コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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過保護すぎる兄と私とその他の人達!! 【完結】
日時: 2016/10/23 16:23
名前: 音宮 (ID: cfjecJVb)

こんにちは&はじめましてでございます。(__)
またこいつですから、はい。
一番最初に書いた小説が書き終わったんで新しい作品と思い、またかきはじめます。
精一杯期待に応えられるよう頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします!←期待されているのか?
コメント&アドバイス等よろしくおねがいします!
してくださった方には基本的にコメントを返していければと思います(^◇^)


目次でござんす↓       

キャラクター紹介 >>1

プロローグ    >>2

作品の主な内容  >>4

第一話 梓の一日 >>6-10

第二話 出会い  >>11-16 

第三話 恋なのですか…?  >>19-23

第四話 あなたの名前、君の名前。>>28-39 奏、真side >>32-38

第五話 兄の作戦、気持ち >>40-49

第六話 梓の記憶と兄の葛藤  >>50-54

第七話 兄が妹を愛している訳と兄の秘密 >>55-56

第八話 中間テスト>>57

第九話 兄として >>61


過去編I 神楽坂凜について 慧side >>58 >>59 >>60

Talk Show 奏and真and音宮  >>43 (参照200突破記念2014,8,6)



お客様一覧
コメント    コメ返し

ちとせ様  >>3     >>5

夕陽様   >>17>>26>>29>>41>>46>>52  >>18>>27>>30>>42>>47>>53

ヒナ様   >>34 >>35

ー音宮小説の6ヶ条ー
一つ 作者は超バカで変人、変態さんですよ。
二つ 文才0なので理解できる場面が少ないです。
三つ CMの間に読んでくれたらうれしい限りですよ。
四つ 引いちゃう題名つけてごめんなさい、でも引かないでね。
五つ 1週間に1度は更新できるように頑張りますよ。
六つ 荒らし、悪コメはごめんです。
荒らし、悪コメする人は Go home!!


更新開始  2014,6,23



どうか完結まで読んでやってくだせぇ。(-_-メ)

参照500突破!
Thank you!!
そしてこれからもよろしくお願いします!!!



長い間誠にありがとうございました。
この作品は2016.10.23に完結しました。

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Re: 過保護すぎる兄と私とその他の人達!![更新再開] ( No.64 )
日時: 2015/09/20 14:16
名前: 音宮 ◆93nWkRSozk (ID: KLpo2fZJ)

第十二話 ばれた真実

「ありがとう……」

そういって彼女が泣き止むころには、雨もすっかり上がっていた。
俺たちは、あの公園のベンチに寄り添いながら座っている。
空には虹が淡く遠くにかかっていた。

「奏さん?のおかげで泣き止むことができたわ。本当にありがとう」

俺の名前に?がついていた気がするが、それは置いといて。
こうも素直にお礼を何回も言われると、俺としても調子が少し狂う。

「別に。俺は通りかがっただけだし……あんたが泣くと、真も泣くから」

目を伏せて言う。
そう、ただ真が泣くというのが嫌だったから助けたんだ。
別に変な意味での助けではない。


「それでも嬉しかった。辛いこと、聞かされて……」

辛いとき、誰かに一緒にいてほしかったから私はすごくうれしかったのだ。

Re: 過保護すぎる兄と私とその他の人達!![更新再開] ( No.65 )
日時: 2016/01/03 13:15
名前: 音宮 ◆93nWkRSozk (ID: Jk.jaDzR)

「あんたは笑っていればいいんだよ。どんなことがあっても笑っていれば、きっといつか、いいことがあるから」

そういったはいいもの、俺も実際、辛いことがあった時は笑えない。
人は辛いことがあると、楽しいことを思い出そうとしてもできないのだ。


「うん、分かった。頑張って私、笑うね」

それなのに、彼女はひきつった笑顔をみせた。
嘘の笑顔でも人に見せられるのはすごいと思う。いや、とてもすばらしいことなんだ。

どんなに嘘をついていても、それがいい嘘なら誰かを幸せにできる。
そんな気がして私は笑った。

それは天使のような微笑みにも見えてそこだけ光が集まっているんじゃないかって、空も雲も青空になっていく。

吹く風が彼女の髪をなびかせて彼女がつけている香水の匂いが、そこらへんに散らばる。

——なんて美しいのだろう。なんて素敵な人なのだろう。

不覚にもそう思ってしまった。
真と同じ気持ちになるかのようにドキドキと鼓動を早まらせていく。

「どうかした、奏君」


「べ、別に。ほら、あんた、帰らないとあのお兄さん、困るんじゃないの?」

少しの間静止していた俺を気遣うかのように、なびいた髪を抑えながら俺の顔をのぞきこむ。
そんな彼女の色っぽいしぐさにもドキッと俺は鼓動を高鳴らせ、それを気付かれぬようにそっぽを向く。


