コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- カワルミライ 《続編スタート》
- 日時: 2015/01/30 20:02
- 名前: むつ (ID: EVwkkRDF)
《もし・・・もし、過去や未来を改変出来るとしたらあなたは どうする?》
・東海 功 >>1 >>2 >>3 >>5 >>6 >>7
>>12 >>13 >>15 >>19
>>21 >>24 >>25 >>26 >>27
・女の人 >>30 >>32 >>33 >>34
まゆの様が神楽ちゃんを描いてくださりました!! >>22
*注意とどうでもいいこと* >>8
- Re: カワルミライ ( No.24 )
- 日時: 2015/01/17 11:48
- 名前: むつ (ID: f3ScG69M)
コーヒーを渡された徹さんはゆっくりとコーヒーを飲み気持ちを整えるようにふぅと息を吐いて言った。
「ここに来た理由はね、この前、俺にとってものすごい大切な恩人を亡くしてしまってね。その人を・・・生き返らしたいからなんだよ。その・・・俺のせいで死んでしまったから。俺なんかを・・・俺なんかをかばって・・・刺されで、切り刻まれて・・・血まみれになって・・・灰になった・・・。何も・・・できなかった。何も・・・何も・・・俺は・・・あの人を助けられなかった・・・ただただ・・・泣き叫んで・・・やめろとしか・・・いえなかった・・・。行動に・・・移せなかった・・・。だから・・・過去を・・・変えて・・・ください・・・。あの人を・・・生き返らせてください・・・。お願いします・・・。お願いします・・・」
徹さんは泣きながら、声を振り絞りながらそう言った。辛そうに悲しそうに。私は、見ているだけで悲しくなった。同情だろうか・・・?そして私は言った。
「わかりました。その依頼・・・受けましょう」
それを聞いた徹さんは
「本当ですか!?ありがとうございます・・・。ありがとうございます」
と、とてもうれしそうに言った。いつの間にか、敬語になっている徹さんに気づいたのはそのときだったがそのことは置いといた。その後したことは簡単で、紙に手を置いてもらっていろいろな事をもっと細かく把握し、依頼を実行した。
だかしかし・・・徹さんの願いは半分かなって半分叶わなかった。それに気づいたのは新聞だった。その事件が書いてあった約1ヶ月前の新聞。私は・・・泣いた。私は、一人の命を救い、その代わり一人の命を奪った。それが・・・とても辛かった。嫌だった。でも、何もしなかった。出来なかった。なぜならそこに・・・功さんが来たからである。
- Re: カワルミライ ( No.25 )
- 日時: 2015/01/17 11:49
- 名前: むつ (ID: f3ScG69M)
「ちょっとまって」
私の話を静かに聞いていた功さんが私の話を中断するように言った。
「なんですか?あと、これで話は終わりです」
「そうなんだ・・・。で、あのさ」
「なんですか?」
「矛盾がおきてる。さっき、君はあの光る変な紙を見て徹君を思い出していた。ならなぜ、お譲ちゃんは俺の顔を見て俺だってことが解らなかったんだ?」
功さんは少し怒っているようだった。それもそうだけど・・・。私も話していて矛盾しているなと思ったけど・・・。でも・・・しょうがないんだ・・・。
「しょうがないじゃないですか・・・。だって・・・。体型が・・・。雰囲気が・・・違ったんですから・・・!」
そう。功さんはあの時映像で見たときよりもっと痩せていた。別人みたいに。私があの時見た紙の中の功さんはいわゆる肥満体系の部類に入っていた。
しかし・・・今の功さんは頬に少し影ができるくらいに痩せていた。だから・・・気づけなかった。
「すみません・・・。もっと・・・私が物分かりがいい人だったら・・・よかったんですが・・・。すみません。気づけなくて」
それを聞いた功さんは申し訳なさそうな顔をしながら言った。
「いや、そうだよな・・・。見たときと今が一緒とは限らないもんな。ゴメンな・・・。謝るのは俺だった。ゴメンな」
「? 何で・・・功さんが謝るんですか?」
- Re: カワルミライ ( No.26 )
- 日時: 2015/01/17 11:56
- 名前: むつ (ID: f3ScG69M)
私のその質問に功さんは答えた。
「謝りたいと思ったからさ。それ以外に理由はない。あ、あとお嬢ちゃんも、もう謝んなくていいよ」
そう言っている功さんは少しさっきよりも表情が明るくなったように思えた。
「そうですか・・・。じゃあ、気を取り直して依頼を実行します」
「そうか。お願いするよ」
功さんは決意を決めたように言った。けど、ちょっとやっておかないといけないことがある。
「あっと、その前に」
そういった私を見て功さんはとぼけたように言った。
「ん?なんだね」
「料金をお支払いください。税込みで16000円」
コレをやらなかったら商売にはならない。別に、決して忘れていたわけではない。
「結構高値だな」
功さんは顔をしかめて言った。けど私は平然という。
「安いくらいでしょ?未来を変えられるぐらいですから」
「まあ、それもそうか」
功さんは納得してくれた。そして財布からきっちり16000円出して私のほうに差し出した。
「はい。どうぞ」
私はそれを受け取る。
