コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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two
日時: 2015/12/21 21:54
名前: lucky man (ID: T1OugAgl)

どうも。lucky manです。
小説を書き始めてはやめ、
書き始めてはやめ、な私ですが
懲りずにまた書き始めます。

(小説と呼ぶべきなのか
 定かではありませんがね。)

今回は二人の青年のお話。

「暇で仕方ないっ」
という方だけ読んでください。

それでは。

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Re: two ( No.9 )
日時: 2015/12/24 14:29
名前: lucky man (ID: T1OugAgl)

チュンチュン。

鳥のさえずりに目を覚ますと
太陽の光がカーテンの隙間から
キラキラと差し込んできました。

ソファでは寝癖の立った青年が
微笑みながらこっちを見ています。

「おはよ。」

僕も微笑み返しながら返事。

「おはようございます。」

・・・。

「何でいるんですか!?」

カイトは微笑みを保ちつつ
爽やかに答えました。

「昨日も言ったじゃん。
 俺の部屋と繋がってる、って?」

「だからって入ってこなくても
 別にいいじゃないですか!?」

「えー、ダメ?」ウルウル。

小動物のようにクリクリした目で
じーっと僕を見つめるカイト。

「ああ、もう!そんな目で
 僕を見ないで下さいよ!」

僕の完敗っぽいですね。

「分かりましたよ。
 今回のところは許しますから。
 ・・・ところでカイトは
 もう朝御飯食べたんですか?」

「食べたよ。」

「・・・何をですか?」

「4日前に大家さんの
 手伝いをした時にもらった
 お礼の手作りクッキーの余り。」

「・・・パンでも食べますか?」

「くれるの?」

「一緒に食べましょう。」

「じゃ、お言葉に甘えて♪」

Re: two ( No.10 )
日時: 2015/12/24 23:52
名前: lucky man (ID: T1OugAgl)

「キョウ、仕事は?」

「この町の新聞社に就職しました。
 今日は8時半までに出社して
 上司から説明を受けるんです。
 どんな仕事をさせられるか
 よく分かりませんけど。」

「入ってすぐはねぇ。
 お茶係とかじゃない?」

「ですかねぇ?」

「俺も仕事しなきゃな。」

「カイトはどこで
 何のお仕事してるんですか?」

「絵描きだよ。」

「絵描き?」

「そう。
 アトリエも持ってんの。
 風景描くのが好きだな、俺は。
 じゃ、ご馳走さまぁ。」

「あ、はい。」

カイトはアクビをしながら
僕の部屋を出ていこうとして
こちらを振り返りました。

「お仕事、頑張ってねぇ?」

「あ、ありがとうございます・・・。」

・・・お前もな。

Re: two ( No.11 )
日時: 2015/12/26 13:52
名前: lucky man (ID: T1OugAgl)

アパートを出て
人に道を訊ねること4回。

僕はようやく、
会社にたどり着くことができました。

会社、といっても
小さなクリーム色の建物。

どうやら二階建てのようです。

僕はコマチさんから
事前に指示されていた部屋を探して
恐る恐る中に入りました。

「おはようございます。」

「あ、キョウ君。来たね。
 皆、紹介するよ。
 こちらは新入りのキョウ君。
 バシバシ使ってやってね。」

「よろしくお願いします。」

僕は頭を下げて周りを見ました。

ん?

「コマチさん、皆さんは?」

「キョウ君。
 うちの部はね、私とキョウ君と
 そこの二人だけなんだ。
 これで全員揃ってるの。」

4人なんですか?

「その代わりね、うちの部は
 娯楽記事と広告だけ担当だから。
 そこまで大変じゃないよ。
 あとの説明はクウガ君に聞いて。」

コマチさんは座ってる男性のうち
大柄な方を指さして僕に言いました。

「お前が新入りのキョウ、ねぇ。
 俺はクウガ。説明するから
 キチンと聞けよ?」

Re: two ( No.12 )
日時: 2015/12/26 14:02
名前: lucky man (ID: T1OugAgl)

——この新聞社が新聞を出すのは
  日曜日、週に一回だけだ。
  この狭い町で毎日新聞出したら
  書くことがなくなっちまうからな。

  この部はさっきコマチが言ったが
  娯楽と広告担当となっている。
  例えばクロスワードパズルとか
  なぞなぞとか載せたり
  この町の店や商品について
  載せたりするわけなんだ。

「クウガ。僕の仕事は具体的に
 何をすれば良いんでしょうか。」

僕は戸惑いながら、
クウガに尋ねました。

Re: two ( No.13 )
日時: 2015/12/26 22:26
名前: lucky man (ID: T1OugAgl)

「ほらよ。」

渡されたのはある日の新聞。

「広告は俺中心に入れる。
 これまではコマチとケンが
 二人で1ページ分載せてたんだが
 今後はお前がケンの分を担当して
 ケンには俺と一緒に
 新聞各ページの端の
 広告を担当してもらう。」

ケンはもう一人の男性で
背が低く無口な人のようです。
さっきから無言で本を読んでます。

「クウガ君、説明は終わった?」

コマチさんが訊ねると
クウガは僕の頭を軽く叩きました。

「ま、仲良くやろうぜ?」

「はい!」


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