「今日は帰らない。今、帰りたくない気分なの。悪いけど、奏君のお家に泊めてくれないかな」

彼女の次の言葉に驚きながらも、不覚にもまた了承してしまった。
年頃の男女が二人っきりなんて危ないなと自覚してながらも、自室に案内する。もちろん、彼女の事もあるし、前から俺が利用している裏道を通って俺の自室に彼女を迎え入れた。

Re: 過保護すぎる兄と私とその他の人達!![更新再開] ( No.66 )
日時: 2016/01/05 16:54
名前: 音宮 ◆93nWkRSozk (ID: Jk.jaDzR)

第十三話 彼の気持ち

「ごめんね、奏君、無理言っちゃって」

微笑みながら腰を下ろす。
なんて生活感のない部屋なのだろう。彼が実験道具というのは本当なのかもしれない。

「ううん、あんた、辛そうだったから」

関係ないよと言いながらベットに寝ころぶ。
天井を見上げると、やはり白いが、彼女が来たことで、どこか色が付いたように感じるのはなぜだろうか。

「……とてもきれいな部屋だね」

ふと彼女がそんなことをつぶやく。みんなこの部屋は気持ち悪いとささやくだけなのに、彼女は褒めてくれた。

「どこみても白いから気味が悪いだろ、どこが天井でどこが床なのか、わからなくなってしまう」

「そう?私はこういう部屋、好きだな」

——好き?


それはお世辞のものなのか、本心なのか、見極めるうえで彼女は笑ってそれを言った。
その笑顔はとても嘘ではないと言い切れるような本物の笑顔。

「梓……だっけ、あんたの名前」

だからもっとこの人を知りたいと思った。なぜかこの人なら俺のすべてを受け入れてくれるんじゃないかって思ってしまった。


「そうだよ、藤間梓っていうんだ」

フフッと微笑みながら俺が用意した紅茶を飲む。
俺はそんな彼女にゆっくりと近づき、不思議そうに見る梓の唇を軽く奪う。

「へ……?」

ボーっとして俺をじっと不思議そうに見つめている。
開いている口に俺は受け入れてもらった。

きっと彼女なら受け止めてくれるよといつか真に言われた気がする。
どうやら俺は誰かにこの複雑な気持ちを受け止めてもらいたかったらしい。
むさぼるように彼女の唇を喰いつくしていると、彼女が顔をはたく。


「ご、ごめん……、そんなつもりじゃ」

「分かってる、分かってるよ、奏君、そういうつもりじゃなかったって」


でもねと優しい声で切り出し、涙を見せながら微笑む。

「中途半端な気持ちでやってほしくない。私も奏君とのこと、きっちりとけじめつけるから、奏君もけじめ、つけよ?」


泣いているのに微笑んで優しく受け止めてくれた彼女の笑顔と声色は俺を突き通すのに十分だった。

今まで意地を張って人前で涙を我慢していた俺が、彼女の胸で今度は泣き始める。

辛いことがあった、そんな言葉は言わなくても俺と彼女の間には何か、不思議な力があって相手に言わなくても自然と伝わっていたのかもしれない。


きっとテレパシーという力なんだって俺は本気でバカみたいなそんなことを思ったんだ——

Re: 過保護すぎる兄と私とその他の人達!![更新再開] ( No.67 )
日時: 2016/04/09 11:25
名前: 音宮 ◆93nWkRSozk (ID: vp2qGUNh)

第十三話 もう終わりにしようか

 「……じゃあ、そろそろ」
私の言葉にコクッと頷いて、秘密の出入り口から私を研究所から出してくれた。

「……また、また、こいよ……っ」

切なそうにつぶやきながら、念を押すように『また』を繰り返す。
その彼の言葉にうん、うんと大きく頷いて、最後にギュッとお互いを抱きしめてから、二人は別々の家に帰った。



