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完璧美少女の苦悩
日時: 2016/03/10 21:20
名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: h4V7lSlN)

  完璧美少女の苦悩。それは……






クールな生徒会長

女遊びが激しいチャラ男な副会長

見た目とは裏腹に毒舌な書記

爽やかだけど少し腹黒? な会計

同い年の優しい書記2(ただしドS)

更には隠れシスコンの兄ズにレズっ気のある友達まで……。

……こーんな変なヤツらにつきまとわれてるってこと。



「私が偽ってるのは、みんなを騙すためじゃなくて信頼されるためだから!
見下してるのは事実だけどね!」

そして私。自分を偽る会計2



1.4〜


これは他サイトで書いたものを移行したものです。
移行中の文は過去に書いたものなのでとても稚拙です。ごめんなさい……。


コメントThanksです!
ぴぴ ◆5LvsoxEtJE様




参照
1.11  100
[この間更新忘れてた笑]
8.6   300
10.11  400
3.10  600



episode1:そんな私
>>1-6 >>8 >>10-14

episode2:生徒会と、それから、私
>>15-36

episode3:生徒会のしごと
>>37-44

episode3:私の無関心さが祟った
>>45-

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Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.27 )
日時: 2015/01/17 16:15
名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: kct9F1dw)


「お前ほんっとに性格悪いのな……」

今まで一言も喋らなかった人が言った。

うんうん同感だ!
腹黒さでは負けないとか日々思ってたけど強敵が現れたね!

「え、なんか言った? 朔」

朔、と呼ばれた人は、遥さんの笑みを受けて顔をひきつらせた。

わからなくもない。
最初は笑顔も爽やかだなって思ったけどなんか……今はもう複雑だ。

「それより自己紹介しようよ」

もはや司会係の遥さんは、ね? と周りを見渡して言った。

篠原先生もうんうんと頷く。この人は馬鹿とみた。

「俺は三枝遥さえぐさはるか。二年で、会計です」

よろしくね、そう言って笑った。

私も笑う。——今の私の心情を、表情に出したら殺される……!!

Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.28 )
日時: 2015/01/17 16:35
名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: kct9F1dw)


「はい次」

遥さんがそう言うと、遥さんの右隣の朔さんが動く。

椎名朔しいなさく。えっと、一応? 副会長です。よろしくね、二人とも」

ニコニコと笑っていた。
なんとなくチャラいかもって分析。

あっ、ていうかこの人副会長なんだ。遥さんじゃないんだね、意外。

そして、可愛らしい見た目の人が口を開いた。

「僕が鈴原英すずはらえい。書記だよ。よろしくね? 梓ちゃん、凌くん」

笑顔可愛い。えくぼの特典付き。
目とかくりっくりしてて……な、なんというか、凄い美少年だ。


そして……一同の目がソファの真ん中に移った。
なんとなく空気がはりつめている。


「……長瀬紘斗、生徒会長。よろしく」


——……入学式のときの『生徒会』らしい感じのない、クールな人だった。

Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.29 )
日時: 2015/01/17 17:20
名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: kct9F1dw)


ちょっと意外で目を見開く。
視線の先の人はけだる気にあくびをした。

ちょっとっていうかかなり意外だ。

入学式でサクサク話してたからもっと……いや、なんでもない。

意外さを堪えきれなくて何気なしに朔さんに目を向けた。
朔さんもこちらを見ていた。

「いやー! 噂には聞いてたけど……っていうか入学式の日に見たけど、梓ちゃん、すっごい可愛いね! 肌とかすべっすべ!」

もうちょっとちこう寄れ!
そう言って手招きされる。それを無視して、

「黛梓です。よろしくお願いします」

なんとなく朔さんは苦手だと思った。

「笠原凌です。よろしく」

私に続くようにして凌くんが言った。顔は少しひきつっている。……わかる気がする。

「ああ、そうそう。言ってなかったな」

篠原先生が口を開いた。
篠原先生も、このイケメン集団に混じっても違和感ないくらいにかっこいい。

「笠原は書記。んで、黛は会計な」

Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.30 )
日時: 2015/01/17 17:33
名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: kct9F1dw)


ああ、そのこと。と言われたことを瞬時に理解。
……ていうか。

「は、遥さんと……一緒……?」

思わず漏れた言葉に「なに? 梓ちゃん?」とにこにこ笑顔で律儀に返された。

いやごめんなさい。今のはマジで失礼でしたね!

間違っても遥さんと一緒は嫌なんて思っちゃいけないね!


「おっと。俺もう弁当食べに行かなきゃだから」

親睦深めてろ。そう言って篠原先生は部屋から出ていった。

私もお弁当食べてねえよ。

篠原先生は妻子持ちの愛妻家で、奥さんも篠原先生らぶらしく、イライラするくらい夫婦間が良い。

そのお弁当もどうせ奥さんが作ったんでしょ。
自分作れよ。私もお母さんに作ってもらってるけどさ。

「二人は昼飯食べたのか?」

凛とした声で紘斗さんは言った。

Re: 完璧美少女の苦悩 ( No.31 )
日時: 2015/01/17 18:04
名前: 浦上澪 ◆rEvr4ZSeHI (ID: kct9F1dw)



……これ、は。

気を使って食べたと言った方がいいのか。
それとも素直に食べてないと言った方がいいのか。

印象がいいのはどっ——……

「梓さんは知らないですけど、少なくとも俺は食べてませんね」

そっちか。
凌くんに同意する形で「私も食べてません」の行っておいた。

「あー、それは悪いことをしちゃったね!」

本当に思ってるのか、軽い口調で言う英さん。

てか、そう思ったらお腹空いてきた。
早く帰りたい。

そう思って、「あの」と声を出す。

「帰っていいですか?」

——なんとなく空気が止まった気がした。

何事だと思っているうちにそれはなくなった。

何事だよ。


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