コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ムニキス
- 日時: 2015/02/10 17:27
- 名前: はるたろう (ID: VNx.OVCe)
登場人物→>>1(協力・優斗@捨駒になりたい)
ムニキスの用語集>>12
序章・ヘンケイ>>5>>7
一章・グンタイ>>10>>11>>13>>14
?章・ワルモノ>>15
二章・オウゾク>>16>>17>>23>>24
———シュウメイ>>27>>28>>29>>30
?章・タカキチ>>31
三章・タベモノ>>32>>33>>34>>35
———トオリマ>>36>>37>>38
オリキャラ様、ありがとうございます。
リン>>2(ちほりん様より)
アーク>>6(黒い月様より)
イオ>>20(ルイ様より)
こんな駄文に目をつけて頂き、誠にありがとうございます。土下座を通り越して地面に頭をつけてブラジルまで届きそうなくらい頭を下げております。次は靴を舐めようかな。
それでは。ムニキスの世界へどうぞお入りください。
- Re: ムニキス【オリキャラ募集】 ( No.11 )
- 日時: 2014/11/06 17:37
- 名前: 捨駒 (ID: aAxL6dTk)
やべw本当だwwごめんね(´・ω・`)
「どこへ行ク?」
「決まってます!刀を売りに行くんですよ!」
コウの言葉に笑いながらも男は尾行を続けた。その間に、トシゾウがいかに優秀かタカトラという有名な軍人はどういう人物なのか、自分、レオンの役目は何なのかという事を長々と語った。
そうしている間にもテントを張った的屋の様な建物の並ぶ中心街へ着いたのだ。よい審美眼の持ち主が居そうなテントを見るが今のところ分からなかった。
「なかなか人が…うわっ」
「……?」
「すっ、すみません!お怪我は…?」
肩をぶつけた黒髪の男は首をかしげたまま向こうの人混みに流されそうだ。
「…おい、今のはこのガキが謝るんじゃねー。お前が謝んだよ。」
紅玉の様な真っ赤の瞳が黒髪に冴えて光る。世に言うイケメンという風貌の彼は薄い唇を動かし言った。
「別に俺は痛くもなんともない。」
「それを口デ言えヨ。」
「今言った。」
「すぐにだ!」
顔色を変えた男は大きな鎌をコートの中にあったケースから取りだし、レオンの喉元へ近づけた。それに対してレオンは膝から脹ら脛にかけて備えられている短い鞘から短い刀を抜いた。
「女は下がれ。黒き死神とはアークの事。その子供はお前のだろう。」
「女じゃねーシ!…そんな死神は居ねーナ。ただの人間じゃねーか。」
言葉がぶつかり合うわずか三秒後、アークは鎌に仕込まれた銃を発砲した。それを跳ねてかわし相手の背後へと回り込む。
流石は斬り込み隊だとコウは思ったがこの世の中を生きてこれた放浪人だ。後ろへ来た敵も大きな鎌で斬り裂こうと腕を降る。
「頭が軽いもんでナ!身軽なんダ…よっと!」
どこからともなく現れた彼はアークの腹を強く蹴り飛ばした。ブーツに付いた凸凹が鎧で音がなりこれじゃないという顔で地面へ着地した。
どうやらレオンは空中戦が得意のようだ。
「なかなかだな。」
「さっきのは笑うところだシ…そこぐらい分かレ。」
「今笑った。」
「そこで笑えヨ!」
両者一歩も譲らず、騒然とした中心街はまた騒乱へと変わった。
「…名前、アークとか言ったよナ。」
「放浪者。死神アーク…聞いたことはあるだろう。」
コウの頭の中でピンと来た。
死神アークとは血のように赤い瞳を持ち、黒猫の様な毛並みの大鎌を持った男。出身国は知られていないが確か自分と同じだったはずだ。そういじめっ子たちはコウを死神と同じ出身と罵っていたハズだ。
「…死神は孤独でいい。孤独が一番だ。」
それだけを言うとアークは振り返り歩を進める。
「お前サ…孤独で一番は当たり前だ。」
「………?」
「だがな!孤独は死ぬゾ。一番でいるのも辛すぎル。」
「…つまり、」
「俺がその能力買うゾ。金はねーけどな!」
おまけ
レオン「質問あるか!?」
アーク「俺は一体…誰だ?」
レオン「人間。」
