コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 完璧美少女の苦悩
- 日時: 2016/03/10 21:20
- 名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: h4V7lSlN)
完璧美少女の苦悩。それは……
クールな生徒会長
女遊びが激しいチャラ男な副会長
見た目とは裏腹に毒舌な書記
爽やかだけど少し腹黒? な会計
同い年の優しい書記2(ただしドS)
更には隠れシスコンの兄ズにレズっ気のある友達まで……。
……こーんな変なヤツらにつきまとわれてるってこと。
「私が偽ってるのは、みんなを騙すためじゃなくて信頼されるためだから!
見下してるのは事実だけどね!」
そして私。自分を偽る会計2
1.4〜
これは他サイトで書いたものを移行したものです。
移行中の文は過去に書いたものなのでとても稚拙です。ごめんなさい……。
コメントThanksです!
ぴぴ ◆5LvsoxEtJE様
参照
1.11 100
[この間更新忘れてた笑]
8.6 300
10.11 400
3.10 600
episode1:そんな私
>>1-6 >>8 >>10-14
episode2:生徒会と、それから、私
>>15-36
episode3:生徒会のしごと
>>37-44
episode3:私の無関心さが祟った
>>45-
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- Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.12 )
- 日時: 2015/01/04 17:30
- 名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: J85uaMhP)
お兄ちゃんは二人とも大人だ。
私のことを野放しにしてるように見えて実は私のことを両親よりよくわかってくれている。
——そんな二人だから私は頼れないんだ。
「そんなことない。楽しいよ。好かれれば自分に得なことばっか」
そんなことない。
もう一度繰り返して、窓の外を見た。
しゅんしゅんとすぐに変わる景色を見、入学式の内容をもう一度思い出す。
『——生徒会長の長瀬紘斗です。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。新しい生活に慣れるのは時間がかかりますが、楽しい学校生活を送ってください。ーー
……また、生徒会では、一年生から書記と会計を募集しています。興味のある方は是非、三階生徒会室まで。——』
私は後ろの方の席だったから顔はよく見えなかったけれど、女子が黄色く悲鳴をあげていたのはよく覚えている。から、かっこいいひとなんだろうなと安易に予想できた。
- Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.13 )
- 日時: 2015/01/04 17:30
- 名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: J85uaMhP)
「そいうえば。挨拶してた生徒会長、凄い人気だったね」
光汰にいも同じこと思ってたのか。
こくりと浅く頷く。
「凄い悲鳴だったね。私あんな高い声出ないよ」
「てめえが出したらキモいわ」
「篤にいは黙ってろよ」
出せねえって言ってんだろうが。
私元々声低いんだよ。
きっと睨み付ける。
「でもさあ、生徒会とかめんどくさいよね。よくやる気になったよね」
篤にいとの会話がめんどくさくて光汰にいに話題をふった。
「あー……人望とかあるんじゃない。きゃーきゃー言われてたし、推薦で決まったのかも」
あぁ、推薦……ね。
人望もあったかもしれないけど、どうせ自分以外なら誰でもいいんでしよ、みんな。
だから推薦なんて手段選んだんじゃないの。
- Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.14 )
- 日時: 2015/01/04 17:31
- 名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: J85uaMhP)
「人望で決まるならお前、生徒会になれるんじゃね?」
いやお前会話に入ってくるなよ。
そう思いながらも
「なんで」
と返す。あ、自分いつもより若干声低い。
「人望とかそういうののためにお前演じてんじゃなかったのかよ?」
頭の上にハテナマークをたくさん浮かべて篤にいは言った。
あー……。
「うん、そうなんだけどさ。私一年だし今回おとなしめで行くし。選ばれないんじゃないかな」
私元々人前でしゃべるの嫌いだし。ていうか無理だし。
放送委員会になったときは死ぬかと思ったよね、緊張で。
「一年なのは関係ないだろ。一年からも募集するっつってたのに」
「あーあー私知らないなー」
てかさっきから私選ばれないよって何回も言ってんじゃん。
苛立ちを感じながら、ミラーで篤にいを見た。
——篤にいの予言が当たるなんて。
「篤にいは生徒会とか選ばれないタイプでしょ」
「なっ……!? なんで……」
「不良っぽいもん」
このときの私は微塵も思っていなかつた。
- Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.15 )
- 日時: 2015/02/08 18:35
- 名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: xPB60wBu)
- 参照: episode2:生徒会と、それから、私
「あああもうっ!! なんなの!?」
突然の呼び出しによって私は走ることになった。
誰が呼び出したのか、なんのために呼び出したのか。
事は数分前に遡る。
——————
「梓ちゃん、教えてほしいところあるんだけど……」
昼休み。
お弁当を広げようとしたら友達に話しかけられた。
同じクラスになった愛利は、それを見て眉を寄せる。
そりゃそうだよね。これからお昼ご飯ってときに話しかけられたらイラっとくるよね。
「ん、なに? どこ?」
でも私はそんなことを表に出さずににっこり笑って言った。
自分に正直なのはいいことだと思うけど、そんなんだと嫌われちゃうよ、愛利。
「数学のここなんだけど……」
「ああ、ここ? これは法則がわかれば結構簡単よ。ここに代入して……」
「あ、代入するの!! ありがとう」
- Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.16 )
- 日時: 2015/01/04 17:38
- 名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: J85uaMhP)
- 参照: 第二章
さすが新入生一位だね!! と言われてもあまり嬉しくない。
一位になりたくてなったわけじゃないし。
おかげで委員長任されそうだったよ。断ったけど。
「よし、お弁当食べよう」
「うん」
愛利は曖昧に頷いた。そして、言った
。
「梓って……ほんとに頭良かったのね」
「喧嘩売ってんの」
声を潜めて低く言う。
「違うよ!! ただ、すごいなーって」
「愛利が馬鹿なだけでしょう?」
「うわひど……」
お昼休みはがやがやうるさいから誰も私たちの会話に気づいていない。
入学して三日経ったけれど私の本性に気づいているひとはまだいない。
愛利は別。愛利は私が猫被る前を知ってるからバレるバレないの問題ではないんだよね。
「私にも勉強教えてよ」
「やだよ」
だから好きなことも言えて結構楽だ。
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