コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

雨のあと君と見た虹【コメ募集】
日時: 2014/08/09 18:39
名前: 瑠亜 (ID: KqRHiSU0)

いつからだろう?

暑くて溶けそうな天気で坂を何回も何百回登ったって

君しか考えてなかったこと

いつからだっけ?

隣の席になりたいってくじで一生の願いを込めていたのも

いつからなんだろう

独りのくせに、君のこと好きになったこの気持ち



登場人物 >>1
物語>>5

Page:1 2 3 4 5 6 7



Re: 雨のあと君と見た虹【コメ募集】 ( No.26 )
日時: 2014/08/21 08:56
名前: 愛実 (ID: yjY9NVuD)

とても良い話だと思います!主人公と久佐田君の関係がどうなっていくか…早く知りたいです!

Re: 雨のあと君と見た虹【コメ募集】 ( No.27 )
日時: 2014/08/22 18:42
名前: 瑠亜 (ID: GsLNLUDc)

Part9 仲間

世界で泣いている女の子を慰める男の子は
1秒に何人だろう…

それぞれの物語があったから慰められている
そうに違いない

「よしよし…」
戸惑いながら、その男の子は耳元でいう

「うぐっ、嫌われてるっ理由も知らないやつが…うっ…友達の仲直り…うぅっひくっ…手伝えるわけないもんね…ひくっ」
涙ながらに本音を吐く

それでも彼は「よしよし」とだけ、私の背中を撫でる

私はきっと、頭が狂っている
好きな人に許可もなく抱きつき、恥も知らない

ただ、今はこの温もりがいい
離れたくない、いっそうのこと時間止まって

「少し…落ち着いたか?」

こくりと首を縦にふる
目が痛い…きっと腫れてるだろうな…

「ん、ジュース…さっき買ったから冷たいよ」

「唐揚げジュースじゃないよね?」
少し小さい声で言う

「俺は侑咲樹みたいに味のセンス狂ってないから、大丈夫だ」にこっと私に向かっていう

その時、なんだかつられて笑顔になった
ちょびちょびとジュースを飲む

「そういえば、さっきそのジュース飲んじゃったかも」

「うぐっ」

その瞬間、吹き出しそうになった

か、カかか、間接キスっ!!!

「けほっけほけほ」

「冗談だよ、大丈夫か?」

私のばかっ!もっと可愛くできないのかバカ!
『うふふ、久佐田くんと間接キスしちゃったー』
って、いうのが理想なのに…どうして動揺するのっ

冗談だとしてもだよ

私はことごとく残念な女だ…

「動揺しちゃって、乙女だな鹿部さんは」

「う、うるさい…乙女じゃないよ」
素直にありがとうって言えない私って馬鹿だよね

「それと、鹿部さんって呼び方嫌だから…美爽って呼んで」勇気出して言ったけど

久佐田くんの反応は…?
「…じゃあ、俺の事淳志って呼んで」

そう来るか…いや、そう来るよね

「わ、わかった……あ、あちゅ…」
だめだ、噛んだとても恥ずかしい

「あちゅ?」
どうやら、動揺している私を楽しんでいる久佐田くん

「あつ…淳志…くん!」

すると、久佐田くんは抱え込むように座る

ど、どうしたんだろう…お腹痛いのかな

「…可愛い…美爽…さん」

あわわわーーっだめだ、爆発する
嬉し恥ずかしすぎて、爆発しちゃう

私も抱え込むように座ってしまった…
顔見せられるわけない…だって、真っ赤

「ご、ごめん、自分で言ったくせに恥ずかしくて……」
彼は立ち上がり、顔を逸らしながら私に話す

「…ううん…」
私も顔を逸らしながら話す
こういう時はどうすればいいの?わかんないよ

「…もう遅いから…送るよ」

ドキッとした、お、送る?ま、待って

そんなことしたら、私の心臓破裂しちゃいそう
もう、久佐田くんのばか

「鹿部さん、嫌だったかな」
嫌なわけ無いよ!welcomeだよ!
「嫌じゃないよ…」

にやにやが止まらないかも、自分の口を手で塞ぐ
「じゃあ、行こっか」

2人並んで歩く。
なんだか恋人みたい…ドキドキしながらも無言で歩く
聞こえてるかな、私の心臓


つづく

Re: 雨のあと君と見た虹【コメ募集】 ( No.28 )
日時: 2014/08/22 23:10
名前: 瑠亜 (ID: GsLNLUDc)