アーク「俺は一体…なんだ…?」
レオン「だから!人だっつーの!」
コウ(こいつ…アホだ…)
- Re: ムニキス【オリキャラ募集】 ( No.12 )
- 日時: 2014/11/06 17:47
- 名前: 捨駒 (ID: EP9rvI.Z)
ちょ、おい、はるたろう。
何ひとんちで更新してやがる。
つーか、よく短時間であんなに打てたな。こえーわ。
名前がおかしいと思ったかた。すみません。
こういう事です。度々あるかも知れませんがこういう事です。
大分余ったから少しお話を。
ムニキスとは無に帰すというあれです。無に帰す…むにきす…ムニキスという事です。
そして片仮名にしたのは別にニセコイが好きなわけではありません。嫌いと言ったら嘘になりますが。私は斉木のほうが楽しみです。
無に帰すと「何もない世界にキス」という臭い意味が込められています。
本当は「漆黒の翼・コウの世界事情」とか「国家機密軍事防衛部隊揮官トシゾウの憂鬱」とかでした。
ムニキス戦記にすればよかったですかね。
- Re: ムニキス【オリキャラ募集】 ( No.13 )
- 日時: 2014/11/22 11:01
- 名前: はるたろう@罰ゲームで二回連続 (ID: v6.r5O3g)
トシゾウは目を疑った。
最近巷で噂になっていたあの死神が目の前で、しかもアホに礼をしているのだ。
「…ガキィ…なんちゅー状況なんだこれは。」
アンリが紅茶を全員に配った所でトシゾウは声を出した。それを聞いたコウは手短に説明を済ませ、すました顔で紅茶に砂糖を入れる。
片方の眉毛をピクピクと動かし、レオンの胸ぐらを掴み上げ自分の目の高さまで持ち上げた。ビビるレオンにトシゾウが低い声で脅しをかける。
「お前さ、こっちはよく食うタカで手一杯な訳よ。お前メンバーから外すぞ。コラ。」
「大丈夫です!指揮官、死神の名に懸けて猪肉を手土産にした。…です!」
「おい!アンリ!今日は猪鍋な!」
暫くして、グツグツと煮えるだしのでた鍋に美しく切られた猪肉を煮込ませて皆はアークに何故ここに入ったかを聞いた。
暗い二人の髪が鍋を煮込む火で照らされて赤くなっている事に、アンリは嬉しそうだ。
「はい、俺はレオンさん率いる斬り込み隊に…」
レオンは潜入係であるはずだとトシゾウはレオンを睨んだ。
潜入係はこの軍隊で一番低い地位にある係であり、斬り込み隊はタカトラが率いる一番危険な仕事であり元々地位の高いものがやる係。トシゾウは見栄をはったレオンを察した。
「レオンが斬り込み隊にいつなったんだ。」
迷彩柄のマントに身を包んだゴーグルの男が女を背負い現れた。長い髪は地につきそうだがボサボサとなっており地面には着かない。いかにも軍人といった服装であり、ヒョロヒョロとしたトシゾウとは対照的になんというかムキムキだ。
アンリは重たいマントを受け取り、その下から見えた黒いタンクトップに顔を赤くしその場から去った。
「げっ!タカトラさン…きょ、今日は早いですネ?」
「ああ。女が死にそうだったのでな。捨て置くわけにはいかん。」
小さく拍手するアンリをコウは見てしまった。
「レオン、斬り込みに入りたいのか。だがな潜入がいないと俺はどう入ってよいのか分からんのだぞ。潜入係は大事だと、俺は思うがな。」
「ヒューヒュー!カアッくいいね。斬り込み隊は。」
「うるせえこのヤリチンが。引っこ抜くぞ。」
この軍隊にまともな思考を持つ人が一人いて良かったと、コウはそう思った。
- Re: ムニキス【オリキャラ募集】 ( No.14 )
- 日時: 2014/11/23 09:45
- 名前: 捨駒 (ID: tuakPBCn)
「俺、まだ酒池肉林は味わってないんだから!抜くんじゃねーよ!うわァァ!」
「そうかい、そうかい。」
鍋を食べるタカトラをアークはまじまじと見つめていた。見つめるアークに箸を向け、先端を鍋の方に向けてから親指を上にあげた。
「うまいぞ。」
ゴーグルの上からでも微笑んだ事がはっきりと分かった。口元だけを見ていれば若く見えるのだが、長い白髪と見るとトシゾウよりも年上に見える。
