コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 雨のあと君と見た虹【コメ募集】
- 日時: 2014/08/09 18:39
- 名前: 瑠亜 (ID: KqRHiSU0)
いつからだろう?
暑くて溶けそうな天気で坂を何回も何百回登ったって
君しか考えてなかったこと
いつからだっけ?
隣の席になりたいってくじで一生の願いを込めていたのも
いつからなんだろう
独りのくせに、君のこと好きになったこの気持ち
登場人物 >>1
物語>>5
- Re: 雨のあと君と見た虹【コメ募集】 ( No.16 )
- 日時: 2014/08/11 14:01
- 名前: 瑠亜 (ID: SkZASf/Y)
- 参照: http://i1.pixiv.net/img147/img/kylakawaii2000/45258947.jpg
Part5 久佐田くんの場合
俺は、久佐田淳志。
どこにもいると思う男子高校生
恋愛のスペシャリストとよく言われてるけど…
実際、恋愛なんて一回もしたことがない
侑咲樹が強引に読ませた少女漫画でなんとなく勉強しただけだ
今日は友達に言われた相談所をはじめる
噂で俺の相談所は出回ってるって聞いたけど、誰も来てない
ちょっと、残念だ。
「あ、鹿部さん」
ふと、見かけたのはこの前声をかけた女の子
茶色い髪の毛で可愛らしい印象
だから、放っておけない
ちょうどいいから侑咲樹が友達欲しいって言うので侑咲樹に紹介したら
最近、仲がいいらしい
「あれ、久佐田くんまだ帰らないの?」
「うん、相談所立てたから
だけどさ、相談に乗ってっていう人今のとこといないみたいだよ…」
ふと、思った。
鹿部さんに言ってしまった
「よかったら、鹿部さん…相談にのろっか?」
何気ない発言だった、恋愛じゃなくてもクラスのこととか侑咲樹のこととか…
「え、あ、わ、私?」
驚いた様子で、彼女は少し悩んで
「…あのね、最近頭から離れられない男の子がいて、その人はとっても優しくて、知れば知るほど知りたいって思っちゃうんだ…」
聞けば聞くほど、心にズキっとくる
なんなんだろう…
「へえ…鹿部さんも恋するのか」
誰なんだろう…もやもやする
気分転換に窓を見た
「あ、雨完全に止んだよ」
誤魔化そうとしてるの自分で
わかっている…
鹿部さんも窓を見た
その横顔をちらっと見る
綺麗だった…
「虹が出てるね…」
「ほんとうだ、虹俺好きなんだ」
「へえー、確かに綺麗だもんね」
虹よりずっと、鹿部さんの横顔をみたいのは
いけないことかな…
ってか、本当に誰だ…
鹿部さんがあんな可愛い顔して話した男
「好きな人の相談…またしていいかな?」
好きな人って認めたんだな…
「うん…もちろん」
また心にズキっとくる。なんなんだろうな…
もしかして、嫉妬?
いやそんな、ばかな…
「好きな人の話してもらってもいい?」
たしかめるんだ、あのズキっとくる感情を
「え、あ…その人はね…人の事ちゃーんとわかってて、優しくて、かっこよくて…気付いたら好きになってた」
やっぱり、ズキっとくる…ったく…
まるで、この感情…鹿部さんのことすきみたいだろ
「…なるほどね…応援するよ」
そんなこと、言いたくないくせにカッコつける
ばかだな…俺。
「うん、頑張る」
彼女の笑顔が眩しかった…壊したくないな…
だって
鹿部さんのこと、好きだから
Part5END
- Re: 雨のあと君と見た虹【コメ募集】 ( No.17 )
- 日時: 2014/08/12 20:30
- 名前: 瑠亜 (ID: GsLNLUDc)
- 参照: http://i1.pixiv.net/img147/img/kylakawaii2000/45258947.jpg
Part6 応援
侑咲樹ちゃんに昨日あったことを話す
久佐田くんの事好きなのは内緒で
「ぶふぉっあはははははっははは」
思いっきり笑われた
「そ、そんな笑うことかな」
「ご、ごめんねははっひぃひぃふぅひぃひぃふぅ」
どこかの妊婦さんみたいに深呼吸する侑咲樹ちゃん
「とりあえず、本当のことをいうよ……あっちゃんは…恋愛経験ないから」
私の肩を掴んで彼女は真剣にいう
「そ、そうなの?」
だって、恋愛のスペシャリストって言われてるからてっきり…
少し笑顔を隠しきれない私は一体なんなんだろう…
「ってか、好きな人誰!?」
今、突っ込まれる…言いにくい
だけど、侑咲樹ちゃんのキラキラ期待するような目
「……く、久佐田くん…」
つい、言ってしまった…侑咲樹ちゃんの目には勝てる気がしない
「ほ、本当!?あっちゃん!?あのあっちゃん!?」
びっくりする彼女にこくりこくりと縦に首をふる
「頑張って美爽ちゃん!」
背中を叩いてくれた
てっきり、侑咲樹ちゃんも久佐田くんのこと好きなんじゃないのかなって思ってた
「うん、頑張るよ!」
心配だったけど、なーんだ…
「そこの二人…邪魔なんだけど…」
金髪の可愛い二つ結びの女の子が わたし達の前に立つ
ENDPart6
- Re: 雨のあと君と見た虹【コメ募集】 ( No.18 )
- 日時: 2014/08/13 13:35
- 名前: 瑠亜 (ID: GsLNLUDc)
Part7 金髪の女の子
「ご、ごめんなさい」
道を開く
金髪の女の子が通る
ラズベリーの匂いがした
「ちょっと、それはないんじゃないかな?」
侑咲樹ちゃんが反発してしまった
ど、どうすればいいんだろう
「邪魔な者を邪魔って言って何が悪いの?だいたい、下駄箱の目の前で大笑いしてあんたは女の子かしら?」
こちらも反発した模様
喧嘩になっちゃう、ど、どうすればいいの、どうすればいいの!?
