コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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雨のあと君と見た虹【コメ募集】
日時: 2014/08/09 18:39
名前: 瑠亜 (ID: KqRHiSU0)

いつからだろう?

暑くて溶けそうな天気で坂を何回も何百回登ったって

君しか考えてなかったこと

いつからだっけ?

隣の席になりたいってくじで一生の願いを込めていたのも

いつからなんだろう

独りのくせに、君のこと好きになったこの気持ち



登場人物 >>1
物語>>5

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Re: 雨のあと君と見た虹 ( No.6 )
日時: 2014/08/09 12:11
名前: 瑠亜 (ID: HijqWNdI)

Part2 相談所

あの、撫でられた時の手の温もり

あの、優しい言葉…

なんで忘れられないのかな…?

「おーい、鹿部さんー、次の問題答えてください」

「は、ひっ!?あ、え、ごほんっ えっと、…」

「ぼーっとするなよ、減点するぞ」

つい、授業中なのにぼーっとしてしまった…。
こそこそ笑え声が聞こえる

嫌われてるのは、変わらないくせに…

教科書は簡単に鉛筆で変えられることができる
爪だって剥がせば変えられる
手だって切ってしまえ変えられる

なのに、人の気持ちはそう簡単には変えられない


光が顔に当たる。
眩しい…久佐田君の席を見れば彼は真剣に授業に取り組んでいる


私は…独りのくせしてわがままだ

人に好かれたい
嫌われたくない あの時のこと消したい。

休み時間は教室のど真ん中で本を読む

「なー、久佐田!相談に乗ってくれよ」

「恋愛のこと?」

「そりゃあそうだろ!お前恋愛のスペシャリストだし」

教室の右奥から聞こえるのは久佐田くんと知らない男子の会話

「もう、いっそうのこと久佐田相談所作れよ」

「はぁ?」

「放課後に現れる久佐田相談所!」

聞いてしまうのは罪悪感があったけど聞きたい

「面白いねそれ」

「いいアイディアだろ」

つづく

Re: 雨のあと君と見た虹 ( No.7 )
日時: 2014/08/09 22:38
名前: 瑠亜 (ID: KqRHiSU0)

放課後に現れる久佐田相談所…。

相談する、相談したい
久佐田くんなら、わかってくれる…そう思った。

放課後。

春の教室から見える夕暮れの景色
強い風

「鹿野さん?」

長い黒髪美人の女の子だった
当然しらない人

「…どなたですか…?」

「隣のクラスの大森侑咲樹です」

やっぱり、隣のクラスまで有名になったのかな

「心配しなくてもいいよ、私はあの噂で声かけたわけじゃないんだよ」

今、私が考えてたこと…
感が良すぎる…超能力?

「久佐田にさ、泣いてる子がいてちょうどいいから友達あまりいない侑咲樹が友達になってあげてって頼まれたのよ…」

「久佐田くんに…ですか?」

「ま、まあ、久佐田に頼まれなくても友達になってあげてたけどね」

一言だけ嬉しいかった嬉しくて嬉しくて

「嬉しいすっごくすっごく嬉しい」

「本当に?」

「うん、嬉しいよ!」

相談なんかしてないけど、悩みが少し減った気がした


高校一年の春に

私は苦しみを味わっていたけど、そこに光が見えた

久佐田くんと出会えてよかった。
友達ができてよかった。

カーテンの揺れる教室

今日友達になった女の子と


なんだか、久佐田くんが近くにいそうな気持ち

今日は高校生活
初めての幸せかも

ENDPart2

Re: 雨のあと君と見た虹【コメ募集】 ( No.8 )
日時: 2014/08/10 06:31
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

瑠亜さんへ
初コメントです。複雑ファジーで小説を書いているモンブラン博士というものですが、あなたの小説を読んで感動しました!
どうしたらここまで素晴らしい文章が書けるのでしょうか。
登場人物の心理描写を巧みに表現した、わかりやすく簡潔にまとめられたまるで詩のような小説…実は私はあなたのような作風が大好きなんです!久々に心が温まる小説にめぐり会えて感謝しています。

Re: 雨のあと君と見た虹【コメ募集】 ( No.9 )
日時: 2014/08/10 11:20
名前: 瑠亜 (ID: KqRHiSU0)

具体的に言われるとなんだか嬉しいですw
頑張れるコメント感謝しております 本当にありがとうございます!m(*_ _)m

Re: 雨のあと君と見た虹【コメ募集】 ( No.10 )
日時: 2014/08/10 14:05
名前: 瑠亜 (ID: KqRHiSU0)

Part3 お友達

今日はスキップしたくなる気分

昨日、侑咲樹ちゃんとメールをして少し距離が縮まった

好きな歌手の話や
勉強の話
好きな食べ物の話とか

メールってこんなにも楽しかったっけって思ってしまった。

「美爽ちゃん、おはよう」

手を振ってくてる人がいる 嬉しい気持ち

もう、あの日には戻って欲しくない…。

「侑咲樹ちゃん、おはよう」

笑顔が毎日溢れる

そんな日々を送りたい。

「あ、侑咲樹と鹿部さん おはよう」

なんだか、久佐田くんとも距離が縮まった気がする

「あっちゃん、プリン奢ってよね!昨日私のプリン食べたでしょ!」

あ、あっちゃん?

「あれはおばさんが出してくれたんだよ、文句あるならおばさんに言えよ」

どうやら、あっちゃんというのは久佐田くんのニックネーム。

「あっちゃんが気付かないのが悪い!あっちゃんのばーかー」

「うっせ、ちび」

「はー!?昔は、私の方が上だったくせに!」


仲がいいんだなぁ、まるで…カップルみたい

「あ、ごめん。鹿部さん朝っぱらからこんな馬鹿みたいな会話、目の前でやっちゃって」

「ううん、気にしてないよ」

というのは、嘘。
めちゃくちゃ気にしてる…。

なんなんだろう、このもやもやする塊。

「もう、こんなあっちゃん置いて行こう!」
侑咲樹ちゃんに手を引っ張られて、教室へ向かう

今日はあいにくの雨。
じめじめしていて、このもやもやもスッキリしない。

晴れていてもスッキリしないと思うけど…。

席に座る

こそこそ言われると思ったら、今日はみんな違ったみたい。

読書をする人や
スマホをいじる人
がやがや友達とお喋りする人

久佐田くんは…何してるんだろう…

そっと、後ろの席の久佐田くんを見る

どうやら寝ているらしい…
少しはねた黒髪と少し高い鼻

じっと、見れば見るほどもっと知りたい

ぱちっと、久佐田くんが目が開いた
そして、目が合った

「っ!?」
私は慌てて、前を向く
びっくりしたのもあるが、別のドキドキが私を襲う

な、なんなんだろう、もやもやしたりドキドキする

この不安定な気持ち



つづく…


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