コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

完璧美少女の苦悩
日時: 2016/03/10 21:20
名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: h4V7lSlN)

  完璧美少女の苦悩。それは……






クールな生徒会長

女遊びが激しいチャラ男な副会長

見た目とは裏腹に毒舌な書記

爽やかだけど少し腹黒? な会計

同い年の優しい書記2(ただしドS)

更には隠れシスコンの兄ズにレズっ気のある友達まで……。

……こーんな変なヤツらにつきまとわれてるってこと。



「私が偽ってるのは、みんなを騙すためじゃなくて信頼されるためだから!
見下してるのは事実だけどね!」

そして私。自分を偽る会計2



1.4〜


これは他サイトで書いたものを移行したものです。
移行中の文は過去に書いたものなのでとても稚拙です。ごめんなさい……。


コメントThanksです!
ぴぴ ◆5LvsoxEtJE様




参照
1.11  100
[この間更新忘れてた笑]
8.6   300
10.11  400
3.10  600



episode1:そんな私
>>1-6 >>8 >>10-14

episode2:生徒会と、それから、私
>>15-36

episode3:生徒会のしごと
>>37-44

episode3:私の無関心さが祟った
>>45-

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12



Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.22 )
日時: 2015/01/11 10:14
名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: J85uaMhP)
参照: 第二章



「あの……」

「まあ、とりあえず座って」

二人掛けのソファを指差す爽やかなひと。
そこには凌くんが座っている。

いやだから、なんでこんなとこにソファーがあるの。馬鹿なの。

そう思いながらも凌くんの横に座る。目が合うと、にこりと微笑まれた。爽やかだな。

「二人にさ、話したいことあるんだ」

さっきっからこのひとしか話していない。生徒会長……ではないから、副会長かな? しっかりしてそうだし。

「ね、紘斗?」

首を可愛らしくかしげた……爽やかさんは、私たちの前の四人掛けのソファーに座った男の人を見た。

うわ、このひとも凄いかっこいい。てか、全員かっこいいな。愛利とかいたら失神しそう。

「あぁ」

初めて言葉を発した紘斗さん。

——声でこのひとが生徒会長だということがわかった。

Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.23 )
日時: 2015/01/11 10:20
名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: J85uaMhP)
参照: 第二章



隣の凌くんを見たら、目の前の四人に負けないくらい綺麗な顔で……あ、あれ?
イケメンの人口密度多くない? ここ。

「いきなりだけど」

生徒会長は、恐いくらい整った表情を少し緩めて言った。


「お前らに、生徒会役員になってほしいんだ」


——は。

放送で言ってたのってつまり、このことか!!

「や、無理っす」

私より先に凌くんが言っていた。

「なんでだ」

「いや俺生徒会とかそういうガラじゃないんで……。それに部活に力入れるって決めてたし」

「……そっちの、黛はどうなんだ」

突然話を振られる。

……いや、

「無理ですね」

Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.24 )
日時: 2015/01/11 14:14
名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: J85uaMhP)
参照: 第二章


私がそう言うと、目の前の四人は目をまん丸くした。

「……は?」

生徒会長に至っては、口まで開けてらっしゃる。うける。

「なんでか理由聞いてもいい?」

爽やかさんが私たち二人を見て言った。それを見て、凌くんと目を見合わせる。

いや、だって……。

「いきなり言われて『はいわかりました』なんて言う人いないと思いますけどね」

凌くんは明らかに「コイツら馬鹿なの?」って目で見てる。

そう、それ。それが言いたかった。

「申し訳ないですけど私もほんとに無理です。失礼します」

なんかもうこの人たちも無理。かっこいいけどなんか無理。

そんなことを思い、立ってスカートのプリーツを直していると、
「申し訳ないけど」
——爽やかさんが、にっこり笑顔で言った。

「君たちに拒否権なんてないから」

——は。

思わず出そうになった言葉は、扉の音によってかき消された。

Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.25 )
日時: 2015/01/17 16:03
名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: kct9F1dw)



「黛ぃー笠原ぁーいるかー」

扉の向こうに目を向ける、と、
……とこには我らが担任、篠原先生がたっていた。

何しにきた。

「あ、篠原先生。いいところに」

「おぉ、遥。なんだいいところって。なんか俺に用事か?」

この爽やかさんは遥というのか……。なんか、名前まで爽やかだな。

「用事ってほどでもないのですが」

「そーか。でもちょっと待て。俺は黛と笠原に用があってきた」

——用があるっつうか、生徒会の顧問だろ……。

今まで喋らなかった生徒会長の右隣の人が声を発した。

可愛い見た目に似合わず口が悪い。

「篠原先生、生徒会の顧問なんすか」

凌くんが訊く。


「まあな。じゃんけんで負けたからな」

あっははいっそ清々しいカミングアウトだね。
先生方はなにをしてらっしゃるのか。

Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.26 )
日時: 2015/01/17 16:09
名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: kct9F1dw)



「まぁそんなことより、黛、笠原。
——俺は俺のクラスから二人も生徒会に出るなんて嬉しいぞー」

大口開けて笑う篠原先生に、目が見開く。

「や、先生、私たち生徒会には……」

「言ったよね、拒否権ないって」

私の言葉は遮られた。遥さんによって

「あ? まぁ、そうだな。もう校長も認めちゃってるし今から拒否するのは無理だな」

「え?」

な、なんですと———!!

「してやったりって感じなんだろうな」

隣でぽつり、凌くんは呟いた。

……同感。

「だから言ったでしょう? 決定事項だよ」

遥さんの優しそうな笑みも、今では何故か怖い。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12



この掲示板は過去ログ化されています。