コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ムニキス
- 日時: 2015/02/10 17:27
- 名前: はるたろう (ID: VNx.OVCe)
登場人物→>>1(協力・優斗@捨駒になりたい)
ムニキスの用語集>>12
序章・ヘンケイ>>5>>7
一章・グンタイ>>10>>11>>13>>14
?章・ワルモノ>>15
二章・オウゾク>>16>>17>>23>>24
———シュウメイ>>27>>28>>29>>30
?章・タカキチ>>31
三章・タベモノ>>32>>33>>34>>35
———トオリマ>>36>>37>>38
オリキャラ様、ありがとうございます。
リン>>2(ちほりん様より)
アーク>>6(黒い月様より)
イオ>>20(ルイ様より)
こんな駄文に目をつけて頂き、誠にありがとうございます。土下座を通り越して地面に頭をつけてブラジルまで届きそうなくらい頭を下げております。次は靴を舐めようかな。
それでは。ムニキスの世界へどうぞお入りください。
- Re: ムニキス ( No.26 )
- 日時: 2015/01/25 15:17
- 名前: 捨駒 (ID: jEJlOpHx)
はるたろうに代わりまして、捨駒です。初めまして。
私も小説を書いております。よければそちらも…((殴
てるてる522さんの言葉で私もはるたろうも頑張れます(*´ω`*)
これからもぐんぐん(?)更新していきますので、よろしくお願いいたします。
お互い、頑張りましょうO(≧∇≦)O
- Re: ムニキス ( No.27 )
- 日時: 2015/01/27 17:59
- 名前: 捨駒 (ID: aVnYacR3)
テントの中で唸る声が聞こえた。
アンリが慌てて駆けつけると、肩で息をするトシゾウが死にそうな顔でアンリの方を見た。
「う…魘されていましたよ…?」
「ああ、そうか…そうかよ…」
横の水筒の水を飲み、またトシゾウは項垂れて動かなくなった。
凄い汗だ。アンリはそっと、タオルを首にかけた。
「…トシゾウ指揮官、無理はなさらないよう。」
眼鏡を押し上げ、またテントの外へと出ていった。
「俺の意思で人を殺したのは…後先、一度しかない。」
後を追いかける四人に、タカトラは言った。
いつもと違う。煙管を吹かす横顔に、何か裏があるのかと、レオンは考える。
この前も、リンを送ったときも、壊滅した村を見た時は必ずといっていいほど、あの薄汚れたゴーグルを着けて、煙管を吹かすのである。
落ち着くのだろうか。分からない。
「…どうした?レオン。」
「いやネ…タカトラサンが妙だナって…ヨ。」
「そうか。」
アークが短く返事を返す。
それにしてもだ、市場の中を歩くタカトラにすれ違う人々全てが上を見上げては、驚いてみたり、付き添いを小突いてヒソヒソと話してみたり、兎に角目立つ。
確かに、彼の名は有名だ。でも姿形を見たことのある一般の民はいないはず。
それはきっと彼の醸し出す異様な雰囲気によるものであると、レオンは独自の解釈をした。
ボサボサながらも、美しい色合いの白髪は確かに目を見張って当然だ。
「いーや、血生臭いからよ。私もそれで気付いたし。」
「そうですかね?僕は、手の甲の紋章に目がいきますけど…?」
コウが女に言うと、女はやれやれと言わんばかりに首を横に振り、口を開いた。
「それはアンタの身長が小っさいからでしょ。」
「…ほら、見てください。町人の方々の目線が調度タカトラさんの手の甲にいきませんか?」
耳を欹てていたレオンとアークはコウの話に小さく頷く。
- Re: ムニキス ( No.28 )
- 日時: 2015/01/27 21:43
- 名前: 捨駒 (ID: d4UJd1Wm)
うぇい、二回連続更新です。てへぺろ。
頷く二人の上からいつもの優しい声が降った。
「何を話しているんだ。さあ、着いたぞ。」
いつの間に着いていたのか。
今もまだギリギリ残る美しい景観の城。どうやら、この市場は城下町で行われていたらしい。上を見上げるとレオンやタカトラに刻まれた刻印と同じ紋章の旗が掲げられていた。
流石、物資も多かった世界のオアシス。緑に囲まれている庭がまだ存在していた。
タカトラが通るなり、敷地内にいた使用人と思われし人々は皆頭を下げた。
「…ここから先は必要なこと以外喋るんじゃ無いぞ。」
「私も行かなきゃ駄目?」
「お前の為に行くんだ。そうすれば、知りたいことも分かるさ。」
全員を見渡すと皆頷いて背筋を伸ばす。
「よし。行くぞ。」
龍の金細工が施された扉に手をかけると思ったより軽く開かれた。
外観に負けないほど美しい内装にコウは思い出した。どこか懐かしいのは、馬小屋の掃除を任されたときと追い出されたときに中に入ったからだ。
「…おや、貴方はいつしかの。」
そう、もう一人懐かしく思い出深いものがあったことをコウは思い出した。
「リュウケン総長…久方ぶりです。」
「およしなさい。タカトラ…と、馬小屋の…」
「コウですよ。」
「そうそう。コウでしたね。」
表情を固めたまま、白髪混じりのオールバックをかきあげた。
モノクルがシャンデリアに照らされて銀色に光ると男、リュウケンは持っていた本を閉じ、片手で持ち、コウ達に目を向けた。
「レオン。話は聞いておりますよ。貴方、また問題を起こしたそうじゃ無いですか。全く、貴方は入隊当時から…」
「あ、いや、そうじゃ無くて。今日は話を聞きたくてな。」
「話ですか?」と首をかしげ、リュウケンはタカトラを見つめた。
「そうだ。」
で、切ってやるわ!