自分よりも遥かに年上なのは分かったが、横に横たわっている女がどこかで見たことのあるような女だったが誰なのか思い出せない。
「…どうした?コウ。」
小さく唸ったコウにアークは声をかけた。
「コウが悩んでいるなら俺も共に悩もう。」
「いいよ…すぐに思い出せるから。」
そうかと呟きアークは自分の持っていた鎌に目をおとした。コウもその鎌を見ると悲しそうに微笑み口を開いた。
「…俺には記憶がない。だが、たまにこの鎌を見ると…少しだけ楽になれる気がする。思い出せやしないのにな。安心するんだ。」
コウは少しだけだが痛む頭で必死に思い出す。
自分が十のころ、馬小屋で餌を与えているとき先輩のお祖父さんから聞いた。五年ほど前に近隣の王族が壊滅したと。紋章の着いた鎌、黒い鎧、記憶が正しければその時後継者であった皇子が盗んだものがそれだったはずだ。
年が少ししか違うのに随分と大変な人生を送ってきた物だとコウは思った。しかし、なぜこの時にこの話を思い出したのかは全く分からなかった。
「…ふーン…お前、記憶が無いのカ…」
「レオンさんには関係無い。でも、俺にはこういう軍隊に入るのが性に合う気がする。」
心の拠り所を見付けられたアークを嬉しそうに見つめていた。
「おいガキンチョ、」
「なんですかー?」
笑いながらふにゃふにゃとした焦げ臭い物を口にいれた。
「…お前さ、木の皮とか食べるんだな…正直引くわ…」
「えっ!?うわっ!これ、ミミズいる!ミミズ!!」
慌てて木を投げ捨て横に寝ていた女の上で尻餅をついた。そのとたん、女は起き上がり叫びながらコウを蹴る。
「う…うそだ…」
「ははは…コウは面白いな。俺の記憶と共に運を探しにいってやりたいよ…」
女の悲鳴が森の木々を揺らした。
- Re: ワルモノ ( No.15 )
- 日時: 2014/11/24 21:32
- 名前: はるたろう (ID: jd737JEz)
大体四話で話の軸が変わるよ。
「姉ちゃん、姉ちゃん、見て。死体を連れてる兄ちゃんがいる。」
無邪気に金髪の男を指差す小柄な少年。頬にはダイヤの刺青が入り、血に濡れた大剣に股がり横にいた眠そうな女の頭を二三回殴った。
「姉ちゃんはァ、アイツ殺したい?」
骨のついた肉を食べ終わった大きな男が答えた。
「おいアラタ?どうするんだ。」
アラタと呼ばれた女は目をこじ開け金髪を見たがすぐに眠った。殺さないという合図だと知り、少年は舌打ちをし項垂れた。大柄の男はスペードの刺青を擦り骨を火の中へ放り投げる。
大きな銃を持つ男と大剣を持つ小柄な少年。二人とも整った顔立ちをしており頬の刺青が勿体無い位だ。
「つまんないの。…なあ、ソードはどう思う?」
突き刺さった剣を引っこ抜き軽々持ち上げるとスペードの元へゆっくり歩く。
「近頃さァ…全然進軍しねーし、何しろ……国家の軍事部隊がまた立ち上がったらしいぜ。しかもォタカトラがいんの。」
「マジか。だが、俺らにはアラタが居る。」
「案ずるな、キラル。この俺、アイの美とヨツバの知性があればメッタメタにできるってものよ。」
「五月蝿い。死ね。」
「有り難きお言葉!」
「…キモい。」
土下座をするアイという男とモノクルの曇りを拭き取るヨツバという男。
アラタを始めとする、アイ・ヨツバ・キラル・ソードの五人は今では国を滅としてはん犯罪者扱いを受けている軍である。ムニキスと呼ばれた現象の数々は殆ど彼女らが起こしてきた。
今では国際指名手配犯ではあるが、その手口は全く分からずいつも眠っているアラタがまた謎多い。
と、潜伏していたタカトラはメモを書いた。
斬り込み隊とは言えど一応内緒で潜伏を繰り返す彼だ。レオンの人命救助の護衛にあたっている所偶然見かけたので少しだけ監視をしている。
(こうして見ればアホらしい事を述べている馬鹿げた軍団にしか見えんのだが…)等と思ってしまった事は黙っておこう。
「アラタは起きないし…今夜は野宿だな。」
「野宿サイコー。」
「嬉しそうに聞こえんぞ。」
続く。
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