コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 完璧美少女の苦悩
- 日時: 2016/03/10 21:20
- 名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: h4V7lSlN)
完璧美少女の苦悩。それは……
クールな生徒会長
女遊びが激しいチャラ男な副会長
見た目とは裏腹に毒舌な書記
爽やかだけど少し腹黒? な会計
同い年の優しい書記2(ただしドS)
更には隠れシスコンの兄ズにレズっ気のある友達まで……。
……こーんな変なヤツらにつきまとわれてるってこと。
「私が偽ってるのは、みんなを騙すためじゃなくて信頼されるためだから!
見下してるのは事実だけどね!」
そして私。自分を偽る会計2
1.4〜
これは他サイトで書いたものを移行したものです。
移行中の文は過去に書いたものなのでとても稚拙です。ごめんなさい……。
コメントThanksです!
ぴぴ ◆5LvsoxEtJE様
参照
1.11 100
[この間更新忘れてた笑]
8.6 300
10.11 400
3.10 600
episode1:そんな私
>>1-6 >>8 >>10-14
episode2:生徒会と、それから、私
>>15-36
episode3:生徒会のしごと
>>37-44
episode3:私の無関心さが祟った
>>45-
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
- Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.32 )
- 日時: 2015/02/08 15:12
- 名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: xPB60wBu)
それともここは生徒会の皆さん素敵、みたいな体でずっとここに居座った方が良かったかな。
いやでもそれは私のプライドが許さない。かっこいい人は素直にかっこいいと思うけど基本興味ないし……とぐだぐだ思っていると。
「そうだね。強引に呼んだのこっちなんだし、うん。そうだそうだ。ごめんね戻っていいよ」
誰宛か、わからない雰囲気で遥さんが言った。
私たちに向かって言ったんだろうけどさ。
言われて早々に立ち上がる凌くんに苦笑し、
「失礼しました」
と二人で生徒会室を立ち去った。
——生徒会に入るということがどれだけ異質ということかを、
「ねえねえ、黛さんっ!! どうだった? 生徒会入るの!?」
「私も入りたいー!」
「凌のヤツ、あいつどこ行った!? 逃げたのか!?」
……教室の騒ぎ具合と、道中の廊下での注目ぶりで私は理解した。
- Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.33 )
- 日時: 2015/02/08 18:11
- 名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: xPB60wBu)
その日の放課後。私たち二人はまた呼び出された。
誰から、なんて言うまでもない。
「愛利ごめんね。行ってくる」
小さくそう言うと、愛利は眉を下げながらも「いってらっしゃい」と返してくれた。
あいつら部活見学行かせない気か。ざけんな。
「凌くん行こう」
凌くんに声をかけると、周りの男子もこちらを向いた。
「ああ」
私の言葉に応じるとバッグを持ち私の隣に並ぶ。
じゃあな、なんて言葉を凌くんと交わしてた男子たちはご丁寧にも私にもじゃあねと言ってくれて。
私もばいばいと返すと背を向けた。
二人ってほんとお似合いーとか周りの女子が言ってたけど無視だ無視。
私は生徒会とかヤだからここの座、譲ってあげてもいい。
「梓さん頑張ってー」
——……七海さんの、応援の裏に嫉妬が込められた声は。
地獄耳の私は気づかないフリをした。
- Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.34 )
- 日時: 2015/02/08 18:18
- 名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: xPB60wBu)
道中何気ない話をすると、すぐ生徒会室に着いた。
あああ、ヤだなあ。
凌くんをちらり、ちら見する。
——わー、すっごく嫌そうな顔……。
そうね。嫌なのは私だけじゃないわよね。
「しつれいします」
こんこんとノックをしてから声をかけた。
そしてドアを開ける。
「ごめんね、また呼び出して」
そうすると、遥さんがいた。
げっ、とか思っちゃったけれど顔には出してないたぶん……。
「いえ、大丈夫ですよ」
私がそう言うと、朔さんがにこり笑った。
「ああ、でもな、これから毎日放課後ここで活動するから! あ、新入生歓迎会の一週間前は一年生は生徒会の仕事はしなくていいんだけどね。
一年入ったし楽しくなるな〜」
「へえ、そうなんですか」
……って、ん?
「毎日……ですか?」
私と同じ疑問をもった凌くんが問いかけた。
- Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.35 )
- 日時: 2015/02/08 18:24
- 名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: xPB60wBu)
「まーまー、座って?」
英さんがぽんぽんとソファを叩く。遠慮なく座らせてもらった。
昼休みと同じ位置だ。
「生徒会の説明させてもらうね」
遥さんがそう言うと、
「紘」
と生徒会長に声をかけた。
昼から特に重大なことしてないもんね。
「ああ。……まず、部活動のことだが」
少し間を置いてまた口を開く。
「生徒会に入った者は原則部活動には入らない。生徒会の活動に専念すること」
「——え」
凌くんが声をあげた。
凌くんってスポーツとか万能そうだし、これは残念だろうな。
私は特にしたいこともなかったし、まぁいい。良くないけど。
「ごめんね、凌くん」
英さんが申し訳なさそうに眉を下げた。
- Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.36 )
- 日時: 2015/02/08 18:28
- 名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: xPB60wBu)
謝るんだったら私たちを解放しろよ。
イライラが募るが、「以上だ」と無表情でいう生徒会長に何も言えなくなってしまった。
元々何かを言う気もないけど。
「わからないことは英、または遥に訊け」
「よろしくね、梓ちゃん」
同じ会計だし。
そう言う遥さんに、私は特に文句を言う気にはなれず、
「……そういえば皆さん三年生ですか? 二年生ですか?」
と素朴な疑問をぶつけた。
「俺たちみんな二年生。三年生は何故かいないよ」
首を軽くふった遥さんに、ふーんと思う。
そうか。先輩か。そりゃそーか。
「じゃあ梓ちゃん。会計の仕事しようか」
「はい。遥……先輩」
先輩呼びをした私に、びっくりしたのか目を見開きながらも、「先輩呼びもいいね」ととびきりの笑顔を私に向けた。
生徒会に入るということに抵抗する気は……もはや、ない。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
この掲示板は過去ログ化されています。