 「……梓、お帰り」
お兄ちゃんは何事もなかったように私を出迎えてくれた。
いつものあの笑顔ではなく、みんなと同じイケメンスマイルで迎えてくれた。きっと何も話さないつもりなんだ。

それでも私はもう知りたい。
全部の事を知りたいんだ。受け止める自信だってもう十分にある。

 「お兄ちゃん……ううん、慧さん。すべて……すべて、話してくれますか」

力強い瞳に俺は負けた。その瞳はあの時の彼女とそっくりだったから。
やっぱり親子なんだなと思いながら、俺は少しずつ謎を解いていくように妹——もとい、娘に話し始めた。

 「俺は……神崎グループの令嬢に恋をしたんだ」

まず、俺の出会いから話し始めていく。
それで俺と凜の間に子供が出来て、それがお前なのだと。
しかし、俺と凜の結婚は許されないものであったから、お前は勿論、俺も殺されそうになった。凜は、自分を犠牲にしてまで俺と梓を守ったんだと。

 「それで……それでっ、お母さんは……っ」

涙を流しながら俺に縋り付くように聞いてくる。

 「病院で入院中だ」

Re: 過保護すぎる兄と私とその他の人達!![更新再開] ( No.68 )
日時: 2016/10/23 16:21
名前: 音宮 ◆93nWkRSozk (ID: cfjecJVb)

最終話 すべてが明らかになる時 

 「病院…?」

何か病気でもあったのかと思いながら

 「多分な、死んだ死んだと聞かされていたが椋に問い詰めたところ、変な薬飲まされて植物人間になってしまったらしい」

そういうお兄ちゃんはとても苦しそうでかわいそうに思えた。それに椋さんも変わっていたことにも驚いてしまった。

 「そう、椋がただのサークル仲間と思っていたか?椋とあのサークル全員は敵って言っていい。神崎グループの配下で大学で研究部員を集めている組織だ、あのサークルは」

俺はお前の事を守るためにそこで研究の手伝いをしながら奴らの動きを探っていたんだ。

 「…そう、だったんだ」

みんないい人だったのにと思いながら話を聞く。

 「俺が梓と同じ高校の教師をやっているのも、その神崎グループの研究部員を集めて、いい超能力者を見つけるため。
梓よりいい研究対象者が見つかればそこで終わり」

俺が知っているのはこのくらいだという。


 「おにい…お父さん、話してくれてありがとう」

ギュッと抱き付いて、お礼をしながら離れる。


 「そろそろ迎えが来てしまう。梓、俺との関係がばれてしまったらお前か俺が研究所に連れていかれてしまうんだ。研究所には俺が行く、だからお前はここから遠くに離れた場所で暮らすんだ」

私を追い出すように玄関に向かわせる。


 「早くしないと、お前まで連れていかれる。お前だけは痛い目に合わせたくないんだ…っ」

辛い表情の兄に頷く。私まで捕まったら今までお兄ちゃんが守ってくれた意味なくなっちゃうよねと思い、早々に出る。

 「今までありがとう、お兄ちゃんっ」

それからバイバイと言い、家を出た。


あの公園できっと彼が待っている。
私にはわかっていた。彼もけじめをつけて私と一緒になる為にきっと自分の中で蹴りを付けてきたはず。


途中でスニーカーのひもがほどけているのに気付いたが、それには全く気にせずに、走り続けた。

素敵な日差しの下で真っ白な男の子を見つけると、夢中で抱き付いた。

 
 「お帰り、梓」

 「お帰り、梓ちゃん」


初めて二人に訪れた心からの満面の笑顔は、私の心と体を楽にしてくれたような気がしたんだ——


 【HAPPY END】







—— あとがき ——

最後の方はかなり急ぎ足になってしまいましたが、無事完結です。
梓たちのその後はご想像にお任せすることに決めますww

この話は音宮が一二年、温め続けたお話で、設定もかなり細かく、複雑なものです。真ん中はいつもかなり思いつくのですが、終盤辺りはなかなか思いつけない音宮に付き合ってくださって誠にありがとうございました。


すっきりしない終わり方かもしれませんが、こうでもしなきゃきっと終わらなかったのでww

無理やり終わらせたというか、はいww
とりあえず、終わってよかったですww



約二年間、読んでいただいて誠にありがとうございました。


2014.6.23 書き始め - 2016,10,23,16:18 完結。 作者:音宮(音宮)



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