるから不思議だ。焦げ茶色のセミロングの髪に、淡い黄色の花のピンを留めている。こんなところでも変わらない明るい笑顔に、ほんの少し安心した。
その隣には初めて見る女子。
ふわふわのロングの髪とやわらかい笑み、白いソックスがお嬢様っぽい。
「光。……誰、その人」
「そんな警戒しないの。この子、白鳥羽衣ちゃん。去年、吹奏楽の大会で知り合ったんだ」
吹奏楽……あぁ、部活で。
とりあえず名乗っておき、軽く会釈する。
「上野沙歩。どうも」
「はい。こんにちは。白鳥羽衣といいます。同じクラスなので、これからよろしくおねがいしますね」
ふんわり笑った白鳥さんは、次の瞬間、実にブッ飛んだ質問をしてくれた。
「ところで光ちゃんと沙歩さんは幼なじみだそうですが、そういう関係にいっちゃってるんですか?」
「「はい?」」
見事にハモったあたしと光にかまわず、白鳥さんはほおをピンクに染めた。
「友情から芽生える女の子同士の愛……。はぁぁぁ、素敵です」
「ーー光。なに、この人」
かなり引くんですが。
ぼそりとつぶやくと、光は苦笑いを返した。
「二次元とか、『そーゆーの』とか大好きみたいで。でも普通にいい子だよ、羽衣ちゃん」
「幼なじみっていうのがまた萌えますよね……。ノーマルな男女愛より、待ち受ける困難の多い同性愛の方を個人的には推奨します。周りに否定されてもやっぱり好き……。小さい頃から育んできた友情と愛が……」
「すいません一回黙ってください」
ピンクに染まったほおを横に引っ張る。
こんなお嬢様があんな話……。ギャップにビビる。
「あ、す、すみません。今まで身体が弱くて、お友達もあまりできなかったもので嬉しくって。ついつい妄想が」
ほおを手でおさえて、恥ずかしそうに笑う。
え、もうあたし友達認定ですか。
ていうか、友達ができなかったのって、身体弱くてどうのの前に、妄想爆発させすぎて引かれただけなんじゃ……。
「あ、今度おすすめの本をお貸ししますね」
「結構です」
「びーえる、いえ。百合と薔薇はどちらが……」
今更オブラートに包んでも遅いんで。ついでにどちらも好みじゃありません。
ため息とともに天井をあおぐあたしの肩に、光の手がぽん、と置かれた。
「とりあえず仲良くしよ。羽衣ちゃん、これからよろしく」
「はいっ。沙歩さんも仲良くしてください」
「…………………………ん」
やれやれ。
選択を間違ったみたいだ。
先生も来ないし、見た目からしておかしい人だらけだし、普通そうに見えた白鳥さんも、中身は愛がうんたらかんたら訳分かんないし。
あたしが考えなしだった。
だから、せめてできるだけ関わらないでくれ。どこだろうと、あたしは平和に過ごしたい。
面倒くさいイベントやアクシデントなんかお断り。そんなもん全部スルー。
あたしの信条を守らせてくれるんだろうか、このクラスは。
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