「確かに16000円いただきました。それじゃあ早速・・・」「ちょっとまってくれ」
依頼を実行しようとした私を功さんが止めた。
「なんですか?」
私は聞く。そして功さんは言った。
「一つだけ聞きたいことがある」
「なんでしょうか?」
「ここの名前は、『カワルミライ』といったな」
「はい」
「なぜ、変わる未来なんだ?未来を変えることもここでは受けてるが過去を変えることも受けたまっている。なのに、何故・・・?」
功さんは本当に気になっているようなので私はさっきも同じようなことを言ったような気もするが答えた。
「それは簡単な事です。過去を変えれば、未来が変わる。未来を変えれば未来が変わる。つまりどっちを言っても未来を変えることになります。だから『カワルミライ』なんです」
と。それを聞いて功さんは少し微笑み、言った。
「そうか・・・。すっきりしたよ。ありがとう」
「・・・。もう聞きたいことはありませんね」
「ああ」
功さんは微笑んでいった。もう思い残すことがないというように。その反応を見て私は言った。
「それでは依頼を実行いたします。では、功さんは目を閉じてください」
功さんは目を閉じ、言った。
「こうか?」
「はい。それでいいです」
功さんは目を閉じながら言った。
「神楽ちゃん」
「!!」
私はさっきまで私のことを功さんは『お嬢ちゃん』と呼んでいたのに対して『神楽ちゃん』と呼ばれたことに驚いた。
「なんですか?」
「ありがとう」
そう。一言、功さんは笑いながら言った。
「!! ・・・どういたしまして。それでは・・・」
功さんは目をつぶっているから私は今でどういう顔をしているかわからないと思うけど、でも、笑顔で見送ってあげたかった。だから、泣いている事を悟られないように、笑顔を作って、出来るだけ、明るい声で私は言った。
「お達者で」
「ああ、神楽ちゃんも元気でね」
功さんは優しい声でそう答えてくれた。そして、その言葉を最後に功さんの体は透明になり、消えていった。私は、功さんがいえていったのを見ると涙を飲みながらこういった。
「・・・はい」
- Re: カワルミライ ( No.27 )
- 日時: 2015/01/17 11:59
- 名前: むつ (ID: f3ScG69M)
「・・・。行っちゃった・・・。えーっと・・・新聞新聞」
私は涙を拭くことを後回しにして1ヶ月前の新聞を捜す。
「あった。えっと・・・」
私は新聞の中身を眼を皿のようにしてみる。そして見つけた。小さな小さな記事。そこには、『ドラックのせいで暴走 死者0名、軽傷者3名』とかかれていた。
「死者0名・・・。てことは・・・!助かったんだ!2人とも。生き延びれたんだ!成功した!よかった・・・。よかったよおおおおおおお」
その後、私は号泣した。多分1時間ぐらいは泣いていたと思う。でも、それほど不安だったんだ。怖かったんだ。でも、今回はすべてが上手くいった。泣き止んだあと自分の顔を洗ってからまたその後新聞の記事をじっくり見た。記事の内容をまとめるとある倉庫にある不良グループが押しかけてきてたまたまそこが功さんと徹さんがいつも工業製品などを保管していた倉庫でたまたま2人が作業中だったらしい。そこにドラッグを吸っていかれた人たちが押しかけてきて暴走。しかしなんとか軽傷を負ったものの、その場に死者を出さないですんだということだ。つまり、功さんはある会社の社長さんだったのだ。そして徹さんは功さんに職なしのところを拾われた会社員。とするとあの功さんの周りにいた人たちは護衛の人となる。すべての辻褄があった。
「そうなんだ・・・。あーでも、もう一度功さんと徹さんに会いたいな・・・。むこうは私の顔すら忘れちゃってると思うけど。でもあって言いたい。功さんと徹さん暴力団と勘違いしてごめんなさいって!」
私の顔にはもう涙は流れていなかった。そして私は時計を見た。7時もう夜だ。
「あ・・・。看板変えなくちゃ。もう今日は閉店だ」
そう言って私は玄関に向かった。そして外に出て扉にかかっている看板を反対にした。そこにはこう書かれてある。
《【カワルミライ】今日はおしまい!また明日どうぞ!》
と。そう。また明日も未来を変えるためにお客さんはやってくる。そして私はそのお客さんに向かって思うんだ。未来なんて変えなくても人生は楽しいよ?
- Re: カワルミライ ( No.28 )
- 日時: 2015/01/11 16:26
- 名前: むつ (ID: oyEpE/ZS)
さて、一応完結しました カワルミライ どうだったでしょうか?
私はこの物語はなんだか楽しいので続編を作りたいところなんですが・・・。
一応は完結なので、何か皆様の反応(感想)をうかがいたいのです。
なので、続編希望者が1人でもいれば、続編を書きはじめたいと思います。
そして、参照250突破いたしました。ありがとうございます。奇跡です!!
そしてむつというなで小説書くのはここだけです。ということで一応ここでおさらばという形となります。あ!でも、カキコはやめませんよ?
違う名で活動いたします。ですから、約2ヶ月間ありがとうございました。
この小説をかけて楽しかったです!
それから、このスレッドの跡にかかれましたコメントにはちゃんとお返事を返します。うれしいので!
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