「あのさ…」
彼は、いきなり喋り始めた

「な、なに?」
私はぎこちないけど、答える

「侑咲樹と衣瑠香のこと…俺は最初っからあいつらが喧嘩してたこと知ってたんだよ…でも、喧嘩した理由がわかんなくて」

頭をかきながら彼は私に語る。
喧嘩した理由なんて、言えるわけないじゃん…だって久佐田くんをめぐる
喧嘩なんだから…。

それに、榎木さんだって直接、久佐田くんに言いたいはず

「知りたいんだ…あいつらのこと」

なにかが突き刺さる。

「だってさ、何十年間もいた仲間なのに理由教えないなんて可笑しい」

また、突き刺さった。

「今は一緒にあいつらと帰らないけど、どこかで寂しいって思う」

わかっちゃったかも…突き刺さってる矢の正体…

きっと、嫉妬だ…何十年も過ごした。見えない絆を持ってる。
寂しがられる。 私には持ってない欲しい久佐田くんの感情

それに、榎木さんが久佐田くんの事好きって教えなかったのは

久佐田くんが榎木さんのこと意識して欲しくない…
久佐田くんが榎木さんのこと好きなら教えたくない

そんな気持ちがあったから、きっと…きっと

自分に言い訳して久佐田くんに教えなかったんだと思う

「…鹿部さん、どうしたの?怖い顔して」

「ううん…なんでもない」

「そうっか…」

気がつくと、もう自分の家が近い

「私、家もう近いからここら辺でいいよ…ばいばい」

「じゃあな」

久佐田くんに手を振る。

私って最低だ…恋愛になったら自分の事しか考えてない…

玄関をあけて、ため息をついた

Part9END

Re: 雨のあと君と見た虹【コメ募集】 ( No.29 )
日時: 2014/08/26 15:49
名前: 瑠亜 (ID: GsLNLUDc)

Part10 信じて

「どうしたの?そんなぼーっとしちゃって」

侑咲樹ちゃんは好物の唐揚げジュースを飲む
よく飲めるねとツッコミたい、けどその気力もない

「な…んでもない」

「保健室行こう、心配になってきた」

なんでもなくない。昨日寝られなかった、大好きなカメラをいじるのも
忘れてしまった…元気が出ない

侑咲樹ちゃんに手を引っ張られる
唐揚げジュースを渡されなくて良かったと内心思う

悩んでいる事は、自分が最低なことと侑咲樹ちゃん達のこと
もういっそうのこと悩めないくらいな病気になりたいな…

四六時中いつも考えてしまう、繰り返し繰り返し
「失礼しますー、柳澤先生〜いますか?」

保健室のドアを開ける侑咲樹ちゃん

保健室の椅子には

榎木さんがいる

「いないみたいだね…教室戻ろう」
ドアを閉めようとする侑咲樹ちゃん

「待ってよ、なにも話してないじゃない」

「話すことでも、あるのかな」

ピリピリの空気の保健室。
さらに、自分の具合が悪くなりそうな予感

「話したいことがあるの、ここに座って」
冷静になる榎木さんを見かねる侑咲樹ちゃんは
言われた通り椅子に座る

「わ、私…ベッドで寝るね…」
自分の体調に限界を感じた自分は、保健室のベッドに
ダイブする

「…それで」

ベッドのカーテンの隙間から二人を見守る
寝ながらだけど

「前々から言いたかった…仲直りしたかった…
このタイミングでようやくできるって思った…」
微かに震える榎木さん

それほど、勇気がでないで言えなかったことなんだろうか

「私、騙してたのかもしれない…あっちゃんのことは好きだよ…だけど、ずっと3人でいたかった」

「どういうこと…?」

「本当はね、…侑咲樹ちゃんがあっちゃんのこと好きだってずっと…思ってた…だけど、遠慮してあっちゃんに積極的にならない侑咲樹ちゃんは嫌だから…絶交した…それからは、あっちゃんとあまり喋らなかった」

すれ違い。

やっぱり、すれ違ってたんだ

「…信じられない…言い訳にしか」
混乱する侑咲樹

「信じてよ…辛かったんだよ、侑咲樹ちゃんがいなくて、怖くて」

「…私だって一緒だった」

人生のほぼを一緒に過ごしてきた二人は
見えない悩みをもってすれ違い傷ついてた

やっと、安心して…寝れる…

私は保健室のベッドでぐっすり寝る

Part10END

Re: 雨のあと君と見た虹【コメ募集】 ( No.30 )
日時: 2014/08/27 02:20
名前: 瑠亜 (ID: GsLNLUDc)

Part11 真実

消毒の匂いが少しする、保健室
細い光がカーテンを通り、ゆっくり目が覚める

「…っ!?」
目の前にいたのは、知らない人
真っ赤になってこちらを見ている、どういう状況なのか
自分の脳に発信する…

「ぎゃあっ」
寝ぼけていた自分が嘘のように叫んだ
「ちょ、ちょっと待って、怪しい奴じゃない」

「人の寝顔見てた人なんて、怪しいに決まってるじゃないですか!」
通報した方がいいのか、それともボコった方がいいのか

「まず、落ち着け大丈夫だ」

この人の言った通り落ち着いた方がいい…通報するかボコるか
きっとどちらにするか決められるはず

「お、俺は鴨田龍かもだりゅうよろしく」
彼は下がったメガネ直していう

「鹿部美爽です…」
まだ怪しげに見る

「知ってるよ」

な、なんで知ってる、やっぱり怪しい奴か!
「なんで、…知ってるんですか」

彼はにっこり笑い

「なんとなく」と答える

鳥肌がたった、なにか悪いことが起こりそうな予感。
さっさと、逃げよう

「じゃ、じゃあ、私帰りますね、じゃあ」
慌てて保健室からでる

絶対にあの男と会いたくない二度と

つづく


Page:1 2 3 4 5 6 7



この掲示板は過去ログ化されています。