「だから、言い方が悪いって言ってるんですよ…わからないの?」
「じゃあ、どう言えばよかったのかしら?本当のこと言っただけじゃないの」
間に入れない。私だけ別、空間。
「人の気持ちわかれって言ってるんでしょうが!」
「あんたがいうなあんたが!」
どうやら、侑咲樹ちゃんと仲が悪い知り合いみたい
だけど、一言も言えない
「それはあんたが悪いんだよ…ってかめんどくさいよ朝っぱらから…行こう美爽ちゃん」
手を引っ張られる、素直に引っ張られるしかなかった
金髪の女の子が見えなくなったところで私は
侑咲樹ちゃんに質問した
「あの女の子はなに?」
侑咲樹ちゃんは言いにくそうに手を引っ張るのをやめた
「…榎木衣瑠香だよ。元幼馴染み…」
悲しそうな顔で彼女は私にいう
「なにがあったの?」
質問した瞬間。
キーンコーンカーンコーン
「ご、ごめん。またあとで!」
侑咲樹ちゃんは自分の教室へ走る。
一体、彼女達に何があったんだろう…
1人ぽつんと廊下に立つ
つづく、
- Re: 雨のあと君と見た虹【コメ募集】 ( No.19 )
- 日時: 2014/08/14 11:27
- 名前: 瑠亜 (ID: GsLNLUDc)
榎木…衣瑠香…
授業中も、考えてしまう…一体、何があったんだろう
「ひそひそ ひひっ」
男子が私を見て話している
もう慣れっこだ…。
「じゃあ、鹿部。この問題解いてみろ」
席を立ち上がって黒板に向かう
私が机にぶつかるのを嫌がって机を避ける
クラスメート達
答えを書く
本当は答えがわからないのに、答えが知ってるみたいに書く
「不正解だ」
そりゃあ、そうだ…わからないんだから
席に戻ろうと思った瞬間
「先生、俺わかる」
立ち上がる、1人の男の子
私より背が高くて
髪の毛が可愛くて
笑うとなにもかも忘れられる
恋愛のスペシャリストの
…久佐田くん
「久佐田か、解いてみろ」
久佐田くんが私のいる黒板の近くに向かう
私が途中でわかっていなかった式に
彼は自分で考えた答えを入れる
「正解だ」
「簡単でしょ?」
と、隣で立つ私に小さい声でいう
胸が締め付けられてきゅんってなった
席に戻ってゆく久佐田くんを見て私も席へ戻る。
その日の授業はあっという間に終わって
放課後。
隣のクラスにいる侑咲樹ちゃんのところへ走った
「侑咲樹ちゃん、話して朝のこと」
「…うん…」
言いにくそうに彼女はノートを広げた
Part7END
- Re: 雨のあと君と見た虹【コメ募集】 ( No.20 )
- 日時: 2014/08/14 23:55
- 名前: 瑠亜 (ID: GsLNLUDc)
Part8 三人の過去
侑咲樹って名前でよく変なの
って小学校の時言われた…
だから、中学生になっても友達作る勇気がなくて
あの二人がいないと独りだった…あの二人が支え
保育園からの大親友(幼馴染み)
0歳から喧嘩したり分かり合えたりした仲だった
榎木衣瑠香と久佐田淳志
「あっちゃーん、いるちゃーん帰ろー」
「日直だから帰ってろよ」
その日はあっちゃんが日直だった。
「わかったー」
そういうと衣瑠香と一緒に帰ろうとした
帰りの坂で彼女が言ったんだよ
「公園ちょっと寄らない?」
久しぶりに遊びたいのかなって思った。
だけど、中学生だからそんな年でもないし
どうしたんだろうって心配した
ベンチに座ってアイスを食べた
「あのね…うさちゃん…うさちゃんとあっちゃん見てると嫌な気持ちになっちゃうんだ」
アイスをこぼせるほど驚いた
「…どういうこと?」
「…やだなー…うさちゃんならわかるでしょ?…あっちゃんに恋してるんだよ」
初めは嬉しかったけど
「だから、…あっちゃんに近づかないで欲しい」
その時なにかが崩れる気持ちになった
あの友情は嘘だったの
恋で破れちゃう簡単な友情だったのって
いるちゃんに対する思いが崩れた
「…それは、嫌だよ」
「なんで、うさちゃんは私の親友じゃなかったの?」
「親友だけど、違うじゃない…違うよ…あっちゃんとうさといるちゃんが居て幸せなのに…」
「うさちゃんはあっちゃんの事好きってこと?」
「違うよ…違わないけど親友として」
「…うさちゃんは…裏切るんだね…人の
気持ちも知らないで…いうの勇気出したんだからね…」
いう前に考えなかったの?
私のこともちゃんと考えなかったの?
そう心の中がざわめく…
「…うさちゃんが裏切るなら…絶交しょう」
簡単にいう彼女を酷く憎んだ
私は一体なんだったの?あっちゃんと話すための道具?
そんなのおかしいよね親友といえないよ
私はどうすればいいの…
つづく
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