馬鹿め!ワシとお前では格が違いすぎるわ!
- Re: ムニキス ( No.29 )
- 日時: 2015/01/28 16:08
- 名前: はるたろう (ID: ztDxVDAP)
「…トシゾウの事ですか。それとも?」
「俺のことを調査してる女がいるもんでな。俺の過去でも話してやってくれよ。」
大広間に置かれた木箱に静かに座りながら、女の方を見た。
「丁度、いい機会だしな。」
深呼吸とも思えるため息をはいたあと、リュウケンは物語を語るように穏やかな口調でコウ達に言った。
ある種族の者は、生まれてきた子供にその名前を譲らなくてはならない。
それは決して長兄で無ければならない。しかし、長兄がいなくなればその名を次兄、末弟でも授けられる。
リュウケンはその村を治める者と縁があり、齢五歳でこの村に訪れた。
同い年ぐらいの二人の少年、それが今のトシゾウとタカトラであり、毎日のように遊んだ。
呼吸をするのと同じぐらいに当たり前であった。
その頃タカトラは兄と弟がいた。
貧しいながらも、肉親が居ないながらも、父や母にこの先会えると思い信じて毎日を生き続けた。
ある日の夜であった。
突然、兄と弟が消え去ったのである。
残ったのは幼いタカトラだけ。
義理の母や父は三日後、寝床でグチャグチャになった姿で発見された。
その次の日であった。
何者かによって、リュウケンとトシゾウ以外の者が殺されていた。
全員何かに怯えたまま首と胴体が離れて見つかった。
そして、トシゾウが幼い眼で見たのは、大量の耳を袋に詰め込む、白髪頭に返り血を浴びた…真っ赤なゴーグルをしたタカトラであった。
ショタタカトラは、黒髪です。
ここ重要ですが、そのような描写を登場できなかったらの場合の為、ここに書いておきます。
- Re: ムニキス ( No.30 )
- 日時: 2015/01/29 17:29
- 名前: はるたろう (ID: UPSLFaOv)
リュウケンの長いため息を合図に、聞き入っていた四人は顔を上げた。
「だからと言って、貴方の親が殺されたという理由にはなりませんよ。それを踏まえて、これからも見張るかをお考えなさい。」
モノクルの位置を直し、固まったままの表情を少しだけ崩し笑んだ。
座って煙管を吹かしつづけるタカトラに、本の角をゴーグルに軽くぶつけて静か叱った。
話していた間遠い目をしていた彼に対する気遣いなのか、それ以上のことは何も語らず、ただ、笑っていた。
「って、事があってよ。」
「そうか。リュウに会いに行ってたとはな。」
一週間に一回は、二人がこうして夜中に話をしている。
以前、イエスという子供と会ったのもこの様な夜中の出来事であった。
月を眺めていたトシゾウにタカトラは不思議そうに問いかけた。
「お前さ、いつから俺の血統のことに気付いてたんだ。」
「…物心ついた時からかな。コイツ絶対なんか殺人とか犯すと…思ってた訳よ。」
いかにも簡単そうに、いつもの鬱陶しい媚びる様な笑いで言った。
「やっぱり…俺、血生臭いか?」
悲しそうな目で今度は問う。
「アホか。そう思うんなら、風呂でも久々に入って来いよ。」
気にしてなさそうなこの表情。
「…腹立つ。」
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